
先週の土曜日、義理の妹夫婦が移住した、
愛知県豊根村に行ってみました。
豊根村…、とはいっても、義妹夫婦が住んでいるのは、
以前からある豊根村ではなく、市町村合併によって豊根村に組み入れられた、
旧富山村(とみやまむら)というところで、
もともとの豊根村からは、かなり離れた山の中にあるとのことでした。
場所は、長野県飯田市と愛知県新城市の中間といってもいい場所で、
義父の話では、ここ飛騨高山などよりも、ずっと険しい山奥で、
しかも、アクセスする道は、細い山道しかない、とのことでした。
もちろん、村内にはコンビニやスーパーなどあるはずもなく、
いちばん近い町(長野県飯田市)に行くまで、
クルマで一時間半もかかってしまうというのです。
義妹のご主人は、それまで、奈良でお仕事をしていたのですが、
ここ豊根村旧富山村地区で、山村留学にきた子供たちの世話をしたり、
また、人口増加のためのさまざまな施策を行う仕事をみつけ、
今年の四月、一家でこちらに越したのです。
そんなわけで、私たちも、一度、この富山村に行ってみたい、
と、かねてから思っていたのですが、梅雨が明けた今月9日、
一泊二日の日程で、ついに行ってみることにしました。

ここ飛騨高山から富山村に向かうには、
まず、国道41号線をひたすら南下し、途中、進路を南東に替え、
東濃の恵那市に向かいます。
そこから、上矢作、根羽村などを経由して行くのですが…。
恵那を過ぎたあたりから、道はどんどん細くなり、山の中へと入っていきます。
しかも、夏らしい晴天だった空模様も、いつしかすっかり雲がちになり、
ほどなくすると、ポツポツと雨も降り始めてしまいました。
こうなると、蒸し暑さは耐え難くなります。
この日は、MINIではなく、
エアコンが付いているヨメのクルマで出掛けたわけですが、
その選択は正解でした。

こうして延々と山の中を走り、道に迷うなどのアクシデントにも見舞われましたが、
高山を出ておよそ5時間後、ようやく、目的地に到達することができました。
たしかに、この旧富山村は、聞きしに勝る山の中でした。
なにしろ、平地というものがありません。どの家も、山の斜面に、
へばりつくように建っているという感じです。
義妹夫婦が住む家は比較的平らなところにありますが、
そこは谷を宅地造成したような場所で、道路よりも、谷底を流れる川のほうが近い、
といった場所でした。
でも、ここまで山の中だと、秘境といった雰囲気で、
なんだか、楽しく(?)なってしまいます。
家も、大きいとはいえないまでも、さほど古くはなく、
なかなか快適そうに見受けられました。
ここで、この日は、みんなで食事をして、一晩、泊めていただきました。
次の日は晴天。
朝からジリジリと焼けるような陽射しが照りつけていました。
この日は、村内の名所を案内してもらうことに…。

こちらが、旧富山村の中心となる集落です。
平地がないので、家々は山の斜面に建っています。
日本のチロルと呼ばれる長野県飯田市下栗地区の眺めにも似た、
すばらしい景観です。

現在、この旧富山村地区の人口は、130人強とのことです。
市町村合併によって富山村と統合される前は、日本一小さい村、とも、
呼ばれていたといいます。

この村は県境が入り組んでいるようで、クルマで少し走ると、
すぐに静岡県に入ってしまいます。
こちらが、その静岡県側にある、大嵐(おおぞれ)という駅です。
こんな山奥(失礼)なのに、なんと、駅があるのです。
しかも駅舎は新しいものです。
もちろん、無人駅なのですが…。

この駅は、前後をトンネルに挟まれています。
まさに秘境駅という感じですね。
こういう山里の駅、好きです。
というわけで、一泊二日の旧富山村への旅を終えたのですが…。
じつは、この日の午後あたりから、私の体調に異変が起こっていました。
手や額がやたら痒いのです。
帰宅して翌日の月曜になると、手足はまだら模様に。
しかも、肌はぼこぼこの凹凸ができてしまいました。
そうこうするうちにどんどん症状は悪化し、
一気に全身が真っ赤になってしまいました。
あわてて皮膚科に駆け込んだのですが、
医師も「これは重症だねえ」と、つぶやく始末。
しかも、悪くすればショック状態になる可能性があるとのことで、
今後の経過如何では、入院してもらうことになるかもしれないというのです。
(しかも、このとき、熱も出していました)
それにしても、このような強いアレルギー症状を起こした原因は何なのか…。
私にはまるで思い至りません。
私はいままで蕁麻疹を起こしたことはなく、食物アレルギーもありません。
実際、旧富山村でも、ごくごく普通の食事しかしていません。
ただひとつだけ思い当たるのが、旧富山村に着いたその日に、
虫除けスプレーを吸い込んでしまったことです。
このおよそ30分後から、喉が痛くなり、結局この日は、
床に付くまで痛みは取れませんでした。
(ただ、このときは、風邪でもひいたのか、と、思っていたのですが)
調べたところ、この虫除けスプレーには、
DEET(ディート)という成分が使われており、
ほとんどの場合、人体にとって安全であるものの、ごく希に、
アレルギー症状を引き起こすことがあるというのです。
医師にもその話をしましたが、結局、
私の症状の原因についてはわからずじまいとなってしまいました。
その後、熱は38度7部まであがり、体中ひどいことに。
が、火曜、水曜をピークに、症状は改善に向かい、いま、
こうして、ブログを書けるまでに回復しました。
(まだ、全快とはいきませんが)
それにしても、今回は、思わぬアクシデントがありましたが、
旧富山村は、とてもいいところでした。
また、村の光景を見てみたいものです。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
FC2 Blog Ranking