ドライブ表紙

さて、忙しさも一段落がつき、しかもようやく長い冬も終わり、
これからはカメラをもってMINIでオデカケしたい、と、思っているのですが、
どういうわけか、日曜日のたびに雨か雪が降り、
これではとても、オデカケする気持ちになれません。
そんなわけで、せっかく買ったカメラ「XZ-1」も、
まだ本格的に使うこともなく、机のうえで、出番を待つ日々が続いています。
(今年は、三月になってもいつまでも冬を引きずっている感じです)
来月こそは、オデカケネタが書けるようになれば、と、思っています。

というわけで今回は、bookモノの話題です。
といっても、文芸系などの類いではなく、デザイン本を取り上げたいと思います。

表紙もカッコいい

それがコチラ。
Drive: Vehicle Sketches and Renderingsという洋書です。
内容は、クルマを題材にしたコンセプトアートの画集、
といったかたちになっていて、デザインスケッチからリアルなレンダリング、
また、3Dによるモデリング、レンダリングなども掲載されています。

amazonで2,750円(英語版)だったのですが、内容はもう価格以上で、
まさに、買ってよかった!、と、思わせる逸品でした。

レンダリング

ページをめくるたびに、カッコいい、と、思わず声を上げたくなるほど。
デザインスケッチもところせましと網羅されていて、
ボディラインを決定していく過程もおのずとわかります。

ダニエル・サイモンの「コスミックモータース」も、
私としては感動的な本でしたが、このDriveも、
それに勝るとも劣らない内容を持つ、メカ好きには必携の画集です。
この本をもっと以前に購入していれば、先のPC雑誌トビラ絵も、
もっと違ったものになっていたのではないかと思います。
(資料本って、やっぱりたいせつですね)

じつは、この本、一気に見てしまうのがもったいなくて、
毎日、少しずつページをめくっていました。

今後、私のオリジナル作品作りに、
この画集は、大いなるインスピレーションを与えてくれると思っています。

ダグ・チャンのメカニカ

ちなみにこちらは、
スターウォーズのコンセプトアートやメカニックデザインを手掛けた、
ダグ・チャンの本です。

ただ、こちらは、メカニックの紹介というより、
作画の方法などを示した指南本となっており、期待したものとは、
ちょっと違っていました。
しかも、掲載されたメカは、アート・オブ・スターウォーズ・エピソード1に
収録されていたものと多くが重複しており、作品集として見た場合でも、
私としては、新鮮味にも欠けるものでした。

ただ、記事を翻訳すれば、きっと、
イラスト制作にヒントとなることがたくさん発見できるのではないかと思います。
(私の英語力ではとてもかないませんが…)

いずれにしろ、こうした洋書をネットで買う場合は、中身の確認が出来ず、
かといって、書店で中身を立ち読みすることもできず、
(私が住んでいるのは田舎なので、洋書を店頭に置いている書店などないのです)
購入には、不安も多く感じます。

ですが、満足いくものに出会えると、もう一生モノです。
また、amazon等では、本の中身も掲載されている場合が意外に多く、
本選びのさいには、大いに助かる場合もあります。

今後もまた、同様の洋書画集のレポートを、
このブログにアップできれば、と、思っています。
ご期待ください。




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XZ-1

二月のはじめからから三月中旬にかけて、とても忙しくなってしまい、
この一ヶ月半のあいだは、終日に渡って家にこもりっぱなし、という状態が続いていました。
もちろん、日曜であっても仕事をしなければならず、
そんなわけで、当ブログも、半ば放置気味となってしまいました。
ですが、15日にまとめて納品を終え、
いま、時間にも気持ちにも、かなり余裕が出てきました。
ですので、今後もまた、
このブログは、マイペースながら、続けていきたいと思っています。

さて、忙しかった自分へのご褒美的な意味で、
ハイエンドのコンパクトデジタルカメラ「オリンパスXZ-1」を買っちゃいました。
ボディーカラーは、黒と白の二色が用意されているとのことでしたが、
迷わず、黒を選びました。

今回、このカメラを買うに至ったいきさつは、
昨年の春に買ったコンパクトデジタルカメラ「オリンパスμ7050」の画質に、
まったく満足ができず、写真を撮るたびに、ストレスを感じていたからです。

…と、こんなことをいうと、
オリンパスのカメラを気に入っていなかったのに、
なぜ、今回もまた、同じメーカーの製品を選んだのか、と、
不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。

CAMEDIA

そのワケはこちら。
我が家の初代デジカメである「オリンパスCAMEDIA C770」の画質に、
とても満足していたからなのです。
もっとも、CAMEDIAは、現在のデジカメの水準から考えると、
画素数も少なく、また、液晶モニターも小さく、
それでいながら、レンズ部分の高さ(長さ)があるため、
持ち歩くのには不便という、不満な点も少なくないカメラでした。
ですが、今見ても、その画質については、文句なしです。

どのモードで撮っても、映りに不満を感じたことはありません。
コントラストもほどよく、シャープでキリッとした画像が撮れました。
本ブログの、第一回の記事(2006年12月)から、
2011年4月までの記事に使われていた画像は、
ほとんどすべて、このCAMEDIAによって撮られてものです。

というわけで、よくも悪くも、私の中で、このCAMEDIA画像が、
満足できるデジカメ画像のひとつの基軸として、
インプリンティングされてしまいました。

が、昨年の4月、そのCAMEDIAのレンズが外れて落下し、
表面に傷が入ってしまいました。
(その数日前、クルマの座席から地面に落下させたことが、その原因だと思われます)
すぐにオリンパスに修理が可能かどうか問い合わせたのですが、
古い機種ゆえ、交換するレンズの在庫がない、といわれてしまいました。

μ7050

そこで、同じオリンパスの画質を期待して、μ7050を買ったわけですが、
こちらはまったくの期待はずれ。
画像は白けた感じで、しかも眠く、明るいところは白飛びし、
暗いところは黒くつぶれてしまいます。

同じコンデジとはいえ、
CAMEDIAと、1万円ちょっとで買えるコンデジとを比べるのは、
無理があるのかもしれませんが、とにかくμ7050にはがっかりでした。

もっとも、私は、写真マニアではありませんし、カメラに詳しいわけでもありません。
ですので、コンデジ呼ばれる機種で必要にして充分なのですが、
それでも、意図した画像が撮れないと、気分はよくないです。

というわけで、今回、新しくカメラを買うにあたっては、
一定の水準の画質が撮れるであろう、
ハイエンドのコンデジをピックアップすることにしました。

ですが、当初は、もはやオリンパスは候補に入れず、
ニコンクールピクスP7100を念頭に置いていました。
実際、ネットで見て、購入寸前まで気持ちが高まっていました。

が、店頭で実際にP7100を手に取ってみると、意外と大きい…。
しかも、そのデザインにはかなりクセがあり、好みのものではありませんでした。
ネットでみているぶんには、さしてデザインは気にならなかったのですが、
実際に手に取ってみると、そのゴツさは見過ごせません。
(やっぱり、実物を手に取って見る、というのは、大事なことですね)

ポケットに入るほどの携帯性、というところまで、私は追求しませんが、
ふだんの生活のなかで、大きなカメラを持ち歩きたいとも思いません。
(大きいカメラでいいのなら、デジイチを候補にします)

この一件で、デジカメ選びはふりだしに戻ってしまいました。
ただ、予算ばかりを気にして安い品を買えば、
ふたたび画質に満足できない、などということにもなりかねません。
そうなると、まさに「安物買いの銭失い」です。

ですので、今度は、予算についてもP7100よりちょっとアップして、
再度、候補をしぼりこみました。
そこで視界に入ってきたのが、パナソニックLUMIX LX-5、と、シグマDP2xです。
価格,comでの評価が高かったことがこの両者をピックアップした理由ですが、
そうこうするうち、仕事が忙しくなってしまって、カメラ選定どころではなくなり。
その間、キヤノンからPower Shot s100が発売され、
また、オリンパスXZ-1もじわじわと値下がりし、気がつけば、射程圏内に入ってきました。

パンフレットと共に

というわけで、この四機種をメインに、ターゲットを絞っていったわけですが、
いろいろ悩んだあげく、最終的には、XZ-1が残りました。
理由は、メーカーがオリンパスだということ、
また、価格.comやamazonのレビューでも比較的高評価だったこと、
そして、店頭で実際にXZ-1を手に取ってみて、
デザインや質感に満足できたこと、が、最終的な決め手になりました。

購入したお店は、最安店ではなく、
実際の店舗を持っていて、かつ購入後の保証も手厚い店、ということで、
岐阜の三星カメラに決めました。
(10年の延長保証、物損保証をつけました)

ダイヤル部分

それでは、レビューを…。
といっても、まだ、それほどいじっていないので、充分なものではありません。
まあファーストインプレッションみたいなものになりますが、
XZ-1の購入をお考えの方は…、また、デジカメ選びで迷っている方は、
参考にしてください。

先にも述べたように、ボディの質感は高いと思います。
(ボディはプラではなく、アルミを黒く塗装しているようです)
携帯性にすぐれる、ということはないですが、適度な重さ、質量感があり、
手にする満足感があると思います。

デザインは、レトロ路線になりすぎず、かといってゴツくなりすぎず、
シンプルでカッコいいと思います。
もう少しエッジの効いたデザインだといいのにな、とは思いますが、
私としては、好みのデザインです。
ボディ正面下にある「F1.8」のロゴがカッコ悪い、という意見が多々あるようですが、
私は、さほど気になりません。
ただ、カメラを手で持ったときのホールド感はあまりよくなく、
ニコンのP7100と比べると、ちょっと劣ると思います。

レンズには収納シャッターがなく、自分の手でキャップを外さなくてはなりません。
(キャップを外さず電源を入れると、伸びるレンズがキャップを押し出してしまいます)
ですが、CAMEDIAも同じ方式でしたし、こちらについても、さほど気になりません。
むしろカメラらしくていいかなと思っています。

さて、肝心の画質ですが、
好みの問題もあるので一概にはいえませんが、
全体にマゼンタ寄り、というか、赤いです。
しかも、SCNモードのなかの「風景」を選択すると、
「Vivit」という色調モードが自動選択されるため、
彩度が上がり、よけいに赤かぶりが強調されるように感じます。

WB未調整画像

iAUTOモードでは、ライブガイドによって色調を変えられますが、
こちらを使って赤かぶりを調整しようとすると、不自然になるように思います。
私の買った個体がこうしたクセをもっているのかもしれませんが、
レビューで見ると、同意見の方が散見されますので、
個体の差ともいいきれないかもしれません。

ただ、この赤かぶりは、ホワイトバランスを調整することで、
自然な色合いにすることが可能です。

WBモードは、オートの場合や晴天、曇天のものなど、個別に調整可能ですので、
好みの色の雰囲気に調整できます。

WB調整後

こちらは、ホワイトバランスを調整した画像です。
A方向(赤-青)をマイナス1に、G方向(緑-赤紫)をプラス2にしてみた画像です。
まだ微調整が必要かもしれませんが、肉眼で見た状態に近い、自然な色になりました。
実際、XZ-1をお持ちの方のブログを検索したところ、
この同じWB設定をお使いになっているようでした。

このホワイトバランスを微調整さえすれば、画質そのものは、かなり良質だと考えています。

最後に操作性についてですが、もともとμ7050を使っていたので、
さほど不都合は感じませんでした。
ただ、かねてから、μの操作性には不満も感じていましたので、
このXZ-1も、操作性がすぐれているとはいえないのかもしれません。
まあ、このあたりは、もう少し使ってみないとわかりません。

オリンパスXZ-1の詳しい情報はコチラ

いよいよ春になってきましたし、このカメラをもって、
天気の良い日にはでかけてみたいな、と、思っています。

その節には、もう少しくわしく、このカメラのレビューが書けるかもしれません。




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見開きトビライラスト

三月に入り、ここ飛騨高山にも、
少しずつですが、春の足音が聞こえてくるようになりました。
二月初旬にあったような厳しい冷え込みは、いまはもう影を潜め、
窓の外からは、ときおり、
溶け出した屋根の雪がまとまって落ちる「ドスン」という音が、
聞こえてきます。

それにしても二月は、厳しい寒さよりも、
忙しさばかりが際立つ月でした。
そのため、日曜日にクルマに乗ってどこかに出掛けるといった、
悠長なことはまるでできなくなってしまい、
ずっと家に缶詰、という状態が続いていました。
というわけで、このブログも、ちょっと中断状態になってしまっていました。

しかし、月も改まって、仕事も一段落がつき、
(といいつつ、またしても、急ぎの仕事が入ってきて、
 不意にドタバタ状態になっているのですが)
これからは、また、オデカケ日記が綴れるのではないかと、思っています。

ページを見開いた状態

さて、そんな話はさておき、本題に入ります。
去る2月23日に、アスキーメディアワークスさんより発売された、
週刊アスキー増刊号(4/3号)の特集記事「SSDのすべて」の、
見開きトビライラストを、担当させていただきました。

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今回は、ピットインしたF1マシンをモチーフとしたビジュアルとなり、
背景には、バーチャルモニターが浮かんでいる、という想定になっています。

とはいえ、二月は、先にも説明したように、
多忙を極めており、このお仕事は、ともすればお受けできないかも、
と、思うほどでした。
といいつつも、楽しいお仕事ゆえにどうしてもやりたい。
というわけで、今回は、無理を押しての作業となりました。

しかも、手持ちのモデリングデータのなかに、F1マシンはなく、
こちらは、新規に作らなければなりませんでした。

モデリング画面

モデリングはいつものようにShadeを使います。
今回登場するF1マシンは、架空のものですが、
それでも、既存のF1マシンのプロポーションは踏襲したいため、
タミヤのプラモデルに付属する、組み立て説明書の塗装解説図をもとに、
モデリングしました。

図面があるというのは、ほんとうに大助かりで、
これで、難無く、F1のプロポーションを再現することができます。

いつか時間があったら、F1マシンのデジタルスケールモデリングに、
挑戦したいです。

ドライバーやピットクルーのロボットは既存のものを使用。
これらをサーキットに配置して、その後、モニター群を配置していきます。

このモニター群や背景の路面(サーキット)は、
今回、思うように作り込むことが出来ず、大きな反省点となりました。
仮にモデリングできずとも、画像処理で、もう一工夫できたかもしれません。
また、F1マシンにも、メカのシームラインなどのマッピングをして、
もっと密度を高めるなどしても、よかったかもしれません。
このあたりも、多忙のため時間がとれなかったとはいえ、心残りな点です。

次回、同様の機会が巡ってきたら、
もう少し、密度と野林テイストを盛り込んだビジュアル作りができれば、と、
思っています。

最後になりましたが、今回、掲載の許可をくださった編集部のKさま。
編集部のみなさま、デザイナーのSさま、お世話になりました。
ありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。


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