
今月の14日、15日の両日、春の高山祭りが、例年通り行われました。
どちらの日も、終日、天候に恵まれ、まさに絶好の祭り日和となりました。
初日の14日の夜には、幻想的な雰囲気に包まれた「夜祭り」も行われるのですが、
今回、この夜祭りに、少し時間を割いて、出掛けてみることにしました。
というわけで、仕事を終えてから、まずは、高山の町中までクルマで行くことに…。
(私がいま住んでいるこの家も、同じ飛騨高山市内にあるのですが、
市の中心に行くには、クルマで15分ほど走らなくてはなりません)
ところが、今回、ヨメは、外出するのが面倒なのか、留守番をするといいだし、
結局、私ひとりで、カメラ片手に出掛けることにしました。
クルマを、市街地にある実家に置き、そこから、
曵き出される山車(地元では屋台と呼んでいますが)の、絶好の見物場所となる、
陣屋前広場へと行ってみました。
震災後、日本を訪れる外国人観光客の数は、大きく減少しており、
また、自粛ムードの影響もあって、今回の祭りは、
かなり客足が鈍っているのではないかと予想していました。
ですが、いざ、現場に行ってみると、あたりは、大勢の観光客で埋め尽くされていました。
そのなかには、外国人観光客の姿も、そこかしこに見受けられ、
観光都市高山の底力を、あらためて知る思いがしました。

あたりがしだいに宵闇につつまれるころ、無数の提灯を吊るした屋台が、
一台、また一台と、高山市のランドマークともいうべき「中橋」を渡って、
陣屋前広場へと現れました。
ゆらゆらと揺れる提灯の灯りが、きらびやかな屋台をほんのりと照らし、
まだ肌寒さの残る飛騨の夜を、美しく染めていました。

この時間になると、陣屋前広場は、
いよいよたいへんな混み具合になってきました。
居並ぶ見物客のみなさんは、みないっせいに、カメラを屋台に向けていました。
それにしても、夜祭りというのは、独特の雰囲気がありますね。
暖かみのある橙色の提灯の灯りは、人の心を揺さぶる、
何かを秘めているのかもしれません。

ただ、この夜祭りの光景を写真に収めるのは、なかなか難しいです。
普通にカメラを手で持って撮影すれば、その多くが手ぶれしてしまいます。
とはいえ、フラッシュを焚くと、雰囲気がまるで違ってしまい、夜祭りらしさが出ません。
いちばんいいのは、三脚を立てて撮影することなのでしょうが、
この人混みの中では、それもままなりません。
もっとも、それでも、三脚を立てている人がいましたが、
なんと、私のつま先のうえに、三脚をたてていました。
その後は、場所を変え再度撮影にトライ。

こちらは、中橋を遠くから写したものです。
高山祭のポスターなどには、この中橋の上を行く屋台の姿を写したものが、
数多く使われています。
それにしても、もう少し、ズームを効かせて撮ればよかったですね。反省です。

いつもは、夜ともなれば、ぱたりと人通りの絶えてしまう古い町並みですが、
夜祭りの行われているこの日ばかりは、観光客の姿を、多数見かけました。
夜の帳のなかで賑わう「古い町並み」も、なんだか、活気があっていいですね。
こうして、ひとり高山の夜祭りを堪能してきました。
その翌日の15日も、チラリと高山祭を見てきました。
とはいっても、仕事のキリをつけて出掛けたのは、すでに3時近くで、
祭りも終わりかけでした。

しかも、このときに、カメラのレンズにゴミがついていることに気づかず、
撮った写真すべてに、中央に灰色のかすみがついてしまいました。
(画像中央のモヤが、そのゴミです)
これにはちょっとショックで…。
また、来年、写真を撮り直さねば、と、思ってしまいました。
この祭がすむと、高山にも、いよいよ本格的な春の到来となります。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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