
今年の春は、近年になく、全国的にとても寒いといいます。
もちろん、ここ飛騨高山も例外ではなく、
四月も半ばに入ったというのに、本格的な春はまだ遠いようです。
もっとも、そうかと思うと、急に暖かくなる日もあったりして、
なんとも寒暖差が激しい、めまぐるしい春となっています。
そんな日和のせいもあってか、先週から、ヨメが風邪をひいてしまい、
そのウイルスを、私もしっかりといただいてしまいました。
夫婦は一蓮托生ですね。
が、症状は私のほうが重いようで、鼻水はダラダラ、
もちろん鼻はつまってしまって、かなり苦しい状態です。
もっとも、いまのところは、
さいわいにも、熱が出るとか、咳が出るとかいった症状はなく、
鼻だけの不具合だけですんでいるのですが…。
そんな体調不良のときに、ここ飛騨高山の、恒例の春祭がやってきてしまいました。
祭の日は、14日、15日の二日間で、14日には、夜祭りが行われます。
この夜祭りに、仕事が終わってから行きたかったのですが、
あまりの鼻ズルズル状態のため、断念。
なにしろ、この14日の夜は、冬のように寒く、
体調が悪いのに出歩くのは、いささか無理でした。
というわけで、翌日のお昼に、わずかですが、お祭り見物をしてきました。
もっとも、この15日の朝も、かなりの冷え込み。
なんと、14日の夜から15日の早朝にかけ、雪が降ったらしく、四月でありながら、
近くの家々の屋根や、山の木々は、白く塗り込められていました。

この写真は、うちのすぐそばにある、飛騨一ノ宮駅の様子を映したものです。
屋根が白くなっているのが、おわかりいただけると思います。
今年は雪が多く、いろいろと苦労させられましたが、
まさか、春の祭の日にまで雪が降るとは…。
やっぱり、地球温暖化のために、気候が極端になっているのかもしれません。
が、その雪もお昼頃にはなくなり、天候こそさほどよくないものの、
どうにか、出掛けられそうな雲行きになってきました。
というわけで、まずはクルマで高山市の市街地まで出掛け、
一般の有料駐車場にクルマを止め、
祭が行われている町の中程まで、歩いて行ってみることにしました。

多くの観光客に囲まれて、
山車(地元では、屋台と呼びますが)が、いくつか、路上に鎮座していました。
絢爛豪華で、美しい造形物です。

春の高山祭の中心地と言ってもいい「陣屋前広場」に行くと、
多くの山車が敷き揃えられていました。
このあと、山車のうえで、からくり人形の奉納が行われるとのことで、
観光客がどんどん広場に集まってきていました。
テレビ局のカメラも、何台か見受けられました。
が、あいかわらず寒さは厳しく、私のお鼻の調子もよくありません。
というわけで、からくり人形を見物するのはあきらめ、町中をあちこち歩いてみることにしました。
(じっとしているより、歩いていたほうが、寒さも気になりませんし)

こちらは、古い町並みの様子です。
やはりというべきか、かなりの人出。
でも、祭の日であれば、もっとごったがえしているかと思っていました。
この日は平日…。
しかも、前日からの寒さもあってか、観光客の出足は、
わずかながら鈍かったのかもしれません。

その寒さのせいで、桜は、祭に間に合いませんでした。
とはいえ、高山観光のランドマークである「中橋」のたもとには、
色づき膨らんだ、桜のつぼみを見ることはでき、寒いとはいえ、
春の足音を感じることができました。

こちらは、お祭りの行列です。
去年は、私も、裃(かみしも)を着て、この行列に参加していました。
今年は、寒さが厳しかったので、警固の方や稚児行列の子供たちなど、
たいへんだったと思います。
こうした町の様子を見て、足早に家へと帰ってきました。
ほんとうに短い祭見物でしたが、やはり、賑わう町の様子を見て回れて、
とても有意義でした。
この祭がすむと、飛騨にも、本格的な春がやってくるのですが…。
今年は、まだちょっと先のことになるのかもしれません。
(ちなみに私の風邪は、いまもまだ治っていません)
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