
前回に引き続き、今回も、お仕事ネタをアップします。
先月末に発売された、
週刊アスキー増刊号-2013年4月10日号増刊-「超速SSDパソコン自作」の
特集記事見開きトビライラストを、担当させていただきました。
今回は、SSDにちなんだ特集ということで、
「SSDの図書館というビジュアルはどうでしょうか」というご提案を受け、
さっそく、ラフを起こしてみました。
このSSD図書館には、司書的なロボットがいて、
SSDを検分、点検しており、それが、メインビジュアルとなりました。
図書館のようすは、デザイナーさんからいただいた、
甲殻機動隊の一場面の画像をもとに、
緩やかに弧を描く本棚を設えることとしました。
こうした、カーブを描くオブジェクトは、
遠近感や、空間のひろがりのようなものを表現するのに、
最適な要素だと思います。

また、主役となる二体のロボットは、OA機器的な雰囲気を持たせることとし、
あまり極端な擬人化はしないようにしました。
そのため、足は車輪で、顔面部分も、単眼というかたちにしました。
形状もシンプルなものにしています。

ただ、地味な印象になるのは望まないということでしたので、
色だけは、少し派手目につけることにしました。
一方の図書館室内ですが、まずは弧を描く本棚を作り、
そこに、モデリングしたSSDの、クローンを複製(リンク形状の複製)して、
本棚を埋めていったのですが、この方法は、不都合の多いものでした。
というのも、いくらクローンといえども、大量の形状複製は、
データの肥大化を招き、マシンに大きな負担をかけてしまいました。
もっとも、本棚にSSDがビッシリ詰まっている、ということなら、
マッピングだけで処理できるのですが、本棚の一部から、
SSDが抜けている箇所もあったほうがよいということで、
そうなると、マッピングでかわす、というわけにもいかず、
結局、SSDの大量複製は避けられないものとなりました。
(SSDが抜けていない棚はマッピングで処理しています)
そんなわけで、本棚用のSSDは、角の丸めをやめるなど、
可能な限り形状を簡略化し、また、テクスチャにおいても、
影を落とさない、などの方策を用いました。
また、本棚、ロボットは個別にレンダリングするなどして、
マシンへの負担を軽減させました。

レンダリング後はPhotoshopで合成。
また、斜光を描き込んだりといったレタッチも加えています。
今回は、どういうわけか、
見開き面に「CG/野林賢太郎」も文字が抜けてしまっていますが、
(忘れられてしまったのでしょうか)
もちろん、私のCGイラストです。

ここのところ、どういうわけか、メカものの仕事が多いですが、
メディカルイラストよりも、メカもののほうが、燃えますね。
(なにしろ、メカフェチですから…)
今後も、メカもののお仕事が、たくさん入ればいいな、と、
心密かに願っています。
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