ふたたびの善光寺

さて、少々あいだが開いてしまいましたが、長野旅行の続きです。
(この旅行記も、今回で最終回となります)
旅行二日目は、午後から雨との予報だったものの、
結局のところ、終日、天候が崩れることはなく、
ほぼすべての予定を、滞りなくこなすことができました。
ほんとうに、ありがたかったです。

が、この三日目も、天気予報はまたしても雨とのこと。
しかも、前日よりさらに降水確率が上がり、
いよいよ今度こそは、雨は避けられないものと思われました。

とはいえ、ホテルの窓から見る朝の長野の街は晴れていて、
この時点では、雨の気配はまったく感じられません。
こうした空模様であれば、昨日に引き続き、
長野観光には、少なくともいましばらくは、支障はないように思われます。

そんなわけで、ホテルをチェックアウト後、
ふたたび、善光寺へと行ってみることしました。

初日もに訪れた善光寺ですが、この日は火曜日ということで、
休日より平日のほうが、すいていて参拝しやすいのではないか、
との思いが、あったからです。
(当初の予定でも、この17日の午前中に、ふたたび、
 善光寺参りをする予定でした)

ホテルでは、チェックアウト後もひきつづきクルマを駐車させていただける、
とのことでしたので、MINIはそのままにして、ブラブラと散歩がてら、
表参道を歩いていくことにしました。
空は、快晴とまではいきませんが、ときおり晴れ間も覗き、
また、朝の表参道の空気は、凛として冷たく、心地よかったです。

朝の善光寺へ

もっとも、平日といえども、善光寺門前町には、すでに観光客がいっぱい。
さすが、信州一の名刹善光寺ですね。

今回はお戒壇巡りも

今回は、拝観料を払って、善光寺本堂内で参拝をさせていただき、
その後、お戒壇巡りもする予定でした。
というわけで、門前町巡りは後回しにして、
さっそく善光寺へと入り、まずはびんずるさまを撫で、
入場券を券売機で買い、本堂へと足を踏み入れました。

ちょうどそのとき、朝の法要があったのでしょうか、何人かのお坊さんが、
お経をあげているところでした。
が、私たちが内陣に入るのと同時に、法要も終わったようでした。

ここで、畳のうえに正座し、お参りをさせていただいたのですが、
その最中に、お坊さんの一人が、私たちの前にやってきて、
花びらをかたどった色鮮やかな紙をくれました。

私は、そのなかの緑色の紙を一枚いただいたのですが、
この紙をどうしていいかわからず、もう一度、お坊さんに尋ねにいきました。
そのさい、他の色(白、赤、紺、黄)を四枚と、また、ヨメさんにも、と、
さらに五枚の、計十枚の紙をいただきました。

内陣には他にも参拝客の方が見えたのですが、
この花びら型の紙をもらえたのは、私たちを含め四人ほどで、
ほんとうにありがたいかぎりです。

散華をいただきました。

後に調べたのですが、この花びら型の紙は、散華と呼ばれるもので、
法要のさいに使用されるもののようです。
持っているとお守りになるとのことなので、これからも、
末永く大切に保管しようと思います。
ほんとうに、最上のおみやげとなりました。
ありがたい限りです。

そのあとはお戒壇巡りへ。
御開帳の時以来のお戒壇巡りですが、御開帳のさいはたいへんな混雑で、
もう、漆黒の闇の中、前の人にぶつかるわ、ぶつかられるわ、で、
ワーキャーの騒ぎでした。
今回はその当時に比べたらずっと空いているので、落ち着いて、
ゆっくりとお戒壇巡りをすることができました。
(もちろん、鍵にもさわってきました)

お戒壇巡りを終えて本堂内に上がってくると、そこには、
観光バスでやってきたと思われる参拝客がいっぱいでした。

どうやら私たちは、ちょうどいいタイミングで、お参り、
またお戒壇巡りができたようです。

善光寺脇の庭園

こうして、その後は善光寺脇の庭園や、経蔵、などなどを巡り、
門前町でお土産物を見たりしました。

そして表参道で昼食をとったあと、MINIに乗り、
とりあえず、妙高高原まで行ってみることにしました。

午後から雨になるとの予報でしたが、一瞬、雨がぱらついたものの、
天候の崩れはなく、ドライブも快適でした。
ですが、天気は北から崩れるらしく、北上すれば雨になるであろうことは、
容易に想像できます。
なので、妙高高原まで行って、とりあえずあたりを散策したら、
長野市内に引き返してこようと思ってもみたのですが…。

妙高に向かったら…。

なんと、妙高に到着する少し前から濃霧が発生。
しかも、この濃霧は、どんどん濃くなり、もう白い壁のなかを進むような、
そんな状態になってきました。

私の住む岐阜県飛騨地方でも濃霧の発生はまれにあることですから、
最初はさほど気にかけなかったのですが、この濃霧はいつまでたっても、
晴れません。

たいへんな濃霧に。

霧は濃く、しかも延々と続き、晴れる気配がありません。
こうなると、運転は恐怖です。
しかも、追突されるのが怖くて、路肩にMINIを寄せて停車もできませんし、
対向車の存在に気づきにくいため、転回もできません。
もう、ただ、このままびびりながら先へいくしかありません。

それにしても、ほんとうに霧が晴れない。
雨は予想していましたが、濃霧は完全な想定外で、オロオロするばかりです。

道の駅あらい

というわけで、ただひたすらに走り続け、結局、
新潟県妙高市、そして上越市まで行ってしまいました。
(ただ、濃霧にこそでくわしたものの、上越に着いてからも、
 雨に降られることはなかったです)

直江津港

こちらは直江津港です。
もっといいビューポイントがあったのかもしれませんが、
こんなところしか見つけられませんでした。
遠方ゆえ、そうそうくることのできない場所ですので、景色のいいところを、
見つけたかったのですが…。

国道8号線を走る。

その後は、国道8号線に乗り、富山市を目指しました。
いままで山ばかり巡ってきましたが、ここからは、海沿いのドライブとなります。

うみてらす名立

こちらは途中立ち寄った道の駅「うみてらす名立」というところです。
ここは、鮮魚市場を始め、プールや温泉もあり、しかも宿泊まで出来るという、
規模の大きな道の駅なのですが、すでに夕方五時近くであったためか、
ちょっと閑散としていました。

しかも、空は低く雲がたれ込め、そのうえ風もあり、
風景も体感温度も、ともに寒々と感じました。

ロングドライブに耐えたMINI

そしてこちらは「親不知ピアパーク」という道の駅です。
新潟県南部の国道8号線沿いには、道の駅がとても多いですね。

とにかく、この長野から妙高、上越を経由し、その後、
魚津、富山を経て飛騨高山に帰るというルートは、超大回りで、
恐ろしく時間もかかりました。

ですが、MINIは難無く走り抜けてくれました。

家に帰り着いたのは午後九時過ぎ。
お昼過ぎに長野を出て、その後はほとんど走り詰めだったので、
長時間の運転が平気な私でも、さすがに疲れました。

ですが、今回の旅は、雪の戸隠神社奥社を眺めたり、
善光寺では散華をいただいたり、濃霧に出くわしたり、と、
予想外の事態やサプライズがあり、とても思い出深いものとなりあした。
また、長野に…。MINIで遠くに、出掛けたいものです。
(ちなみに、この日も、結局雨には祟られず、旅行期間中、
 快適に過ごすことができました)




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隧神門

さて、昨日の続きです。
長野旅行の二日目は、戸隠神社(宝光社,火之御子社,中社,九頭龍社,奥社の五社)、
野尻湖、小布施の順に、MINIで回る予定だったのですが、
テレビの天気予報によると、長野県北部は、
午後から雨になるとのことで、行動は迅速にしなければなりませんでした。
なにしろ、戸隠神社奥社の参道は長く、ここで雨に降られると、
かなりつらいことになりそうですから…。

とはいえ、結局、ホテルを出たのは9時半頃となってしまい、
決して早めとはいえない行動になってしまいました。
(まあ、いつもこんな調子なのですが)

ただ、朝のこの時間は、天気はすこぶるよく、
雨の気配など微塵もない空模様でした。

長野市内から戸隠に至るルートは、
まず、県庁前の通りを北上して国道406号線に入り、
西の白馬方面に向かって少し走り、細い山道(県道76号線)に入って、
戸隠を目指す方法と、
長野市の駅前通りを北進し、浅川東条で左折、
ループ橋を通って戸隠に至る方法との、ふたつがあります。
(このほかに、七曲がり、というルートもありますが、
 恐ろしいまでの傾斜路なので、候補には入れませんでした)

県道76号を経由するコースは、途中、美しい棚田が見られるなど、
魅力的なルートなのですが、午後の雨が気になったため、今回は、
浅川ループ橋を通る方法で戸隠まで行くことにしました。

当初は、途中にある大座法師池というところによる予定でしたが、
こちらは時間的余裕の問題でキャンセルし、そのまま、
戸隠神社の「宝光社」を目指します。

戸隠神社/宝光社

十時半少し前、宝光社に到着。
一年ぶりの宝光社ですが、鳥居をくぐると、思いのほか雪があり、
ちょっと意外でした。

石段は立ち入り禁止

手水舎で手と口を清め、いざ、石段を上がろうとしたのですが、
なんと、石段入口は竹で塞がれています。
石段に積雪はないのですが、
おそらく、凍結などによって参拝者が転倒するなどが危険があるため、
こうして、立ち入りを禁じたようです。

道には雪が…

仕方なく石段脇の坂道(女坂)を昇って宝光社に行こうとしたのですが、
こちらには雪がしっかりと積もっていて、滑りやすくなっていました。
昇りはまだしも、下りが怖い感じです。

とにかく、この道を昇り、無事、宝光社への参拝をすませ、
滑る雪の坂道を下り、MINIを置いた駐車場まで戻ってきました。

戸隠神社/火之御子社

次いで行ったのが、火之御子社です。
戸隠神社五社のなかでは最も小さく、また駐車スペースもほとんどないため、
ともすれば見過ごしてしまいそうですが、
こちらもしっかりお参りさせていただきました。

戸隠神社/中社

その次は中社。
が、こちらも、石段は立ち入り禁止となっており、
脇の坂道を通っての参拝となりました。
この日は月曜だったのにも関わらず、参拝客でにぎわっており、
戸隠神社の知名度の高さを、あらためて知る思いでした。

こうしていよいよ奥社へと向かいます。
が、中社から奥社に向かう道を走ると、路肩の雪はどんどん増え、
そのうちに、まるで雪の壁のような様相になってきました。
この雪は、平湯温泉で見た雪の量を、はるかに超えています。
戸隠というのは、豪雪地帯なのでしょうか…。
それとも、単に、今年の特殊事情なのでしょうか。

とにかく、路上に雪はないので、運転には支障なく、
スムーズに奥社駐車場へと入ることができました。

戸隠神社/奥社駐車場

こちらがその奥社駐車場ですが、ほんとうに、かなりの雪です。
こんな調子では、奥社の参道は立ち入り禁止になっているかもしれない、
と、ふつふつと心配になってきました。

奥社参道

そして、奥社の参道に行ってみると、ほんとうに、
春とは思えない真冬の光景です。
こんなに雪があるなんて、まったく思ってもみませんでした。
完全な想定外です。ほんとうにびっくりです。

が、参拝客が、その雪の上を歩いて、道の奥へと向かっています。
逆に、こちらに向かって帰ってくる人もいます。
どうやら、これだけ雪があっても、先に進めるようです。

こうして、雪を踏みしめ踏みしめ、参道を歩き始めましたが、
またしても驚かされるのは、その積雪量です。

参道の脇にある小川の位置ははるか雪の下方で、
このことから察するに、おそらく、参道には、
1メートル近い雪が積もっていると思われます。

参道上の雪は、人の足で踏み固められているのに、
それでも、小川の位置から、路面がこれだけ高いわけですから、
雪の量は推して知るべしです。
この事実に、ふたたびびっくりです。

しかし、こうした「雪の戸隠」を眺めることができるというのは、
感激以外の何者でもありません。
靴の中に雪が入っても、ときどき足が雪のなかに深くめりこんでも、
それでも「きてよかった」と、思わせてくれます。

朱塗りの隧神門

やがて、目の前に朱塗りの随神門が見えてきます。
雪景色の中では、いつもよりも、威厳があるようにも見えます。
この門をくぐると、景観は一変します。

杉並木

門をくぐると、天高く屹立する荘厳な杉並木が現れます。
ここで空気が変わるかのような、そんな感覚を、いつも覚えます。

しかも、参道、周囲の森、ともに白く塗り込められ、
いままでにはない強いコントラストが、杉並木の印象を、
より強いものにしてくれます。

まさに、目にしみる光景です。

傾斜がきつくなる。

が、杉並木を過ぎ、道が傾斜を始めると、歩行はより困難に。
とにかく足下が滑って、坂を昇れません。
上からこちらに向かって帰ってくる人は、みな、
おぼつかない足取りで、いまにも転びそうです。

それでも、ここで引き返すことなどできるはずもなく、
とにかく、先へ、先へと進みます。

雪に埋もれた手水舎

こうして、ようやく奥社到着。
それにしてもすごい雪で、手水舎が雪の中に埋もれていました。
ほんとうにびっくりです。
ここで手を清めるため、一度、手水舎脇に降りたのですが、今度は、
昇るのに一苦労でした。

とにあく、無事、奥社、九頭龍社に参拝でき、
今回の戸隠神社五社参拝をコンプリートしました。

道の駅しなのにて

その後は、野尻湖へ向かってMINIを走らせることに。
そのまえに、道の駅しなのに寄って、少し遅めの昼食をとることにしました。
時刻は一時を過ぎていましたが、予想された雨の形跡はなく、
ありがたい限りです。

野尻湖

こうして、野尻湖に到着。
10年ほど前、独身の時にひとりでこの野尻湖に来たことがありますが、
今回は、久しぶりの訪問でした。

が、ここでは、写真を何枚か撮っただけで、すぐに、
次の目的地である小布施へと移動しました。

小布施は、今回が初の訪問となり、見るものすべてが新鮮でした。

若松院

こちらは、若松院というお寺です。
賤ヶ岳の戦いで戦功を上げ、また関ヶ原でも活躍した福島正則公は、
晩年、徳川秀忠によってこの地に追いやられ、
亡くなるまでの時を過ごしたといいます。
この若松院には、正則公の霊廟があるとのことで、その場所を探したのですが、
結局、わからずじまいでした。

浄光寺

次いでこちらは浄光寺。
薬師如来をお祀りする寺です。
室町時代初期に建てられた古刹ですが、
この奥にある石段の雰囲気はすばらしいです。

そのあとは、小布施町の駐車場にMINIを止め、町中を散策。
栗の小径というところにも立ち寄ってみました。

小布施/栗の小径

こういう路地、好きです。

こうして、予定していたすべての箇所を回ることができたのですが、
予報にあった雨は結局降らないままで、とてもありがたかったです。
(雨が降っていたら、ここまで各所を回ることはできなかったと思います)

その次の日もいろいろあったわけですが、
それは、また次回に詳しくご紹介いたします。





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善光寺山門

前々回の記事でも少し触れましたが、
今年に入ってからは、なにかと忙しくなってしまい、
2月から3月半ばに至るまでは、休みどころか、
一時は睡眠時間さえも満足にとることができませんでした。

そんなさなか、モチベーションを上げるために、
心密かに「いまの仕事が一段落ついたら…、そして春らしい日和になったら、
二泊三日くらいの予定で旅行に行くぞ」と、決めていたのですが、
ここにきてようやく、時間にも気持ちにも余裕が出てきたので、
かねてからの計画を実行に移すことにしました。

今回の行く先は長野です。
主な行き先は、善光寺と戸隠神社ですが、今回は、
小布施や妙高高原などにも足をのばしてみたい、と考えていました。

というわけで、15日(日曜)の朝、ここ飛騨高山に出発。
もっとも、この日は春の高山祭。
地元の祭ゆえ、見物に行きたい気持ちもありましたが、
今年は、旅行を優先することにしました。

出動車は私のMINIです。
ですがこのMINI、じつは、先月の下旬あたりから、
水温計が上がり気味になるという症状に見舞われており、少し不安も抱えていました。

いままで、我が家のMINIは、たえず水温系が低めで、
針がHとCの真ん中にくることは、夏場でさえ稀でした。
それが昨年の夏を過ぎた時点で、ある日を境に、
いきなり針が中央を指すようになってしまい、
以後、同じ状態が続くようになりました。

針が真ん中を差しているのなら、通常で考えればまったく正常なのでしょうが、
いままでとは違う状態には、神経質に過ぎるのかもしれませんが、やはり違和感があり、
以後、複数回にわたって点検を受けてきました。

その過程で、サーモスタットを変え、水温センサーを変え、ラジエーターを洗浄し、
ウォーターポンプを点検したのですが、結果は同じでした。
(もちろん、クーラントはキッチリと適量が入っています)

聖湖でのMINI

常に低い位置に留まっていた水温計の針が、
なぜいきなり真ん中を指すようになったかはわかりませんが、
エンジンはすこぶる快調ですし、
長い坂道を上らせた後で、各所の水温を計測器で測定しても、
異常な高さを示すことはまったくなかったとのことで、
今回、MINIでの出発となりました。

今回のルートは、過去に何度か通ったことのある、
安曇野~白馬経由や、松本~生坂村経由ではなく、
松本の北の明科から、国道403号線に入り、
聖高原、千曲市を経由して長野に入るという道を辿ってみることにしました。

聖湖全景

こちらが、その経由地の聖高原にある、聖湖(ひじりこ)です。
長野県には何度もきているのですが、この聖湖にきたのは、今回がはじめてです。

湖面

この日は天候にも恵まれ、湖は日の光を受けて輝いていましたが、
駐車場に車の姿はなく、あたりにはほとんど人影もなく、閑散としていました。
もっとも、湖周辺の日陰には、まだそこかしこに雪が残っており、
観光シーズンにはまだ少し早いのかもしれません。

なぜか戦闘機

ちなみにこの聖湖湖畔には、博物館があるらしく、フェンスに囲われた一帯には、
ロッキードF104や、F86Fセイバーが鎮座していました。
ほかにも、戦艦のものらしき巨大な砲身や、砲弾、飛行機のノーズ部分などがあり、
こうした展示品の傾向から察するに、どうやらここは軍事博物館のようなのですが、
営業しているのかどうかよくわからず、今回はスルーすることにしました。
次回、機会があれば、この謎の博物館をゆっくり見学したいものです。

千曲市を眺める

そしてこちらは、聖湖から千曲市に至る道の途中にあった、
展望台からの眺めです。
眼下の町が一望できる胸のすくようなすばらしい眺めで、
遠く長野市まで見渡すことができるようです。
同じ山国とはいえ、飛騨にはこうした眺望はないですね。
うらやましいです。

こうして、ドライブを続けること四時間強、ついに長野市に到着しました。
長い上り坂の続くコースでしたが、結局、MINIの水温計は上がることはなく、
ごく普通…、というより、きわめて快調に走り抜けることができました。

今回、予約を入れたホテルでは、たとえチェックイン前であっても、
車の駐車についてはOKとのことだったので、
まずはホテル駐車場に車を止め、その後すぐさま、善光寺へと向かってみました。

表参道

好天に恵まれた日曜、ということで、さすがに人通りは多く、
表参道辺りから、にぎやかさの度合いが一気に高まります。

善光寺

善光寺にはおよそ一年ぶりにきたのですが、やはり、ここは何度きても…、
どの季節にきても、いいですね。

こうして、善光寺参りをさせていただいたわけですが、
旅行最終日にももう一度善光寺を訪れる予定なので、この日は、
拝観料を払って中に入るのはやめ、外からの参拝だけにさせていただきました。

その後は、長野市の町に向かって表参道をブラブラと散策してみました。
そこで、十二天というお店を見つけました。
このお店は、町家を再生したギャラリーとのことで、
去年の秋、オープンしたようです。

十二天

古い町家の雰囲気が漂うとてもオシャレなお店で、
現在は「菓子木型展」というエキシビションが開かれています。
私が行ったこの日は会期前だったのですが、5月6日まで開かれている、とのことですので、
興味のある方は、ぜひ、覗いてみてください。

暮れなずむ長野市へ

そして、一度ホテルに戻り、
ふたたび、長野の町を散策に出ました。
暮れなずむ街は活気とにぎわいに満ちていました。
この時間の雰囲気、なんだか胸が躍ります。

ロンドンバス

こちらは、道中見つけた、ロンドンバス改造のレストラン(だと思います)です。
こういうモノが町中にさりげなくあると、あたりの印象も大きく変わりますネ。

すぐ傍らには、シトロエンHトラックを改造したお店もありました。
日本車だとさまにならないのですが、ヨーロッパ車だと、
ぐっと絵になってしまいます。

こうして、一日が過ぎ、翌日は戸隠神社へと出かけたのですが、
そこで、予想外の事態に遭遇します。

その模様は、次回、このブログにアップしますので、
いましばらく、お待ちください。





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前面、側面図

昨年(2011年)の12月に、成美堂出版さまより発売された
『ぜんぶわかる。骨の名前としくみ辞典』の、
メディカルイラスト(骨のリアルイラスト)を、一部、担当させていただきました。

私が担当させていただいたのは「頭部」の骨で、
頭蓋骨本体全景、および、頭蓋骨を部分的にカットした図、
また、頭蓋骨を形成する各部の骨(蝶形骨.etc)など、
計47点のイラストを描かせていただきました。

一連のイラストは、いつものような、Shadeを使った3DCG系ではなく、
Photoshopによって制作された、いわは2DCGで、
すべて、ペンタブレットとブラシツールによって描かれています。

頭蓋骨底面

これらは、すでに昨年の秋の時点で、全品、完成/納品しており、
先に述べたように、書籍自体の発売も、昨年末にはなされていたのですが、
つい先日、いつもお世話になっている「メディカル愛」さまより、
このお仕事について、ネットでの告知の許可をいただくことができましたので、
いくらか遅きに失した感はありますが、
晴れて、当ブログでも、ご紹介することができるようになりました。

ちなみに、本書の詳細はコチラです。

● ぜんぶわかる / 骨の名前としくみ辞典 / amazon

このお仕事の場合も、いままで手掛けてきた他のメディカルイラスト同様、
私を含めた数人のイラストレーターによって、多大な点数を分担して、
制作することになりました。
もっとも、今回は、
内容が骨にのみ特化しており、かつまた、ひとつの本としてすべてを集約させる、
ということで、いつもより、タッチや作風の統一、ということが、
大きな課題となりました。

前頭骨下面

そのため、輪郭線の太さや、使用する色の指定、描画方法などについて、
あらかじめ一定の統一が計られました。
が、どうしても、作家性というものはでてしまうようで、
それぞれのイラストレーターの個性も、少し感じていただけるかもしれません。

それにしても、私が担当した頭部の骨だけでも、
47点という、決して少なくはない点数になり、
頭蓋骨というひとつの骨が、いかに多くのパーツから成り立っているか、
それをあらためて、深く思い知らされました。

いつものことですが、メディカルイラストを制作するさいには、
人体の不思議さ、精緻さに、思わず息を呑んでしまいます。
(実際には、さらに多くのパーツが、この頭蓋骨にはあるようです)

蝶形骨

同時に、今回、強く感じたのは、
こうした、点数の多いリアルイラストの制作には、
作業を一気呵成に行う必要がある、ということです。
制作が途中で中断してしまうと、その前とあととでは、
作風が微妙に違ってしまう、という場合もでてきてしまいます。
(あくまで、私の個人的見解ですが)

ペンタブレットを使った作業は、非常に微妙なものゆえ、
わずかな差異でさえも作品上に反映されてしまうのかもしれません。
とはいえ、ペンタブレットによる制作は、
工程も思考も3DCGとはまるで違っていて、
どちらかといえば「筆を持つ」といった、アナログに近い感覚があり、
Shadeの四面図ばかりを見ているときとは違う、刺激や感慨を覚えられます。

書籍中面

最後になりましたが、今回は、成美堂出版さま、メディカル愛さま、
また、監修にあたられた先生のみなさま、には、
たいへんお世話になりました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。

書籍表紙

この「骨の名前としくみ辞典」が、
人体に興味をお持ちの方や、医学への造詣を深めたい方の手に、
一冊でも多く行き渡ってほしいと、
イラスト制作に携わったものとして、願わずにはいられません。
(余談ですが、表紙のイラストは、私の描いたものではありません)

今年は、ほかにも、
私がメディカルイラストを担当した書籍が発行される予定ですので、
掲載の許可を、もしいただけるようでしたら、
当ブログでも、ふたたび、掲載、紹介したいと考えています。

もちろん、メディカル以外のお仕事についても、
可能であれば、どんどん掲載したいと思っています。

どうぞ、ご期待ください。





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