
3月も半ばを過ぎると、いよいよ春めいてきた感があります。
そんな爽やかな季節、やはりどこかに出かけたくなってしまいますよね。
そんなわけで、先週、MINIのオイル交換とグリスアップをしました。
コロナ禍や、それにまつわる仕事の落ち込みなど、
ここ数年、なにかと出かけづらい状況にあったのですが、
これからは、MINIでのドライブの機会も、増えるかなと思っています。
(昔のように、1日に500キロも走る、なんてことはないかもしれませんが)
が、今回、まず驚いたのが、オイルの値段です。
いつも使っているバルボリンVRレーシング20w-50の値段が、大幅に上がっていて、
とてもびっくりしました。
なにしろこのオイルは輸入品ですから、円安の煽りをもろに受けるでしょうし、
原材料価格が上がっているので、値上げは予想してしかるべきなのでしょうが、
実際に店頭で価格を見ると、ほんとうにびっくりしてしまいます。
入ってくるお金は実質減っているのに、モノの価格だけが天井知らずで上がっていくわけで、
こんな状況が一体いつまで続くのかと、戦々恐々としてしまいます。
ガソリン代も上がる一方ですし、これからはますます暮らしにくくなりそうです。

……と、そんなことをいっていてもしょうがないので、気を取り直して、
さっそく作業を行っていきたいと思います。
まず、最初に行うのは、前輪のタイヤを固定しているボルトを緩めることです。
前輪部分のグリスアップは、タイヤを付けたままでも可能ですが、
グリスの注入具合をしっかりと目で確認するためには、
邪魔になるタイヤを外しておいたほうが好都合です。
作業も、タイヤがないほうが、やりやすいと感じています。
ですので、まず、タイヤのボルトを緩めるところから作業を始めるようにしています。
そして、ドレンボルトを緩めます。
このボルトをあまり締め過ぎてしまうと、外すのに一苦労です。
また、オイルパンはアルミでできていますので、
ドレンボルトの締め過ぎはNGだと、MINI専門店の方から、以前聞いたことがあります。
どの程度の力ならOKで、どこまでがNGなのか、そのあたりは難しいところですが、
このオイル交換という作業を、私はすでに20年以上もやっていますので、
そのあたりは、いままでの経験を踏襲して行なっています。
今回はさほど苦労することなく、ドレンボルトを外すことができました。
(外しにくい時は、少しジャッキアップして、作業することもあります)

そのあと、これがとっても重要なのですが、
オイルパンを守っているアルミ製アンダーガードと、
オイルパンとの隙間に、丸めた新聞紙を突っ込んでおかなくてはなりません。
(この写真だと、よくわからないんですが、新聞紙、つっこんであります)
この作業を怠ると、古いオイルがアンダーガードの上(内側)に落ちてたまり、
そこから四方から床に滴り落ちることになります。
床を汚すことになりますし、なにかと後々面倒なことになるので、
この作業を、まずはしっかりとやっておく必要があります。
もっとも、この作業をしなくてはいけないのは、
おそらく、うちのMINIだけではないか……、と思います。
というのも、私が以前に乗っていたMINIは、オイル交換のさい、
廃オイルがアンダーガードの内側に落ちるなどということは一切ありませんでした。
いまのこのMINIも、かつて乗っていたMINIも、
どちらもアンダーガードは、後付けのものでした。
ですので、おそらく、それぞれのアンダーガードの位置が、若干ですが、
違っているのだと思われます。
私のMINIのアンダーガードは、きっと、わずかながら、
向かって左側に寄っているのではないかと思われます。
ちょっと話が脱線しましたが、ドレンボルトを外すと、オイル排出口から、
一気に汚れたオイルが出てきます。
といっても、走行距離がかなり少ないので、汚れは幾分少ないようにも思いました。
古いオイルは、最初のうちに、勢いよく抜け出てきますが、
そのあとは、ポタポタと、いつまでたっても、オイルが出てきます。
これをひたすら待っていてもキリがないのですが、
古いオイルは可能な限り出し切ってしまいたいので、
新しいオイルを入れる前に、グリスアップのほうを先に進めていきます。
今回はまず、後輪のラジアスアームから先にグリスアップしました。
ジャッキで軽く車体を浮かせておいて、グリスガンでグリスを注入していきます。
後輪側のグリスアップポイントは二箇所しかないので、作業は楽です。
(もっとも、サイドブレーキのケーブルリンケージ部分に、
指でグリスをねじ込んでおく必要がありますが)

そのあと、前輪側をジャッキアップし、タイヤを外してウマを当てたら、
ふたたびグリスガンを用意し、作業開始です。
前輪側のグリスアップポイントは全部で6箇所。しかも入れにくいところもあるので、
注意が必要です。
なによりも、グリスガンの先を、しっかりグリスニップルに当てるのが、
意外と難しかったりします。

ニップルをしっかり捉えないと、グリスを注入しても、
グリスニップルの手前でグリスが漏れ出てしまうこともありますので、
このあたりは、常に目で確認しつつ、作業を進めなくてはなりません。
これが毎回、けっこうたいへんです。
きっと、MINIをリフトアップしてしまえれば、楽にできるんでしょうけどね。

せっかくタイヤを外したので、ブレーキのローター周りを清掃しておきます。
また、ゴムパーツには、ラバープロテクタントを塗布しておきました。
こうした作業は、タイヤを外した折にやっています。
こうして前輪のグリスアップを終えたら、タイヤを元に戻し、ジャッキを下げます。
ドレンボルトを締め、新しいオイルを入れます。
ホイルの固定ボルトも、忘れず締めておきます。

バルボリンのオイルの容器は1クォート入りです。これは1リットルより若干少ないです。
これを5本入れると、およそ4.7リットルとなり、MINIにはちょうどいい量になります。
(エレメント交換を行うと、この量では少し足りません)
というわけで、オイル交換完了です。
この翌日、テストドライブにいってみましたが、その模様は、また次回、
ご紹介したいと思います。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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