アンフィビアン展のDM

昨年のちょうどこの同じ時期にも、
大阪のギャラリースプーンさんで開かれた企画展に参加をさせていただきましたが、
今年もまた、みなさまのご好意で、出展をさせていただくことになりました。
前回は爬虫類 (REPTILES - レプタイルズ -) がテーマとなっていましたが、
今回は、両生類 (AMPHIBIANS - アンフィビアン -) がテーマとなっています。

会期は、本日2016年12月5日(月) から、22日(水)までの、
およそ二週間となっており、比較的長いあいだ、展示をされることとなっています。
時間は午前11時から午後7時まで。最終日は午後5時までとなっています。
ですが、土日は休廊となっていますので、もし、
お出かけのさいは、ご注意をいただければと思っております。
場所は、大阪市中央区釣鐘町です。
地下鉄の駅では、天満橋駅4号出口がいちばん近いと思われます。
詳しくは、下記リンクをご覧ください。

○ 大阪 天満橋 ギャラリースプーン ~

前回の爬虫類に引き続き、両生類も、私にとってはあまりなじみがないもので、
制作にさいしては、いったいどうしようかと、けっこう悩みました。
当初は、変わった両生類を選んでみようかとも思っていたのですが、
結局、いちばんわかりやすい蛙を対象とすることにしました。

そんなわけで、蛙の資料をいろいろ調べてみたのですが、
その過程で見つけたのが『ヤドクガエル』という、毒を持つ蛙です。
この蛙は、とても色彩が鮮やかで、その鮮やかさが、ともすれば、
毒々しさを感じさせるようにも思います。
ですが一方で、どことなくかわいい雰囲気も漂っています。
そのせいでしょうか、この蛙は飼育用として人気があるともいいます。
(人の手で人工的に飼育されるものについては毒は発生しないそうです)

この色の鮮やかさとかわいい雰囲気に魅了され、
ヤドクガエルをShade 3Dにて作ってみることにしました。

以前にも当ブログで少し書きましたが、
ここ最近、Shade 3Dはポリゴン編集機能は大幅に強化され、
また、サブディビジョンサーフェイスを使うことで、
いままでは製作が困難だった生物的、有機的な形状も、
比較的容易に製作できるようになりました。
(こうした表現は、自由曲面では非常に難しいと思います)

今回の蛙の製作では、このポリゴン機能を活用しましたが、
いかんせん、生物的表現はもともと得意ではないというところもあり、
形状を詰め切れなかったところもでてきてしまいました。
このあたりは、今後も練習したり勉強したりしないと、いけないようです。

といいつつも、なんとか最初の蛙を完成させました。
蛙の体表はUVマッピングにて作成しましたが、UVの展開の仕方が悪かったのか、
一部のマップが伸びてしまったりと、いろいろと苦労しました。

ヤドクガエルは、イチゴヤドクガエル、キオビヤドクガエル、マダラヤドクガエル、
といった種類があり、それぞれ、色が違います。
ですので、その違いは、マッピングによって再現しました。
実際にはそれぞれ形状も微妙に違うのかもしれませんが、よくわかりませんでしたので、
マッピングにて対応することにしました。

こうして、三体の蛙を完成させてましたが、そのあと、
蛙同士をコードで結んで充電しているようにしようとしたのですが、
なんとなくレイアウトがかっこよくなく、また、
ゼンマイ機構を仕込んだりしようとしたのですが、これもいまひとつ、
ビジュアル的にピンときませんでした。

ヤドクガエル作品

というわけで、さんざん悩んだり試作を繰り返したにもかかわらず、
結局、なんの工夫もないまま、ただ単に蛙を並べるのみにしました。
こちらが、その作品になります。
おもしろみがない、のかもしれませんが、レイアウト的には、
これがいちばんシンプルで、かっこよく見えるのでは、と考えています。
また、背景が真っ白ですので、黒マットをつけて額装すると、
より映えるようにも思いました。

ちなみに、昨年の企画展のさいには、
大阪のギャラリースプーンさまにお邪魔をさせていただき、
普段お仕事でお世話になっているスプーンのみなさま、また、
参加をされていらっしゃるイラストレーターのみなさまと、
お話をさせていただきましたが、
あいにく、今回は、仕事や所用がたてこんでおり、大阪まで行けそうにありません。
たいへん残念ですが、もし、同様の機会があれば、そのときは、
ぜひ、会場で、みなさまの作品を拝見したいと考えております。

ちなみに、ギャラリースプーンさまの場所について、
再度、あらためて画像を交えてご紹介いたします。

スプーンさま所在地

Gallery SPOON special exhibition 2016
『the AMPHIBIANS』両生類
会期2016.12.5(mon) 〜 21.22(thu) 11:00 〜19:00
*土日はお休みですので、くれぐれもご注意ください。

また、スプーンのみなさまには、いつもお世話になっておりますが、
今回もまた、この企画展へのお誘いをいただき、たいへん光栄に思っております。
ありがとうございました。

この場を借りて、厚く御礼申し上げます。



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社長の小部屋

すでに一週間近く前のことになりますが、
13日の日曜、静岡県御殿場市にある、株式会社カマドさんに行ってきました。
カマドさんは、自動車の車検整備、販売等を行う会社ですが、
社長さんは、軍用車輛をこよなく愛される方ということで、
『社長の小部屋』と銘打たれた、軍用車輛の私設博物館も運営されていらっしゃいます。
かねてから、社長さんの開設されているブログ『復活!社長の小部屋』を、
拝見していた私は、機会があればぜひ、カマドさんへ行ってみたいと思っていました。
というわけで、この11月に、少しまとまった時間を作り、
ヨメともども、泊まりがけで、御殿場方面へと出掛けてみることにしました。

この日は絶好の好天で、富士山がとてもきれいに見えていました。
が、今回は富士山よりも、社長の小部屋に行くことに気がはやり、
富士山の姿を写真に納めることも、いささか、失念気味でした。

というわけで、無事、目的地に到着。
今回の出動車は、高速道路に乗る必要も、
当然のことながらあろうかと思ったので、
私のMINIではなく、ETC付きのヨメのプジョーにしました。
(なにしろ、私のMINIには、ETCどころか、ラジオもエアコンもありませんので)

M38

室内に入ると、さっそく、米軍のM38がお出迎えしてくれます。
M38は、ウイリスジープ (ウイリスMB、フォードGPW) の、
後継車として開発された車輛とのですが、第二次世界大戦には参加しておらず、
そのせいでしょうか、MB、GPWほどには、人気がないとのことです。
(私自身も、M38より、MB、GPWのほうが、断然好きです)

たしかに、旧車のイベントなどで、MBなどは見かけることがあっても、
このM38を見かけたことは、いままで、ないように思います。
いずれにしろ、ここまで丁寧にレストアされたM38を見るのは、
私にとって、はじめてのことです。

この場にいらっしゃった社長さんや、
M151マットを所有しているという元自衛隊員の方から聞いたところによると、
M38は、軍用車輛として、ひとつの完成形である、とのことです。
しかも、M38は、きちんとレストアされた車輛であっても、
比較的安価 (100万円強) で入手可能とのことで、
そのことにも、とても驚かされました。

キューベルワーゲン

こちらは、ドイツ軍のキューベルワーゲンという車輛です。
タミヤのミリタリーミニチュアとともに育った人たちにとっては、
とてもなじみ深い車輛です。
とはいえ、なじみ深いのは1/35縮尺の模型であって、
こうして実車を見る機会は、そうそうありません。
私には、はじめての経験ですし、やはり、実物を見るのは感動します。
(インターメカニカ製の復刻版キューベルは見たことがありましたが)

それにしても、いつも模型で見ているせいでしょうか、
キューベルワーゲンというのは、もっと小振りな車輛かと思っていましたが、
実車は、想像よりも大きいように感じました。

車間間隔灯

ナンバーもついていますから、公道での走行が可能のようです。
しかも、ノティックライトやスコップなどの付属品、装備品も完璧についており、
かつ、車体の後には、車間距離表示灯までもがついています。
ノティックライトは、刻印が打たれた本物であり、
車間距離表示灯は、リプロ品であるとのとことですが、形状は本物と同一で、
こうした細部の再現度にも、マニアとしては、おおいに感動するところです。

くろがね四起

こちらは、旧帝国陸軍の『くろがね四起』という車輛です。
日産自動車グループのひとつに、
エンジンなどを生産を行う日産工機という会社がありますが、
その日産工機の前身である日本内燃機という会社が、
昭和9年に、軍の要請を受けて、開発した車輛だそうです。
正確な考証をふまえたうえで、実動状態にまでレストアされたくろがね四起は、
日本ではこの一輛のみです。

私は、以前、石川県の小松にある自動車博物館に、
このくろがね四起が展示してあるということで、見学にいったことがありますが、
そちらは個体は、お世辞にも状態がよいとはいえず、
そのためか、貴重な現存車輛を見ても、特別な感慨はあまりありませんでした。
ですが、ここ社長の小部屋にあるくろがねは、その状態のすばらしさに目を見張ります。
まさに、渾身のレストア車輛であり、戦前の日本の技術を知る、
工業遺産でもあるかと思います。

くろがね四起のエンジン

エンジンは空冷二気筒。形式はOHVとなっています。
空冷にしたのは、よりメカニズムを簡素化したいという狙いも、
あったのかと思います。

狭い運転席

それにしても、この車輛はものすごく運転がしずらそうです。
ブレーキ、クラッチ、アクセルの各ペダルはそれぞれが近接しており、
シートはせまく、ステアリングやインパネは近く、
運転手はさぞ苦労したのではないかと思ってしまいます。
実際、社長さんのお話をうかがったところ、サイドブレーキをひくさいに、
指を切ってしまうなど、一見してはわからない部分においても、
乗りにくさ、使い勝手の悪さがあるとのことです。

この車輛は、くろがね四起という名が示す通り、
四輪駆動車となっていますが、前輪側にはブレーキはありません。
また、異様なまでにホイールベースが短く、そのために、
チョロQのようなかわいい雰囲気も醸し出しているのですが、
一定の速度以上でハンドルを切ることは、少々危険なのではないかとも思えます。
もっとも、戦場となる地域は、ほとんどが荒れ地であり、
それほどスピードを出せる環境ではないため、
そのようなことは、さほど問題にはならなかったのではないかと、
社長さんはおっしゃっていました。

いずれにしろ、同時期のアメリカの軍用車輛などと比べれば、
技術的に見劣りするのは否めないところです。
ですが、当時の日本の技術者は、持てる限りの力を使って、
この車を開発したのだと思います。
そのフォルムは、他のいかなる国の軍用車とも似ておらず、
日本的なオリジナリティを感じさせます。

九五式軽戦車

そしてこちらは大物…。
旧帝国陸軍の九五式軽戦車です。
残念ながら本物ではなく、アメリカのテレビドラマで使われた、
走行可能な実物大模型 (プロップ) だそうですが、
それを買い取り、考証に基づいて、あらためて改修したものだということです。

とはいえ、外観は九五式そのもので、プロップ感はあまり感じられません。
キャタピラー (履帯) も、ちゃんと鋳造されており、
そうした手間のかけ具合には、少々驚かされてしまいます。

正確な塗装

外観の寸法などは、ほぼ実際の九五式に沿っているとのことですが、
砲塔だけは、少し大きめになっているとのことでした。
このあたりは、テレビドラマでの見栄えを考えて作られたとのことです。

塗装については、ファインモールドの鈴木さんの協力などもあり、
非常に正確なものになっているとのことです。
ただ、実車は、おそらく、このようなきれいな塗装ではなく、
刷毛目が残る、もっと荒いものであった可能性もあります。

1/35ジオラマ

また、実物の車輛だけではなく、1/35の模型車輛も展示されていました。
ウェザリングなどもキマっていて、とてもうまく製作されていましたが、
どなたが作られたものなのか、聞いてくるのを失念してしまいました。
いずれにしろ、こうした模型の展示があるというところも、
この私設の楽しいところです。

○ 社長さんのブログ『復活!社長の小部屋」こちらです ~

というわけで、休日の一日、社長さんや、場内に居合わせた方々と、
楽しくお話をさせていただき、充実したひとときを過ごすことができました。

最後になりましたが、社長の小林さまをはじめ、
株式会社カマドさんのスタッフの方には、今回、たいへんお世話になりました。
ありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。




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ステンレス製赤とんぼ

気がつけばもう5月…。
世はすでにGWということで、本来であれば、
連休の出来事などを、いろいろと書いてみたいところですが、
今回は、それよりも少し前のことを、まずはご紹介したいと思います。

先日、岐阜県笠松町にある「笠松町歴史未来館」という施設で開かれていた、
『ステンレス模型 〜 飛べ!なつかしのプロペラ機 〜 』という企画展に、
行ってきました。

この催しは、題名の示す通り、
ステンレスを加工して作られた模型飛行機を、一同に展示する、
というもので、
それら飛行機は、地元笠松町でステンレスの加工業を営んでいるご兄弟が、
長い年月をかけて製作されたとのことです。

笠松町という街は、笠松競馬で有名なところなのですが、
ここ岐阜市からもほど近く、かくいう私自身が模型に興味津々ですので、
この機に見学に行ってみることにしました。
とはいえ、近くではあるものの、笠松町という地域にはまったく馴染みはなく、
笠松町歴史未来館を捜すのに、ちょっと苦労してしまいました。

この施設がある周辺は、道幅も狭く、建物がかなり入り組んで建っており、
外部の人間には、場所がけっこうわかりづらいかと思います。
今回、ヨメの運転するプジョーで出掛けたのですが、
うまく歴史未来館に辿り着きながらも、それとわからず、
一度は通り過ぎてしまいました。

クルマをUターンさせ、あたりを慎重に見回しながら走っていると、
館内にいた方が、私たちのクルマを見て、
手招きで案内をしてくださり、なんとか到着できました。

笠松町歴史未来館

こちらが館の正面玄関です。
手前が駐車場になっていて、建物は少し奥まった位置にあります。
間口はそれほど大きくありません。
博物館というより、銀行のようなたたずまいです。
(実際、もともとは銀行だったとのことです)

○笠松町歴史未来館のサイトはコチラへ

館内に入ると、ピカピカに輝く飛行機の模型がずらりと並んでいました。
案内をしてくださった方は、これら飛行機の制作者の方で、
聞けば、すべて1/30スケールで統一して作られているとのことでした。
もともと、ステンレス加工のお仕事をされているとのことでしたので、
こうした工作はお手の物なのかもしれません。

二式大艇

そのなかでもとくに目を引くのは、この二式大艇です。
この機は、周囲の展示物を圧倒する巨大さで、
他のものと比較することで、
それぞれの大きさの差やスケール感を体感することができました。

二式大艇について、私は詳しくは知らないのですが、
この機を見ていると、昔読んだ、
松本零士の戦場漫画シリーズ、ザ・コクピットの「大艇ふたたび帰らず」を、
思い出します。

一式陸攻

こちらは一式陸攻です。
すぐ隣には、人間爆弾である桜花も陳列されています。
これらの機も、ザ・コクピットの「スタンレーの魔女」や、
「音速雷撃隊」を思い出させます。

それにしても、ステンレスの模型は、見た目にも重量感があり、
鏡面のような光沢は、独特の存在感があります。

会場内

これらの作品のほかにも、震電、飛燕、五式戦、百式司偵など、
大戦中の日本の陸海軍機が展示されていました。
(ドイツ機、アメリカ機などはありません)

制作をされた方は、いまでこそ
ステンレス加工のお仕事をされているとのことですが、
もともとは、ここ笠松町で、船大工をされていたといいます。

木造船の模型

こちらが、かつて作っていた船の模型だそうです。
ステンレス模型もすばらしいのですが、
この船の模型も、とても緻密にできています。
笠松町は大きな川 (木曽川) に面しており、
かつては船を使った物流の中心だったそうで、
街には多くの船大工がいたそうです。

この船は『焼き玉エンジン』という駆動装置を持ち、
昭和30年代くらいまで、使われていたといいます。
物流の中心がトラックに取って代われるようになると、
こうした船も姿を消していったようです。

新型の航空機模型

館の二階には、常設の展示があり、
三菱リージョナルジェットやH-IIロケットの模型などを筆頭に、
この地域が貢献している産業や生産物などが紹介されています。

笠松の歴史

また、地域の歴史を紹介する展示物も多々揃えられています。
こちらは、当時の笠松の様子を再現したジオラマと古地図です。
飛行機模型を制作された方がもともと営んでいた船大工のお家も、
この地図の中に記されているそうです。

週末のひととき、こうした展示物をじっくりと堪能してきました。
また、模型の制作をされた方には、飛行機のお話だけでなく、
笠松の歴史などについても、幅広く解説をしていただきました。

この『ステンレス模型 〜 飛べ!なつかしのプロペラ機 〜 』展は、
5月の15日まで開かれているとのことですので、
お近くの方、興味をお持ちの方は、ぜひ、一度、ご覧いただければと思います。
入館は無料です。

○ ステンレス模型 〜 飛べ!なつかしのプロペラ機 〜

また、笠松町歴史未来館では、今後も、
さまざまなイベントや催しがあるようですので、
機会があれば、私も、またこちらに行ってみたいと思っています。





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模型の魅力展/看板

愛知県豊橋市の豊橋市美術博物館で開かれていた、
『模型の魅力展 -タミヤとファインモールド-』 を見学に行ってきました。
この企画展は、日本を代表する老舗模型メーカーである田宮模型と、
模型界の新興勢力であるファインモールドの、
創業時から今日までの軌跡を、製品やパネルなどの展示を行ないつつ、
紹介するというものです。

もともと模型ファンで、子供の頃からタミヤ製品に親しんできた私にとって、
この企画展は、ぜひとも見てみたいものでした。
しかも今回は、地元豊橋の模型メーカーであるファインモールドの製品も、
併せて展示されるということで、まさに一石二鳥とでもいうべき企画展です。
そんなわけで、先週末、ヨメの運転するプジョーで、
一路、豊橋市を目指しました。

ここ岐阜市から豊橋市へと向かうルートはいくつかあるのですが、
今回は、国道22号線に乗って名古屋市へと向かい、
市内を突っ切って国道23号線へと乗り変え、東に進む、
という方法をとってみました。
このルートは、距離的には近いのかもしれませんが、
名古屋市を越えることに時間を費やしてしまい、
あまりスムーズなものではありませんでした。

それでも、国道23号線に乗ってしまえば、
車線も多く、信号もなく、スムーズに走ることができました。
この日は天候にも恵まれ、気持ちよくドライブすることができました。

豊橋美術博物館

そんなわけで、午後二時過ぎ頃、豊橋市美術博物館に到着。
こちらにやってきたのは、二年ぶりくらいかもしれません。

ファットボーイ実車

入口に入ると、そこには、
ハーレーダビットソンの大型バイク『ファットボーイ』が展示されていました。
実車を見るのは初めてで、その巨体と、つや消し黒の塗装とが相まって、
かなりの迫力がありました。

ファットボーイ模型

その脇には、タミヤの1/6スケールのファットボーイが、
パーツとともに展示されていました。
このキットは、発売間もない新製品で、空冷エンジンの冷却フィンを、
板状パーツの積層によって表現するという、非常に凝った設計になっています。

タミヤは、1970年代から、当時発売されていたハーレーを、
1/6というビッグスケールで模型化しており、その圧倒的な存在感は、
まさにタミヤのフラッグシップ的なモデルとなっていました。
今回製品化されたファットボーイも、
その歴代の栄光を受け継ぐ、傑作モデルとなっています。

案内看板

こうして、ひとしきりハーレーを見たあとは、
チケットを買って会場内に入りました。
(以後は撮影が禁止となっており、残念ながら、展示室の写真はありません)
会場はいくつかの展示室に分散していますが、
まず、タミヤ模型の創業時の展示物からはじまります。

いまでこそプラスチックモデルのメーカーとして有名なタミヤですが、
当初は木製の模型を販売しいました。
(もともとタミヤは、製材業を営んでいたといいます)

これら木製のキットは、イラストを描いた紙箱に入っているという点では、
昨今のプラモデルにも相通じるものがありますが、
その中身は、現在の水準から見れば、とてもおおざっぱなもので、
単に木片を入れただけのもの、とも見えます。

ただ、製品化されたものは、車、艦船、戦車などで、
アイテムの選択については、いまとほとんど変わっていないと思います。

それにしても、木製模型は、独特の味があって、ある意味、新鮮です。
クルマの木製模型などは、部屋のインテリアにもなりそうです。
ちなみに、このとき、ふと思い出したのですが、
私が幼い頃、親戚の家に遊びに行ったさいに、
木製の艦船が飾ってありました。
あの艦船は、もしかすると、タミヤ製だったのかもしれません。

その後、海外から、プラスチックモデルが輸入され、
タミヤも、この製品の開発と販売に乗り出します。
そして、1/35スケールによる戦車や兵士のシリーズである、
ミリタリーミニチュアを誕生させ、
以後、ラジコン模型への挑戦、ミニ四駆の大ヒットなどがあり、
今日に至っています。

次いで、ファインモールドの展示室では、
旧日本軍関係のキットや、スターウォーズ、
鳥山明氏デザインのフィギュアシリーズなどの、歴代製品の展示のほか、
特攻兵機であった桜花の図面や、帝国陸軍の超重戦車オイの図面など、
貴重な資料が展示されていました。

この日は、日曜ということもあり、会場内は家族連れなどで賑わっており、
我が子に熱心に模型の解説を行なうお父さんを、そこかしこで見かけました。
ここ最近は、プラモデルは子供の玩具ではなく、
父親世代の趣味となっているようです。

チラシ

こうして『模型の魅力展』を、
模型ファンとして、充分に満喫してきました。
ただ、タミヤの展示室においては、
製品の展示に重点が置かれているといった状態で、
ともすれば、一企業の商品紹介に終始している感が否めないようにも、
私の個人的な考えですが、思いました。

歴代の商品を眺めるのはノスタルジーに浸れてとても楽しいのですが、
美術館 (博物館) というスペースを使う展示であるならば、
もう少し、工夫が欲しいという気持ちも、正直、抱きました。

今回の展示と同様に、企業と製品を紹介する企画展として、
本田宗一郎と井深大展がありましたが、
こちらのほうが、はるかに見応えがありました。
(もっとも、入場料も少し高かったですが)

今回の展示を、本田宗一郎と井深大展と比較するのは、
趣旨も異なりますし、少々酷なのかもしれませんが、
できれば、タミヤの、模型に対する哲学や気概みたいなものが、
もっと感じられたら、より充実した展示になったのではないかと思います。
タミヤにも、ホンダやソニーに負けない、モノ作りへのこだわりや、
作品 (商品) を生み出すにあたっての、深いストーリーがあったと思います。
(模型を作るにあたっての、取材の様子を示すパネル展示や、
 箱絵の原画の展示もあったのですが、サブ的な展示という感が否めませんでした)

一方のファインモールドの展示室は、小気味よくまとまっていて、
見応えもあったのですが、貴重な旧軍資料については、もっと、
詳しく見たかったです。

○ 豊橋市美術博物館のサイトはコチラ

というわけで、豊橋での一日を過ごしてきました。
今後も、興味深い企画展などには、後学の意味も含め、
どんどん出掛けていきたいと思っています。




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鉄筋模型

名古屋市のトヨタ産業技術記念館で行なわれている、
『近代建築 ものづくりの挑戦』という企画展に行ってきました。
この企画展は、神戸にある竹中大工道具館で行なわれていた展示の、
巡回展にあたるものだそうで、今年の4月3日まで開かれています。
(竹中大工道具館というのは、竹中工務店が運営する、
 大工道具を展示する博物館だそうです)
 
昨年の末、この催しを見学しようと、
トヨタ産業技術記念館まで行ったのですが、
常設の展示物を見るだけで、ほぼ終日かかってしまい、
肝心の企画展を見ることができず、結局、この3月になって、
ようやく、念願を果たしたという次第です。

トヨタ産業技術記念館は、常設展スペースへの入場には料金がかかりますが、
企画展が行なわれている特別展示室は無料で入れます。

この日は日曜だったためか、広い駐車場は満杯に近く、
館内には多くの家族連れで賑わっていました。
土日には、子供を対象にしたイベントなどもあるようなので、
こうして、たくさんの見学客がくるのかもしれません。

近代建築 ものづくりの挑戦会場

とはいえ、企画展の展示会場は静かなもので、
じっくりと見学することができました。

展示室内は、一部の展示物のみ撮影禁止となっていますが、
そのほかは自由に撮影ができ、写真を多数撮ってくることができました。

会場内部

海外からの建築技術や情報が大量に流れ込んでくるようになった明治時代から、
日本の建築は劇的に変わりました。
また、日本人が独自に、海外の建物物の外観を模倣したり、
和洋折衷にしたりと、さまざまな試行錯誤も行なわれるようになりました。

煉瓦の積み方

煉瓦も、明治期に日本に流入した、代表的な技術、資材で、
以後、さまざまな建築の場面で多用されていきました。
その組み方には、イギリス式、フランス式、という二種類があるとのことで、
組み方の図解がとても興味深いものでした。
(煉瓦の組み方に違いがあるなど、ふだんは考えたこともありませんでした)

明治維新の前までは、日本には建築家という職業はなかったそうですが、
西洋建築が広まるにつれ、建築家という職業が確立していったそうです。

着色図面

こちらは、建築デザインの図面ですが、詳細に着色されています。
影もきちんと描き込まれ、実際に建物が建った状態を、
イメージできるものとなっています。
現在でいうところの建築パース的な意味合いもあったのかもしれません。
いずれにしても、貴重な資料だお思います。

鉄による補強機具

煉瓦とともに、コンクリート、鉄、といった建築素材も、
日本に入ってきました。
これらの素材と工法によって、日本の建築技術は長足の進歩を遂げますが、
日本は地震大国であり、海外ではさほど気に留められなかった、
耐震性という問題が、やがて、大いに注目されるようになっていきます。

その契機となったのは、関東大震災です。
未曾有の大地震は、日本の建築において、計り知れない試練となりましたが、
海外の技術を模倣するだけでなく、独自の技術を生み出す、
ひとつのチャンスにもなったといえるかもしれません。

デザインにおいても、アールデコ系のデザインが登場したり、
また、テラコッタといった装飾が登場したり、
様式美の追求も行なわれていきました。

鉄筋の構造を模型で解説

詳細な鉄筋模型もありました。
建築前の状態なのですが、この状態でも、オブジェのような、
美しさがあるように思います。

そんなわけで、企画展を充分満喫してきました。
その後は、産業記念館館内で食事。
カレーを食べてきました。

中庭

こちらは、その飲食スペースから見ることができる、
産業技術記念館の中庭です。
古びた煉瓦が美しいです。

その後は、ヨメのクルマで名古屋の市内や周辺を少しウロウロ。
建築が成ったばかりの『大名古屋ビルヂング』の脇も、
ちょっと掠めて通ってきました。

大名古屋ビルヂング

もっとも、クルマで通っただけで、内部はまったく見ていないので、
また、機会を見つけて名古屋に行き、見学したいと思っています。

それにしても、この新大名古屋ビルジング、思いのほか早く完成したように思います。
ちょっと驚いてしまいました。

それにしても、このビルなど、まさに、近代建築の最先端ですね。
『近代建築 ものづくりの挑戦』を見学したあとだったので、
より感慨深く、名古屋の高層ビル群を眺めることとなりました。




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