企画展出展作品

先月末、当ブログで、大阪のギャラリースプーンさんで開催予定の、
企画展『Deep sea Creatures (深海生物)』展について、
少し告知をさせていただきましたが、
このエキシビションが、今月8月の7日より開催されています。
(7日に開催告知をアップする予定でしたが、バタバタしてて、
今日まで遅れてしまいました。すみません)

○ 大阪 天満橋 ギャラリースプーンさんのサイトはコチラです ~

というわけで、私が出展させていただいた作品も、
ここに解禁したいと思います。
当記事の冒頭アップ画像が、今回、私が出店させていただいた作品です。

前々回 (2015年) に開催された『the REPTILES (爬虫類)』展、
そして前回 (2016年) に行われた『the AMPHIBIANS (両生類)』展と、
私は、Shade 3Dを使った、いわゆる3DCG作品を出展させていただきましたが、
今回は、3Dという手法を使わず、ペンタブレットを使ったデジタル手法とはいえ、
アナログに近い『描く』という作業を行って、作品を仕上げてみました。

もっとも、お仕事で頻繁に制作するメディカルイラストレーションも、
同様のペンタブレットによる描画を行っているわけですが、
今回は、いつも使っているPhotosohpではなく、
CLIP STUDIO PAINT (クリップスタジオペイント) というソフトを使ってみました。

クリップスタジオペイント画面

このソフトは、萌え系のイラストを描く方やアニメ調のイラストを描く方が、
広く愛用しているソフトのようなのですが、
比較的安価ながら、Photoshopと同様の機能も満載しており、
また、ブラシなどのバリエーションも多く、これは萌え系のイラスト以外にも、
いろいろと使えるのではないか、と思い、2~3年前に購入しました。
ですが、ペンツールやパスが搭載されていない、ということや、
あまりにPhotoshopに馴染んでしまってもいたため、どうにも使いにくく、
結局、インストールして放置、という状態を長く続けていました。

が、そんな食わず嫌いを続けていても、埒があかないと思い、
今回、作品作りを通して、使い方を手探りで学ぼうと、いろいろとトライしてみました。

このソフト、さすがにお絵描き系の機能は優れていて、
その点においては、Photoshopを凌いでいます。
ブラシも、水彩系や油彩系など、多様な表現ができるよう、
配慮がなされています。

本来は線画をペンツールで起こし直すようにするらしいですが、
私の場合、エンピツで描いたスケッチをスキャナーで取込み、
このエンピツのラインを、かすれやがたつきも含めそのまま生かして、
作画するようなかたちにしました。

なにしろ、はじめてのクリップスタジオペイントですので、
かなり戸惑うことが多く、時間もいたずらに浪費しましたが、
このソフトは、使ってみるといろいろと面白く、また、作品としても、
当初自分がイメージしていたものができました。

○ CLIP STADIO PAINTの情報はコチラへどうぞ ~

今後もこのソフトを使って、いろいろと作品を作って行きたいと思いますし、
また、メディカルイラストレーションの分野でも、活用できないかな、と、
思っています。

ちなみに、今回の出展作品は、深海用の潜水服をモデルにしたものにしました。
これのどこが深海生物なんだ、とツッコミを入れられそうですが、実際の深海生物は、
グロテスクな印象のものばかりで、それらを見ても、
どうにも制作意欲が湧いてきませんでした。

なので、地上を逃れ、人知れず深海で生きてきた人類、みたいな設定のもと、
スチームパンク系のメカ感を満載した、潜水服にしようと思い立ちました。
潜水服だと一目でわかってもらえないといけなかったので、
実在するものをアレンジしたりしながら、作画しています。

…と、話が作品作りばかりにいってしまいましたが、
企画展に話を戻してたいと思います。

会場風景3

今回、私はまだ現地に足を運んでいないのですが、
(土日が休廊なので、行くのはちょっと難しいかも…)
会場内の写真を送っていただいたので、ここで告知の意味も含め、
アップさせていただきました。

会場風景2

さまざまな作家さんのアイデアやテクニックが見られて、
この小さな写真からでも、なんだかワクワクしてしまいます。
やっぱり、企画展って、楽しいですね。

立体物を造形する作家さんも何人かいらっしゃるようで、
こうした作品が、会場内の雰囲気をより楽しくしていますし、
また、多様性、バラエティ性を高めているようにも思います。
それにしても、立体作品って、二次元作品にはないおもしろさがありますね。
メカチックなフルスクラッチ作品もあって、興味津々です。
現物をぜひ見てみたいものです。

というわけで、今月25日まで (先にも述べましたが土日は休廊ですし、
14日、15日もお盆休みとのことなので、ご注意ください) 開催されていますので、
興味をお持ちの方、お近くの方は、ぜひ、足を運んでみてください。

また、今回も、企画展に参加をさせていただき、
たいへんうれしく思っております。
ありがとうございました。
関係者のみなさまには、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。


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ギャラリースプーン企画展2017DM

さて、今回は、私が参加させていただくことになった、
エキシビションの告知を、まずはこのブログから、行いたいと思います。
来月 (8月) の7日から、大阪にあるギャラリースプーンさんで、
企画展『Deep sea Creatures(深海生物)』が始まります。
この企画展は、2015年の『the REPTILES (爬虫類)』展、
そして、2016年の『the AMPHIBIANS (両生類)』展に続く一連のものとなります。
ただ、前回、前々回は、年末の開催となっていましたが、
今回は夏の開催となりました。

今回も、多くの素晴らしいイラストレーターのみなさまとともに、
この企画展に参加をさせていただけたことを、
たいへんうれしく思うとともに、身の引き締まる思いです。

企画展の詳細情報は、以下の通りです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

Gallery SPOON special exhibition 2017 Summer
「Deep sea Creatures(深海生物)」

会期
2017.8.7(mon)~ 8.25(fri)11:00~19:00
* 土日祝と8.14-15は休廊
* 最終日は17:00まで

会場
Gallery SPOON(大阪市中央区釣鐘町2-3-17ベルハウス)

展示概要
30人の作家による、深海生物(Deep sea Creatures)をテーマにした、
企画展を開催します。キャラクター、絵画、立体作品、ぬいぐるみ、CG…と、
さまざまな表現で個性的に制作された深海生物が大集合しています。
ぜひご高覧ください!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

土日が休廊となっていますので、お出かけのさいは、ご注意ください。
また、会場のマップについてはこちらです。

スプーンさま所在地

地下鉄谷町線天満橋駅4番出口が、最寄りの駅の出口となっています。
私自身は、今回も、ちょっと在廊できそうにないのですが、
大阪にお住まいの方、また、大阪に所用などで行かれる方、など、
もしおられましたら、一度、ご覧いただけたらと思っております。

ちなみに、ギャラリースプーンさんのサイトはこちらです。

○ 大阪 天満橋 ~ Gallery SPOON ~

今回の企画展以外にも、ギャラリースプーンさんでは、
さまざまなエキシビション、企画展などが行われていますので、
機会がありましたら、ぜひ、足を運んでいただきたいと思っています。

さて、ここで、制作についてのお話を少し、
させていただきたいと思います。

2015レプタイルズ展作品

こちらは、前々回の『the REPTILES (爬虫類)』展のさいの出展作品です。
Shade 3DとPhotoshopによる制作でしたが、このときは、
なんだかちょっと気負い過ぎというか、空回り感が出てしまっていると、
自分としては思っています。
モチーフの選び方、カメラングルなど、もっともっと、
事前に考えるべきでした。
そんなわけで、反省点も多い作品となってしまいました。

ヤドクガエル作品

こちらは前回の『the AMPHIBIANS (両生類)』展の出展作品です。
当初は、カエルの背中に電源コードを刺したりと、
いろいろアイデアを考えていたのですが、どうもビジュアル的にまとまりがなく、
単にカエルを並べただけ、といったほうが、シンプルで、
カッコいいように思えてきました。

というわけで、何の遊びもメッセージ性もないものになってしまいましたが、
それなりに、カッコいいのではないかと、自分では思ったりしています。

また、このときは、ShadeのポリゴンモデリングやUVマッピング機能を使って
できるだけリアルな表現をしたいと思っていました。
こちらについては、まあまあできたかなと思っています。

さて、今回の作品は、いままでの作品とは、
テイストの違ったものとなっているはずです。
チラリとそのさわりをご紹介すると、
今回の作品は、いままでのような3DCG作品ではありません。

時期がきましたら、このブログでもご紹介をしたいと思いますが、
ぜひ、会場で、ご覧をいただければと思っております。



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プラモサミット2017会場

ブログでのご紹介がちょっと遅くなってしまいましたが、
先日、三重県津市で開かれた、プラモサミット2017に行ってきました。
このイベントの開催を知ったのは、
ホビーショップタムタムの店内に貼ってあった、告知ポスターからです。
ここのところ、私は、AFVの会にも、福井プラホビーコンテストにも、
どちらにも行っていないので、津でのイベントには、
可能であれば、ぜひとも行ってみたいと思っていました。

ここ岐阜市から津市まで行くのは、堤防道路を通って、三重県桑名市まで行き、
そこから、国道23号線に乗り換え、伊勢方面に向かう、というルートをとることになります。
近距離とはとてもいえないですが、ほどよいドライブという感じでしょうか。
そんなわけで、途中昼食をとりつつしながら、お昼過ぎ、会場となっている、
津市センターパレスに到着しました。

が、立体駐車場はすでに満杯…。
この事態を想定していなかったので、さてどうしようかと思ったのですが、
なんとか、駐車場内に入ることができました。
というわけで、お隣のセンターパレスへ。
が、この建物のなかのどこが会場なのか、いまひとつわかりません。
そんなわけで、建物裏口のところに貼ってあったポスターを見に行くと、
会場は地下一階との表記があり、すぐにエスカレーターに乗って、
階下へと行ってみました。

すると、なんだかあたりに妙な活気が…。
その活気の源は、ある一室から溢れているようでした。

作品がびっしり

というわけで、会場となっているその大きな部屋に足を踏み入れてみると、
室内はたいへん賑わっていて、並べられたテーブルには、ぎっしりと、
模型が並べられていました。

しかも、会場には、赤い彗星のシャアのコスプレをした人や、
シャアを模したセクシーな衣装に身を包んだお姉さんの一団がいたりと、
どちらかといえば、おじさんが多い模型エキシビションのなかで、
華やかさを添えてくれました。

それでは、気になった作品を少しご紹介させていただきたいと思います。
会場内は、コスプレの方々がいらっしゃるくらいなので、
ガンダム関係のウエイトがかなり高い印象でしたが、
ただ、私は、ガンダムのことはよくわからなくて…。
なので、スケールモデル系の作品から、紹介したいと思います。

2001年宇宙の旅

まず、最初に、すごい!!、と思ったのは、こちらのボックスジオラマです。
2001年宇宙の旅の、国際宇宙ステーションと、
パンナムのスペースシャトル『オリオン』のドッキングシーンです。
まさに映画そのものの雰囲気です。
ライティングも、工作もすばらしいです。
頭の中で『美しく青きドナウ』が流れ始めてしまいます。
このほかにも、映画の一場面を再現したボックスジオラマが多数展示されていましたが、
(しかも、この一連の作品だけは、照明を落とした別室で展示されていました)
この2001年宇宙の旅が、ダントツで印象に残りました。

MINIの模型たち

こちらは、MINIの模型です。
1/24のカントリーマンは、スクラッチ作品ですが、あまりにきれいに工作されているので、
カントリーマンのキットって、あったっけ?、と思ってしまうほどでした。
エンジンも細かく追加工作されていて、MINI愛を感じます。
実際にMINIに乗っている方でないと、このような追加工作は難しかも…。
作者の方はちょうど席を外しておられるとのことで、お会いできなかったのですが、
同じクラブの方にお話を聞いたところ、やはり、MINI乗りの方だそうです。

シトロエンHバン

こちらは、エレール社製のシトロエンHバンと、エブロ社製の同じHバンです。
こうなると、もう、どちらがどちらかぜんぜんわかりません。
私は、先発のエレール社製を買ってしまったのですが、
そのあと、日本のエブロ社から、同車が発売されると聞いて、
とても悔しい思いがしたのですが、こうして並べてみると、
エレール社製もなかなかの出来ということでしょうか…。

AFV作品群

私の専門分野である戦車作品も、力作が多数展示されていましたが、
残念ながら、戦車を使ったジオラマ作品は少なかったように見受けられました。
やっぱり、ジオラマが見たいなあ、と思ってしまいます。

フルスクラッチのF1車輛

そして、チョーびっくりだったのがコチラ。
当初はこの作品を、プラモデルかと思っていたのですが、じつは、
ケミカルウッドという木材のようなブロックを、削りだして造ったものだというのです。
もう、ほんとうにびっくりです。
手作業で造ったものなのに、きっちり左右対称になっていて、しかも、
完成品においては、塗装もすばらしい。
デカールの研ぎだしなんかも、もう、美しいのひとことです。
そのうえで、細部工作もしっかりなされていて、どこにも妥協した箇所が見られません。

こんなことって可能なのかと、もう、目を見張ってしまいました。

すばらしい精度

そしてまた、ぶっ飛ぶほどのすごい作品がこちらです。
とても美しく塗装されたタミヤのロードスターなのですが、じつは作品、
モーター仕掛けで、トランク部分に格納されたルーフが後方からせり出してきて、
運転席上部を覆い、また、そのルーフが、後方に格納され、
トランクが閉まる、という、実車の一連の動作を再現しているものです。

この複雑な動作を、ボタンひとつで、しかも、不正な隙間などいっさいなく、
ぴったり収まるように、加工、改造してあるのです。
静止画だとわからないのですが、ほんとうにすごい…。
完璧な精度、まさに、驚愕の作品です。

作者の方にお話を伺うことができたのですが、なんでも、
自作パーツ部分はバキュームフォームによる成形だとか…。
その方法で、ここまでの高い精度が出せるとは驚きです。

こちらもフルスクラッチ

そして同じ作者の方の作品ですが、
こちらは、先のF1作品同様、ケミカルウッドからの削り出しから造ったという、
フルスクラッチ作品です。

めちゃめちゃきれい、しかも精度がすごい!。
窓ガラスがきっちりぴったり収まっています。
手作業でここまでできるなんて、もう、言葉もないですね。

というわけで、今回は、驚きの作品も多数あり、
とても有意義で楽しい作品展でした。

また、一部の作者の方々、模型同好会の方々には、
作品について、とても丁寧に解説をしていただき、たいへん参考になりました。
ありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

そんなわけで、次回も、このプラモサミットに、
ぜひ足を運んでみたいものです。



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第一次大極殿

さて、奈良旅行の続きです。
東大寺見学のあとは、とりあえず、昼食をとり、興福寺へと行ってみることにしました。
が、一部の道が工事中だったり、はたまた鹿の糞を慎重によけながら歩いたりと、
なかなかすんなりとは行きませんでした。

などといいつつも、無事、興福寺へ到着。
この興福寺は、ただいま改修工事中で、しかも『阿修羅-天平乾漆群像展』は、
おりしもこの時期、前期展示と後期展示のちょうどあいだの時期にあたり、
見学することはできませんでした。
そんなわけで、なんだかちょっと拍子抜けしてしまいましたが、
こうなったら、できれば秋にでも、また、興福寺にきたいな、などと、
思ってしまいました。

そんなわけで、興福寺への参拝をあきらめることにして、
そのあとは、意を決して、唐招提寺まで、もしくは、平城宮跡まで、
歩いて行こうと思いました。
が、途中、奈良の目抜き通りである「三条通」をブラブラ歩いたりと、
思いのほか時間を使ってしまいました。
唐招提寺は、歩いて行くことは不可能、とはいえないものの、
その距離はやはりかなりあり、結局、JR奈良駅に着いたあたりで、
ヨメがギプアップ宣言しました。
私も、このあとの天気の急変が気になってしまい、
(なにしろ、その日の朝の天気予報では、急な雷雨に注意するようにとのことでした)
唐招提寺まで徒歩行軍することは、あきらめてしまいました。
七年前に行った金沢への旅行では、ただひたすらに歩いて街を見物したものですが、
あの頃に比べると、ちょっと年を取って、気力も足腰も弱くなったのかもしれません。

そのあと、元興寺にまで行ってみるものの、
すでに時間が遅く、拝観はできなくなっていました。

仕方なく、またしても三条通に戻り、
買い物をしたり、夕食をとったりして、その後はホテルへ。
翌日は奈良を発つ日でしたが、そのおりに、平城宮跡、唐招提寺を、
クルマで回ってみることにしました。

奈良の街

というわけで、翌日も、まあまあのお天気となりました。
ですが天気予報は、前日同様、急な雷雨の危険性を唱えており、
なんとも懸念が拭えません。
ですが、クルマでの移動であれば、不安定な空模様も、
あまり気にすることはないかと思います。

というわけで、ホテルをチェックアウトしてしばらく奈良市内を西に走り、
まずは平城宮跡へと行ってみることにしました。
こちらは、駐車場も無料で、なんとも観光客の懐にやさしい場所となっていました。

まず立ち寄ったのは、第一次大極殿院復元事業情報館、という、
新しく洗練された施設です。
こちらも入場料は無料で、しかも、案内のシルバーの方から、
とても丁寧な説明を受けることができます。

ここでは、大極殿という建物の詳細を、パネルや展示物を使って紹介しており、
その再建においては、可能な限り当時の技術を使ってなされたことも、
あわせて解説しています。

こうして、大極殿についてひとしきり知識を得たあとで、
実際にその建物に行ってみることにしました。

大極殿へと行ってみる

こちらがその大極殿です。
平城京の中心的建物ということもあり、非常に大きな建物となっています。
可能であれば、南にある朱雀門を通って、この大極殿に行ってみたかったのですが、
あいにく、朱雀門近くの駐車場はなくなってしまったとのことで、
このように、脇からのアプローチとなりました。

大極殿の内部は、外から受けた印象ほど広くはないように思いました。
それにしても、この大極殿の外観は、ほんとうに当時の姿を再現しているのでしょうか…。
そんな疑問を、近くにいた案内の方にぶつけてみると、
よくぞ聞いてくれました、といった具合に、とても詳しい説明をしてくれました。

大極殿の実際の姿は、やはり知るすべはなく、この再現された建物も、
想像の域を出ないとのことでした。
ですが、法隆寺金堂など、当時造られた建築物や、そこに使われている構造様式、
また、建築技術を、つぶさに研究し、再現されているとのことでした。

とはいえ、この建物は、歴史的な価値はなく、価値が認められているのは、
柱を建てた遺構が残る地面のみだそうです。

その遺構を守るため、また、免震装置を配置するために、大極殿の建物は、
推定される当時のものよりも、かさ上げして建てられているとのことでした。
建物は数百年から千年近くの耐用年数を誇るとのことでしたが、
最新設備である免震装置は、ゴムが使われているために、
70年ほどの耐用年数しかないとか……。
最新のハイテク装置は、いにしえの技術に比べ、なんとも寿命の短いもののようです。

朱雀門を臨む

また、この大極殿からは、遥か南の朱雀門を見ることができます。
途中には鉄道が走っていますが、この線路は、いずれは別の場所に移されるそうです。
平城京の完璧な再現のためには、たとえ鉄道路線であっても、
そのコースを変えてもらわなければならない、ということなのでしょう。

遺構博物館

そのあとは、遺構展示館へ。
こちらでは、大極殿では見ることができなかった、遺構の状態を知ることができます。
それにしても、国は平城宮跡の再建や遺構保存に、多大の予算をつぎ込んでいます。

東院庭園

そしてこちらは、東院庭園と呼ばれる建物と庭です。
こちらにも資料館があり、解説をしてくれる方がいました。

というわけで、このあともいろいろと平城宮跡を見物したかったのですが、
時間もすでにお昼をすぎていたため、とりあえず、この場を離れ、昼食をとって、
唐招提寺へと向かいました。

唐招提寺

こうしてようやく『天平の甍』として名を馳せる、唐招提寺へとやってきました。
私にとって、奈良でいちばん来てみたかった場所です。

この寺は、奈良時代、唐の僧である鑑真和上によって開かれ、
戒律を学ぶ日本の僧の修行場となりました。
鑑真は、何度も日本への渡航を試みるも、弟子の密告や、暴風雨にあうなど、
幾度となく失敗を重ねます。
ですが、数年に及ぶ試みの末、ついに、日本の地を踏むことになります。

時の帝から歓待を受けた鑑真は、以後、この日本で、仏の道を説き、
弟子の育成、民の救済に尽力します。

この鑑真の生涯については、
数年前、中村獅童主演によって、ドラマ化されているかと思います。

唐招提寺を見学

その鑑真が半生を過ごした唐招提寺は、
とても静かで、落ち着いた雰囲気に包まれていました。
撮影は禁止されているため、写真はありませんが、
金堂には、千手観音、薬師如来、盧遮那仏が鎮座しており、
形容しがたい凛とした空気に満たされていました。

およそ仏教徒には見えない欧米系の観光客も、
これらの仏像の前では、手を合わせていました。
その姿から感じる畏敬の念は、民族や人種を問わず、
誰もが、感じるものなのかもしれません。

鑑真廟へ

その後は、各所を巡り、最後に、鑑真を祀った廟に行ってみました。
この場所も、なにかしら、空気の違いのようなものを、
感じる場所でした。

というわけで、大いに奈良を満喫してきましたが、
まだまだ、見たい仏像や寺院があり、
できればまた、この地をゆっくりと訪れてみたい、と、いまも思うばかりです。
少なくとも、興福寺の阿修羅像は、ぜひとも見てみたい、と、思うのですが、
もし、次の奈良旅行を企画するさいは、お天気の安定した時期にしたいものです。



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東大寺南大門

天候がいまひとつ落ち着かないこの7月ですが、そんななか、思い切って、
古都奈良に、泊まりがけで行ってみることにしました。
私にとって、奈良といえば、中学校の修学旅行のさいに行ったきりで、
以後はまったく訪れたことはなく、いわば40年以上の時を経ての再訪となります。
とはいえ、中学の修学旅行のときの記憶は、いまではほとんどなく、
いわば、初めての奈良旅行といってもいいかもしれません。

飛騨高山に住んでいた頃は、奈良といえばかなりの遠方で、
おいそれと行けるところありませんでした。
ですが、ここ岐阜市に拠点を移してからは、奈良はさして遠方とはいえず、
下道を走ったとしても、三時間と少しで行くことができます。
なにしろ、三重県と奈良県とを結ぶ国道25号線は、
下道とはいえ、ほぼ、高速道路状態 (自動車専用道) となっており、
あまりにもスムーズに、奈良に入ることが出来てしまいました。

今回の出動車は、ヨメのプジョー。
MINIで行きたいのはやまやまだったのですが、なにしろ、
エアコンもなく、夏場のオーバーヒート対策に、
酷暑になればヒーターを多用するMINIでは、旅行はいささか無理があると判断し、
快適で、高速巡航に耐えるヨメ車でのドライブとなりました。

と…、そんなわけで、
出発はかなり遅めだったものの、当初の予定よりも早く奈良に到着。
とりあえず、市内や周辺をドライブし、その後は、
奈良の西の斑鳩町まで足を伸ばし、法隆寺へと行ってみることにしました。
世界最古の木造建築物である法隆寺は、さぞかし観光客でいっぱい、かと、
思っていたのですが、もっとも近いと思われる駐車場にも、
すんなりと入ることができ、しかも、付近を歩く人影もまばら。
時間が少し遅めだったということもあるのでしょうが、
休日にもかかわらず、観光客がこれほど少ないことに、非常に驚かされました。

まずは南大門を抜けて法隆寺へと向かいます。
この南大門は室町時代の建立とのことで、法隆寺の各寺院などと比べれば、
いささか新しいものなのかもしれません。

人気のない法隆寺

それにしても、あたりにはほとんど人影もなく、寂しい限りです。
ときおり、修学旅行生と思われる小集団と、外国人観光客を見かけるくらいです。
このあたりは、東大寺や春日大社、興福寺がある奈良市中心部からは距離があり、
観光という面からいえば、立地条件が少しばかりよろしくないのかもしれません。

というわけで、金堂を見学しようと思ったのですが、
拝観料が1,500円と高額なことにも、また驚きました。
貴重な文化財を維持、管理するためには、
このくらいの拝観料は妥当といえるでしょうが、
雲行きもなんだか怪しく、また、時間的に少し遅かったこともあり、
ヨメと相談して、今回は見学を断念。
奈良にはまたいくらでもこれると思いますので、次回、ゆっくりと、
見学させてもらうことにしました。

ただ、そのまま帰るのはあまりにもったいないので、
夢殿だけは見学していくことにしました。

夢殿

こちらがその夢殿の姿です。
あまりにも有名な建物であるため、こうして実物を間近にできることに、
また、はるか天平時代に建てられた建造物を、いま目にできることに、
素直に感動してしまいます。

その後、伝法堂、鐘楼などを見て回ったところで、空模様がいよいよ怪しく、
急いで南大門を出て、駐車場へと向かいました。
クルマに乗る頃には、ポツリポツリと雨粒が空から落ちてきました。
やはり、金堂見学は、今回は控えてよかったかもしれません。

その後は奈良市内に戻り、ホテルにチェックイン。
建物は新しいとはいえなかったのですが、清掃は行き届いており、
また、とても広いお部屋でうれしかったです。

広いホテル

なにしろトリプルのお部屋なので、広いのも当然かもしれません。
とはいえ、トリプルの部屋を指定したわけではないんですが、
この部屋がたまたま空いており、そちらに案内されたということだと思います。
しかも最上階の角部屋で、これもまた、ラッキーだったかもしれません。

その翌日は青空も覗くまあまあの空模様。
ですが、お天気については、急に雨が降ったりする可能性もあるとのことで、
なんとも、気がかりな予報がでていました。

頭塔

こちらは、ホテル駐車場に面した場所にある、頭塔という遺跡です。
ピラミット状になっていて、かなり古い時代の建造物なのかと思いましたが、
奈良時代のものだそうです。
こちらもじっくり見物したいところでしたが、まずは奈良市内へ、
というわけで、傘ももちつつ、徒歩で出掛けてみることにしました。

ホテルから一番近い名所は、春日大社になります。
そんなわけで、まずは一の鳥居をくぐり、参道を歩きます。

鹿に餌やり

途中、奈良名物の鹿をたくさん見かけました。
えさを与える人が、ホルンを吹いて鹿を集めていました。
その模様を眺めようと、あたりにはたくさんの観光客が詰めかけていました。

春日大社

その後は、春日大社を参拝し、その奥にある、
大小さまざまなお社にもお参りをさせていただくことにしました。

慶長の灯籠

こちらは、道中にあった灯籠です。
それぞれに元号が掘られているのですが、よく見ると、
天文、元亀、永禄、天正、慶長、などと記されています。
まさに戦国期まっただなかなのですが、このあたりの灯籠は、
ほとんどすべて、この時期のものでした。

時間の問題もあったので、すべてのお社を巡ることはできませんでしたが、
できうる限り、参拝はしたつもりです。

その後は大仏の納められた東大寺へ向かってみることにしました。
春日大社のあたりでも観光客は多かったのですが、東大寺に向かう道では、
さらに人の数も増え、にぎやかさが増していきました。

大仏は、たしか、源平合戦の前に、平清盛の軍勢が、多分に過失もあったのでしょうが、
焼失させてしまったかと思います。
(その報いだったのか、清盛はその後高熱に見舞われた、やがて死に至ったわけです)
以後、鎌倉時代に再建されたといいますが、
戦国期に起こった三好三人衆と松永久秀の乱によって、またしても焼失したといいます。
つまり、現在の大仏は、江戸時代に入って再建されたものということになるようです。

東大寺大仏殿

それにしても、大仏殿は、巨大な大仏を納めている建物ですから、
当然といえばそれまでですが、やはり、圧倒的な大きさがあります。
中学生のときにも、私は、この姿を見ているはずなのですが、
ほとんど、見覚えがありません。
まあ、当時は、大仏にも神社仏閣にも、
まったく興味がなかったからなのでしょうか…。

大仏を参拝

そして、大仏のお姿を見学。
圧倒的な大きさに、畏敬の念を感じます。
思わず、手を合わせてしまいます。

その後は、順路に沿って、大仏殿内部を見学し、
あの有名な柱くぐりの場所にも、やってきました。
そこでは、柱くぐりにチャレンジする人たちが、長い列を成していました。

というわけで、私もチャレンジ。
が、柱の穴は思いのほか小さく、そのせいか、
チャレンジするのは、子供ばかりのようにも見えます。

私は細いので、このくらいの穴なら、なんとか通り抜けられるだろうとは思うのですが、
それでも、ちょっと不安になってしまいました。
が、外国人男性が果敢にもチャレンジし、成功したところを見ると、
(とはいっても、その方も決して大柄ではなかったのですが)
なんとかなるだろうという思いもします。

そうしてしばらく列に沿って待つうち、やがて私の番に。
ヨメにカメラを預け、ギャラリーが見守るなか、
身を屈めて柱の穴に上半を入れたのですが。

柱くぐりに挑戦

やっぱり狭い…。かなり狭い。
しかも、両腕を最初に穴に入れておくべきだったかも…。
そんなことを思っても、もはや後の祭り。このまま先に進むしかありません。

ここで思い出されるのは、
村上春樹の最新小説『騎士団長殺し』の一場面です。
「あたしが犠牲を払い、諸君が試練を受けるのだ」と、騎士団長はいいました。
この柱くぐりは、騎士団長のいうところの試練かも、
などと勝手な妄想をしつつ、じわじわと穴のなかを進みます。
この狭い穴のなかで、私を励ましてくれたのは、
ドンナ・アンナでもなく、コミでもなく、ヨメと、周りにいるギャラリーでした。

せまくてパニック

というわけで、途中パニックになりつつも、無事通過。ホッとしました。
うしろから二重メタファーの触手に襲われることもありませんでした。

ですが、きっと、落ち着いて挑戦すれば、難なく通り抜けられたと思います。
ちなみに、ヨメは、近年の体重増加を理由に、この試練を断固固辞しました。

そんなわけで、この続きは、次回にまた書きたいと思います。



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