87式アップ

行楽日和に恵まれた先週の日曜、陸上自衛隊富山駐屯地で開催された、
創立50周年記念行事に行ってきました。
毎年、秋になると、各地で陸上自衛隊のイベントが開かれているようですが、
私は、ミリタリーマニアであるにもかかわらず、ここ最近は、
こうした催しから足が遠のいていて、今回は、
じつに二十年ぶりに自衛隊施設に足を踏み入れたことになります。
ですので、とても感慨深いものとなりました。

とはいえ、今回のイベントは、さほど広く告知されていたわけではなく、
富山駐屯地のサイトでも、日時について、情報の提供はありませんでした。
(このイベントに関しては守山10師団のサイトに、
 小さく告知がなされていただけでした)
そんなわけで、二週間ほど前に、富山駐屯地に直接電話をかけ、
日時を確認し、ついでに場所もグーグルマップで調べておきました。

ところが、イベント当日、あいにくヨメは仕事が詰まっており、
いっしょに出掛けることが出来ず、結局、私だけ、MINIに乗って、
富山駐屯地に出掛けることとなりました。
(こうしたことは、極めて希です)

家を出たのは午前8時。
駐屯地のある砺波市にまで行くには、ちょっと遅い出発です。
早起きはしたんですが、まごまごしていて、結局この時間になってしまいました。

駐屯地には駐車場はなく、近くにある砺波総合病院の駐車場の一部を、
今回のイベントのために割り当ててあるとのことでしたが、
なにしろ私は、砺波の地理には不案内で、駐車場の場所がどこなのか、
うまく行けるかどうか、ちょっと不安だったのですが、
いざ、駐車場に行ってみると、看板とともに、自衛官の方が立っておられ、
難無く駐車することができました。

この駐車場から駐屯地までは、少々距離があるということで、
シャトルバスが運行されているのですが、バスの本数がとても多く、
ほとんど待ち時間なく乗車することができました。
このあたりのサービスは、至れり尽くせりで、とてもありがたかったです。

そんなわけで、結局、駐屯地に着いたのは午前11時くらいだったでしょうか。
場内はかなりの人で、おそらく、地元ではきちんと告知がなされていたようです。
ちょうどこのとき、音楽隊のみなさんが演奏されていました。

重機によるパフォーマンス

その後、重機のショベルに筆をつけて、書を書くという催しが行われました。
実際に活躍している自衛隊車輛は、こうした重機なのかもしれません。
震災時にも、こうした車輛は大いに役立ったと思います。
書かれた文字も「絆と」いう、震災後の日本の気運を連想させるものでした。

架橋演習

また、架橋用の車輛を使って、橋をかける実演が行われました。
橋を架ける作業はさすがにすばやく、すぐに大型の車輛が通れるほどの、
堅牢な橋をかけることに成功していました。
(この方たちは、むかしでいうところの、工兵隊ですね)

そしていよいよ、模擬戦闘が行われます。
某国の軍隊が日本に潜入。橋を爆破してそのまま占拠してしまう。
その敵陣地を空陸両面の兵力を使って奪回する、というシナリオです。

ニンジャ

まずは空からの偵察と攻撃。
雲ひとつなく晴れ渡った駐屯地の上空に、黒々した対戦車ヘリが飛来します。
アナウンスによると、このヘリは、純国産のOH-1だそうです。
そして地上攻撃。
もちろん発砲はしませんが、ヘリからの攻撃を想定して、
地上の敵陣地には、煙幕による煙がたかれました。

そのあと、87式偵察警戒車が偵察のため前線へ。
威力偵察なのでしょうか、かなり派手に空砲を連射します。
空砲とはいえものすごい音で、見物客からどよめきがあがります。

74式

そして、陸戦の花形である戦車の登場です。
戦車は74式で、ターレットには、
10師団所属であることを示す黄色いしゃちほこマークがついています。
戦車の登場に見物客も大いに盛り上がります。

と、思う間もなく、74式が発砲。
この空砲の音はいままでのなかで最高にすさまじく、
小さなお子さんたちはみな耳を塞いでいました。

模擬戦闘

その後は歩兵が小銃片手に突撃。無事、敵陣地を制圧、奪取に成功しました。
すると今度は、不穏分子を掃討するためにレインジャー部隊が登場。
兵舎の壁を歩くように降りてきます。
このときのBGMは007。まるで映画のようです。

こうして一連の模擬戦闘が終わりました。
あたりには火薬の臭いが立ち籠めていました。

このあと、車輛の一般展示が行われました。
ただ、74式だけは、エンジンデッキのうえに簡易の座席を付けて、
見学客を乗せて走る催しのため、車輛展示は行われませんでした。
74式を間近で撮影したいと思っていた私にとっては、ちょっと残念でした。

高機動車

さて、こちらは、高機動車です。
民間車であるメガクルーザーとほぼ同一の車輛となります。
アメリカ軍のハンヴィーに、デザイン、大きさとも、酷似した車輛です。

ただ、狭い道の多い日本では、
運用面でいささか不都合もあるように思えますが、
そのあたりはどうなのでしょうか。

ちなみにこの車輛、なんとオートマでした。
自衛隊車輛が民間車のようにイージードライブというのも、
ちょっと違和感を憶えました。

82式

こちらは82式指揮偵察車です。
砲塔などはなく、兵員輸送車のような感じでした。

87式

次いでこちらは、模擬戦闘のときにも登場した87式偵察警戒車です。
82式とほぼ同じ大きさの車輛ですが、砲塔があるぶん、背が高い印象です。

それにしても、最近のAFV模型は、やたらサビをつけますが、
実際の軍用車輛は、サビなんてまったくといっていいほどありません。
乗員が足をかけるところは、塗装の色が擦れて変色しているだけで、
塗装が剥げているということもありません。
AFV模型のサビ表現は、実際にはかなりの過剰表現であると、
思わざるを得ませんでした。

軽装甲機動車

こちらは、イラク派遣で有名になった軽装甲機動車です。
装甲車という雰囲気ながら、鈍重なイメージはなく、機動性と
防御性を両立した車輛のように見受けられます。

タミヤも早々にキット化しましたが、
外観的に、とても魅力的な車輛です。

携行用対戦者兵器

こうした車輛のほかに、小火器や携行用対戦者兵器、迫撃砲の展示もありました。
以前、名古屋の守山10師団の自衛隊祭にいったときは、
銃を持たせてくれる、といったこともあったように思いましたが、
いまは、展示のみとなっているようです。

というわけで、晴天のなか、おもいっきり楽しんできました。
隊員のみなさま、ありがとうございました。
また、機会があれば、こうした催しを、見に行きたいと思っています。




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賑わう善光寺

さて、信州旅行記もこれで最後となります。
日曜日の朝、どういうわけか5時という時間に目が覚めてしまった私は、
この機会に、善光寺のお朝事(おあさじ)に行ってみることにしました。
このとき、ヨメも目を覚ましていたのですが、
(私がゴソゴソと支度を始めたので、目を覚ますのも当然かもしれませんが)
前日の戸隠神社での石段昇りがかなりこたえているようで、
とてもこの早朝に善光寺まで行くのは無理とのことでした。

というわけで、私ひとりで、善光寺へと向かいました。
途中、権堂という、長野市の歓楽街を通ったのですが、
この朝まで飲んでいる人がいるらしく、空が白み始めたというのに、
路上には、まだ、嬌声が飛んでいました。

時刻は5時半少し過ぎ…。
それでも、表参道に出ると、キビキビとした足取りで、
善光寺へと向かう人の姿が、ちらほらと見受けられました。

こうして、善光寺前の石畳通りに入ったのですが、なんと、
すでに開いているお店も、わずかですがあり、
人の姿も、思いのほか多く見かけました。
さすが、善光寺のお朝事は有名なようです。

早朝の善光寺へ

何度も泊まりでこの長野にきている私ですが、お朝事に行くのは今回がはじめて。
ですが、このお朝事にこないなんて、やっぱりもったいなかったと、
このときは、いたく感じました。

朝早い時間でも人の姿が

そして、前日の十夜会のときと同じように、本堂前に集まった人は、
徐々に列を作り、お数珠頂戴の準備に入ります。

こうして、今回も無事、お数珠を頂戴し、その後、本堂内へと入り、
お経に聞き入ることとなりました。
朝の凛とした空気の中で行われる法要は、前日の十夜会とはまた違った趣で、
ふたたび、貴重な体験をさせていただきました。

それにしても、この早朝に、善光寺を訪れていた人は、
どの人もとても敬虔な人ばかりで、
善光寺境内の各所にある仏像や、周辺の寺院に、
きちんと手を合わせたり、お辞儀をしたりしていました。
そんな様子を見ていると、こちらも、同じように、
手を合わせてしまいます。

その後、ふたたびホテルに戻り、今度はゆっくりとシャワーを浴びたり、
テレビを見たりしながら、身支度を整えました。
午前10時前にはチェックアウト。
ホテルの駐車場は、チェックアウト後の駐車もOKとのことでしたので、
そのまま、この日二度目の善光寺詣でをすることになりました。

再び善光寺へ

好天に恵まれた日曜の善光寺は、やはりかなりの人出でした。
やっぱり善光寺のネームバリューはすごいです。

そして今回は、拝観料を払って本堂に入り、お参りをさせていただくと、
有名なお戒壇巡りもさせていただきました。
前回と同じように、今回も、お戒壇巡りは賑やかなものでした。

こうして、一連の善光寺詣でをすませると、今度は、
MINIに乗って、妙高高原までドライブすることとなりました。

前回の長野旅行のさいも、妙高高原には行ってみたのですが、
恐ろしいほどの濃霧に覆われていて、何も見ることができなかったのです。
ですが、晴天の今回は、妙高のあちらこちらを、見物できそうでした。

新潟県へ

こちらは、県境です。
妙高高原というのは、なんとなく、長野県にあるようなイメージでしたが、
実際には、新潟県にあるんですね。
(新潟のみなさま、すみません)

当面の目的地は、十年以上前に、ひとりで訪れたことがある、
いもり池だったのですが、案内看板は乏しく、
道に迷ってしまいました。

が、途中で、素敵な場所を発見。
というわけで、速攻、立ち寄ってみることにしました。

妙高高原にて

ここは、妙高高原スカイケーブルターミナルのあたりです。
それにしても、ここまでよく登ってきました。
MINIはがんばりました。

スカイケーブル周辺

このあたりは赤倉という地名だそうです。
はるか山の上にはホテルがあり、このホテルからの眺めは、
さぞかし素晴らしいだろうと思われます。
いつか、泊まってみたいものですね。

その後もいもり池を捜してMINIで走りましたが、折しも、
運良く、いもり池への案内看板を発見。
というわけで、どうにかいもり池に行くことができたのですが…。

いもり池はかなりの賑わいで、駐車場はいっぱいのように見受けられました。
これでは駐車は難しいかな、と思っていたら、空きのある駐車場を発見。
難無くMINIを止めることができました。

いもり池到着

こちらがいもり池です。
独身時代、先代MINIに乗って、このいもり池をひとりで訪れた時のことが、
思い出されました。
いまはヨメといっしょにくることができたわけで、
なんだか、感慨深いものがあります。

素晴らしい眺め

このいもり池は、周囲を取り囲むように歩道が設けられ、
とても美しく整備されています。
湖面には蓮が浮き、なんとも風光明媚です。

こうして、いもり池を満喫し、いよいよ、帰路につくことになりました。

当初は、このまま、上越まで行き、そこから、国道8号線に乗り、
糸魚川を経由して富山市に至り、高山へと帰ろうかな、と、思っていました。
ですが、国道8号線は、滑川から富山までのあいだが、
走っていて、あまり楽しい道ではありません。

ですので、ふたたび長野市まで戻り、そこから、
国道406号線を通って、白馬に行き、大町、安曇野を経由して、
高山へと帰ろうと思いました。

国道406号線

というわけで、長野から白馬へ向かう国道406号線を通ったのですが、
この道、かなりの山道で、しかも延々と続きます。
ドライブコースとも言い難く、結局、時間の無駄にしか、ならなかったようです。

それにしても、今回の旅も、ほんとうにとても楽しく、
また、有意義でした。
ですので、帰り道は、ブルーになってしまいます。

また、二泊くらいの旅行に出掛けたいものです。



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夜の善光寺

さて、昨日の続きです。
戸隠神社から長野市内に戻ってくると、さっそくホテルにチェックインしました。
前日泊まったホテルとはまた別のホテルで、善光寺にはより近くなりました。
この日は、善光寺で、夜7時から行われるという、
十夜会(じゅうやえ)に、行ってみる予定でしたから、
ホテルの立地が、善光寺により近くなったのは、極めて好都合でした。

というわけで、部屋に荷物を置き、
さっそく長野の街に出たのですが、十夜会にはまだ時間があり、
さりとて、ゆっくり夕食をとるには時間が足りず、
少しばかり、あちこち歩いて、いくらか時間をつぶすことにしました。
すぐそばには権堂というアーケード街があり、
おりしも、夜店が出るなどイベント中で、ブラブラと散策するには、
ちょうどよかったのですが、それでも、あたりを見て回るのには
さほどの時間はかからず、結局、六時半くらいには、
善光寺に向かうことにしました。

提灯の灯りが魅惑的

が、すでに善光寺には、提灯の灯りが灯されていて、なんともいい雰囲気。
夜の善光寺には、昼間にはない、幻想的な味わいがあります。

そして、本堂の前に行くと、すでに大勢の人の姿があり、
おりしも、徐々に列を成しているところでした。
そんな人たちの様子を見ながら、私たちも、列の末端についてみました。
でも、この列が何を意味するのかは、
このときは、よくはわかっていませんでした。
しかしながら、春にこの善光寺を訪れた時も、こうした、
本堂前の人の列はすでに見ており、今回のこの列も、
その時と同様のものであろうと冊子をつけることはできました。

十夜会へ

やがて、ガードマンさんが現れ、列の作り方について、いろいろと、
説明をしてくれました。
同様に、団体客を先導しているガイド役らしき方も、
自らが率いているグループのみなさんに、これから起こることについて説明を
はじめました。
私たちはそれに聞き耳をたて、今後の成り行きを知りました。
どうやら、このあと、お坊さんがこちらに現れ、
居並ぶ人たちの頭を、撫でながら歩いていくそうです。
これが、善光寺の「お数珠頂戴」という儀式だそうです。

七時まだ数分という時となると、列を作る人たちは、
ガードマンさんの指示に従い、参道に跪き、頭を垂れます。
そして、お坊さんの一行が参道に現れると、そのまま目を閉じて合掌しました。
お坊さんの気配が近づき、目の前を通り過ぎるとき、頭を撫でてもらいました。

その後、列を作る人は立ち上がり、お坊さんのあとにつづいて、
本堂へと入って行きます。
私たちもそのまま、みなさんの行動に従うようにして、本堂の中へと
入ってみました。
(すみません。善光寺内は撮影禁止となっており、この先は写真がありません.
 ですが、貴重な体験記なので、この先も、お読みいただけると、うれしいです)

本堂へと入ったみなさんは、事情や勝手がすでによくわかっているのか、
手際よく履物をビニール袋に入れ、足早に畳敷きの広い間へと入って行きます。
私もヨメも、この場では勝手がわからずちょっとオロオロとしましたが、
それでも、みなさんを見習って奥へと進みました。

そして、ご本尊が前方に見える場所に腰を下ろしました。
やがて、一群のお坊さんが入り、ほの暗い本堂の中に、
詠々とした読経が、染み入るように響き渡ります。

ご本尊の前には、いくつもの灯りがあり、
その橙色の淡い色に、なんともいえない心の高揚を憶えます。

まるで歌うかのように、読経は本堂の中を流れ、
木魚は鼓動のようなリズムで癒しの音を奏でます。

この雰囲気は格別で、善光寺にきてよかったと、ほんとうに、
しみじみと思いました。
先ほども申しましたが、撮影は禁止なので、
この場面を写真でお見せすることはできませんが、他では得難い体験です。
この場所に、ずっとこのままいたいと思ってしまうほどでした。

やがて、お経が終わり、参拝客のみなさんが立ち上がると、
私たちもふたたびみなさんに習って、本堂の外に出ました。
するとみなさんは、もう一度、参道に列を作っていました。

私たちもふたたび列に並び、参道に跪きました。
すると今度は、本堂から帰りの途につくお坊さんが、
みなさんの頭を撫でて行かれました。
今回は、お数珠頂戴を、二度も受けることができたというわけです。

10月の十夜会は、14日まででしたが、
11月には、5日から14日まで開かれるそうです。
もし、当ブログをご覧の方で、
善光寺への旅行やドライブを計画している人がいらっしゃいましたら、
ぜひ、この十夜会へ行ってみてください。
とてもいい思い出になるはずです。

さて、その後は権堂に戻り、夕食をとることに。
が、すでに時間が遅く、開いている店は少ないようでした。
しかも、ヨメが飲みたいということで、
結局、この夜はホテルのそばの居酒屋さんに行くことになりました。

荘厳な儀式を目の当たりにしたあと、酒を飲んでしまうのは、
なんとなく気後れを感じてしまいましたが、酒好きのヨメに、
酒のない旅先での夕食など有り得ません。

というわけで、居酒屋さんで乾杯。
この夜はこちらでカツライスなるものをいただきました。
(味はよかったのですが、居酒屋メニューなので、量が少なかったです)

こうして、長野旅行二日目の夜は更けていったのですが、
善光寺では、早朝、お朝事(おあさじ)という行事が行われていて、
このさいにも、お数珠頂戴が行われているそうです。

こちらにも行ってみたい、と、思っていたのですが、
準備も含めると、朝5時には起きなくてはなりません。

この日は戸隠にいったりするなど身体的にはクタクタで、
翌朝の早起きなど、とても無理だと思っていたのですが、どういうわけか、
早朝、地震かと思うほど身体が揺れ、目を覚ましました。
どうやら夢だったようですが、時計を見ると朝5時少し前…。

でも、このまま、また寝ようと思ったのですが、今度は目が冴えて眠れません。
というわけで、結局、お朝事に行ってみることにしました。
その模様は、また次回に詳しくご報告したいと思います。
(今回は、画像が少なくて、すみません)



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戸隠神社参道

ここのところ、ずっと仕事ばかりで、
恒例のお出かけもままならない状態でしたが、
今回は、そんな鬱憤を晴らす意味で、ちょっと無理をして時間を作り、
春に続いて、ふたたびの長野旅行に行ってきました。

この旅行、じつは、数ヶ月前から計画していたのですが、
いざ行こうとすると、仕事の面で予想外の事態が発生するなど、
思うように時間を作ることができず、
一時は、この調子じゃ中止かも、とも思ったのですが、
どうにか、うまく時間を調整することができました。

しかも、お天気も上々。
台風が発生したとの情報もありましたが、こちらについてもまた、
さいわいなことに、旅行期間中に日本に近づくことはないとのことで、
穏やかな秋の空の下を、旅することができそうでした。

そんなわけで、今回の出動車は私のMINI。
ひさしぶりのロングドライブとなりました。

今回は、まず長野市を目指すことになったわけですが、
最短のコースは取らず、ちょっと遠回りしてみることにしました。
ここ飛騨高山から長野市を目指すのであれば、
まずは、岐阜県と長野県の県境の安房トンネルを越えて松本に入り、
そこから国道19号線に乗り換えて北上するのが、一般道を通る場合の、
最適のコースです。
ですが今回は、とりたてて急ぐ旅でもないため、
ドライブがてら、大回りの上田市経由のコースをとってみることにしました。

平湯温泉のあたり

穏やかな天気の中、朝10時少し前に出発。
まずは東の県境である平湯を目指しました。
そこから、トンネルではなく、安房峠を越えてみようと思ったのですが、
あいにく、峠は工事のため通行止め。
仕方なく、トンネルを通って長野県側へ出ました。
たしかに、トンネルを通るとかなりの時間短縮になるのですが、
景色を楽しむということはなく、ちょっと物足りない思いもします。

その後は、松本に入り、ほんの少し国道19号を北上。
次いで、国道143号線に入って、一路、上田を目指します。
この国道143号線は、軽井沢に行った時にヨメのクルマで通った道ですが、
これでも国道なのかな、と思わせる、かなりの山道です。
(この道の写真を撮っておけばよかったのですが、残念ながら、
 結局、一枚も取らずじまいでした)
が、この道もMINIは難無く踏破。
上田市に入ってからは、進路を北にとり、長野市を目指します。

長野市に入ったところで、まずはジーンズを買うことにしました。
もちろん、ジーンズなど地元でも買えるのですが、
時間があるこの機会に、お店に立ち寄ることにしました
というわけで、長野市のケーズタウンというショッピングセンターによって、
テナントで入っているライトオンに行ってみました。

当初はリーバイスを買うことにしていたのですが、
店員さんの見立てで、made in Nipponというブランドの品を買ってきました。
細めのもので、ヨメにも高評価。
自分でも気に入っています。
ついでにシャツも買ってきました。
こちらはヨメのお見立てです。

まずは善光寺へ

その後はホテルにチェックイン。
そしてすぐに、まずはチラリと善光寺に寄ってみました。

夜は長野駅周辺をブラブラ。
ゆっくり食事をしたりして、ひさしぶりにのんびりしました。

さて、翌日は戸隠神社へと向かうことに。
当初は、どのルートを通って戸隠に向かうか迷いましたが、
結局、最短の時間で行ける浅川ループ橋を通ることにしました。
が、このループ橋に至る途中で渋滞。
ここで、ことのほか時間を食ってしまいましたが…。

浅川ループ橋を越えて戸隠へ

渋滞を抜ければあとはスムーズ。
お天気にも恵まれ、緑のなかを快適にドライブできました。

戸隠でのMINI

今回は、延々と坂道を昇っても、水温計が上がることもなく、
安心して走ることができました。
ただ、20w-50の粘度のオイルは、この時期にはいまや少し硬いのか、
こころなしか、クルマが重く感じました。

ほどなくして、宝光社に到着。
長野市側から戸隠神社に向かった場合、
この宝光社が、戸隠神社五社(宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社)
のなかで、一番最初に出会うお社となります。
が、この日は土曜日ということもあり、宝光社の駐車場は満杯。
運良く一台だけ空きがあり、そこにMINIを止めることができましたが、
この調子だと、中社、奥社は、もっと混雑しているかもしれません。

戸隠神社/宝光社

と、先のことを心配しても仕方ないので、まずは宝光社を参拝。
が、いつものことですが、この宝光社の石段はキツいです。
もう、息は切れるし、足は上がらなくなるしで、
まさに這々の体で石段を登ります。

こうして、宝光社参拝を終え。
次に目指すのは火之御子社ですが、この火之御子社には、
満足な駐車場はありません。
であるならば、この宝光社の駐車場にMINIを置いたまま、
火之御子社まで歩いていこうか、とも思ったのですが、
歩くには少々距離があり、また、道中はずっと登り坂となります。
そんなわけで徒歩での火之御子社参拝はあきらめ、
(というより、ヨメにより却下された、というほうが正確です)
とりあえず、MINIで、火之御子社まで向かってみることにしました。

が、実際にいってみると、火之御子社にはクルマが一台止まっているのみで、
難無く駐車ができました。これは僥倖といえるかもしれません。

ただ、もともと、この火之御子社を訪れる人は少ないらしく、
そもそも駐車にはあまり困らないのかもしれませんが、
宝光社でさえ混雑していたので、このとき、火之御子社に、
すんなりと駐車できたのは、やはりラッキーだったと思います。

さて、その次に向かったのが中社。
が、こちらの駐車場はすでに満杯。
土曜日の戸隠神社の混雑は、いまや、かなりのもののようです。
では、どうするか…。とにかくクルマを進めると、道案内の警備員さんに、
戸隠スキー場駐車場に向かうよう指示されます。

戸隠神社スキー場

このスキー場駐車場から、シャトルバスが運行されているとのことでした。

そしてスキー場に到着。そこにすぐバスがやってきて、待ち時間なく、
中社へと向かうことができました。

戸隠神社/中社

というわけで、やっとで中社到着。
まさか、バスに乗ってここまでやってくることになろうとは、
当初は、思いもよりませんでした。

そして次に、奥社へと向かおうと思ったのですが、
秋のこの時期、バスは、中社から奥社へと直接向かうことはなく、
鏡池を経由して行くとのことです。

というわけで、バスを待ち、鏡池へと向かうことに。
鏡池にはいままで行ったことがなく、立ち寄ってみたい気持ちもありましたが、
やはり、早く奥社に行きたい、という気持ちのほうが強く、
鏡池では下車しないことに決めました。

立ち寄った鏡池

こちらがその鏡池。バスの中からの撮影です。
戸隠の紅葉はまだいまひとつですが、この鏡池周辺は、
紅葉の始まりを垣間見ることができました。

そしてバスは次の停車場である奥社へ。
こちらも、やはりというべきか、かなり混雑していました。
ですが、駐車場が満杯、という状態でもなさそうでした。

ついに戸隠神社奥社到着

さて、いよいよ奥社参拝へと向かいます。
今年は、春に続き、二回目の参拝となりますが、それでも、
心躍ります。

大好きな参道

大好きな参道です。
春にこの地にやってきたとき、この参道は深い雪に覆われていました。
ですがいまは、いつもの参道に戻っています。
土を踏みしめ、奥へ奥へと向かいます。
戸隠にきてよかったと思う瞬間です。

杉並木の道

そして隧神門を越えると、壮麗な杉並木が目の前に現れます。
この光景を、再び見ることができたことに、感謝の念が込み上げます。

こうして道を進むにつれ、道は登り坂となり、
息も上がってきます。

道は上り坂に

この日は、また紅葉シーズンに入った土曜日ということもあり、
路上には多数の参拝者の姿があり、なかには、転倒する人もいました。
混んでいるなかでは、自分のペースで道を登るのは難しく、
それがために、かえって転倒を誘う結果となっているようでした。

路上にはところどころ石段があるため、いざ転倒となれば、
大きな危険を伴います。
もし、これから、戸隠神社奥社に向かおうとお考えの方がおられましたら、
道中、充分に気をつけてください。
可能であれば、混雑する土日は避け、平日の参拝をお勧めいたします。

こうしていよいよ奥社に到着。
手水舎で手と口を清め、奥社と九頭龍社に参拝します。
この日は参拝客が多いため、列を作って順番を待つかたちとなっていました。
ですので、ゆっくり参拝する、というわけにはいきません。
それでも、ここまできてお社の前に立てるのは、うれしいことです。

当初は、あまりの混雑のため、戸隠神社五社すべてを回るのは、
不可能ではないか、とも思ったのですが、
これですべてお参りすることができ、感激もひとしおです。

そしてふたたび来た道を戻り、あたりを散策していたところ、
ちょうど、戸隠スキー場駐車場へ行くバスがやってきました。
というわけで、ふたたび待ち時間なしで、バスに乗ることができました。
今回は、最初から最後まで、ラッキーでした。

そして、この夜、
善光寺の「十夜会-じゅうやえ」を見学させていただいたのですが、
それはまた次の記事で詳しくご紹介したいと思います。




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