
10月も半ばを過ぎ、ここ岐阜県飛騨地方では、
いよいよ、秋たけなわといった様相になってきました。
そんな秋の日を満喫しようと、先週の日曜、紅葉を見に行ってみました。
(今回のドライブも、MINIで行くことなりました)
ところが、その前日の土曜から天候が不順。
雨が降ったかと思えば晴れ、また雨が降るといった、極端な状態でした。
そんな折、たまたま買い物に出掛けようと玄関を開けたら、まさに、虹が出ていました。
不安定な天候の、うれしい副産物かもしれません。
しかも、これほどまでにクリアな虹を間近で見るのは、ほんとうに、久しぶりです。

しかもよく見ると、虹の上にさらに虹が出ていて、
ダブルリング状態になっていました。
こんなことも、あるんですね。
(画像だと、いまひとつわかりにくいかもしれませんが)
その翌日の日曜、天気予報によれば、晴れるとのことで、
お出掛け日和になるものと思っていたのですが、いざ、出掛けてみると、
前日の土曜同様、なんとも微妙な空模様。
晴れているかと思えば、急に日がかげり、そのうちに雨がぽつりぽつりと、
降り出してくる始末。
それでも、気を取り直して、一路、ひるがの高原方面に向かって、MINIを走らせます。
が、ついに、本格的な雨模様に…。
これでは、せっかくの紅葉見物も台無しです。
というわけで、一度、飛騨高山市内に戻って出直すことに。

来た道を戻る道中、今度は、青空が顔を見せました。
ほんとうに、目まぐるしく空模様は変わります。
それにしても、青空はやっぱりいいですね。日差しもまぶしいです。

高山に帰る途中、立ち寄った清見町で、ちょうどお昼になり、
この場所で、あらかじめ用意してきたお弁当を広げることにしました。
日差しがあたたかく、しかも、川を臨む美しい場所で、
お弁当をいただくには、まさにうってつけの場所です。
しかも、あたりに人もおらず、ちょっとした、秘密の場所と行った感じです。
さて、昼食をすませたあと、ふたたびクルマに乗り、
高山の市街地を抜け、今度は、長野県木曽福島町方面に向かって、走ってみました。
空模様はまずまず。山も色づき始めていきます。

紅葉ももちろんきれいなのですが、秋の日差しのなかの白樺並木も、すごくきれいでした。
道のカーブもほどよく、絵になる光景です。
その後、木曽福島に入り、そこから国道19号線に乗って北上。
今度は、野麦峠を目指します。
野麦峠は、いまがいちばんの紅葉の見頃かもしれません。
それほどまでに、色づく山々が美しいです。
ですが、また、お天気が…。どんどん曇ってきました。
もう、ほんとうに残念です。
こんなことなら、木曽福島に立ち寄らず、最初から、野麦峠を目指すべきでした。

こちらが野麦峠の頂上です。
時刻はすでに夕方。もはや観光客の姿はなく、閑散としていました。
かつて、映画にもなり、その名を馳せるこの峠ですが、
かなり寂しい状態でした。
このあと、峠をくだって岐阜県側へ。

道中の光景は、もう、絶品でした。
写真だとその美しさが、今ひとつ伝わらないのが、残念なのですが…。
明治から大正にかけ、岐阜県飛騨地方の若い女性たちは、
この峠を通って、信州の製糸工場へ働きに出たといいます。
いまでも、この峠は、細い山道が続く交通の難所ですが、当時は、
いまとは比べものにならないほど、厳しく険しい道だったはずです。
飛騨の女工たちは、この困難な道を経て、過酷な労働に赴き、
日本の外貨獲得に大いに寄与したのです。
その峠が、いま、クルマで難無く超えることができてしまい、
かつての女工の苦難を思えば、なんだか、申し訳ないような思いさえ抱いてしまいます。
この美しい光景を、かつて、女工たちも見たのだろうか…と、
そんなことを、ふと思ってしまうドライブでした。
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