蝉時雨の中を

不安定な天候が続き、日曜も晴天に恵まれることが少なかった8月ですが、
先週末は、ひさしぶりに、青空が覗く空模様となりました。
こんな日は、やっぱり、どこかに……、遠いところに出掛けたくなります。
そんなわけで、MINIでドライブへ、と、いつもならそう思うところですが、
この夏、どうもMINIの水温計がおかしいのです。
走っているときはさほどでもないのですが、わずかでも渋滞にひっかかったり、
長い坂道を上ったりすると、とたんに水温計があがりはじめるのです。
もともと、我がMINIは、いつも、水温計は低めで走っているので、
針が真ん中より上まで上がってくると、
クルマのことを気遣いながら運転するこちらとしては、もう気が気ではありません。

しかも、この症状、いきなり出始めました。
(七月はじめに名古屋に行ったときは、まったく異常がなかったのですが…)

当初は、クーラントが減っているもの、と、思っていたのですが、
ラジエーターキャップを開けても、ほぼ規定の位置に水面が見えます。
クーラントの減りはさほどではないようです。
では、ウォーターポンプが悪いのでしょうか…。

いずれにしろ、こんな状態では、ロングドライブはいささか不安です。
というわけで、この日も、結局、ヨメのクルマで出掛けることとなりました。
(ちょっと残念です)

とにかく、気を取り直して、今回は、
石川県の白山比神社(はくさんひめじんじゃ)という神社に、
行っていることにしました。

白山比神社のサイトはコチラ

この神社には、かねてから行ってみたいと思っていたのですが、
なかなかその機会がなく、今回、ようやく、
初の白山比神社行き決行となりました。

ルートは、まず国道41号を北上し、高山市の北隣の飛騨市に入ります。
次に、国道360号線に入りさらに北上。一路富山を目指します。
富山市に入ったところで、国道359号線に入り石川県へと進路を変えます。
そのまま金沢市へと入り、次いで国道8号線に乗り換え南下。
白山市手前で国道157号線に入ってしばらく走ると、目的地です。

金沢の町

こちらは、経由地である金沢市内の眺めです。
去年の七月、この金沢に二泊三日の旅行に来たのですが、
そのときは、町中をくまなく歩きました。
今回、ふたたび金沢の町をみて、ああ、ここを歩いたなあ、と、
さまざまな思い出がよみがえりました。

この、思い出の金沢にも、ぜひとも立ち寄りたいところですが、
今回の目的地はまだまだ先。
というわけで、そのまま金沢を素通りし、ひたすらに走り続け、
ようやく白山比神社に到着しました。
案内看板をたよりに走り続けてきましたが、ともすれば、
目的地を見逃し、通り過ぎてしまいそうでした。

白山比神社に到着

とはいえ、駐車場はとても広く、その先に見える鳥居も立派です。
この鳥居を見ると、ついにやってきた、という達成感を感じました。

こうして、鳥居をくぐり、壮麗な本殿へ。とても立派で、厳かな雰囲気です。
その後、荒御前神社など、一通り、各社殿を参拝させていただいたのですが、
境内に出るさい、ふと脇を見ると、緑にあふれた長い下り坂が…。
この坂、実にいい雰囲気なのです。

参道はこちら

この坂を下ったところに、大鳥居がありました。
どうやら、こちらが正規の白山比神社の参道のようです。

緑の参道

というわけで、もう一度、この参道から、
白山比神社を参拝し直すことにしました。

蝉時雨のなか、今度は、下りてきた参道を昇っていきます。
木漏れ日を落とす路面も、緑に染められて、ほんとうに心癒される光景です。
しかも、あたりは蝉時雨で満たされ、独特の趣と雰囲気にあふれていました。

この参道の光景を眺めているだけで、
遠路はるばるここまで来た甲斐があったと、しみじみと思いました。
戸隠神社もそうですが、参道というのは、神社の魅力の最たるものだと思います。

ちなみに、この神社にきて、ひとつ驚くことがあったのですが、
それは、参拝する人たちが、とても礼儀正しくお参りをされている、
ということです。

どこの神社に行っても、鳥居をくぐるさい、一礼をする人は希です。
ですが、ここでは、年配の方はおろか、若い人や子供までもが、
鳥居をくぐるさい、きちんと整列し、頭をさげていきます。
また、参拝のマナーも徹底しています。
いままで、さまざまな神社に行ってきましたが、このような光景を見るのは、
はじめてかもしれません。

ここ白山比神社は、全国各地にある白山神社の総本社だそうです。
おそらく、この地域の人たちの信仰を広く集めてきた神社であり、
その意識は、老若男女を問わず、いまでも、深く行き渡っているのかもしれません。
参拝客の立ち居振る舞いは、この神社に対する畏敬の念の強さを、
如実に表しているのかもしれません。

さて、こうして、白山比神社を無事参拝し、その後は、
すぐ近くにある、獅子吼パークというところに行ってみました。

獅子吼パーク

ここが獅子吼パーク。
ロープウェイや、レストランなどもあるようで、多くの人で賑わっていました。

獅子ワールド館内部

また、獅子ワールド館という施設もあり、館内には祭などに使われる、
さまざまな獅子頭が展示されていました。

世界の獅子

海外の獅子頭もありました。なんだかかわいいですね。

帰路につく

こうして、あたりをゆっくり散策し、帰路につきました。
(結局、行きに来た道をそのままなぞるように引き返しました)
夏の終わりの一日を、充分満喫できました。

ちなみにMINIは、今日、修理に出しました。
ラジエーターがダメだそうです。交換になるそうです。
また、MINIが治ってきたら、ドライブに出掛けたいです。




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雲がかかる山々

夏らしい暑い日が続く、と思ったら、いきなり涼しくなってしまい、
まだ八月というのに、なんだか秋の気配さえ漂うようになってしまいました。
今年は、夏場の電力供給に、少なからず不安があるわけですから、
こうした事態は、歓迎すべきなのかもしれませんが…。

とはいえ、そのぶん、今年の気象は極端で、日本全国各地で、
突然の大雨が降ったりと、さまざまな被害を出しているようです。
ここ飛騨高山でも、昨日はたいへんな集中豪雨があり、
すぐ近くの川が大きく増水するなど、いささか心配な場面もありました。
さいわいにもなんら被害はでなかったのですが、同じ飛騨である下呂市では、
避難勧告がでるほどの豪雨だったといいます。
被害が少ないことを、祈るばかりです。

さて、そんな夏らしくない先週の日曜(21日)、
お休みということで、ちょっとクルマで出掛けてみました。
出動車はヨメのクルマ、運転もヨメ担当です。
といっても、空にはびっしりと雲が垂れ込めるあいにくのお天気。
とても、どこかにドライブ、という気持ちにはなれません。
かといって、家でじっとしているというのももったいないし…。
ですので、今回は、遠出ではなく、近場を探検(?)することにしてみました。

というわけで、向かってみたのは、飛騨市古川町。
(飛騨高山の北にある町です)
こちらにある、飛騨かわいスキー場というところに、とりあえず、
行ってみることにしました。

飛騨に生まれ、一時こそ岐阜や名古屋で過ごしたものの、
私は、いまも変わらず、この地に住み続けています。
にもかかわらず、飛騨市のあたりには、行ったことがないところも、
いまだ通ったことがない道も、まだ多数あります。
飛騨かわいスキー場というのも、
道路看板でその名をちらりと見たことがあるのみで、
どこにそんなスキー場があるのか、いままで、まったく知りませんでした。

というわけで、その道路看板にしたがって右に左に進んでいくのですが、
近場といえども、なんとも新鮮な景色です。
しかも、かなりの山奥に入ったというのに、とてもいい道に行き当ったりします。
さらに、大きなグラウンドや公園なども見つけました。
知らないこと、いろいろあるものですネ。

そして山道に入り込み、案内看板をたよりに走ること数十分…、
ようやく、飛騨かわいスキー場へと到達しました。

ゲレンデに雲がかかり、幻想的

このスキー場は、あまり規模が大きくなく、また、ここにいたる道は、
どこか他に通じているわけでもないので、クルマ通りはまったくなく、
もちろん、人の気配もまったくなく、極めて静かです。

細かい小雨越しに見るゲレンデには、低い雲がかかり、
とても幻想的な雰囲気を醸し出していました。
鳥の声も、虫の声もせず、ロッジの屋根を伝い落ちる雨の音以外、
聞こえるものはなく、非現実的な静寂があたりを包んでいました。
こんなうら寂しいスキー場を眺めるのも、また、いいものです。

その後は、さらに山奥深く入り、道路看板にある「月ヶ瀬」という地域を、
目指してみます。

集落が続く

それにしても、かなり山奥に入ったのに、時折、道の行く手に集落が現れ、
こんなところにも、人が住んでいるのか、と、驚くばかりです。
夏のこの時期は、自然も豊かで、住むのにはいいかもしれませんが、
雪の降る冬場は、生活がたいへんだと思います。

こうして、順調に進んでいったのですが、
ある場所から、二車線あった道がいきなり極端な細道に…。
細道の運転に慣れているヨメでも、この先に行くのはちょっと…、と、
躊躇するほどの細道で、結局、引き返して別のルートを行くことにしました。

というわけで、Uターンして、いままで来た道とは違う道に、
入り込んでみました。

山を下りて

この道はどこに続くのか、わからないまま、進んでいきます。
途中には、このような二穴式のトンネルがあったりして、ワクワクします。

こうして、山の中をさまよっていると、
いつしか、いつも通る国道361号に出ました。
なるほど、この道はここに繋がるのか、と、妙にナットクしたりします。

国府から丹生川へ

次いで今度は、国府町というところまで戻り、
ここから、西に進路を取って、どんどん進んでみました。
まっすぐなこの道がどこに続くのか…。
看板もないため、皆目わかりません。
ひょっとしたら、行き止まりになるのかもしれません。

が、延々と進んでいくうち、
丹生川村(高山市丹生川町)というところに出ることがわかりました。
どこに行くかわからない道を進むのは、ドキドキして楽しいです。

遺跡を発見

こうして無事、丹生川町に到達。
そこで、遺跡を発見しました。
こちらは、縄文時代の遺跡だそうで、この洞窟のある一帯からは、
石器の類いが発掘されたそうです。

縄文時代の遺跡

近場にこんな遺跡があることを、私はまったく知りませんでした。
しかも、縄文の昔から、この地に少なからず人が住んでいた、ということに、
驚くとともに、なんとも不思議な感覚を憶えました。
この場所に、縄文人たちの姿を、ふと、心の中で思い描いてしまいました。

というわけで、近場探検プチドライブだったのですが、
なかなかおもしろかったです。
もう少し涼しくなったら、今度はMINIで出掛けたいです。






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畑全景

8月に入ってからも、豪雨や台風の到来などがあり、
夏らしからぬ日が続くことがありましたが、
その後は、ふたたび、焼けるような暑さが続くようになりました。
(とはいえ、今年の夏は、概して天候が不順なように思いますが…)

そんな夏の強い陽射しを浴びて、我が家の畑の作物が、
どれも収穫のときを迎えることとなりました。

この畑は、我が家のすぐとなりにあり、
昨年末から、地主である近所の方からお借りしています。
とはいえ、実際に耕し始めたのは今年の春のこと。
作業はヨメがほぼひとりで成し遂げてきました。

当初は、土が固く、鍬を入れるのも一苦労で、
しかも、畑としたい箇所には、古いカーペットが敷いてあることがわかり、
思うに耕せないなど、さまざまな苦労や不測の事態がありました。

ですが、せまいながらも、どうにかこうにか畑らしきものを作り、
そこに、作物を植えて数ヶ月…。
いまようやく、実りを目の当たりにすることができるようになりました。

トマトが赤く色づいて

まず、こちらはトマトです。
下のほうのトマトは、どうにか色づき始めたようですが、
残念ながら、このトマトは収穫してしまうにはまだ少し早いようです。

ただ、この赤い色は、なんだか感動的ですね。

ししとうが大豊作

そしてこちらは、少し見えにくいのですが、ししとうです。
このししとうは大豊作。一週間ほど前から、どんどん収穫できています。
それにしても、こんなになるものなのですね。
日々、成長していくししとうを見ていると、命の不思議さ、のようなものまで、
感じてしまいます。
(などというと、ちょっとおおげさですが)

ナスは収穫済み

そしてこちらはナスです。
こちらは先日収穫したばかりなので、いまは次のものが育つのを待つばかりです。

ネギも植えています

ネギも植えています。
薬味が欲しい時には、このネギを引っこ抜いてきます。

そしてこちらはきゅうりです。
きゅうりというのは、一度実がなり出すと、
一日でずいぶん大きくなるものなのですね。
ここまで成長が早いものだとは、思いませんでした。

ただ、あまりに大きく育ちすぎてしまうと、味覚も落ちてしまうように思うので、
頃合いを見計らって収穫しなくてはならないようです。

きゅうりも大豊作

というわけで、今日の収穫です。
今回はししとうときゅうりだけですが、いちばん手前にある二本のきゅうりは、
ちょっと育ちすぎなのかもしれません。
また、陽射しの強いこの時期は、畑に出るのは、朝か夕方でないと、
かなりきついです。

本日の収穫

そのほかにも、かぼちゃも育てていますが、こちらは、
収穫はまだ少し先のようです。

こうして畑の様子を眺めていると、私たちは、
自然からお裾分けをもらって生きているのだな、と、思わされます。
同時に、野菜のありがたさも、あらためて知ることができます。
(といっても、私は眺めているだけで、日々の作業は、先にも述べたように、
 ほとんどすべて、ヨメがやっているのですが)
ですから、食べるときも、かってきた野菜とは違い、なにか格別の思い入れ、
みたいなものがあります。

借りているとはいえ、こうして小さいながらも畑を持つことができ、
作物を育て、それを自ら収穫して食べる、というのは、ともすれば、
とても贅沢なことだと思います。

これからも、この畑での収穫を、日々楽しみたいと思います。
(が、私は、おそらく今後も、眺めているだけですが…)




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