展示風景

今年の梅雨はあまり雨が多くないといいます。
雨の日が少ないというのは、ありがたいことだとは思いますが、
六月のうちに早くも台風がやってくるなど、あまり歓迎できないことも多いようです。
しかも、梅雨ゆえか、台風が過ぎ去っても青空は望めず、
天気予報を見る限りでは、この先も傘マークばかりが並んでいます。
ジメジメとした梅雨は早く過ぎ去ってくれればと思いつつ、
そのあとにやってくるであろう酷暑の夏を思うと、まだ梅雨のほうがましなのかも、
などとも思ってしまいます。

と、そんなことはさておいて、先々週の日曜、
福井県の鯖江市にある『めがねミュージアム』というところに行ってみました。
もともとこの鯖江という街は、メガネの生産がとても盛んな地域だといいます。
たしかに、鯖江の街を通りかかると、メガネの看板をよく目にするように思います。

おりしもこの日は朝から雨。
ですので、目的地は屋内施設ということに相成りました。

○ 鯖江市 めがねミュージアムの情報はコチラ。メーカーサイト ~

今回は、関ヶ原から国道365号線に入り、滋賀県の木之本方面に向け走り、
福井県内に入って国道8号線に入り、鯖江市に至るというルートを通ってみました。
鯖江に入るとすぐに、メガネミュージアムの案内看板が目に止まり、
その指示に従って、クルマを走らせましたが、
メガネミュージアムは、思いのほか大きなビルで、ちょっとびっくりしました。

メガネミュージアム

到着は少し遅めでしたが、お天気の回復はまるでなく、
空には鈍色の雲がびっしりと垂れ込めていました。
まあ、梅雨時なので、これは仕方がないですね。

メガネミュージムは、とても新しく、きれいな施設でした。
ただ、なんとなくホテルっぽいような作りのようにも見受けられましたので、
もともとは別の施設だったのかもしれません。
エントランスを通り抜け、向かって左に進むと、メガネミュージアムがあります。
(ミュージアムは無料で見学できます)

展示は、メガネの歴史を解説しつつ、著名人のメガネコレクション、
また、黎明期におけるメガネの製造工程などが、各種の工具などを交えて、
紹介されています。

江戸時代のメガネ

こちらは江戸時代のメガネだそうです。
日本でメガネが知られるようになったのは、明治以降からではと思っていましたが、
じつは、江戸時代から、一部で使用されていたようです。
それにしても、ちょっと重そうなフレームですね。

プレス用器具

またこちらは、かつてメガネを作るさいに用いられていたという、
手動式のプレス機です。
鋳造製の頑丈な器具で、重量感たっぷりです。
また、この形状も、ちょっとレトロでかっこいいですよね。

歯車

こちらはツルの部分を製作する器具です。
歯車の集積物も、私には、なにかしら心をくすぐられるものです。
使い古された質感もいいですね。

金属の鋳込み

金属の鋳込みをするために用いられた道具です。
かなり昔のものなのですが、現在はどのような工程を経て、メガネを作っているのでしょうか。
そのあたりも、できれば知りたいものです。

組み立て治具

こちらはおそらく、メガネを仕上げる最後の工程で使う器具だと思います。
左右対称にきちんと組み付けるため、このような器具が必要だったのではないかと思います。

カメラも展示

また、メガネの仲間という意味もあってか、カメラの展示も、一部ありました。

ちなみに、メガネミュージアムの展示区画の真向かいは、メガネショップになっています。
こちらも、とても新しく、かつ美しいインテリアで、並べてある商品は、
どれも個性的な、デザイン性の高いものばかりでした。
(当地のオリジナルブランドのようでした)

が、お値段も相当によろしいようで、来館記念にちょっと買っちゃおう、
というわけには、とてもいきませんでした。
施設内には、体験工房やカフェも併設されていましたが、そちらも、
今回はスルーしてしまいました。

こうして、メガネミュージアムの見学を終え、帰路に。
その途中、しおかぜラインに寄ってみました。

日本海の空

かつては有料道路だったのですが、いまでは、無料で通行できます。
もっとも、曇天のもとでのドライブということで、走っていても、気分は晴れません。
ですが、こうした灰色の光景も、なんだか日本海っぽい雰囲気がして、
いいのかも、などと思ってしまいました。
松本清張のゼロの焦点でも、日本海は暗鬱の海という描写がされてましたし……。

海沿いの道

でも、今度は、晴天のときに、しおかぜラインにきたいものです。



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味噌蔵

ちょっとネタが古いのですが、今月の18日、愛知県の岡崎市にある、
八丁味噌の醸造元『まるや八丁味噌』さんに、工場見学に行ってきました。
今回は、遅ればせながら、そのときの模様をご紹介したいと思っています。

というのも、今回の記事は、じつはもっと早い時期にアップする予定だったのです。
ところが、なんと、先日から、
うちのMacの調子がにわかに悪くなり、ブログを書くどころか、
通常の業務にも大いに差し障りがある状態となってしまいました。
うう~ん、困ったものです。
その症状ですが、なぜか急に、Macが極端に遅くなってしまい、
ほぼほぼ、使い物にならない状態に…。
セーフモードで起動しても、重い状態は解消されないままで、
これはもう、ちょっとダメだという感じでした。

もっとも、以前から、日本語の入力が遅く、文字を打っていても、画面に反映されるまでに、
時間がかかったりということが頻発しており、なにかがおかしい、という感はあったのです。
ですがそれは、最新OSであるHigh Sierraの不具合なのだろうか、などと、
ちょっと悠長に構えすぎかもしれませんが、勝手に解釈しており、
いずれ細かいバージョンアップがされるさいに、こうした不具合は解消されるだろう、
と、安易に思っていました。
というのも、文字が打ちづらい状態も、一定の時間を置くことで、まあそれなりに、
改善はしていましたし、Shade3DやPhotoshopなどは、問題なく使えましたから、
あまり重大には考えていなかったのです。
しかし、深刻な状態になってしまい、いまさらながら、事態を甘くみていたと、
反省することとなってしまいました。

ところが、外付けHDDから起動すると、何事もなくスパスパと使えます。
(こちらの環境は、High Sierraではなく、Mavericksなのですが…)
ということは、もしかすると、内臓HDDの機械的な不具合なのかもしれません。
そんなわけで、いったん内臓HDDを初期化し、
High Sierraをクリーンインストールをしたのですが、
まっさらの環境なのに、なにかしら動作がおかしい…。
しかも、Time Machineを使ってのデータを復元にも失敗!。
もう、めっちゃショックでした。

リカバリーモードで起動して、Time Machineを使って、システムごと元に戻してやれ、
とも思ったのですが、APFSだからできませんとかなんとかメッセージがでてきて、
これも結局できませんでした。

というわけで、もう、あれこれいろいろ試したのですが、
以下の方法で解決しました。
まず、リカバリーモードで立ち上げてHDを初期化。で、
外付けのHDDを復元元にして、内臓HDDを復元先にして、とりあえず、
Mavericks環境に戻そうとしたのですが失敗。
いたしかたなく、初期化した内臓HDDにMavericksを新規インストールして、
まっさらなMavericks環境にします。
この環境では、OSの違いからTime Machineは使えません。
ですので、このMavericksからHigh Sierraにバージョンアップし、
それからTime Machineを使ってデータを復旧させました。
すると、元どおりになり、しかも、いままで出ていた挙動の不具合も改善されました。

巨大な樽

さて、冒頭から話が大きく脱線してしまいましたが、
本題の八丁味噌の工場見学の話題に、戻したいと思います。
(余計な話題が長くてすみません。でも自分自身への備忘録として、
ちょっと書いておきました)

じつは、岡崎市の八丁味噌の工場には、以前にも行ったことがあります。
ただ、そのときに行ったのは、カクキューさんという、まるやさんとは別の工場で、
今回見学に行ったまるやさんのすぐお隣にあるところでした。
八丁味噌を名乗れるのは、この並んで立つ二社のみで、
岡崎城から西へ八丁の距離にあることから、その名がついたといいます。

○ 八丁味噌カクキューさん見学の記事はこちらから ~

それにしても、私たちは、岡崎市がお気に入りなのか、
思えば、カクキューさんを含め、過去に何度も岡崎に行っています。
昨年は、岡崎城公園に行き、歴史ガイドさんに各所を案内してもらったり、
また、りぶらという施設のなかにある、内田修ジャズコレクションを見学したり、
徳川家の歴代将軍の位牌を収めた大樹寺という古刹にも行きました。
あっ、そういえば、岡崎のギャラリーで開かれていたジオラマ展にも行きましたね。

それに、岡崎市ってけっこう都会ですね。
いまの私の拠点である岐阜市よりも、印象としては、街並みも美しく、
発展しているように見受けられます。

いずれにしろ、ここ岐阜市からの岡崎市への道も慣れたもの。
このときはヨメのプジョーでのドライブとなりました。

ヨメ車

現地に着いたのはお昼過ぎ。
まずは駐車場手前の事務所で、工場見学のための受付をすませます。
見学にはガイドさんがついてくれるとのことで、30分おきにあるそうです。

待合室

こちらが、受付のある待合室の内部です。
当初は、私たちしかいなかったのですが、
見学の時間が近づくにつれ、しだいにお客さんの数が多くなっていきました。

いざ工場見学へ

そしていよいよ見学開始です。
案内の方の指示で、一同、工場の内部へと入って行きます。
工場の規模としては、以前行ったお隣のカクキューさんよりは、
少し小さいように思いました。

八丁味噌の製法

まず最初に、このパネルのまえで、八丁味噌の製作工程の説明を受けます。
まるやさんは、たしかに、カクキューさんほどの規模はないそうですが、
そのかわり、歴史は古いそうです。
ただ、創業当時から味噌を作っていたかどうか、そのあたりについは、
少しわからないところもあるとのことでした。

見学者の一行も、カクキューさんのときよりは、少し少なめだったかもしれません。
ですがそのぶん、なんとなくフレンドリーな雰囲気で、見学のみなさんからも、
いろいろと質問が出たりしていました。

味噌蔵

そして次に入ったのは味噌蔵です。
味噌の匂いがあたりに充満していました。
なんともおいしそうな、古い蔵らしい独特の匂いです。

樽のうえに乗っているのは、味噌に圧力をかけるための重しの石ですが、
この絶妙の組み方ができるようになるまでには、十年以上の歳月がかかるそうです。
一枚ものの重しをコンクリートで作って、それを被せてしまえばいいようにも思いますが、
味噌は時間の経過により微妙に上下したりするので、こうした石組みのほうが、
均等に圧がかかるとのことでした。

また、味噌樽には古いもの、新しいものがあるそうですが、
そうした樽の新旧の違いが、中身の味噌に影響するのかどうかを、
ガイドさんに尋ねたところ、やはり、味には微妙に影響するとのことでした。
ただ、よほどの味噌通でなければ、わからないそうです。

秀吉の井戸

そしてこちらは、日吉丸石投げの井戸、と呼ばれる井戸だそうです。
日吉とは、後の天下人であるあの豊臣秀吉のことです。

少年時代の秀吉は、この蔵に忍び込んだことがあったそうで、
そのさい、番人に見つかってしまい、たいへんなピンチに陥りました。
秀吉は、とっさの機転で、この井戸に石を放り込み、
井戸のなかに自分が飛び込んだと番人に勘違いをさせて、
そのすきにうまく逃げおおせた、という逸話が残っているとのことです。
井戸を覗き込むとかなり深く、けっこう怖い印象でした。

古い味噌蔵

そしてこちらは、古い味噌蔵です。
こちらでは、NHKのドラマ『純情きらり』の撮影が行われたとのことです。

味噌樽のカシメは、いまでは鉄製のものが使われているとのことですが、
ドラマでは、そのカシメが考証上そぐわないということで、急遽、
竹で作られたかのようなダミーのカシメを作り、ワイヤのカシメのうえから、
被せたそうです。

向かって右の樽の、上から二番目のカシメが、このダミーカシメだそうで、
NHKのスタッフの手によるものだそうです。

というわけで、とても楽しく貴重な経験をさせていただきました。
また、見学の最後には、八丁味噌を使った味噌田楽もいただき、
味噌の試供品もいただきました。

いまでは、売店で買い求めた八丁味噌で、毎日おいしく味噌汁をいただいています。

それにしても、ガイドさんの案内がついての工場見学は、
とても有意義な体験です。
また機会があれば、どこかに工場見学に行きたいものです。



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味噌蔵見学

いまだに雪が舞う寒い日もありますが、
3月に入ってからは、少しずつ春らしい日が多くなってきました。
ところが、私の状況は、先月に引き続き、今月に入ってからも、
ドタバタは続いており、なかなか外出する時間が取れません。
ですが、ずっと家にいるのも、なんだか煮詰まってしまいますので、
先週末、ほんとうにひさしぶりに、MINIで遠出してみることにしました。

なんと、MINIで出掛けるのは、今年に入ってから初めてで、
久しぶりの運転に、ちょっとドキドキしたりもしました。
今回は、オイル交換後のテストドライブという意味合いもあり、
長距離を走るつもりではいましたが、とりたてて行くあてもなく、
とりあえず、三河の岡崎市方面へと向かって走ってみることにしました。

というのも、昨年、岡崎城公園に行ったさいに、歴史ガイドの方から、
この公園のすぐ近くに八丁味噌を作る味噌蔵があるから、
見学に行ってみるといいよ、と、勧められたことを思い出し、
今回、ちょっと行ってみようかな、と、思い立ったのです。

そんなわけで、MINIでまず桑名市方面に向かい、そこから、
国道23号線に乗って、まずは東の名古屋市内へと入りました。
名古屋の街中を走るとなると、渋滞も予想されるところですが、
この23号線は、片側だけで3車線もあり、
しかも、高架道路のため信号もほとんどなく、とても快適に走れます。
(とはいっても、スピードの出し過ぎは禁物です)

そのまま名古屋市を通り抜け、今度は国道1号線に乗り換えて、
さらに東へ進み、目的の岡崎市へと入ります。
件の味噌蔵は、国道1号線から国道248号線を南に少し入ったところにあります。
私のMINIにはカーナビなどはついていないので、
いつも、道路案内の看板だけがたよりです。
道順は以前調べたことがあったのですが、しっかり記憶しているわけでもなく、
ある程度迷うことも覚悟したのですが、ヨメの助けもあり、
スムーズに目的地に到着することができました。

カクキューさんの建物

こちらは、カクキューさんといい、八丁味噌醸造の老舗だそうです。
工場の手前には駐車場があります。
スペース的にそれほど広くはないのですが、案内の方もいらっしゃるので、
クルマを止めるのに、困ることはありませんでした。

MINIでドライブ

それにしても、ほんとうに久しぶりのドライブです。
この日のお天気は、雨こそ降らなかったものの、曇っていて、少し残念な感じ…。
もし、青空が広がっていたなら、もっと楽しいドライブになったかと思います。

工場見学は三十分に一度、行われるとのことで、
私たちは3時からの見学となりました。
工場見学の希望者は、思いのほか多く、中庭では、
受付を済ませた人が列を作っていました。

というわけで、定刻の三時になると、案内役を務めてくださる職員の方が、
一同を先導して、工場のなかへと入っていきます。

幕末期の建物

工場は思いのほか大規模で、古いものでは、幕末に作られた建物も残っています。
操業は、たしか1640年代だったかと思います。
となると、江戸時代の初期、三代将軍家光の時代でしょうか…。

明治期の建物

こちらは、味噌作りの行程を再現した資料館です。
建物自体は、明治期、日露戦争前後の建築されたそうです。
こうした、古い建築物を間近で見られることも、
この見学の大きな魅力かもしれません。

味噌作りの工程

資料館の内部は、味噌作りの行程を再現した展示物などが、
設置されています。
こうした、すべて人の手による味噌作りは、戦後まで行われていたそうですが、
いまでは、多くの行程が機械化されているともいいます。

ちなみに、八丁味噌の『八丁』とは距離の単位で、
現在の距離に直すと、およそ800メートル強くらいになるそうです。
この味噌蔵が岡崎城から八丁の距離にあったために、その名がついたそうです。

八丁味噌のシェアは全国レベルから見れば極めて小さいとのことですが、
この地域独自の味噌として、長い歴史と知名度を誇っています。
とはいえ、八丁味噌の味噌蔵は、このカクキューさんともうひとつがあるだけだそうで、
本場の八丁味噌と味噌蔵は、とても貴重な存在といえるかと思います。

大樽

こちらは、味噌を造る巨大な樽です。
いまでも新調することがあるらしいのですが、その価格はおよそ200万とのことです。
展示されているこの樽は、天保のものですが、
実際に蔵のなかで使用されている樽のなかにも、同時代のものがあるとのことです。

大岡越前の書状

同じ館内に展示してある、大岡越前の書状だそうです。
テレビ番組の『なんでも鑑定団』に出典したところ、本物と鑑定されたそうです。

居並ぶ樽

次に入ったのは、巨大な樽が林立する味噌蔵です。
樽のうえに載せられた石は、職人の手によってひとつひとつ積まれたもので、
この行程だけは、機械化ができないそうです。

この石積みは、地震があっても倒壊したことはないといいます。
なんだか、城の石垣みたいな感じですね。
また、この場所では『純情きらり』というNHKのドラマのロケが行われたそうです。

樽のあいだを縫って

それにしても、居並ぶ樽は圧巻です。
見学の最後は、この樽のあいだを進んで、蔵の外へと出ます。
その途中に、この蔵最古の樽も見学することができます。

空の樽

味噌蔵の外には、空の樽が置いてありました。
樽は水洗いするとカビが生えるので、味噌がついたまま置いてあるそうです。
次に使用する直前に洗うのだそうです。

というわけで、見学行程30分と、
当初予想していたより、はるかに見応えがありました。
案内をしてくださったスタッフのみなさま、ありがとうございました。

こうして、無事見学を終え、その後立ち寄った知立で、
大あんまきが有名な藤田屋というお店で、抹茶の大あんまきを買ったりと、
のんびり帰ってきました。

やっぱり、MINIに乗ってのドライブはいいですね。
今月も、お仕事でドタバタしそうですが、できるだけ時間をつくって、
出掛けたいものです。



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ちこり村エントランス

三月も半ばを過ぎ、いよいよ、山深いここ飛騨でも、
春の足音が間近に聞こえるようになってきました。
路肩や屋根のうえに残された雪の塊も、日に日に溶け、
見るたびに小さく、少なくなっていくのを感じます。
そんな季節の変わり目となった先週の日曜、久しぶりにオデカケしてみました。
といっても、今回の行く先は、私の住む同じ岐阜県内で、比較的近い場所です。

まず立ち寄ってみたのは、岐阜県東濃地方にある、馬籠宿です。
この場所は、もともとは長野県に属していたのですが、
2005年に、岐阜県に越境合併されました。
馬籠は島崎藤村の故郷であり、そのため、
この場所が岐阜県に編入されることには、長野県知事の反対などもあって、
当時、テレビのニュースなどでも、
大きく取り上げられたように記憶しています。

馬籠宿

こちらが、馬籠の町並みです。
家々は、石畳の坂道に沿って建てられており、この高低差が、
独特の雰囲気と味わいを醸し出しているように思います。
何年か前にも、こちらを訪れたことがありますが、
そのときとは、お店などが、少し変わっているように見受けられました。
いずれにしても、風情のある和の景観ですネ。
お天気がイマイチで、ちょっと残念でしたが、
多くの見物客が来ていました。

そのあとは、岐阜県中津川市の「ちこり村」というところに、行ってみました。
ちこりというのは、ヨーロッパから伝わった野菜だそうで、
彼の地ではアンディーブと呼ばれているそうです。
もやしのように冷暗所で育てられ、低カロリーなうえに、
各種のビタミンも多く含まれており、とてもヘルシーな野菜だといいます。

このちこりと、ちこりの加工食品、およびさまざまな自然食品、酒類などを、
製造販売しているところが、ちこり村だそうです。

○ ちこり村のサイトはコチラです。

ちこり村到着

こちらがそのちこり村なのですが、このほかにも、
工場、売店、レストランなどが併設されていて、思いのほか大きな施設でした。

ちこり村へ…

おりしも、観光バスが何台かやってきており、第一駐車場はほぼ満杯。
そんなわけで、第二駐車場にクルマを止めました。
(この日の出動車はヨメのプジョーでした)
そんなわけで、売店やレストランなど、場内はかなりの賑わいでした。
しかも、この施設では、時間を区切って工場見学を行っており、
予約などをせずとも、だれでも無料で参加できるというのです。

工場見学ができるのなら、ぜひ見てみたい、というわけで、
さっそく、近くにいた店員さんにその旨を申し出ると、
観光パスで来た団体客のみなさんといっしょに、
定刻よりも早く、場内を見学させてもらえることになりました。

ちこり育成の解説

なにしろ、団体客のみなさんといっしょですから、
案内役の店員さんが、各所をくわしく解説してくれます。
こちらでは、ちこりの育成過程をパネルを示しながら、説明してくれました。

その後、ちこりの育成蔵を見学しましたが、
なにしろちこりは、冷暗所で育成されていますので、
灯り用の押しボタンを押し続けながら、小窓から暗がりを覗き見る、
というかたちでの見学となりました。
ほの暗い蔵のなかに、規則正しく並べられたちこりの姿を、
垣間見ることができました。

ちこりの模型

こちらは、育成蔵のちこりの状態を、
間近で見られるよう再現した、実物大の模型です。
実際には、こうしたかたちで育成されているとのことです。

この模型のある場所からは、大型の機械が並ぶ、いかにも工場らしい部屋を、
ガラス越しに見下ろすことができました。
ですが、日曜ということで、稼働はしていませんでした。
ちょっと残念です。

その後、ちこり芋から作る焼酎の蔵を見学させていただき、
最後に、お酢や焼酎の試飲などをさせていただいて、見学を終えました。

売店では、ちこりやちこりの加工食品だけではなく、
有機黒にんにくなども、試食や販売がされていました。
このにんにくは、食べてみるとプルーンのような甘酸っぱさがあり、
とてもおいしいものでした。
にんにくって、こんな味がするものだったっけ、と、驚きもしました。
しかも、この有機黒にんにくには、血圧降下に効果があるとのことでしたので、
1パック、買ってみることにしました。
(血圧降下という言葉に、とても弱い私です)

そのほかにも、ちこりや、ちこりから作ったコーヒーなど、
いろいろ買い物もしてきました。
ちこりのコーヒーは、ノンカフェインで、苦みがほとんどなく、
独特のほのかな甘味がありました。
形体がティーバック形式になっていることもあってか、
コーヒーというより、お茶のような雰囲気もします。

というわけで、思いのほか、楽しむことができる施設でした。
近くにお住まいの方は、ぜひ、出かけてみてください。




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どんぶり会館からの眺め

7月も半ばをすぎ、いよいよ、本格的な夏の到来となりました。
とはいえ、いまもまだ仕事がいそがしく、どこかに遊びに繰り出す、
ということもないままに、日々を過ごしています。
先週末の三連休も、ずっと仕事だったのですが、
三日目(海の日/月曜)のお昼過ぎからは、少し時間がとれることになり、
ひさしぶりに、気分転換に出掛けてみることにしました。

もっとも、出発時間がすでに遅いわけですから、さして遠くに行くこともできず、
結局、東濃方面へと向かってみることにしました。

この日、天気予報では「晴れ」とのことでしたが、
朝のうちには、JR高山線が運休となってしまうほどの豪雨が降ったようで、
(私が住んでいる周辺では、そのような大雨は降りませんでしたが)
しかも、雷注意報も出ており、なんだか、怪しい空模様です。

そんなわけで、MINIでの出動をあきらめ、
ヨメさんのクルマで出掛けることにしたのですが、
このヨメのクルマも、現在、修理で出払っており、結局、
代車の軽自動車で出掛けてみることにしました。
軽といえども、当然のことながらエアコン完備なので、MINIより、
ずっと快適です。

最初は、さしたるあてもなく、南へ、南へと走っていたのですが、
ふと、以前、案内看板で知った「どんぶり会館」というところに、
行ってみようということになりました。
代車にはカーナビも地図もないのですが、適当に走っていると、
偶然、以前見たものに似た案内看板を発見することができ、
意外とすんなりと目的地に到着することができました。

どんぶり会館外観

こちらが、そのどんぶり会館です。
UFOのようなドームを持つ建物ですが、おそらくは、どんぶりを模したものなのでしょう…。
地上二階、地下一階の三階建てで、けっこう大きな施設です。

それにしても、この日は、
県下に、突然の雷雨があるかもしれない、との予報が出ていたのに、
酷暑の晴天となり、エアコンのないMINIで出動していたら、たいへんなことに
なっていたかもしれません。

どんぶり会館は、いわゆる「道の駅」でもあるため、
広い駐車場と、屋外の公衆トイレなどを備えており、そのため、
ドライブ中に立ち寄る人も多いようでした。
UFO型の建物のなかでは、一般的なおみやげのほか、
どんぶりをはじめとする多数の陶器が販売されており、
また、地下一階では、陶芸作品の展示のほか、陶芸教室も開かれているようでした。
また、施設内のトイレは豪華で、なかなか楽しめるスポットです。

道の駅/土岐美濃焼街道 どんぶり会館

連休の最終日ということもあってか、
店内は多くのお客さんで賑わっていました。

ベランダからの眺め

しかし、私にとって、この施設の最大の魅力は、景色のすばらしさでした。
この建物は、ベランダなどの屋外に自由に出られるようになっているのですが、
ここからの眺めが、もう、最高です。

素晴らしい景観

見晴るかす緑の大地…、
手前には池、その向こうには、優美な曲線を描く橋のアーチも見えます。
先にも述べたように、この日は、雷雨の恐れをはらみつつも、天候は晴れ。
そのせいなのか、輪郭のはっきりした雲が多数出ており、
雲の群れと、抜けるような青空とのコントラストが、また、美しいものでした。

この空は、まるで、ルネ・マグリットの絵画のようです。

池のほとり

池のほとりには、ホテルなのか瀟洒な建物があり、
遊歩道のようなものも見えました。
なんだか、楽しそうな雰囲気です。
思わず、この池まで行ってみたくなりましたが、外の暑さは厳しく、
ヨメに却下されてしまいました。

歩道橋から眼下を見る。

このどんぶり会館は、道路を挟んだ向かい側にある「セラテクノ土岐」という施設と、
歩道橋で結ばれています。
その歩道からの眺めがこちら。
もう、胸のすくような光景ですネ。

セラテクノ土岐

そしてこちらが「セラテクノ土岐」です。
どんぶり会館よりもはるかに規模が大きく、とても立派な施設なのですが、
見学自由の張り紙があるにもかかわらず、施錠してあり、
内部には入れませんでした。
残念です。

遊歩道

セラテクノ土岐の裏手にも、遊歩道がありました。
なかなか素敵な小径なのですが、こちらも、強い陽射しに辟易しているヨメに、
先へと進むことを却下されてしまいました。

こうして、ひととおり、あたりを散策し、ひきあげることに…。
帰り際に気がついたのですが、どんぶり会館の駐車場には、
天野裕夫さんの作品が設置されていました。

天野裕夫さんの作品

天野さんの作品は大好きなので、炎天下の中、思わず、魅入ってしまいました。
この作品は、巨大なカエルを模しているのですが、その背には街があり、
なんらかの怪しげな装置で満たされています。
街には、そこかしこに階段や通路が伸び、家々の結んでいます。
その作りはとても精緻で、見ているだけでワクワクさせられてしまいます。

美しい道

その後、あたりを走ってみたのですが、
道がとてもきれいに整備されていて、景色の良さと相まって、
とてもいいドライブコースとなっています。

次回は、MINIで走ってみたいコースです。
これからの季節、MINIで走るのはキツいですが…。
それでも、どこかに遠出したいですね。




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