
およそ2000年前に、海中に没した林が、腐敗することもなく、
当時の姿のまま、現在も残っている…。
富山県魚津市は、こうした「埋没林」が発見された、
日本でも有数の地だといいます。
いま、この埋没林の姿は、魚津埋没林記念館で見ることができます。
先日の日曜、この埋没林記念館に、MINIで行ってみました。
埋没林は、記念館の大きなプールの中で、静かに身を横たえていました。
その施設の中は薄暗く、プールはさらに暗い…。
その暗い水の底に、のたうつ無数の蛇のような、
黒々とした巨大な木の根の固まりを、ぼんやりと見ることができます。
でも、その姿は、ホントに怖いんです。
プールの脇には、
地下に降りる階段が付いていて、プール側面に設けられた窓から、
埋没林を見ることができるようになっているんですが、
こちらも、ものすごく怖かったです。
貞子が出てきそうな雰囲気です。
なんでも、木が痛まないように、照明を暗くしているとのことですが、
その不気味さといったら…。
というわけで、あまりの怖さに、写真を撮ることもためらわれました。
次の展示スペースでは、埋没林のみの展示が行われていました。
これが、その埋没林です。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、かなり巨大で、異様な姿です。
それにしても、
このような大木が、2000年も海底で保存されていたのは、驚異的なことです。

そもそも、海水は、弱アルカリ性という性質を持っており、
やはり、木を腐敗させるものだそうです。
ですが、偶然にも、この地域の海の底に、澄んだ真水が湧き出ていて、
その水が、これらの木を、海水から守ったといいます。
自然のいたずらといってもいい現象ですが、おかげで、
私たちは、遥かな過去の遺物を、目の当たりにできるわけです。

さて、埋没林を見学した後は、付近をドライブ。
鈍色の雲が低く垂れ込めるあいにくの天候だったのですが、
日本海を眺めて、帰ってきました。
(荒れ気味の日本海は、やはり、演歌を連想させますネ)
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