
今月末の土曜日から、全国の高速道路料金が、
ETC付きの自家用車に限り、どこまで走っても一律千円となりました。
(この割引が適用されるのは、土日祝日だけだそうですが…)
とはいうものの、我が家には、ETCを搭載したクルマはなく、
せっかくのこの朗報も、ただ静観するのみになるはずだったのです。
いくら割引があるからといっても、だからといって、
そのためにわざわざETCを付ける予定はないですし。
ところが、今回、いろいろと事情があって、我が家でも、
このETC割引を体験できることとなりました。
さて、その事情なのですが…。
今月で、ヨメさんのプジョー306の車検が切れることとなり、
再度、車検を受けるべきかどうか、で、ヨメさんが、
いろいろと悩みはじめたのが、そのきっかけでした。
ヨメさんのプジョーは、すでに走行10万キロを超えていて、
しかも、これだけの距離を走っていながら、
タイミングベルトの交換を一度もしたことがなく、
さらには、ブッシュのヘタリによって、足回りからは時折異音がしており、
なおかつ、マフラーには何度も穴が空き、もはや付け焼き刃的な修理は不可能となっていました。
しかも、事態は、さらに進行し、どうやら、
クラッチさえも滑り始めているのではないか、という、症状も出始め、
もはや満身創痍といった状態でした。
このプジョーを、今後も安心して乗れるように、
きちんと整備すると、かなりの金額がかかってしまいます。
と、まあ、そんなわけで、
プジョーを廃車にすべきか、あるいは、費用をかけてきちんと修理するのか、
二者択一を迫られていたわけです。
その結果、結局、ランニングコストがかかりすぎるということで、
プジョーは、泣く泣く廃車にすることにしました。
ヨメさんにとっても、私にとっても、このプジョーは、愛着があっただけに、
まさに、苦渋の決断でした。
その後、ヨメさんは、いま現在、
お兄さんが所有していたプジョー106を借りてきて乗っているのですが、
このプジョーには、なんと、ETCが取り付けられていたのです。
というわけで、晴天の日曜、割引にもなることだし、
高速道路に乗ってみることにしました。
行き先は愛知県の岡崎市です。
ドライブの目的地を岡崎市に選んだわけは、
岡崎市に在住する、かみかぜいのうえさんという画家の方が、
29日まで、自宅画廊で個展を開いているとのことで、
この機会を生かして、作品を拝見させていただければ、と、思ったわけです。
ここ飛騨高山から愛知県岡崎市に向かうには、
地元の高山インターから、中部縦貫道に乗って南に走り、
美濃関ジャンクションで、東海環状自動車に入るというルートを辿ることとなります。

というわけで、まずは高山インターへ。
運転手はヨメです。
こちらは、まだ、無料区間で、この先の飛騨清見ICからが有料区間です。
この飛騨清見ICに、料金徴収ゲートがあります。

そして、間近に迫るETC専用ゲート…。
これは、ほんとうに、開くのでしょうか…。
もう、ドキドキです。開かなかったらどうしよう。

が、無事、シャキーンとゲートオープン。
緊張のあまり、ゲートが開く瞬間の画像が撮れませんでした。残念。
(シャッターを切った時には、すでにゲートは後方に去っていました)
高速料金が安くなる最初の日曜とあって、かなりの混雑が予想されたのですが、
まったくそんなこともなく、スイスイと走れました。

さすがに清見(高山市清見町)のあたりは、冷え込みが厳しいらしく、
まだ、かなりの雪が周囲にはありました。
プジョーは通常タイヤを履いているので、もし、路上に雪があり、
チェーン規制が出ているようなら、岡崎行きはあきらめるところでした。

絶好の好天のなか、スムースに飛ばし、目的地にいちばん近い目指すインターまで、
結局のところ、二時間強で到着しました。
高速道路を使わない場合は、五時間はかかる距離です。さすがに、早いですネ。
高速道路の恩恵を身にしみて感じました。

そして、かみかぜいのうえさんのギャラリーを難無く発見。
このあたりは、岡崎市の市街地からは離れていて、自然のとても豊かな場所です。
かみかぜさんは、もともと、サラリーマンをなさっていたそうですが、
プロの画家に転向し、いまでは、ヨーロッパで、いくつもの賞を獲得し、
また、パリ国際サロン、スペイン国立・プラド美術館財団にも、
会員として、名を連ねていらっしゃるとのことでした。
作品の多くは、アクリルで描かれていて、ビビットな色使いと、
パワフルな筆のタッチのなかに、繊細さが見受けられる、すばらしいものです。
突然の訪問にもかかわらず、私たちに、
気さくにお話をしてくださり、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。
ギャラリーもアットホームな雰囲気で、癒しの空間といった感じです。
さて、夕方四時を回り、かみかぜさんのところをおいとまして、
一路、飛騨高山を目指します。
いままで来た道を逆に辿るのですが、いつもなら、
行きと帰りのルートを変える私たちですが、今回は、素直に、
同じルートを辿って帰ることにしました。
帰り道も、行きと同じようにスムースでしたが、
反対車線は、いくらか、車列が繋がっている箇所もありました。
おそらくは、飛騨高山に観光に行ったクルマが列を成していたと思います。
高速道路料金で、観光地、行楽地は、賑わったのではないかと思いますが、
その他の地域では、さしてふだんの日曜と変わらなかったのではないでしょうか。

というわけで、料金一律千円制度を満喫したドライブとなりました。
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