フローリィへ

さて、昨日の続きです。
志賀原発のPR施設である「アリス館志賀」に入館した人には、
もれなく、近くにある、花のミュージアム「フローリィ」の入場券がもらえます。
フローリィは、通常500円の入場料となっているそうなので、
これはありがたいことです。

そのうえ、アリス館、フローリィ、双方で出題されているクイズに答えると、
解答用紙をフローリィ側に提出すると、粗品がもらえるとか…。
かなりのサービスです。

また、このふたつの施設のあいだには、
無料シャトルバスも運行さているとのことで、
双方の施設のあいだには、密接な結びつきがあるようです。

ただ、このアリス館に来る人は、ほとんどがマイカーを利用しているので、
無料シャトルバスが役立っているかどうかは、ちょっと疑問なのですが…。

まあ、そんなことはさておき、
アリス館志賀をあとにして、クルマでフローリィに向かってみることにしました。

フローリィへ

このフローリィという施設は、日本海を見渡せる広い丘のうえにあります。
能登には不釣り合いに思える南欧風の建物が、ひときわ目をひきます。
それにしても、おしゃれで立派な建物です。

なかに入ると、中央に吹き抜けのホールがあり、向かって右手にミュージアムショップ、
左手にフリースペースがあります。
(このフリースペースは、なにかの工作教室のようなものに利用されていました)
このフリースペースを抜けて進むと、大きな温室に行き当ります。

フローリィ内部

さすが、花のミュージアムというだけあって、温室内は植物がいっぱい。
しかも、なかなかいい雰囲気です。
今後、この施設は、能登の観光名所のひとつになるかもしれません。
(すでに観光名所になっているのでしょうが…)

流れる泉

温室の中央には泉が流れています。
涼しげな眺めですね。
こういうところで、ぼぉ~と佇むのもいいかもしれません。

巨大な温室

天井から降り注ぐ柔らかな陽射しが、緑を輝かせていました。
(花よりも、緑が多いという印象でしたが…)

フローリィからの眺め

また、ここからの眺めも、アリス館からの眺め同様、まさに絶景です。
緑の向こうに見える、青い海と青い空。
すばらしいですね。

アリスの園

建物の外には、アリスの園というイングリッシュガーデン風の庭がありました。
庭の柵には馬車の車輪がさりげなく立てかけてあったり、
また、小径の向こうには噴水があるなど、見て回るのが楽しいです。

これだけの施設となると、植物の手入れもたいへんなのではないかと思います。
入場料の500円はいたしかたないところかもしれません。

アリス園をブラブラした後は、建物に戻り、クイズラリーに挑むことに。
クイズが書かれているボードの前に行くと、たまたま居合わせた人が、
その答えを教えてくれました。
というわけで、答えを書いた用紙を受付に持っていくと、
カフェでのドリンク券に引き換えてもらえました。

カフェカモミール

というわけで、カフェ「カモミール」にいって、休憩!。
ここでは、結婚式も行えるそうです。

このカフェの向こう側でも、一階のフリースペース同様、
カルチャースクールのような教室が開かれていました。
どうやら、この施設は地域の人たちにも幅広く利用されているようです。

やっぱり海へ

こうして、フローリィを堪能した後、羽咋市方面に戻ったのですが、
なにしろ能登まできたのですから、海を間近で見てみたい、ということになり、
通りすがりの海水浴場に降りてみました。
時刻はすでに夕方とあって、ほとんど人影はいませんでしたが、
やっぱり海はいいですね。

その後は、羽咋の「千里浜なぎさドライブウェイ」を走ってみることに。
このなぎさドライブウェイは、海岸沿いの砂浜が道路して認められているところで、
海沿いをドライブできる珍しい道です。
(砂浜に道路標識が立っていたりします)

なぎさドライブウェイ

さすがに、こちらは人もまだ多く、海辺にクルマを止めて、
ベーバキューをしたり、海に入ったりしている人もいました。

その後は、かほく市を経由し、国道8号線に入り、
高岡、富山を経て高山へと帰ってきました。

原子力のPR施設を見学したり、花のミュージアムを見物したり、
渚を走ったりと、なかなか有意義なドライブでした。
また、能登の海岸を、ドライブしたいものです。




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アリス館からの眺め

季節外れの台風のせいで、ときならぬ涼しさに見舞われることもありましたが、
ここ飛騨高山にも、どうやら、本格的な夏が到来したようです。
毎日、窓の外からは、ひっきりなしに蝉の声が響いてきます。

さて、そんな夏の日曜(正確には先々週の日曜ですが)、
修理(ドライブシャフトブーツ交換)後のMINIで、立山まで出掛けてみました。
いわばちょっとしたテストドライブだったのですが、折しもこの日は猛暑。
富山市までは順調にドライブしていたものの、そこから立山に向かう道は、
坂道の連続となり、こうなると、さすがに、電動ファンのない私のMINIは、
泣きが入ることとなります。

なにしろ、真夏の炎天下のなか、
セカンド、サードギア、で、延々と走行するわけですから、
ヒーターをかけっぱなしにしても、水温計の針はジリジリと上がり、
すぐに真ん中まで上がってきます。

まあ、真ん中で留まっていてくれれば、なにも問題はないのですが、
坂道を進むにつれ、しだいに真ん中よりほんのちょっと上のあたりを指すように…。
こうなると、もう坂を昇らせるのは危ないかな、という気持ちにもなります。
というわけで、立山黒部アルペンルートの入口のあたりで、引き返すことに…。
道を下れば水温計も下がります。
が、このときの暑さが応えたため、夏場でのMINIのドライブは、
ちょっとキツいかな、ということになりました。
ですので、昨日の日曜(24日)は、ヨメのクルマで出掛けることとなりました。

この日も、前の週同様、向かったのは北陸方面。
ですが、立山には行かず、能登方面へと向かってみることにしました。
まず、富山市に入り、そこから氷見市へ。
次いで能登半島を横断して、石川県の羽咋市へと入りました。

奥能登の道

富山市のあたりでは、どんよりと雲が垂れ込めるあいにくの空模様でしたが、
能登半島を横断すると、雲はしだいになくなり、やがては快晴に。
北陸といえども、地域によって天候はかなり違うようです。

今回は、能登半島の西側を、海を見ながらドライブしつつ、
北陸電力の原子力関連施設に行ってみようと思っていました。
能登半島中央西側にある志賀町には、志賀原発があり、
その近隣には、原発をPRする、
能登原子力センターと、アリス館志賀という施設があります。

原発事故のニュースを見ない日がない昨今、
原子力の安全性を謳い上げているのであろうこれらの施設は、
この時期、ともすれば閉館を余儀なくされているのではないか…。
ヨメはそんな懸念をもっていたようですが、それぞれの施設のサイトを見ても、
閉館の告知などまったくなく、どうやら、きちんと開館しているようです。

原子力PRセンター

というわけで現地に到着。
こちらが能登原子力センターです。
この時期ですから、ある程度、見学者が来ているものと思っていましたが、
実際には、駐車場にはクルマの数もまばら。
また、センター自体も、殺風景というか、なんとも活気のない佇まいです。
実際、最初は閉まっているのかな、と、思ったほどです。

PRセンター内

が、建物の内部はことのほか明るく、清潔で、冷房も効いていました。

室内の展示パネルなどには、かわいいキャラクターなどが用いられ、
親しみやすさとわかりやすさを心掛けた説明がなされています。
が、その内容はかなり高度で、子供どころか、
場合によっては大人でさえすべてを理解するのは困難かと思われます。

と、いいつつも、イラストや図版、模型を駆使した説明は、
多岐に渡ってなされており、非常に興味深いです。

こうした展示パネルと、ゲーム性の高い展示アトラクションは
ミスマッチというか、なんともギャップの激しさを感じてしまいます。
なかには、中性子がウラン原子核に衝突し、
核分裂が促進されるさまを、モグラたたきゲームにしたものまでありました。
この遊びをしながら、素粒子についての知識が深まるかどうかは、
はなはだ疑問なのですが…。

格納容器模型

こちらは、原子炉圧力容器内の精密な模型です。
いままで何度も何度もテレビで図を見せられてきましたが、
こうした立体物を間近で見ると「こうなっているのか」と、
妙に納得したりもします。
現在、福島第一原発では、この圧力容器に穴が空き、
その外側の格納容器にも穴が空き、
外部に燃料が漏れているのだな、と、あらためて思い知らされます。

原子炉カットモデル

こちらは原子炉を含むタービン室などの模型です。
これを見ると、原子炉がいかに巨大なものなのかがよくわかります。

このほかにも、原発の中では、危険な濃縮ウラン燃料が、
いかに安全に隔離、格納されているかを学ぶためのアトラクションもありました。
このアトラクションは、五つの円筒を、マトリョーシカのように、
燃料の模型に被せていくというものです。
厳重とされた隔壁がいとも簡単に破られ、放射性物質が拡散してしまったいま、
この展示物には白々しささえ感じてしまいました。

今回は、時間の関係で、一階の展示物のみを見学しましたが、
パネルも、展示物も、すべて福島原発事故前のもので、事故後に追加されたパネルは、
私が見た限り、発見できませんでした。
(二階にはあったのかもしれませんが)

原発の安全性を訴えるべき施設であるならば、
事故についての展示なども積極的に行うべきではないかと思いましたが、
それらについては、どうやら、そうした展示を行う意思はなさそうでした。
もし、原発が安全だというなら、この施設で、まっさきに、
活用すべきではないのか、と、思ったのですが…。

アリス館志賀

次いで立ち寄ったのが、志賀原発のPR施設「アリス館志賀」です。
こちらの施設には多数のクルマが注射しており、
なんと、交通整理も出ているほどです。
家族連れが多数訪れているようで、あたりには子供の声があふれ、
能登原子力センターにはなかった活気があふれています。
ドーム型の施設はとても立派で、しかも、周囲には広い公園もあり、
自然も豊かです。

アリス館内部

こちらの施設は、不思議の国の「アリス」が、原発について解説する、
といったコンセプトのもとに作られており、
能登原子力センターよりも、ずっと遊戯施設色が強くなっています。
物理学や原子炉の技術的な説明を記したパネルは少なく、そして目立たず、
ちょっとがっかりさせられました。

制御室

展示物の中には、原発の中央制御室の実物大模型がありました。
一見、近代的なものに見えますが、近づいてみると、押しボタンも、
トグルスイッチも、いかにも古びていて、昔のSF映画のセットのようです。

このアリス館は、年少者向けの展示、遊戯施設、でありながら、
地域のコミュニティセンターともなっているようでした。
そのため、原発の構造や技術について知りたいと思う見学者は、
いささか拍子抜けするかもしれません。
ですが、ここでは、
原発事故後に、志賀原発がとった安全対策、
及び今後とるべき安全対策などの告知がなされていて、
少なくとも、地域住民の不安を取り除こうという意思は汲み取れます。

また、こちらを訪れた人には、もれなく、すぐ近くにある、
花のミュージアム「フローリィ」という施設の無料入場圏が進呈されます。
通常、フローリィの入場には500円がかかるとのことですから、
ありがたいサービスなのですが…。

このアリス館があるあたりは、赤住といい、
松本清張の小説「ゼロの焦点」の舞台のひとつとなったところです。
清張は、このあたりを、暗く陰鬱な地として描写していますが、
いまの赤住は、道路網もとてもきれいに整備され、
そうしたイメージとはほど遠いかもしれません。
これもひとえに、原発を受け入れた恩恵の一端なのかもしれません。

しかし、水素爆発によって破壊された福島第一原発の廃墟を、
日々、見るにつけ、原子炉という機械が、
いかにもろく、不安定で、未熟なものだったのかを思い知らされます。
原発は国が推進してきたものであり、
それがために、私たちは安定した電力を享受し、繁栄を謳歌できたのかもしれません。
ですが、民草が枯れては国家の繁栄などありません。

この志賀町の美しい光景を、汚すことなく後世にまで残す義務が、
私たちにはあるはずです。





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旧富山村の山々

先週の土曜日、義理の妹夫婦が移住した、
愛知県豊根村に行ってみました。
豊根村…、とはいっても、義妹夫婦が住んでいるのは、
以前からある豊根村ではなく、市町村合併によって豊根村に組み入れられた、
旧富山村(とみやまむら)というところで、
もともとの豊根村からは、かなり離れた山の中にあるとのことでした。

場所は、長野県飯田市と愛知県新城市の中間といってもいい場所で、
義父の話では、ここ飛騨高山などよりも、ずっと険しい山奥で、
しかも、アクセスする道は、細い山道しかない、とのことでした。
もちろん、村内にはコンビニやスーパーなどあるはずもなく、
いちばん近い町(長野県飯田市)に行くまで、
クルマで一時間半もかかってしまうというのです。

義妹のご主人は、それまで、奈良でお仕事をしていたのですが、
ここ豊根村旧富山村地区で、山村留学にきた子供たちの世話をしたり、
また、人口増加のためのさまざまな施策を行う仕事をみつけ、
今年の四月、一家でこちらに越したのです。

そんなわけで、私たちも、一度、この富山村に行ってみたい、
と、かねてから思っていたのですが、梅雨が明けた今月9日、
一泊二日の日程で、ついに行ってみることにしました。

豊根村への道

ここ飛騨高山から富山村に向かうには、
まず、国道41号線をひたすら南下し、途中、進路を南東に替え、
東濃の恵那市に向かいます。
そこから、上矢作、根羽村などを経由して行くのですが…。
恵那を過ぎたあたりから、道はどんどん細くなり、山の中へと入っていきます。
しかも、夏らしい晴天だった空模様も、いつしかすっかり雲がちになり、
ほどなくすると、ポツポツと雨も降り始めてしまいました。

こうなると、蒸し暑さは耐え難くなります。
この日は、MINIではなく、
エアコンが付いているヨメのクルマで出掛けたわけですが、
その選択は正解でした。

細い山道を行く

こうして延々と山の中を走り、道に迷うなどのアクシデントにも見舞われましたが、
高山を出ておよそ5時間後、ようやく、目的地に到達することができました。

たしかに、この旧富山村は、聞きしに勝る山の中でした。
なにしろ、平地というものがありません。どの家も、山の斜面に、
へばりつくように建っているという感じです。
義妹夫婦が住む家は比較的平らなところにありますが、
そこは谷を宅地造成したような場所で、道路よりも、谷底を流れる川のほうが近い、
といった場所でした。

でも、ここまで山の中だと、秘境といった雰囲気で、
なんだか、楽しく(?)なってしまいます。
家も、大きいとはいえないまでも、さほど古くはなく、
なかなか快適そうに見受けられました。

ここで、この日は、みんなで食事をして、一晩、泊めていただきました。

次の日は晴天。
朝からジリジリと焼けるような陽射しが照りつけていました。
この日は、村内の名所を案内してもらうことに…。

旧富山村地区中心

こちらが、旧富山村の中心となる集落です。
平地がないので、家々は山の斜面に建っています。
日本のチロルと呼ばれる長野県飯田市下栗地区の眺めにも似た、
すばらしい景観です。

山の斜面に家々が…

現在、この旧富山村地区の人口は、130人強とのことです。
市町村合併によって富山村と統合される前は、日本一小さい村、とも、
呼ばれていたといいます。

静岡県の看板

この村は県境が入り組んでいるようで、クルマで少し走ると、
すぐに静岡県に入ってしまいます。

こちらが、その静岡県側にある、大嵐(おおぞれ)という駅です。
こんな山奥(失礼)なのに、なんと、駅があるのです。
しかも駅舎は新しいものです。
もちろん、無人駅なのですが…。

大嵐駅

この駅は、前後をトンネルに挟まれています。
まさに秘境駅という感じですね。
こういう山里の駅、好きです。

というわけで、一泊二日の旧富山村への旅を終えたのですが…。
じつは、この日の午後あたりから、私の体調に異変が起こっていました。
手や額がやたら痒いのです。

帰宅して翌日の月曜になると、手足はまだら模様に。
しかも、肌はぼこぼこの凹凸ができてしまいました。
そうこうするうちにどんどん症状は悪化し、
一気に全身が真っ赤になってしまいました。

あわてて皮膚科に駆け込んだのですが、
医師も「これは重症だねえ」と、つぶやく始末。
しかも、悪くすればショック状態になる可能性があるとのことで、
今後の経過如何では、入院してもらうことになるかもしれないというのです。
(しかも、このとき、熱も出していました)

それにしても、このような強いアレルギー症状を起こした原因は何なのか…。
私にはまるで思い至りません。
私はいままで蕁麻疹を起こしたことはなく、食物アレルギーもありません。
実際、旧富山村でも、ごくごく普通の食事しかしていません。

ただひとつだけ思い当たるのが、旧富山村に着いたその日に、
虫除けスプレーを吸い込んでしまったことです。
このおよそ30分後から、喉が痛くなり、結局この日は、
床に付くまで痛みは取れませんでした。
(ただ、このときは、風邪でもひいたのか、と、思っていたのですが)

調べたところ、この虫除けスプレーには、
DEET(ディート)という成分が使われており、
ほとんどの場合、人体にとって安全であるものの、ごく希に、
アレルギー症状を引き起こすことがあるというのです。

医師にもその話をしましたが、結局、
私の症状の原因についてはわからずじまいとなってしまいました。

その後、熱は38度7部まであがり、体中ひどいことに。
が、火曜、水曜をピークに、症状は改善に向かい、いま、
こうして、ブログを書けるまでに回復しました。
(まだ、全快とはいきませんが)

それにしても、今回は、思わぬアクシデントがありましたが、
旧富山村は、とてもいいところでした。
また、村の光景を見てみたいものです。





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高根のMINI

さて、ちょっとワケがあって
(そのワケは、いずれこのブログに詳しく書くことになろうかと思いますが)
ブログの更新が遅れてしまいましたが、オイル交換のさいに、
ドライブシャフトブーツに異変が見つかり、入院を余儀なくされたMINIが、
先週の長野旅行の直後に、ようやく修理から帰ってきました。
結局、修理業者さんには、10日ほど入っていたことになります。

これほどまでに修理に時間がかかったのは、
部品の入手に手間取ったためだそうです。

今回、MINIは、右前輪のアウター側(車輪側)ドラブシャフトブーツが切れ、
内部のグリスが漏れ始めたため、修理となったわけですが、
もともとインナー側のブーツにも、
かねてからピンホール程度のごくごく小さな穴が空いており、
いまは問題がなくとも、このまま放置すれば、
いずれは、この穴が広がり、グリス漏れが始まる可能性が大きいとのことでした。
(インナー側のブーツの異常は、自分では発見することができず、
 修理業者さんが見つけたものでした)

というわけで、今回、
アウター側のブーツ交換にあわせ、このインナー側ブーツも、
一気呵成に交換したほうがいいということになりました。
で、修理をしてくださる業者さんが、インナー、アウター、
それぞれのドライブシャフトブーツを、部品問屋に注文したところ、
なんと、何を勘違いしたのか、ラックブーツが届いてしまったそうです。

そんなこんなで、
結局、10日の長きに渡る入院となってしまいました。

まあ、こちらとしては、キチンと無事に治っていれば、
多少の時間がかかっても、何も問題はないんですが…。

交換されたドライブシャフトブーツ

こちらが、新品ブーツに交換された右前輪回りです。
インナー側のブーツは、純正品にて交換。
(この写真では、インガー側は見えませんが)
アウター側のブーツは、より品質の高い国産品にて交換したとのことです。

なにしろ、アウター側ブーツのほうが、
左右に向きを変える機構があるため、可動の範囲は大きく、
また、その機会も頻繁で、部品としての寿命は短いと思います。
信頼性の高い国産品がアウター側について、ちょっと一安心なのですが…。

でも、右側のブーツに寿命がきたということは、
いずれ左側もくるはずで、そのことを思うと、先が思いやられるというか、
心配は尽きないわけですが…。

まあ、とにかく、これで、とりあえずは安心して乗れるようになり、
MINIをピックアップしたこの日(7月3日)に、
ほんの少しだけ、テストのため走ってみることにしました。

行った先は、岐阜県と長野県の県境にある、高山市高根町(旧高根村)です。
こちらにあるチャオ御岳スノーリゾートに向かってみました。

御岳が見える道

天気は薄曇りと行った状態で、ドライブ日和ではないのですが、
それでも、標高の高い地へ行くと、気持ちも少し晴れやかになります。
この道からは、御岳の雄大な姿が、雲のあいだからわずかですが垣間見えました。

天気は曇りがちですが

ここは、チャオ御岳スノーリゾートの駐車場です。
高地ゆえ、マラソンランナーがよくトレーニングしており、
岐阜県出身の金メダリスト高橋尚子にちなんで、
飛騨御嶽尚子ボルダーロードとも呼ばれているそうです。

とはいえ、すでに夏。
今年も、昨年に続く猛暑が予想されています。

エアコンのないMINIに乗るには、少し厳しい季節になってしまいましたネ。





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MINICM0. TB0 TOP▲
象山地下壕

戸隠神社を大いに満喫したあとは、
とりあえず、長野市方面に戻ることにしました。
帰路は、当初、戸隠に来る時に通った浅川ループ橋のあるルートを、
逆に辿る予定でしたが、やっぱり、来た道をそのまま帰るのはつまらない、
ということで、地図上で距離がいちばん近いと思われる道を
通ってみることにしました。

しかし、この道は恐怖の道なのです。
というのも、この道には、つづら折れの急斜面「七曲がり」があるからです。
はじめて戸隠に来た時、まさかこんな難所があるとは知らずに、
MINIで件のルートを通ってしまいました。
このときは、MINIが壊れるんじゃないかと思ったほどです。

今回はヨメのクルマなので、MINIよりもずっと安心感があるのですが、
それでも、七曲がりはやっぱりすごかったです。

七曲がり1

こちらがその七曲がりです。
写真ではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、
ほんとうにかなりの急坂です。

おそらく、冬場に、この道に雪が降り込んだり、
また雨水が落ちて凍結するのを防ぐためなのでしょう、
この七曲がりにはずっと路上に屋根が設けられています。
ここが凍結したら、通るクルマはすべてどこかにぶつかりそうです。

七曲がり2

ちなみに、ヨメ、けっこう勢いよくこの七曲がりを走破してきます。
あきらかに楽しんでいる様子で、ハンドルさばきも軽やかです。

長野県には、こうしたちょっとびっくりするような急勾配の坂が、
ところどころ、あります。
その昔、松本市からビーナスラインに至る道を通った時も、
ものすごい急勾配の坂道がありました。

こうして無事、七曲がりを通過し、長野市へと帰ってくることができました。

さて、このあとは、かねてから行ってみたいと思っていた、
松代象山地下壕(まつしろぞうざんちかごう)に行ってみることにしました。

松代象山地下壕とは、太平洋戦争末期、
長野県松代町に作られた巨大な地下施設の一部で、ゆくゆくはこの地に、
大本営、及び国家の中枢機関、天皇御座所を移転させる予定だったといいます。

私は、松代大本営の話はかねてから知っていたのですが、
松代というのは、長野市からもっと遠いところにあるものと、
勝手に勘違いしていました。
ですが今回の長野旅行で、松代が。
長野市から意外と近いところに位置していることを、初めて知ったのです。

というわけで、この機会に、この松代象山地下壕を訪れてみようと思ったのです。

松代象山地下壕入口

松代象山地下壕は、静かな住宅街の中にあります。
現地に着くと、まず、ヘルメットの貸し出しがあり、これをかぶって、
地下壕内に入ることとなります。

壕内へ

地下壕は岩が剥き出しの状態です。
コンクリートで固められているわけではありません。
ただ、入口から奥に進むに従って、壕は広くなっていきます。

大本営というからには、かなり立派なものを想像しがちですが、
この状態は、前線の野戦地下壕を思わせます。
日本のほぼ中心にある松代町で、しかものどかな田園風景の中に、
このような大規模な野戦地下壕があること自体、
恐ろしく不自然で、奇妙ですらあります。

本土決戦となった場合、軍部は、
この場で篭城戦でもしようとしていたのでしょうか。
もし、そうならば、狂気の沙汰です。
この施設が実際に稼働するような事態になっていたとしたら、
日本は端から端まで完全な焦土になっていたでしょう。

この施設がまったく使われないまま、工事途中で終戦を迎えたということは、
惨禍を極めたあの戦争のなかにあって、
いくらかでもさいわいなことだったかもしれません。

壕内部図

地下壕内は外の暑さが嘘のように肌寒くひんやりとしています。
壕は六キロにも及ぶ長さがあるといいますが、公開されているのは、
500メートルのみです。
ですが、500メートルとはいえ、その距離はかなり長いものでした。

横穴が続く

壕のなかには、横穴がいくつも開いています。
どれも通路状のものばかりで、大きな部屋といったものはまったくないのですが、
どうやら、この通路に、木造の部屋をいくつも作る予定だったそうです。
(壕内は湿度が高いので、木はすぐに腐ったりしたかもしれません)

この壕の建設には、日本人を含め、
朝鮮半島出身の労働者が、多数、動員されたといいます。
厳しい環境下での突貫工事ゆえ、危険も多く、
命を落とされた方も少なくないとのことです。
(これには、異論もあるようですが)

壕は内部に行くほど広く

こうした戦時の遺物に間近で接することにより、
この国が、ほんの60年ほど前に、どのような状態にあったかを、
肌で知ることができます。

いま、日本は、戦後かつてない国難の時期にありますが、
今後も、この国が、道を誤らないよう、
切に、切に、願うばかりです。

ちなみに、この壕の入口脇には、資料館もあったのですが、
すでに閉館となっていたようでした。
次回、もし、この地を訪れることがあったら、
この資料館も見学したいものです。

こうして、一泊二日の長野旅行を終えました。
次回は、川中島の合戦場跡も見学してみたいです。




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素晴らしい杉並木

さて、前回の続きです。
今回、投宿したホテルは、長野駅のすぐそばでした。
予約は楽天トラベルで入れたのですが、
とてもリーズナブルな料金設定になっていましたから、
ひょっとすると、かなり古いホテルなのでは、と、
いささか不安になっていました。
ですが、実際には、たしかに新しいホテルとはいえませんでしたが、
建物も部屋も、古さが気になることはまったくなく、
清潔感もあり、また、フロントの対応もよく、とても満足できるものでした。
駅前なので、近くに買い物に出たり食事に出たりする場合も、とても便利です。

もし、また、長野市で泊まる機会があれば、
このホテルを利用したいなと思ってくらいです。
(朝食のパンもおいしかったです)

さて、長野旅行二日目となるこの日は、
まず善光寺へと向かってみることにしました。
ホテルで紹介してもらった駐車場は、24時間以内であれば、
どれだけクルマを止めていても、
料金は千円のまま変わらないとのことでしたので、
クルマはそのまま駐車場に置いておいて、
善光寺まで歩いて行ってみることにしました。
(徒歩だと25~30分ほどで善光寺まで行けるとのことでした)

出発は九時半。
この時間は、商店街のシャッターなどは、
まだ閉まっているところも多いのですが、
町が目覚め動き始めた雰囲気が伝わってきて、
土曜とはいえ、歩いていて活気を感じます。

善光寺門前町

ほどなくして、表参道に入ります。
このあたりの町並みは、とてもきれいですね。
しかも、明治期の古い洋館などもあり、景観を大いに楽しむこともできます。

朝なので人もまばら

まだ朝のためか、観光客の姿もさほど多くはありません。
この善光寺には二年前の御開帳のときにも訪れたのですが、
そのときはたいへんな人出で、ちょっと辟易したものです。

あまり人がいないのも寂しいのですが、このくらいの人出が、
観光にはちょうどいいのかもしれませんね。

二年ぶりの善光寺

それにしても、善光寺の姿は、圧倒的な量感がありますね。
しかも、寺というのは、なぜか人の心を落ち着かせてくれるようにも思います。

当初は、その後の予定のことなどを考えて、
善光寺での滞在時間は短いものとする予定でしたが、
実際には、やはりというべきか、けっこう長居してしまいました。
結婚する前から、ここ善光寺には何度も来ていますが、
またきてみたいな、と、いつも思ってしまいます。

その後は、長野駅に戻り、昼食をとって、
今度はクルマに乗り、戸隠方面へと向かいました。
前日は、土砂降りの雨ために行けなかった戸隠神社奥社ですが、
長野旅行二日目のこの日は、午後も、晴天ではないものの、
雨が降る気配はなく、なんとか、奥社詣でができそうです。

が、奥社が近づく頃、細かな雨滴がウインドウグラスにポツポツと…。
奥社は参道が二キロほどあり、雨が降ると参拝はかなりつらいものとなります。
ですが、もはや延期はできず、傘を持って、雨中の強行軍を覚悟しました。

戸隠神社奥社の駐車場に付くと、すでにクルマがいっぱい止まっています。
しかも、セレガクラスの大型観光バスも多数入っています。
ここ最近、パワースポットとして有名になった戸隠神社ですが、
そのためか、参拝客も年々多くなっているのかもしれません。

戸隠神社奥社入口

ここが戸隠神社奥社への入口です。
この先は長いので、ここでちょっと気合いを入れておきます。
(そんな大袈裟なものではないのですが)

鳥居をくぐると、長い一本道が、緑のなかをまっすぐ伸びています。
あたりからは鳥の声も聞こえ、ほんとうにすがすがしい気持ちになります。
戸隠にきてよかった、と、つくづく思う瞬間でもあります。

緑の参道

それにしても、参拝客はかなりの数です。
写真ではさほど人出がないように見えますが、実際には、
ずっと先まで延々と人の列が続いています。
ツアーなのか、旗を持って先導している人もいました。
しかも、かなりの年配の方から子供まで、年齢層も多岐に渡ります。
(ただ、年配の方には、いささか厳しいコースだと思います)

朱塗りの随神門

こうしてしばらく歩くと、朱塗りの随神門という山門が見えてきます。
この門をくぐると、あたりの光景は劇的に一変するのですが…。

杉並木の参道

随神門の向こうには、高く伸びた杉の大木の並木道が現れます。
この光景を見るのはこれで三度目ですが、やはり息を呑む思いです。
長旅をしてここまできた甲斐があったというものです。
ほんとうに、素晴らしい眺めで、空気感もいままでとは変わる思いです。

その後、参道はしだいに上り坂になり、しだいに道程は険しくなっていきます。

石段はキツい

石段が現れるこのあたりになると、先へ進むのがかなりつらくなってきます。
くるたびにつらさが増すように思うのですが…。
年なのでしょうか…。

そういえば、あれほどたくさんいた参拝客の姿が、
かなり減っているように見受けられます。
(とはいえ、途中で参拝を断念して来た道を引き返す人を、
 一度もみかけることはなかったのですが…)

奥社到着

こうして、ようやく奥社に到着。
でも、この戸隠神社奥社の最大の魅力は、この長い参道にあります。
奥社の脇には九頭龍社もあり、このふたつにお参りをすることで、
私たちは、二日間をかけて、宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社、の、
戸隠神社五社を、すべて回ったことになります。

結局、行きも帰りも、雨に降られることはなく、
難無く奥社を参拝することができました。
ありがたいことです。

さて、その後は、もうひとつ、あるスポットに立ち寄るのですが、
その模様は、また次回に詳しく書きたいと思います。





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安房峠へ

7月1日は、私たちにとって、五回目の結婚記念日です。
とはいっても、この日は入籍をしただけで、式そのものは10月に挙げたのですが、
いずれにしろ、私たちにとって、この日は大切な記念日となっています。
そのため、毎年、この日は、どこかに旅行に出掛けることにしているのですが、
今回は、信州の善光寺、戸隠神社を巡ってみようということになりました。

もっとも、戸隠神社は、2008年、2009年にそれぞれ訪れており、
また善光寺についても、御開帳の年に二度も行っています。

とはいえ、このどちらも、私たちにとってお気に入りの場所ですし、
しかも、いままではすべて日帰りで、泊まりがけで長野に行ったことはないため、
今回、こちらの場所を旅先としてチョイスしてみました。

当初、この旅行はMINIで出掛ける予定だったのですが、
例のドライブシャフトブーツ裂断の修理が間に合わず、
(ラックブーツの部品が間違って届いたために、
 修理が送れてしまうとの連絡が入ったのです)
結局、ヨメのクルマで出掛けることとなってしまいました。

7月1日は梅雨の最中のため、どうにもはっきりしないお天気だったのですが、
さいわいにも、雨の気配はなく、この時期では、
これでもドライブ日和かもしれません。

ここ飛騨高山から長野に向かうためには、まず、進路を東に…。
国道158号線を長野県松本市に向かっては走ることとなります。

安房峠を登る

こちらは、岐阜、長野の県境にある安房峠です。
このブログでは何度も登場している安房峠ですが、
今年に入ってから、初の通行となります。

天気こそいまひとつですが、この緑の回廊は、やはりいいですね。
峠道という雰囲気にあふれています。

こうして、無事、安房峠を抜け、松本市へ向かいます。
この道は、先週、大雨のため通行止めになったばかりなのですが
(そのさい、近隣の上高地も道路が寸断され、観光客が取り残されるという
 事態が発生していました)
7月1日時点では、片側交互通行になっているとはいえ、道は復旧していました。

国道158号線寸断箇所

ですが、道は流されているようなかたちになっていて、
(流されていると思われる箇所は、さほど長くはないのですが)
工兵隊が架けるような、簡易の金属製の架橋のようなものをかけて、クルマを通していました。
本格的な復旧はまだ先になる見通しのように見受けられました。

また、松本では、数日前、震度5強という大きな地震もあったとのことですが、
この道路に限って言えば、地震による影響はないようでした。

こうして、松本市に到着すると、次に国道19号線に乗り換え、
今度はひたすら北に向かって走ることとなります。

いつものことなのですが、この日も出発が遅く、
結局、長野市に到着したのは午後2時頃。
このまま、長野市を突っ切り、一路、戸隠神社を目指します。

長野市から戸隠へ行くルートはいくつもあるようなのですが、
今回は、長野市の北西から戸隠に伸びる、県道76号線という道を走ることにしてみました。
この道は、道幅が細く、カーブも険しいのですが、
途中の景色が素晴らしいのです。

長野市の棚田

前回、このルートを通ったのですが、その時に見た、
棚田の光景は、いまでも深く印象に残っています。
(写真だと、いまいちその素晴らしさがわかりずらいかもしれませんが)

ところが、このあたりから、雨がぽつりぽつりとしてきました。
長野市では青空も見えていたのに、この天候の急変には少し驚きました。

宝光社

そうこうするうちに戸隠神社の五社のうちのひとつである、
宝光社に到着しました。
到着時刻は午後2時40分。もう少し家を早く出ればよかったと、
いまさらながら、後悔しました。
(といっても、その後悔が、次の機会に教訓として生かされたことが
 あまりない私たちです)

宝光社の石段

宝光社の石段はかなり急です。
ここを登るだけで、いつもヘロヘロになってしまいます。
(年齢を感じる瞬間でもありますね)

次に訪れたのが火之御子社です。
戸隠神社五社のなかでは最も小規模で、
ともすれば見落としてしまいそうなのですが、
(実際、前回の戸隠訪問のさいには、当初は見逃してしまい、
 かなり苦労して捜しました)
静かな佇まいが独特の雰囲気を醸し出している神社です。

訪れる人も少ないのか、賽銭箱もありませんでしたが、
苔むした境内は、心を静かに落ち着かせてくれます。

が、気がつくと、この火之御子社の写真を、一枚も撮っていませんでした。
次回こそは、撮ってきたいと思っています。

中社の鳥居

そして、中社へ。
が、ここで、いよいよ雨が本降りとなってきました。
雨に煙る中社も、いい雰囲気なのですが…。

というわけで、中社参拝を済ませ、次に、戸隠神社奥社へと向かったのですが…

大雨の戸隠

なんと、雨は土砂降りに…。
奥社は長さ2キロにも及ぶ長い長い参道が特徴です。
ですが、この雨では、その長い参道を歩くのはとても無理です。

というわけで、奥社参拝は翌日にすることにして、
この日はこのまま、長野市方面へと向かうことにします。

が、長野市に着いたら天候は晴れ。
戸隠と長野市はさほど距離が離れていないと思うのですが、
(それでも、クルマで一時間近くはかかるのですが)
こんなに天候が違うとはちょっと意外です。

ホテルにチェックイン後、フロントの方に聞いたところ、
長野市はまったく雨が降っていないとのこと。
やはり、山岳地の天候は他の場所とは違うようです。

こうして、その後は長野市の街へと繰り出すことにしました。

以後はまた次回に詳しく書きます。





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