
愛知県犬山市には、明治時代近辺に作られた建物を移築して作られた、
博物館「明治村」があります。
明治村は、ここ中部地方においては、かなり古くからあるテーマパークで、
私も、子供の頃、何度か、この明治村に連れて行ってもらった記憶があります。
とはいえ、ここには、遊具などはなく、
子供にとっては、あまり楽しいところではなかったのですが…。
しかし、大人になった今、明治村は、とても魅力的な、
見どころ満載のテーマパークとなっています。
先週の日曜、お天気にはあまり恵まれなかったのですが、
この明治村に、出掛けてみることにしました。
(三年半ぶりの明治村行きとなりました)

折しも、MINIはオイル交換を終え、出発準備も完了。
車検時にグリスアップもしてもらったので、雪が降るまでは、ガンガン走れそうです。
ですが今回は、ETC割引を使って高速に乗る予定をたてたので、
ETCがついているテンサンラリーで出掛けることとなりました。
もっとも、このテンサンラリー、じつはクーラントが漏れるというトラブルを起こしていて、
先々週から修理に出ていたのですが、
お出掛けの前には、無事、我が家に戻ってきました。
というわけで、高山インターから高速に乗り、一路、美濃加茂を目指し、
その後、国道41号線を経由して、明治村へと向かいました。
とはいっても、うちはいつものお寝坊をしてしまい、結局、
高速に乗ったのは午前11時近く…。
遠出をするには、ちょっと遅すぎます。
(まあ、毎度のことなんですが)

高速は空いていて、スイスイと走れました。
日曜といえども、いつも、スカスカの状態のように思います。
が、高速は空いていても、明治村も空いている、というわけにはいきません。
駐車場はすでに満杯に近く、入口からかなり遠い場所に、
やっとで駐車できた、といったありさまでした。
時刻は午後一時、ようやく、明治村に突入します。
折しも、明治村の中の木々は、いまだにきれいに紅葉していて、
秋の彩りを楽しむことができました。
(私が住む地域では、紅葉はとっくに終わってしまっています)

園内は広大な面積があるため、交通機関もあります。
そこかしこにバス停があり、また、小振りでかわいい蒸気機関車や、
昔懐かしい路面電車も走っています。
(これらの交通機関の利用は、別途料金がかかります)

まず、こちらは、帝国ホテルです。
フランクロイドライトによって設計された造形物です。
建造されたのは、明治時代ではなく、大正時代なのですが、
直線を主体にした斬新な造形美は、現在においても、色褪せることはありません。
このホテルは、映画の撮影にもよく使われており、
篠田監督の「スパイ・ゾルゲ」などにも登場します。

こちらは、聖ザビエル天主堂と呼ばれる教会の内部。
室内には静かに賛美歌が流れ、いやがうえにも、荘厳な雰囲気をかもしています。
キリスト教徒ではなくとも、敬虔な気持ちになります。
こちらでは、結婚式も行えるといいます。

そしてこちらは、小泉八雲が避暑のために住んだ家だそうです。
小振りで、庶民的な家ですが、いまは、駄菓子屋となっており、
ちょっと俗っぽい雰囲気になってしまっています。
店の奥には、小さな座敷があり、そこに置かれたタンスの中には、
パネル状にした耳なし法一の物語が入れられていました。
ぬらりひょんのイラストなども天井から下がっていて、
どことなくユーモラスながらも、おどろおどろしい空気を醸していました。
こんな部屋で、夜、小泉八雲は妖怪たちを夢想したのでしょうか…。

また、建物だけでなく、メカものの展示もあります。
こちらは、機械館という建物の中にある、蒸気を動力とする機械です。
レトロな機械には、しびれますね。
こうしたモノを見るだけでも、明治村に来た価値があります。

さて、こちらは、幸田露伴の家「蝸牛庵」です。
家の中にはガイドさんがお見えになり、詳しい説明をしていただきました。
また、この家の隣には、西園寺公望公の別荘であった、坐漁荘(ざぎょそう)があります。
この坐漁荘にも、ガイドさんが常駐しており、一日に何回か、案内をしてくれます。
以前読んだ、半藤一利の書籍に、坐漁荘のことが書かれており、
以来、ぜひ、この家の内部を見てみたいと思っていました。
じつは、三年前、この明治村にきた時にも、坐漁荘を案内してもらったのですが、
今回も、お邪魔させていただくこととなりました。
坐漁荘は竹をあしらった古風な住宅ながら、洋間やサンルームもあり、
和と洋がしっくりとなじんだ独自のたたずまいを見せています。
この同じ家の中に、かつては、西園寺公望公が住み、
近衛文麿ら時の有力政治家の相談に乗っていたのだと思うと、
なんだか、不思議な気持ちになります。
ちなみに、その坐漁荘の写真を、不覚にも、撮り忘れてしまいました。
ざ…、ざんねん。無念。

さて、こちらは、森鴎外が住んでいた家です。
この同じ家に、夏目漱石が住んでいたこともあるといいます。
趣のある日本家屋で、庭に面した一室には、猫の置物がおいてありました。
美しい日本家屋の見本のような家です。

さて、この続きは、次回、また、書きます。
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