
この冬、ここ飛騨地方 (岐阜県北部地方) は、
とりたてて大雪に見舞われることもなく、
比較的、いつもどおりの冬だったのではないかと思います。
(まあ、そうはいっても、日々の雪掻きはたいへんな作業でしたが…)
こうして、順調に冬を越し、わずかづつですが、桜も咲き始めたました。
が、先週の土曜 (20日)の夜は、かなり冷え込み、
寝ていても、寒さのあまり目を覚ますほどでした。
そして、翌日の朝になると、あたりは一面の銀世界となっていました。
ここ飛騨地方は、雪国といってもさしつかえないところですが、
それでも、4月半ば過ぎに雪が積もるのは、極めて珍しく、
窓の外を見てビックリしてしまいました。
今年は気候がおかしい、というか、ちょっと極端だと思います。
この日は、日曜といえども仕事をすることとなっており、
まあ、このような天候なら、出掛けるにも不向きですし、
天候の悪さも、さして気にはならなかったのですが…。

ただ、家の裏の堤防沿いの桜は、このとき、すでに咲きかけており、
ピンク色に花を咲かせた枝に雪が積もるという、
ちょっと風情のある光景を作り出していました。
天気が悪くても、ちょっと間近で見てみたい光景です。
また、私の家のそばには、樹齢千年の桜として知られる、
臥龍桜 - がりゅうざくら - という巨木があり、
こちらも、折しもちょうど咲きかけた頃です。
(この臥龍桜については、当ブログで、過去に何回か取り上げています)
このような状況であれば、もしかすると、
降り積もった雪の中に咲く臥龍桜が見れるかもしれない、と思い、
この日、お昼に、ほんのちょっとですが、カメラをぶら下げて、
臥龍桜を見に行ってみることにしました。

臥龍桜は、JR高山線の「飛騨一之宮」という駅のすぐ裏手にあり、
見物に行くには、無人駅であるこの一之宮駅の歩道橋を越えて行きます。
そして、歩道橋のうえから、臥龍桜を見下ろすと、事前の予想は的中。
雪のなかで、臥龍桜はほぼ満開となっていました。
この日、さすがに気温は低く、
のんびり花見という雰囲気でもなかったのですが、
緑の草、ピンクの桜、白い雪、それぞれが映えて、
それはもう、絶景でした。

写真に撮ってみたのですが、なんだか、
合成写真みたいな印象になってしまいました。
それだけ、珍しい光景ということでしょうか…。
ただ、天候は悪く、しかも、場所によっては、
路上にも雪があったため、
クルマの運転がためらわれたのか、日曜にもかかわらず、
見物客は少なめに感じました。
いずれにしろ、わずかな時間とはいえ、
こうした、珍しくも美しい光景を見ることができ、感激でした。
青空の下で見る桜も風流ですが、雪景色の中で見る桜も、また風情があり、
しかも、魅惑的です。
次回、このような機会が巡ってくるのは、いつのことなのだろう、
などと思いつつ、ほんの十分ほどの滞在で、家路につきました。

こちらは、その帰り道で撮った写真です。
春とは思えない寒々とした光景で、雪桜が見られるとはいえ、
やはり春は、暖かいほうがいいな、と、しみじみ思ってしまいました。
もっと暖かくなったら、MINIでどこか遠くに出掛けたいものです。
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