イブの名古屋の街

早いもので、2012年も、あとわずかとなりました。
くどいようですが、今年は、ほんとうにとても忙しい年で、
そのためか、いつもの年より、ずっと時の経つのが早く感じられました。
この年末も、クリスマス後に、年をまたぐ新規の仕事が入り、
そのため、仕事納めの日が、今日までずれ込んでしまいました。

まあ、いってみれば、実りの多い年でもあったわけで、
たいへん充実していた、ともいえます。
きたるべき新しい年も、今年と変わらず順調にいってくれれば、と、
切に願うばかりです。
(あまりに忙しいのもちょっとつらいのですが…)

さて、当ブログでは恒例となっている一年の振り返りですが、
今年も、最後の締めくくりとして、行ってみたいと思います。
一口に一年といっても、じっくり遡って思い出すと、
いろいろなことがありました。
とはいっても、今年は、オデカケネタやドライブネタは、いつもの年よりも、
ずっと少なかったと思います。

善光寺山門

そんな状況だったにもかかわらず、春と秋に長野旅行に行けたのは、
とてもラッキーでした。
もっとも、春も秋も、仕事がかなり押していて、実際に行けるかどうか、
かなり不安だったのですが、なんとか時間をやりくりできました。

隧神門

こちらは、四月半ばの戸隠神社の様子です。
春とはいえかなりの積雪量で、この雪を踏みしめて、奥社まで向かいました。
雪景色の参道は独特の雰囲気で、いままで知らなかった、
まったく別の戸隠神社の姿を見る思いでした。

こうしていま改めて写真を見ていると、
ふたたびこの地に行きたいという気持ちが、
強く込み上げてきます。

夜の善光寺

また、秋の長野旅行のさいは、善光寺の十夜会(じゅうやえ)を、
見学することができました。
夜、本堂のなかで聞く読経の声は、昼間では味わえない荘厳さがあり、
また、ほんのりとしたろうそくの明かりは、
心を高揚させる魅惑的な力がありました。

翌日の早朝には「お朝事」にも行くことができ、
とても内容の濃い旅行となりました。

この春と夏の長野旅行が、今年いちばんの思い出かもしれません。

上田城到着

おでかけやドライブがいつもの年より少ない今年でしたが、
それでも、長野県には、比較的、よく行きました。
こちらは信州の上田城です。
このあと、軽井沢までちょっと足を伸ばしましたが、
その軽井沢では、ほんの十分程度滞在しただけ…。
(渋滞に巻き込まれて、大きく時間をロスしてしまいました)
次回は、もっと軽井沢を堪能したいです。

ちょっと休憩

また、ビーナスラインも行ってみました。
青空の下、高原を縫うように伸びる道を、MINIで走り抜けるのは、
最高の気分でした。
こちらも、また行きたいですネ。

夜のテレビ塔

そして、このクリスマスイブも、思いっきり楽しむことができました。
(このネタは、前回、書いたばかりですが)
いまでは、名古屋でイブを過ごすのが、我が家の恒例行事として、
定着しつつあります。

筋肉の名前としくみ事典

お仕事のうえでは、メディカルイラストを大量に描きました。
こちらは、筋肉の名前としくみ事典のイラストです。
思えば、このお仕事が、多忙なこの一年の幕開けのようなものでした。

人体のしくみと病気がわかる

そして、この年末に発売された人体のしくみと病気がわかる事典にも、
多数のイラストを描かせていただきました。
(そのぶん、3DCGのお仕事の度合いは、いくらか減ったかもしれません。
 ですが、3DCGのお仕事のほうが、経済的に得るものが大きかったと思います)

MINIのオイル交換

ちなみに、今年は少し出番が少なかった我が家のMINIですが、
この年末に、オイル&エレメント交換をしました。
(オイルは、バルボリンの鉱物油10w-40にしました)
いまは冬ということもあって、なおさら出番は少ないのですが、
来年も、またどこか遠くへ、MINIで行きたいと思っています。

そんなわけで、繰り返しになりますが、
今年は、昨年にも増して、とても充実したよい年でした。
来年もできればよい年になればと、いまから、願うばかりです。

また、当ブログをご覧くださっているみなさま、
今年も、お付き合いをいただき、ありがとうございました。
新しい年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。




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ポーランドポスター展

いよいよ12月も下旬となり、
2012年も、ほんとうにあとわずかとなってきました。
すでに本ブログで何度も申し上げていることですが、
今年はほんとうにいそがしく、お休みがとれないこともあったのですが、
なんとか、去年と同じように、この年末も、
クリスマスイブに名古屋に行くことができました。

とはいえ、去年同様、クリスマス寒波に見舞われ、
雪国であるこちらでは、道路状況が危ぶまれることとなったのですが、
思いのほか、天候もよく、難無く、出発することができました。
今回の出動車はヨメのプジョーで、運転もヨメです。

また、今年は、クリスマスイブは三連休の最終日にかかっていて、
名古屋はなおのこと賑やかそうです。
というわけで、朝10時半少し前に自宅を出発。
時折、青空の覗く空のもと、スムースに名古屋に入ることができました。
今回は、翌日の25日に名古屋で所用があるので、
市の中心部である栄にあるホテルに泊まることにしました。

名古屋栄

今回の名古屋での目的のひとつは、ロフト名古屋で開かれている、
ポーランドポスター展にいってみることでした。

このポスター展は、
第二次大戦後の1950年代から60年代に制作された作品を集めたもので、
年代的には、アンジェイ・ワイダ監督の「灰とダイヤモンド」と重なるものがあり、
個人的には、とても興味深いものです。
(もっとも、灰とダイヤモンドの舞台設定は、終戦直後と思われるので、
 正確には、1950〜60年代という時代区分には入らないかもしれませんが…)

展示会場は、ロフトの4階にあるコレクションギャラリーです。
もっとも、会場には、今回のポスター展とは関係のない常設展示らしきものがあり、
アールデコデザインの電化製品や、
未来の乗り物の模型などが展示されていました。

巨大水上機

ドルニエの水上機を彷彿とさせるような巨大飛行機や、
南満州鉄道のあじあ号のような、パシナ型蒸気機関車の模型が展示されていました。
どれも、大好きな造形ラインですので、もう、写真を撮りまくりです。
レトロフューチャー系メカを生み出すさいの、格好の資料になりそうです。
(この模型もほしいです)

パーキングビル型展示ケース

が、この展示ケースは、パーキングビルのような巨大な構造部になっており、
個々の展示品を納めたケースが、モーターで駆動して、
次々に入れ替わるようになっています。
ですから、好みの展示品が降りてくるまで、じっと待っていなくてはならず、
ちょっともどかしいものでした。

ポーランドポスター1

さて、こちらが肝心のポスター展なのですが、
社会主義リアリズム系の作品とでもいうのか、
独特の雰囲気とスタイルを持っています。

ポーランドは第二次大戦のさいに、ナチスとソ連から侵攻を受け、
国土のすべてを占領されてしまいました。
その後、シコルスキ将軍の亡命政府がロンドンに作られ、
1944年には国内の亡命政府支持者が蜂起を起こします。
が、この試みは結局ナチスによって鎮圧され、
シコルスキもイランで飛行機事故にあい、亡くなってしまいます。
その後、ソ連軍がナチスを駆逐してポーランドを解放しますが、
新たに作られた親ソ政権のもとでは、国民に真の自由は訪れませんでした。

灰とダイヤモンドもそうですが、近代ポーランドの文化は、
巨大な抑圧にあらがう力とでもいうべきものから、
発祥しているようにも思えます。

ポーランドポスター2

居並ぶポスターには、西側にはない独自のカラーとセンス、
ビジュアルに満ちています。
そのなかには、体制に対するそこはかとないメッセージや、
レイアウトの妙を垣間見ることができます。
ポーランド語のタイポグラフィも、いまの私たちにとっては、
ストイックな新鮮さを感じさせるものです。

作家たちのプロフィール

クリスマスイブのひととき、華やぐ喧噪の中で、思う存分、
これらの作品を堪能してきました。
ちなみにこのエキシビションは無料で、しかも、
フラッシュさえ炊かなければ、撮影もOKです。

Polish Poster '50/'60 ポーランドポスター展

会期は来年1月6日までというこなので、お近くの方は、
ぜひ、見に行っていただきたいと思っています。

さて、その後は、名古屋の街をブラブラ。
やっぱり都会のクリスマスは華やかで、気分も盛り上がります。

サンタ軍団

と、そのとき、路上からけたたましい爆音が…。
ふと、そちらに目をやると、バイクにまたがったサンタの軍団がいました。
新手の族の集会か、とも思ったのですが、みなさん陽気に、
歩道を行く人に手を振っていました。

それにこたえて、街行くカップルなどはカメラでサンタ軍団の姿を、
納めていました。
クリスマスイブらしい、なんとも微笑ましい光景でした。

テレビ塔前の公園

こちらは、去年も訪れたアカリナイトの会場です。
今年も多くの作品が展示されていました。
夜の久屋大通公園をぼんやりと照らす無数の灯り…。
いい雰囲気ですネ。

夜のテレビ塔

こうして、今年もクリスマスイブを大満喫してきました。
ただ、寒波のせいか、名古屋にしては、冷え込みはきびしく、
また、少し風もあったため、なおさら寒く感じられました。

とはいえ、雪が降ることもなく、終日おだやかな天候で、
とてもありがたかったです。

来年もまた、こうしてイブを過ごせたらいいなと、
まだ一年も先のことを、ふと思ってしまいました。





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全身の筋肉

この年末に、西東社さまから発売された、
「人体のしくみと病気がわかる事典」のイラストを担当させていただきました。
私の担当分は、メインのメディカルイラストおよそ80点で、
いつもは複数のイラストレーターで作業を分担するのですが、
今回は、私ひとりで担当させていただきました。
ですので、非常にハードな作業となりました。

気管支

いままでにも、私は、多数のメディカルイラストを制作してきましたが、
それらは、どちらかといえば、筋や骨といったものに集中しており、
臓器系などは、さほど多くありませんでした。
ですが、今回は、人体のほぼすべての箇所、部位、
臓器を、ひととおり描いたことになります。
点数が多すぎて、こちらのブログでは、とてもそのすべてを紹介できませんが、
心臓、小腸、大腸、胆嚢、肝臓、生殖器、などなど、
ほんとうに、多岐に渡りました。

背面の筋肉

メディカルイラストを描くにあたって、
私が個人的に重要視することは「美しく」ということです。
ともすれば、こうした医療用図版は、怖い、という印象を持たれることも、
あろうかと思います。
ですが、そうした意識を薄め、清潔感があり、見やすいものにしたい、
と、思っています。
ですので、色の選択には、常に気を使っているつもりです。
(もっとも、理想とする状態にはまだまだ到達できませんが)

動脈

もっとも、今回は、限られた納期と予算の中で、
あまりにも大量のイラスト制作をこなしたため、
そのすべてに、美的な印象を与えることができたかどうか、
とても心もとないのですし、また、多くの課題もあると考えています。

全身の骨格

今後も、こうした点をふまえ、さらに
より精細で美しいイラストが描けるよう、精進したいと思います。

書籍表紙

○ 人体のしくみと病気がわかる事典

それにしても、今年は、この書籍を含め、
複数の書籍のメディカルイラストを大量に手掛けました。
細かいものまで含めれば、今年一年のメディカルイラスト制作数は、
200近くになるのではないかと思います。
(純粋に医学分野だけでなく、ダイエット書籍、ボイストレーニング書籍、
 整体系の書籍など、さまざまな分野で、同様のイラストを手掛けました)

来年も、おそらく、こうしたイラストを、
多数、手掛けることになろうかと思います。

今後も、そうしたものを、こちらのブログで紹介できれば、と、
思っております。

また、今回は、多くのみなさまにお世話になりました。
ありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。





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