1/12機動歩兵

全国に緊急事態宣言が出されたまま、いよいよGWに突入となりました。
そんなわけで、今年の大型連休は、いままでにない、特殊なものとなりそうです。
我が家でも、本来であれば、この連休時に、実家の飛騨高山に帰省する予定なのですが、
今回は、それもできそうになく、結局、家のなかで、
ウジウジしつつ過ごすことになりそうです。はあ〜(ため息)
おそらく、連休を過ぎでも緊急事態宣言は解除されないでしょうし、
感染拡大も、沈静化することはないかと思います。
ですので、この先も、当ブログではもっとも頻度が高い『お出かけネタ』を、
封印することになってしまうのかなと思っています。
それにしても、ほんとにドーンと遠くに出かけたいものですね。
そんな日が……。ごく普通の日常が、ふたたび帰ってくるのでしょうか。
このコロナを機に、いままでの日常が、もはや取り戻せない過去となるのではないか。
そして、まったく新しいライフスタイルに、否応なく変えられてしまうのではないか。
日々、コロナ一色のテレビ番組を見ていると、そんな心配をしてしまいます。

そんなわけで今回も、オタク趣味系の記事をアップしたいと思います。
今回は、かなり昔に、waveから発売された、1/12機動歩兵のキットを、
ちょこっと取り上げたいと思います。

この機動歩兵というのは、ロバート・A・ハインラインのSF小説『宇宙の戦士』に、
登場するメインメカだそうです。
見た目的にはまったくのロボット状態ですが、ロボットではなく、人間が着用する、
強化服という設定で、人間の筋力を何倍にも増幅し、また、密閉されることで、
人間の生存が困難な環境や宇宙でも活動もでき、かつ、戦車のように装甲もされている、
という設定だそうです。

組みにくいキット

もっとも、小説なので、ビジュアルがないはずなのですが、
スタジオぬえのイラストレーター加藤直之氏が、
挿絵を描いており、キットは、その挿絵をモデル化したもの、というわけなのです。
加藤直之氏は、私の大好きなイラストレーターのひとりであり、氏の画集は、
ほぼすべて持っています。
いちばん最初に出された画集は、貴重な本人のサイン本です。

もっとも、SF好きで加藤直之ファンの私なのですが、じつは、
宇宙の戦士は読んだことがありません。
というのも、ものすごく矛盾したことをいうようですが、小説の文中に、
挿絵が入っているのが、すごくイヤなんです。
挿絵の優劣や好き嫌いではなくて、文中にビジュアルを入れられることが、イヤなんです。
極めて個人的な感覚なんですが、大人の読む本として、
それはいかがなものか、と、思っちゃうんですよね。

なので、宇宙の戦士とよく比較されるジョー・ホールドマンの『終わりなき戦い』は、
二十年以上まえに読みましたが『宇宙の戦士』については、
今後も、読むことはないかな、と、思っています。
(終わりなき戦いは、カバーイラストだけで、文中にイラストはないですからね)

ですが、加藤直之氏が描いたメカはめちゃくちゃかっこいいです。
キットは『機動歩兵』と銘打たれていますが、劇中では『パワードスーツ』という言葉が、
用いられているのではないかと思います。
このパワードスーツは、作画こそ加藤直之氏ですが、
デザインは、同じぬえに所属していた宮武一貴氏が手がけたそうです。

背面から

この製品が発売された当時は、
挿絵のメカがプラキット化されるなんて、なんだか夢のようだなあ、などと、
いたく感動したものでした。

が、このキット。さすがに、バンダイのガンプラのようなハイクオリティなものではなく、
金型を使ったインジェクションキットとはいえ、ガレージキットみたいなノリです。
モールドやエッジは甘く、設計においても、首をかしげる箇所がいくつもあり、
パーツ分割も単純に左右に割ってあるという感じで、
合いもまあ、そこそこというところでしょうか。

とはいえ、加藤直之氏の監修が入っているため、
全体のフォルムについては、もう、文句のつけようがありません。
また、各関節の蛇腹部分がすべて別パーツ化されるなど、
極めてアグレッシブな表現も見られます。
なによりも、あのパワードスーツのイラストが、立体物として購入できる、というだけで、
もう、素晴らしいことです。
(もっとも、その後、千値練の完成模型が発売されたりしたんですけどね)

さて、このキット、じつは、ずっとまえに作りかけていて、そのまま放置していたものです。
(やっぱり、作りやすいものではなかったですから)
それを、このコロナ禍で、ふたたび引っ張り出してきたって感じですね。

こうして、キットという立体物になって、はじめてわかることがあります。
それは、このパワードスーツの基本デザインが、
2001年宇宙の旅に登場する、宇宙服をベースになされている、ということです。
とくに、肩のエアインテイク部分を外した状態だと、2001年に出てくる宇宙服に、
酷似していると思います。

脚パース

いま、サーフェイサーをかけて、ペーパーをかけて、という作業を繰り返していますが、
ここで丁寧な仕事をしておかないと、後々の仕上がりに、影響してくるかなと思います。
まあ、隙間やヒケが多いキットですからね。
このあたりは、地道にシコシコするしかないですね。

頭部には隙間が

頭部なんて、もう、左右にがっつりと大きな隙間ができます。
遠い未来の超絶的な科学技術によって作られた兵器、としては、ありえない展開です。
でもまあ、こんなもんなんでしょうね。
このあたりも、根気よく整形していく必要がありそうです。

あっさりした背嚢

また、このキットは、加藤直之氏のイラストをベースにモデライズされていますので、
ディティールについても、あくまでイラストを踏襲したものになっているようです。
ただ、模型として見た場合は、ちょっとあっさりしているような気がしないでもないですね。
遠い未来のオブジェクトなので、ボルトやナットで固定されていたり、
溶接跡があったりするのは、時代錯誤的でおかしいのでしょうが、
それでも、もうちょっと、なにか密度感のある工夫があってもいいのかな、と思ってます。

ところで、隙間やヒケを埋める作業ですが、
先日買ったタミヤの瞬間接着剤『イージーサンディング』を使うと、とても効率よく、
作業できます。

なにしろ瞬間接着剤ですから、硬化が極めて早い。
しかも、ラッカーパテに付きもののヒケが、ほとんどありません。
盛ってすぐペーパー掛けに入れるというのは、ほんとうに便利です。
ただ、開封してしばらく経つと、硬化時間が少し長くなるようなので、そういう場合には、
瞬間接着剤効果促進スプレーを使うと、作業がスピートアップします。

バルクアーム

waveでは、つい最近、このパワードスーツ(商品名/機動歩兵)を、
1/20にダウンサイジングしたキットを発売したようですが、
大きさとしては、1/12のほうが、適度な迫力と存在感があっていいのではないしょうか。

二体の背後

以前にご紹介したバルクアームと、機動歩兵を並べてみましたが、
大きさ的には、ほぼ同じになります。
このくらいのボリュームが、ちょうどいいかなと個人的には思っています。
それにしても、このパワードスーツ、ほんとにすごくカッコいいのですが、
もし、ほんとうに、人間が『着る』装甲強化服を作るとなったら、
こういうデザインにはならないんじゃないかと思います。
というのも、このデザインだと、関節可動範囲がかなり限定されてしまうんじゃないでしょうか。
なにしろ、両肩にエアーインテイクがあるため、腕は高くあげられません。
また、腰を左右にひねることもできません。蛇腹の関節は装甲はされているのでしょうが、
可動の自由度は低そうです。

また、転倒した時はどうするのでしょうか。自力で起き上がれるでしょうか。
とくに仰向けに転倒した時は、単独での起立は困難だと思ってしまいます。
卵を拾うポーズもできるといいますが、ちょっとムリムリな感じが。
兵士は戦場で柔軟な姿勢をとる必要があると思うのですが……。
装甲されているからもはや低い姿勢をとる必要がない、というのなら、
なにも複雑な機構を持つスーツを採用するのではなく、
いっそ、車両化してしまったほうがよさそうです。

などといいつつも、やっぱり、ぬえのパワードスーツはかっこいいです。
組みにくいキットですが、これからも、チマチマと作業を進めていきたいと思います。


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バルクアームa

収まる気配どころか、いまや爆発的感染の兆候を示しているコロナウイルスの蔓延ですが、
日々ニュースを見ていると、なんだかSF映画を見ているような……、
そんな気持ちになってしまいます。

実際、ウイルスによる人類の危機を描いた作品って、とても多いのではないかと思います。
私が子供のころ夢中になって読んだ漫画に『ブルーシティ』という作品がありましたが、
これは、地球に飛来した隕石に付着していたウイルスにより、人類が絶滅し、
海底都市にいた人たちだけが生き残る、という設定がなされていました。
そのほかにも、角川映画の『復活の日』や『地球最後の男オメガマン』、
最近の作品だと『アウトブレイク』や『感染列島』などがありますし、
また、ゾンビ映画の『アイアムヒーロー』『バイオハザード』も、
同様の系統の作品といっていいかもしれません。

エンターテインメントのなかでは、ウイルス蔓延という設定は、
ごくごくありふれたものだったわけですが、実際の世界では、
いまひとつリアリティがないものだったのでしょうか……。
多くの先進国が、適切な封じ込めもできないまま、
いまや、未曾有の事態を迎えつつあるようです。
このままでは、第二次世界大戦に匹敵するような事態になるのではないかと……、
もしかすると、それを上回るカタストロフになるのではないか、などと考えて、
日々、戦々恐々としています。
(大げさに考えすぎでしょうか)

いずれにしても、これ以上感染拡大が広がらないことを祈るばかりです。
高血圧という既往症がある私にとって、
コロナウイルスの罹患は、死活問題となりそうですから……。

MINIの話題も少し……

さて、そんな話をしていても、もうどうしようもないので、本題に。
まず、先日、MINIのオイル交換をしました。
もっとも、昨年九月にオイル交換をしてから、ほとんど長距離を乗っていないのですが、
交換後半年が経過したということで、グリスアップやエレメント交換を含め、
一気呵成にやってしまいました。

オイルはいつものようにバルボリンの鉱物油20w-50です。
ホームセンターのビバホームでは、この硬いオイルを常にまとまった数で在庫していて、
旧車乗りには、たいへん重宝します。

写真を掲載しても、いつも同じになってしまいますので、今回は割愛しますが、
いつもように、タイヤを外し、グリスアップして、タイヤハウスの内側などに、
ノックスドールを塗布し、ブレーキクリーナーでローターやパッドを洗浄しました。
エレメントはマーレのOC21を使用しています。

というわけで、オイル交換完了となりましたので、もし天候に恵まれたら、
出かけたいと思っています。
ですが、そのさいは、このご時世ですので、
可能な限り下車することなく、しかも、人口密集地を避け、
人と接触しないようにしなくてはならないわけですが……。
なんとも窮屈なことですね。

グリー系の色に塗装

しかも、これからは、なにかとヒキコモリ生活をしなくてはならいということで、
(我が県でも、将来、外出を控えるよう要請される事態に陥るかもしれませんから)
遠ざかっていたプラモデル製作にも、ちょっこっと手を出したりしています。

正面の姿

こちらは、以前に当ブログでも少し触れた、バルクアームαです。
濃いブルーのプラだったものをグリーンに塗装し、
デカール貼りも済んで、いよいよ、ロボットのフォルムが見えてきました。
もともと、ボトムズが好きな私は、スマートで足の長いロボットが苦手で、
こうした、無骨なフォルムが好きです。

後ろ姿

腕に付属する大きな大砲は、まだつけていません。
というか、あの大砲、長砲身のため、けっこう取り回しがたいへんそうです。
モデリングサポートなどの別の武装を取り付けるか、武器だけスクラッチしたほうが、
いいかもしれないと思っています。

胸部と頭部

細部のデカールは、Vertexというメーカーのコンビネーションデカール02を使いました。
デカールのうえからけっこう派手にフラットクリアーをかけたのですが、
ヒビ割れを起こすこともなく、また、シルバリングを発生させることもなく、
きれいに仕上げることができました。
(貼り付けるときには、マークセッター、マークソフターを使っています)

それにしても、この無骨なデザインは、いかにも兵器らしいイメージで、かっこいいですね。
ボトムズ的な世界観、フォルムといったところでしょうか。
このバルクアームは、コトブキヤというメーカーが展開するオリジナルのもののようで、
原作のアニメや映画、漫画があるわけではないみたいですが、そのぶん、
模型メーカーが自由にデザインしたようで、関節の可動方法などについては、
独特の仕様になっています。
大きさも値段も手頃で、パーツの合いも確かで、接着剤を使用しなくても、
嵌め合わせのみでも、パーツの固定が充分できます。
ただ、それゆえに、塗装してしまうと、各部の合せがきつくなってしまうので、
注意が必要です。

バンダイのスコープドッグ

でもってこちらは、本家ボトムスに登場するスコープドッグです。
バンダイ製の1/20のキットなのですが、なんとこのキット、
買ったまま、十年以上も放置していました。
(昔買ったものに手をつけるのは、お金がかかりませんしいいですネ)

しかし、十年以上も昔のキットとはいえ、完成度は極めて高いものになっています。
操縦席部分はスライド金型を用いて一発で整形してあり、
また、各パーツとの合いも、極めて良好で、
接着剤を使用しない、スナップフィットキットといってもいいくらいです。
パーツを嵌め込み、押し込むだけでしっかり固定されます。

ガンダムのプラモデル開発で培われたノウハウが、遺憾無く発揮されている、
という感じですね。すごいです。

コクピットのパーツ

というわけで、胸部コクピット部分の製作も進めています。
胸部ハッチには、微妙にヒケがあったりしましたので、
しっかり丁寧にペーパーをかけて、ならしています。
内部は明灰白色にし、側面のフレームも同じ色にしましたので、その部分はマスキングして、
このあと、外装色であるグリーンをエアブラシで吹き付ける予定です。
塗料はその昔クレオスから発売されていた、ボトムズカラーを使用するつもりですが、
瓶の状態のものより、もう少し明度を上げて使用しようかなと思っています。

また、パテを使ってパーツの合わせ目の隙間を埋めて消すといった作業も、
ほとんど必要ありません。
まさにストレスフリーですね。
かつてのタカラのキットは、繊細なモールドがすごくよかったのですが、
さすがに古いキットですので、パテのお世話になる箇所が多々ありましたが。

胸部コクピット部分

バルクアームもスコープドッグも、クレオスのMrカラーを使って塗装しています。
最近、タミヤからもラッカー系塗料が発売され、当然ながら、そちらにも興味がありますが、
すでにMrカラーに馴染んでしまい、しかも、一定の数も揃えてしまっていますので、
これからも、クレオスベースの傾向が続きそうです。

頭部

こちらは頭の部分です。スライド金型を使って一発で整形しています。すごい。
スコープドッグの頭部は、ドーム状の頭部にバイザーとカメラがつくという、
ごくごく単純な形状をしていますが、そのぶん、各模型メーカーによって、
フォルムの捉え方に、違いがでやすいかと思います。
バンダイのキットの頭部は、私の私的な印象ですが、とてもいい形状だと思っています。

でも、本命の戦車については、手をつけていなくて……。
タミヤのシェリダン、作りたいんですけどネ。

というわけで、ただいま、外出しなくても楽しめる方法を模索中です。
(プラモだけではなく、本も揃えたいところです)

でも、どれだけインドアの趣味を充実させても、やっぱり、外に出かけたいですよね。
気兼ねなく出かけられる日が早く訪れることを、願ってやみません。



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コクピット

4月も終盤となり、いよいよ今月末からは、大型連休が始まります。
今年は10連休になるとのことで、いまから、
旅行の予定などを立てていらっしゃる方も、多いのではないかと思います。

我が家では、とりあえず、実家のある飛騨高山に行く予定をしていますが、
そのほかの予定は、いまのところ、とくにありません。
もっとも、この長い休みを利用して、できれば、
MINIか、もしくはヨメのプジョーで、普段はできないような、
遠出をしたいなと思っています。
(能登あたりか、長野のあたりへ行きたいな、なんて思っています)

そんな連休をまえにしたいま、
ブログに書くような出来事も、ほとんどないままに過ごしていますが、
さすがに、なにもアップしないというわけにもいきませんので、昨年購入して、
チマチマと製作を進めている模型のことでも、ちょっとご紹介したいと思います。

以前にも少し書いたことがありますが、私の趣味のひとつに、模型製作があります。
が、ここ数年は……。というよりも、ここ数十年は、わずかに手を動かすことがあるものの、
まったくといっていいほど完成したものがなく、万年作りかけ状態です。
以前に紹介したシトロエンHトラックも、その後、製作がストップしています。
なにしろ、1日はあっという間ですし、まとまった製作時間がとれないということが、
その大きな原因ですが、いま住んでいる賃貸マンションが手狭で、製作場所を、
なかなか確保できないということも、万年作りかけ病の原因かもしれません。
(なにしろ、Macのキーボードを避けて、製作することになるわけですから……)

もう少し広い部屋ならばいいんですが、そうもいっていられないのが現実です。
ところが、そうはいいつつも、新製品が出るとウキウキしてしまい、
ホビーショップに足を運んでは、製品の箱をたがつすがめつして、楽しんだりしています。
(押入れの肥やしになるばかりなので、めったなことでは買いませんが……)
そうはいいつつも、興味のあるものはどうしても食指が動いてしまいます。
この春にも、タミヤの新製品である1/35シェリダン、買ってしまいました。

タミヤのシェリダン

シェリダンといえば、1970年代、タミヤからキットが発売されましたが、
金型の抜きの関係で、車体の側面にあるリベットが無視されてしまったりと、
ディテールにおいて、今日の水準からは程遠いものでした。
高校生の頃だったでしょうか、私は、リベットを再現しようと、
シェリダンのキットの車体側面に、エポキシ接着剤を爪楊枝につけて押し付け、
リベットを再現したことがありました。
もちろん、今回発売された新製品のシェリダンには、抜かりなく、
車体側面のリベットが再現され、そのほかにも、旧製品とはくらべものにならないほどの、
素晴らしいモールドがなされています。

もっとも、箱を一度開けてみただけで、そのあとは、机のしたで、
ずっと眠っている状態です。
時間があったら……。いや、時間をみつけて、作りたいものです。

○ タミヤ - ミリターミニチュア1/35 M551 シェリダンの情報はコチラ

そのシェリダンの購入よりも前に、すでに昨年のことになりますが、
思わず衝動買いしてしまったのが、こちらのバルクアームαです。

バルクアームのボックス

私は、戦車マニアなので、このようなロボットものは買わないのですが、
(ロボットもののイラストはよく製作していますが)
このバルクアームは、デザインが現実的で、しかも、可動パーツもよく考えられているため、
とりあえず、ロボットなどのイラストの資料として、購入してみました。
3DCGの制作においては、図面と、模型が最大の資料になりますし……。

○ ヘキサギア - バルクアームα コトブキヤの情報はコチラ

こちらのメカは、特定のアニメなどに登場するものではなく、
模型メーカーであるコトブキヤのオリジナルの製品のようです。
ディスプレイモデルというより、動かして楽しむ、
いわゆる『アクショントイ』的な要素を持つ製品のようですが、
なかなかに精密感のある出来となっています。
なにより、無骨なデザインが素晴らしいですし、
架空のものとはいえ、近未来の兵器を思わせる現実感のあるフォルムが、
魅力的です。

製品は、一般的なプラスチックモデルに使われるスチロール樹脂と、
高い強度や耐摩耗性を持つABS樹脂から成っています。
ABS樹脂とスチロール樹脂は、見た目にも、手触りにも、まったく違いがないですが、
やっかいなことに、ABS樹脂は塗装に弱いという欠点があります。
最近は、プラモデルを塗装しない人も多いようですが、しっかりと塗装をする人にとっては、
ABS樹脂は、好ましからざる存在です。

ABSパーツ

なにしろABS樹脂は、シンナーなどの溶剤が浸透すると、途端に強度が落ち、
すぐに割れてしまったりするというのです。
ABSは関節などの可動部に使われており、テンションがかかるがゆえの配慮なのですが、
逆にいえば、割れてしまうと元も子もないということにもなるかと思います。
これはやっかいですね。

ならば塗装しなきゃいいだろうとも思うのですが、パーツが左右に分割された箇所があり、
分割のための隙間を埋めてキレイに整形したい箇所もあるため、
塗装は避けては通れません。
ところが、そのためのプライマーなるものが発売されており、
今回は、そのプライマーを使ってABSを保護しつつ塗装することにしました。

使用したのは、タミヤのナイロン・PP用プライマーというスプレーです。
ABSにも使用可能ということですし、
なによりも、タミヤの製品ということで、安心感もあります。

ただ、このスプレー、通常の塗料よりも粘性が高いように思います。
ある程度使用してガスが少なくなってくると、吹きつけたパーツの表面に、
凹凸やざらつきを生じることもあるように思いますので、
使用の際には、気をつけたほうがいいかもしれません。

ですが、このスプレーをABSに吹き付ければ、たしかに、
ラッカー系塗料で塗装しても、パーツの割れは起きません。

ただ、他パーツとの接合部 (可動部) にも、プライマーのスプレーがかかってしまうと、
可動する部分の動きが、固く、渋くなってしまうので、
スプレーする際は、可動箇所をしっかりとマスキングする必要があるようです。

いずれにしても、面倒で扱いにくいなものですね。ABSというのは……。
しかも、接着剤も、専用のものを用いないとダメだそうです。

きれいに処理

というわけで、左右に分割されているパーツは、双方の接着面に、
ABS専用接着剤をたっぷり塗り、わずかな時間を置いて、貼り合わせます。
隙間から接着剤が溢れるほどに力強く貼り合わせ、乾燥後、はみ出した接着剤を、
ペーパーをかけて落とします。
これで、パーツの貼り合わせによる隙間をきれいに埋めてしまうことができます。

ペーパーをかけたあとは、サーフェイサーを吹き、
仕上げにクレオスの黒鉄色を吹き付けましたが、
パーツを貼り合わせたことで生じる隙間は、完全に消すことができました。
ここは目立つ箇所なので、慣れない素材のため整形には神経を使いましたが、
なんとかうまくいって、ホッとしています。

パーティングライン処理

またこちらは、ロールバー状のパーツが一発モールドされているところに、
パーティングラインが走っているため、
きれいにパーティングラインを削り取ってペーパーでならす作業がやりづらく、
しかも、若干の段差があるために、ロールバーを避けて平滑に整形するために、
結局、溶きパテを盛らざるを得なくなりました。

ABSのパーツに溶きパテなんか塗りつけてはたして大丈夫か、と思ったのですが、
プライマーが吹きつけてあれば、溶きパテを筆で塗っても、だいじょうぶでした。
(ちなみにこの溶きパテは、タミヤパテをラッカーシンナーで溶いたものです)
また、プライマーさえ下地にあるのなら、タミヤの瞬間接着剤イージーサンディングを盛っても、
差し支えないようです。

ただ、推奨はされていない方法かと思いますので、いずれにしても、
大きな面積はやらないに越したことはないかと思います。

バー部分をパテ埋め

というわけで、無事、きれいに整形でき、その後、バー部分を黄色に塗ろうと思い、
まずはベースホワイトを吹きつけ、そのあと、グンゼのイエローを吹いてみたのですが、
このときになって、バー部分にパーティングラインが残っているのを発見し、
またしても、溶きパテを塗りつけることになってしまいました。
(バーのグレーの部分が溶きパテを塗った箇所です)

が、最終的には、うまく整形することができました。
プライマーさえ吹いてしまえば、あとは、通常のスチロール樹脂のように、
扱えるようです。

コーションデカール

せっかくだから、注意書きのデカールも貼りたい、と思い、
テキトーなデカールを探して買ってきました。
ガンダムようなので、文字が小さすぎるようにも思いますが、
なんとか、許容範囲かなと思っています。

といっても、半年以上の月日をかけても、製作はまだここまで。
ここから先はまだまだ長いのに、これではまた、完成は遠い未来のようですネ。

バルクアーム完成写真

完成すると、このようになるらしいです。
テイストしては、ボトムズに近い雰囲気で、足の長いスマートなメカと違い、
無骨で、いかにも兵器然としていて、私としては、好ましいスタイルです。

なんとか、この姿が拝めるようになるまで、到達できればいいなと、
思っています。


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シトロエンH全景1

さて、急なお仕事が入ってしまったりしましたので、
少し間が空いてしまいましたが、前回に引き続き、
1/24のシトロエンHバンの製作を、今回も、ご紹介していきたいと思います。
今回は、1/24スケールの小物の製作などについて、触れてみたいと思います。

なにしろ、エレールのキットを、移動販売者に改造するということで、
しかも、ゆくゆくはジオラマにしたいので、小物の製作は、いやがうえにも多くなります。
というわけで、ただでさえ製作が極端に遅い私が、さらに面倒を抱え込むことになるわけですが、
身近で生活感のある小物類は、ミニチュアになったとき、
見ていて楽しさがあり、そうした『楽しさが味わえる模型』をカタチにするためには、
やはりコツコツ作っていくしかなさそうです。

もっとも、模型は趣味なので、納期があるわけではなく、
気が向いた時に、やればいいだけなのですが…。

木箱

で、まず手をつけた小物は、簡単なところからということで、木箱です。
プラ板を適当な大きさに切り、取っ手の部分をピンバイスとカッターで開け、
あとは箱型に貼り付けて組み立てます。
板と板の継ぎ目は、Pカッターでけがいて溝をつけ、表現しておきます。

大きさについては、もう少し小さめでもよかったのかもしれませんが、
少しオーバースケール気味でも、だいじょうぶかなと思いましたので、
(なにしろ木箱なんて、厳密に大きさが決まっているわけではないのですから)
そのまま、作業続行です。

その後、ラッカー系塗料のタンをエアブラシで塗装し、
充分乾燥させてから、色鉛筆で木目を書き入れていきます。
書き入れた木目は、綿棒でこすったりしてぼかしたり、また、
あえてぼかさず輪郭を強調したりと、緩急をつけていきます。

デカールを自作

その作業が終わったら、今度は、市販のデカールシートを使って、
デカールを自作し、木箱表面に書かれた文字を入れていきます。

自作デカール用の品

使ったのはこの商品。
市販のインクジェットプリンターできれいに印刷できますが、
一般的なデカールのように仕上げることは困難です。
シートに厚みがあり、また、接着面にエンボスのような細かな凹凸感も出てしまうなど、
扱いには少し苦労します。
ただ、今回のように、木箱のような平面的なものであれば、
かつまた、そのあとにウェザリングを施すようなものであれば、
このデカールシールも、一定の役には立つかと思います。

貼り終えた後は、しっかりと密着、乾燥させ、最後に、フラットクリアーを塗っておきます。
後の紫外線によるデカール劣化も考え、
クレオスから発売されているUVカットのフラットクリアーを、吹き付けておきました。

デカールの厚みがちょっと厚いのですが、フラットクリアーを吹き重ねることで、
ほとんど気にならなくなります。

板部分の塗装

次の小物はテーブルと椅子です。
本来であれば、コバーニ工房の製品を使いたいところですが、小物ばかりに、
そんなにお金をかけてもいられないので、今回は、自作することにしました。
ネットなどで、似たような形のテーブルと椅子の写真や図面をあたり、
また、それらを、作りやすい形状にアレンジしつつ、
アドビイラストレーターで図面を描き、プリンターで打ち出させます。

それを、プラ板に貼り付けて、エッジごとに針で穴を空けて、
パーツの形状をプラ板に写し取り、カッターで切り出していきました。
細い棒状のパーツ部分は、エバーグリーンのプラ材を用い、
図面の上に仮止めして組み上げていきます。

こうして、椅子とテーブルを完成させたのですが、なんと、
1/24スケールでは微妙に大きいことが判明し、結局、もう一度、
作り直すハメになりました。
木箱はオーバースケールでもかまいませんが、椅子のオーバースケールは、
あきらかに座るのに適さないものになってしまうため、
一定の正確な寸法出しは必要なようです。

ただ、日本の椅子と、欧米の椅子は大きさも少し違っているようで、
そのあたりも考えつつ、製作しなければならないようです。

テーブルセット

完成したプラ製の椅子とテーブルに、クレオスの黄土色を吹き付け、
木箱のときと同じように、色鉛筆で木目を描いていきます。
さらに、板目ごとにマスキングして、クレオスのレッドブラウンを軽く吹き、
板目ごとに色を帰ると、雰囲気が出ます。
板の継ぎ目には、ウェザリングカラーのグランドブラウンで墨入れし、
立体感を強調。
最後にフラットクリアーを吹いて、フィニッシュとします。

こうした、家具などの生活用品の模型製作は、
ドールハウス的な楽しみもありますよね。

板部分の塗装

ミニチュアのテーブルと椅子はプラ板を木のように塗装したもので、
その下にある台は、実際の木ですから、質感を比べてみるのに好都合です。
どうでしょうか。
板の質感がでているでしょうか。

車内の棚

シトロエンHバンの車内には調理用のテーブルと、
そのしたのデッドスペースを埋めるための棚を設置しました。
この棚は、ネットで見つけた実車の写真をモデルに製作しています。

小型冷蔵庫

棚の横(奥側)には、簡易冷蔵庫も入っています。
それがこちらなのですが、この冷蔵庫は、完成後にはほとんど見えなくなるので、
細部にはまったくこだわらず、簡素な作りにしています。
ここであんまり凝ったりしていると、またまた完成が遠のきますから…。
ちなみに、このような小型冷蔵庫が実際にあるのかどうか、
そのあたりは、雰囲気優先で作ってしまっています。

小物を製作

こちらは、車外に置くことを想定した、鉢などを置く棚です。
エバーグリーンのプラ材から作っていますが、このようなものの製作においては、
プラ材が大活躍してくれます。

メニューの立て看板を製作

ついで、メニューを描いた看板を作っていきます。
こちらも、ネットで写真を探し、それをプリンターで印刷し、
プラ板に貼り付け、切り出します。

立て看板

プリンターの紙は、通常のものなので、そのうえに、フラットクリアーを塗布しておきます。
紙のうえにじかにクリアーを塗るので、何も考えず塗ってしまうと、
プリントしたインクが滲んで流れてしまいます。
ですので、パラ吹きをくりかえし、徐々に濃く、厚く、クリアーを塗ってみました。
もちろん、ここでもUVカットのクリアーを使っています。

そして、エバーグリーンのプラ材で周囲を囲み、
レッドブラウンで塗装して完成です。
けっこう雰囲気が出たかなと思っています。
ただ、まだマスキングテープで仮止めしているだけですので、
今後、きちんと接着したいと思います。

サビ塗装

サビについても、さらにチマチマと作業を進めています。
前回も書きましたが、色鉛筆やパステルを使って、浮きサビを描いていきます。
こうした作業は、とどのつまり、リアルイラストレーションを仕上げることと、
ほとんど同じです。
どうすればリアルに見えるのか、そのあたりを常に考えつつ、
また、実際に錆びた鉄板などを観察しつつ、作業を進めますが、
ただ見たままを再現するのではなく、模型ということも考慮し、
サビのデフォルメもしていかなくてはなりません。

ほんとうは、もっと大きな画像で見ていただきたいのですが、
この記事だけ、写真の大きさを変えるのも、なんだかみっともないし、
結局、いつもの写真サイズにしましたが、いずれは私のサイトなどで、
大きな画像を紹介できればと思っています。

さび塗装車体編2

シトロエンHバンの車体は、プレス加工により、
強度保持のためのライン状の凹凸が設けられていますが、
この凹凸にスミ入れしてしまうと、ちょっと重くなるような気がしたので、
そのあたりは、何もしていません。
汚れて錆びてはいても、今回はクルマが対象であり、戦車のような仕上げ方は、
やはりできないのかなと思います。

車体と木箱

まだまだ、今後の作業がありますので、
ウインドウグラスに貼ったマスキングシートは、剥がすことができません。
いったん剥がしちゃうと、また貼り付けるのはたいへんですしネ。

というわけで、ほんとうに牛歩のあゆみといった感じの進み具合ですが、
なんとかここまでこぎつけました。
でも、まだ、車体のメイン看板をつけたり、食器や瓶などの小物を付け加えたり、
車体にも埃汚れをつけたり、はたまたジオラマベースをつけたりと、
まだまだ先は長そうです。

でも、このチョーゆっくりペースのまま、作業を進めていきたいなと思っています。



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組み立て中のアッシュ

さて、今回は、私の趣味である模型製作 (プラスチックモデル) について、
ひさしぶりに、少しばかりご紹介したいと思います。
とはいえ、私の場合、模型はここ10年以上、チマチマと時に作ったりはするものの、
まったく完成させたことがなく、延々と、先の見えない作業だけをしています。
ですので今回も、製作途中にあるもののご紹介ということになります。

もっとも、そこまで完全なものを求めようとせず、
妥協してどんどん製作を進めていけば、完成品も数多くできるのではないかと思います。
ですが、もともとのマニア癖のためか、なかなか安易に妥協もできず、
かといって、まとまった時間もなかなかとれず、
そのうえ、時間があれば本も読みたい、などと、ほかにもやりたいことがあって、
模型製作はいつも足踏みばかりです。

中学生、高校生のころは、それこそたくさんの完成品を量産していましたが、
いまでは、そんなことは夢のまた夢になってしまいました。

それでも、プラモデルをまったくやめてしまうことは今もなく、
ときどき、思い出したように、手を動かしたりしています。
まあ、中学、高校の当時は、MINIをいじることも、ドライブすることも、
読書することもあまりなかったわけで、いまとは状況が違うのですが…。
いずれにしろ、この模型趣味は、どうやら一生涯続きそうです。

エレールのキット

というわけで、いま、手がけているのはコチラ。
フランスのプラモデルメーカーである『エレール』社が発売した、
シトロエンのタイプH、いわゆる『アッシュ』と呼ばれるクルマのキットです。
(巷では、Hバン、Hトラックとも呼ばれたりしています)

シトロエンHバンは、日本でも、キッチンカーに改造されるなどして、
広く使用されており、いわば、とても有名な車両かと思います。
車名はわからなくとも、誰もが、このレトロでオシャレなデザインのフランス車を、
一度は見たことがあるのではないかと思います。

アッシュのイラスト

私も、この箱型のシンプルで実用的なデザインが好きで、
いつかプラモデルとして発売されないものか、と待っていたのですが、
その念願叶い、ついにエレール社がキット化してくれました。

というわけで、発売を聞くやいなや、すぐさま購入したのですが、
この直後に、日本のメーカー (エブロ社) からも、
同じシトロエンHバンのキットが発売されるというアナウンスがあり、
ちょっと勇み足で買っちゃったかなあ、という思いもありました。
なにしろ、日本製のほうが、品質には信頼感がありますから…。

とはいっても、すでに買ってしまったものは、もはや仕方がない…、
などといったらエレールに失礼ですが、とにかく、さっそく製作を開始しました。
(ちなみに、キットの購入も、製作をはじめたのも、去年の話です)

箱組みはたいへん

ボディは、底面や左右が別パーツとして分かれており、
それを箱組みするよう指示されています。
ところが、私が買った個体がそうだったのか、もともとの品質がそうなのか、
そのあたりはよくわかりませんが、とにかく、部品の変形が多数あり、
箱組みをきちんと行って、クルマのかたちにするのがたいへんでした。

強制的に歪みを修正

瞬間接着剤を使って強制的に変形を矯正しつつ強引に接着していく、
という方法をとったのですが、なかなか歪みがとれず、難儀しました。
ところが、それでいて、最終的には、4つのタイヤがきちんと地面に接地するようになり、
なんとか、ことなきをえました。
日本製のキットを買えば、きっとこのようなことはなかったのかもしれません。
やはり、エレールのキットは難物です。
とはいえ、このキットが、合いが悪いキットだとは、一概に決めつけられないと思います。
変形さえ強制してしまえば、パーツの合いは、スムーズだったといえるかもしれません。

なんにせよ、ただ組むのさえ難儀するキットなのに、
今回私は、このシトロエンHをキッチンカーにするべく、改造もはじめました。
ただでさけ、プラモデルをなかなか完成させらないにもかかわらず、
改造を始めるなんて、かなり無謀ですが、
このシトロエンHバンは、お店になってこそ見栄えするクルマ、と、
私は思っているので、キッチンカーへの改造は、避けて通れないところでした。

ところが、同じシトロエンHを後発でキット化したエブロ社が、
今度は、シトロエンHをお店にした『モバイルキッチン』という製品を発表し、
またしてもショックを受けることに……。
モバイルキッチンには、コーヒーメーカーやガス台、レジやパンまでも入っていて、
もう至れり尽くせりのオールインワンです。
私も、そのすばらしい内容に魅了されてしまい、
もはやこのエレールのシトロエンは放置して、
エブロのモバイルキッチンを買っちゃおうか、とも思いましたが、
すでにエレールのシトロエンHをお店に改造すると決心していたので、
このまま、茨の道を行くことにしました。

というわけで、ちょっと脱線しましたが、エレールの製作のお話に戻ります。
さいわいにも、後部パネルとドアは開閉選択式で組むようになっているので、
まずは側面パネルをカッターで切り離し、こちらをお店のメインウインドウにします。

透明パーツ

このキットは、なんと、ドアやフロント部分が透明パーツで成型されており、
これを、窓の部分をマスキングして塗り分けてガラス部分を表現することになっています。
普通は、窓やウインドウグラスは、別パーツ化されているものですが、
このフランス製キットは、ちょっと常識では考えられないパーツ割りになっています。

マスキングして塗装

というわけで、マスキングして塗り分けるわけですが、
窓の周囲には雨水混入防止用のウェザーストリップもあり、これも塗り分けねばなりません。
マスキングがとても重要視されるキットです。

円形マスキングシート

さいわいにもいまは、あらかじめ丸く撃ち抜かれたマスキングシートが発売されており、
これを使えば、比較的きれいに、窓部分やウェザーストリップ部分をマスキングできます。
この商品は本当にすぐれものです。

木目の表現

また、なにしろショップに改造するわけですから、
キットにない細々としたパーツも自作する必要があります。
まずは、側面開口部分と後部開口部分にとりつけられるテーブル状の板ですが、
切り出しそのものは簡単なものの、板に見えるように塗装するのがなかなかたいへんです。

塗装された板部分

ですが、ウェザリングカラー や色鉛筆、パステルを使って、それらしく塗りました。
かなりうまくいったのではないかと、自分では思っていますし、
実際、目を凝らして見ても、板に見えます。

また、新品ピカピカのシトロエンHでは、なんとなく魅力が薄い、ということで、
使い込まれた年代物の車両にすることにしました。
ボディの塗装は色あせ、ところどころが剥げ、錆びている感じにしてみます。

とはいっても、放置されボロボロに錆びているクルマ、
という状態には、したくはありません。
使い込まれてはいても、あくまで『生きているクルマ』という雰囲気を、
目指したいと思っています。
ですので、サビの状態も、過度に行うことはできません。
そのあたりは、状況を見つつ、慎重に行っていかなければなりません。

というわけで、まずはサビの色である赤茶色でボディ全体を塗装。
そのあとに『シリコンバリアー』という、型取り用の離型剤 (無色透明の薬品) を塗り、
最後に、ボディカラーであるグレーをエアブラシで塗装しました。

車体部分

このような、いわゆる三層の塗装をしたあとで、
爪楊枝などを使って、ボディをつついたりこすったりすると、
シリコンバリアーのうえに載ったボディカラーの塗膜が剥げ、
そのしたの赤茶色が顔を出します。
シリコンバリアーは無色透明なので、最下層の赤茶色が見えるというわけです。

このような塗装法を『シリコンバリアー塗装法』と呼び、
模型雑誌などでもよく紹介されていますが、実際にやってみると、
思ったようには剥げてくれず、なかなか難しいものですね。
シリコンバリアーの代わりに、ヘアスプレーを用いるという方法もあるようですので、
今度、機会があれば、そちらを試してみたいと思います。

サビ表現

また、ボディのうえに浮いた、いわゆる浮きサビについては、
面相筆や爪楊枝などで丁寧に描き込んで表現しています。
このあたりも、実車や、錆びた鉄板などを参考に、それらしく塗装していきます。
使った道具は、パステル、色鉛筆、グンゼ産業の塗料などです。

自分のMINIは常にサビをとってピカピカにしておきたいのに、
模型は錆びた状態にするという、なんとも不可解な行動をしている自分に、
ふと、笑いがこみ上げてきます。

まあ、クルマがどのように錆びるのかは、愛車MINIを見て、
はからずも知っているともいえます。
悲しいことですが…。

それにしても、このエレールのキットは、難物なところはあるものの、
日本のエブロ社のものと比べても、劣らない点が多々あります。
まず、ラジエーターグリルや、フロントウインドウ、後方のドアパネルなどについて、
前期型、後期型の二種を入れており、形式を選んで組み立てることができます。
(エブロ社のものは、このあたりが混同しているのではないかと思います)
全体のフォルムや雰囲気も、とてもよく実車を再現しており、好感がもてます。
ただ、後期型のフロントウインドウに、窓枠のモールド(彫刻)が、
まったく入っていなかったり、説明書にも間違いが散見されるなど、
そのあたりは、日本製プラモデルのようにはいきません。
そうした欠点はあるものの、優れたキットであると私は思っています。

さてさて、キットには軟質樹脂製のタイヤが同梱されています。
ただ、海外プラモデルメーカーの軟質樹脂は、非常にくせ者だと私は思っています。
とても使う気にはなれません。

というのも、以前、イタリアのプラモデルメーカーであるイタレリ社が、
オペルのトラックを発売していたのですが、このなかに入っている軟質樹脂製のタイヤが、
たいへんなくせ者で、経年によってプラスチックを溶かすという、
世にもおそろしいものでした。

このオペルを作ったみなさんは、
数年後、見事にホイルが溶けてしまう、という、惨事に見舞われたのです。

もちろん、エレール社のタイヤが、イタレリと同じ材かどうかはわかりませんが、
あの老舗のタミヤ模型ですら、デザートシボレーという商品に入っていたタイヤが、
数年後にひび割れる、という事態を引き起こしており、
おしなべて、軟質樹脂というものは、信頼性にかけるものだと私は思っています。
(軟質樹脂は可塑剤というものを混入しており、これが、経年によって移動し、
樹脂を劣化させたり、また、別の樹脂に悪影響を及ぼすらしいです)

Shade 3Dでモデリング

というわけで、以前にも使った3Dプリントサービスを使って、
タイヤを3Dプリントしてもらうことにしました。
モデリングに使ったソフトは、Shade 3Dです。
プリントをお願いしたのは、DMM.comで、素材はナイロンにしました。

3Dプリント

というわけで、プリント完成。
キット付属のものよりも、接地面の幅を少し広くして、迫力を出して見ました。

ナイロン出力は表面がザラザラになり、細かいモールドはできませんが、
プリント料金は他の材質に比べて格段に安く、大きな魅力ですし、
ザラザラな表面も、サーフェイサーをかけることで、
平滑にすることができます。

また、ナイロンは、たいへん強い強度を持っているともいいいます。
質感はカチカチという感じで、軟質樹脂のような経年劣化の心配はなさそうです。

3Dプリントのタイヤを塗装

3Dプリントは、レジンを使った複製と違って収縮がなく、
寸法がぴったり出力されるので、キットのホイルに、ぴったりと収まります。

それにしても、こんなふうに自作するんだったら、いっそのこと、
車体の重みでタイヤの接地面が微妙に潰れいてる、
いわゆる自重変形タイヤにすればよかったと、ちょっと後悔しています。

と、書き始めたら意外に長くなってしまいましたので、今回はこのへんで。
次回は、小物制作などについて、書いてみたいと思います。



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