トヨダAA

ここ岐阜県北部(飛騨地方)では、ゴールデンウイーク中でさえ、
路面凍結を警戒してか、路上に融雪剤が撒かれていました。
考えてみれば、今年は、四月下旬にまとまった積雪があるなど、
いつもの年よりも、春の訪れがかなり遅かったように思います。

ところが、いまでは、その春を通り越して、
いきなり夏になったかのように、暑い日々が続くようになりました。
ここのところの天候の変化や寒暖の差は、非常に大きく、
なかなか身体がついていきません。

と…、そんな話はさておき、昨日の日曜、
MINIで、豊田市のトヨタ鞍ケ池記念館と、鞍ケ池公園に行ってみました。

ここ飛騨高山から愛知県豊田市はほぼ真南。
というわけで、国道41号線を南下し、
下呂温泉、美濃加茂、多治見市を経由しながら、愛知県瀬戸市へ。
そのままさらに南下し、豊田市へ入ると、今度は進路を東に取り、
出発からおよそ四時間を経て、鞍ケ池へと至ることができました。

鞍ケ池公園は、その名の通り、鞍ケ池という池のほとりに設えられた公園で、
プレイハウス、動物園、牧場、植物園などを擁する、
かなり規模の大きな公園です。
また、その一角にあるトヨタ鞍ケ池記念館は、
トヨタの歴史的な製品を収めた施設で、
かねてから、一度は見学してみたい、と、思っていました。

鞍が池到着

まず、鞍ケ池公園の駐車場にMINIを駐車。
駐車場は公園内の各所に点在していて、場所によっては混雑していますが、
空いている駐車場もありました。

鞍が池会館

そして、第一目標のトヨタ鞍ケ池記念館へ。
建物は、芝生が美しく整備された小高い丘のうえにあり、
とても重厚で立派な佇まいなのですが、なんと、無料で見学できます。

たしかに、ここ鞍ケ池記念館は、
長久手のトヨタ博物館ほどの規模はありませんが、
それでも、展示室は広く、パネルなどを含め、展示内容も充実しています。

紡績機

トヨタ、といえば、もちろんクルマなのですが、
創業時には、こうした紡績機も製造していたようです。
歯車がいくつも絡み合う機械というのも、また魅力的ですね。

ジオラマの展示1

こちらは、ジオラマの展示です。
スケールは、AFVジオラマと同じ1/35ではないかと思います。
(1/35にすれば、流用できるプラモデルのパーツなどは、
 一気に増えるでしょうし…)
ジオラマの手前には音声ボタンがあり、すぐ脇のクラシックなラジオから、
説明が流れるようになっています。

ジオラマ展示2

こちらのジオラマに登場しているトラックは、
ファインモールド製ではないでしょうか…。
ディティールも、緻密に再現されています。

このトラックのキットは、たしか、トヨタ社員向けのもので、
一般には流通していないものではないかと思いますが、
できれば、販売してほしい逸品です。

車輛も展示

そして、実車展示がこちら。
トヨタがはじめて量産した乗用車「トヨダAA」です。
おそらく、この車輛は、トヨタ博物館に展示されていたAAと同じく、
数台まとめて復刻されたものの一台ではないかと思います。

車体は、現在の水準で見ても、ことのほか大きく感じます。

初代クラウン

そしてこちらが初代のクラウンです。
館内には説明をしてくださる職員の方がいるのですが、
その方の説明によると、このクラウン、
燃料注入口がトランクの内部にあったり、
方向指示器がライトではなく、反射板が跳ね上がるようになっていたりと、
現在のクルマでは考えられない方式がとられています。

もちろん、現在の道交法にはマッチせず、これでは、
公道は走れないかもしれません。
(少なくとも、前出のトヨダAAは、可動状態にありながらも、
 公道の走行はできないとのことでした)

LFA

こちらは、レクサスFLAです。
ニュルブルクリンクの24時間耐久レースに出場した車輛だそうです。
が、搭乗ドライバー名として、車体にも記されているモリゾウというのは、
じつはトヨタの社長の豊田章男氏であるとのこと…。
コレにはビックリ。

社長自らレースに出てしまうというのは、ちょっとカッコいいですネ。

模型のトラック

こちらは1/5のトヨタ車の模型です。
たしか、トヨタ博物館にも同様の模型があったかと思います。
こちらの模型、ディテール再現はさほどではないのかもしれませんが、
1/5というビッグスケールということで、見応えがあります。
また、美しい塗装も印象的です。

トヨタ鞍ケ池記念館

この施設内には、ほかにもアートサロンがあり、
ビュッフェやゴッホの絵画が展示されています。
ゴッホの作品は、あの有名な「ガシェ博士の肖像」なのですが、
小さなエンピツスケッチのような作品でした。
ガシェ博士の肖像の制作の前段階で試作された、
スケッチなのかもしれません。

ちなみに私はこの施設内で、カメラのケースを落としてしまい、
しかも、落としたことにさえ気づきませんでした。
ですが、受付の女性に「落とし物をしていませんか」と、声をかけていただき、
そのときになってはじめて、カメラケースがないことに気がつきました。
(まったく、ワタクシ、大ボケ野郎です)

というわけで、無料で施設内を見学させていただいたうえ、
クルマの説明まで受け、さらには、落とし物まで見つけていただいて、
もう、恐縮するばかりでした。ホントにスミマセン。

鞍が池

さて、その後は、鞍ケ池公園内を散策。
こちらは、公園の名の由来にもなっている鞍ケ池です。
この日は日曜で、しかも、家族向けのイベントが開かれているということで、
池の回りはすごい人出でした。
(写真だと、人があまりいないように見えますが、
 実際は、かなり賑やかでした)

植物園外観

また、公園内には植物園もあり、こちらも、
記念館同様無料となっています。
こうした施設には、維持費もかかると思うのですが、
無料なんて、太っ腹ですね。

植物園もあって…

こちらが、植物園のエントランスですが、
こういう施設にはいると、なんだか、
ジャングル探検をするかのような、ワクワクした心持ちになります。

植物園ドーム内

植物園には大きなふたつのドームがあり、そのなかには、
熱帯系の植物が所狭しと生えています。
また、洞窟のような一角には水槽があり、熱帯魚などが泳いでいました。

その後は植物園を出て公園内を散策。
午前中はすっきりとした青空が出ていたのですが、
午後からはしだいに雲が出始め、ちょっと残念な空模様となりました。
ですが、炎天下になるよりは、このくらいの天気のほうが、
散策はしやすかったかもしれません。

広々とした公園

それにしても、この公園は広大です。
しかもとても美しく整備されています。
高速道路のパーキングエリアとも繋がっていて、
アクセス面においても、好都合となっています。

鞍が池公園のサイトはコチラ

そのうえ、園内はアップダウンが多く、景観も変化に富んでいます。
ただ、そのため、ときどき、ものすごい急坂に出くわしたりしますが…。

急坂を降りて…。

写真で見ると、さほど勾配を感じないかもしれませんが、
かなりの坂道です。足を踏み外せば、コロコロと転がって落ちていきそうです。
ちなみに、この坂のしたには牧場があり、馬が放牧されていました。

というわけで、気がつけば夕方。
とても公園内をくまなく見て回ることはできませんでした。

また、機会があれば、この鞍ケ池にいってみたいです。




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北陸の海で

さて前回に引き続き、今回も、GWのさいのオデカケの話題です。
駒ヶ根の養命酒工場を見学して帰宅した翌日、
今度は、西の福井方面に向かってドライブしてみることにしました。
(つまり、日帰りのお出かけを、二日続けて個別に行ったということです)
出動車は前日に引き続き、私のMINIとなりました。
今回のドライブは、オイル漏れ修理後の耐久テストも兼ねる、
という意味合いも、含まれています。
ですので、当初から、前日よりもさらに長距離を走ってみるつもりでした。

折しもこの日、我が家は珍しく早起きし、
いつものお出かけの時よりも、かなり早い時間に出発することができました。
しかもこの日は、前日とは違って、じつに気持ちのいい晴天となっており、
まさに、ドライブには打ってつけでした。

まずは国道158号線に乗り西方向へ…。
旧荘川村(現岐阜県高山市荘川町)へと向かって走ってみます。
その荘川から、県道82号線に乗り換え、
牧歌の里、ホワイトピアたかすスキー場のあたりを経由して、
岐阜県白鳥町を目指します。

白尾ふれあいパーク

途中「白尾ふれあいパーク」という道の駅に立ち寄りましたが、
休憩を終え、ふたたび出発しようとMINIまで戻ると、
すぐ隣には、いつのまにか、カントリーマンが止まっていました。
こうして見ると、二台でツーリングしてきたように見えますネ。

油坂峠

白鳥町に入ったあとは、ふたたび国道158号線に乗り換え、
すぐ西隣の福井県九頭竜に向け進路をとります。
うえの画像は、県境にある油坂峠道路です。
かなりの高地を走っている道路のため、すばらしい見晴らしです。
それにしてもこの日は、雲ひとつない青空が広がり、
気分爽快といった感じでした。

こうして無事、福井県へと入り、
九頭竜ダム湖を横目に見ながら、ひたすら西へ。
大野市、福井市を経由し、まずは越前海岸を目指したのですが、
いつも通るルートとは別の道を通ってみようと思いつつ、
結局は迷ってしまい、無駄に福井県内をウロウロしてしまいました。
まあ、急ぐたびではないし、迷うのも、ときに楽しいのですが…。

そんなわけで、時間をロスしてしまいましたが、無事、
目当てにしていた越前海岸へのルートに辿り着きました。
その後、海沿いに伸びる国道305号線に突き当たると、
眼前には海が広がりました。

国道305号線

晴れ渡る空の下、海を見ながら走るのは、ほんとうに気持ちいいです。
しかも道は、海岸線に沿って蛇行しているため、景観は変化に富み、
飽きることがありません。

その後、この国道305号線をひたすら北上し、
眺めのいいところでは、MINIを止めて景色を眺めたりしつつ、
とりあえず、東尋坊を目指してみます。

が、やはりとちうべきか、GW中ということで、東尋坊に入る駐車場は満杯。
クルマが列を成していて、辛抱強くない私はそのまま通過。
しかし、たとえ東尋坊には入れなくとも、
周辺には、美しい景観の浜辺がいくつもありました。

東尋坊近くの海

こちらは、芝生が敷かれたビューポイントです。
このあたりは人もまばらで、静かにあたりを散策できました。
また、近くには大きな公園もあり、駐車も難無くできました。
(公園ではパーペキューなどをしている人がたくさんいましたが…)

美しい海岸線

日本海というと、ときに、各地から流れ着くゴミで、
海岸が汚れていることもあるのですが、この場所には、そうしたものはなく、
じつに美しい景観を眺めることができました。

さて、こうして、この日のドライブの目的地には一応の到達ができたわけですが、
その後は、さらに長距離を走ることとなりました。

金沢市へ

まずは国道305号線に乗ってふたたび北上。
石川県の加賀を目指します。

加賀からは、北陸の大動脈である国道8号線に乗り、
さらに北上。金沢市を目指します。
連休中ですので、国道8号線は渋滞するもの、と、
いくらか覚悟していたのですが、
途中、たしかに、クルマが混む箇所もあったのですが、おおむねスムーズで、
しかも道幅も広く、こちらも気持ちよくドライブできました。

こうして難無く金沢市に到着。
が、そのまま金沢を素通りして、次に国道359号線に乗り換え、
富山県の小矢部市、富山市を目指します。

つまり、福井県から岐阜県に帰るのに、石川県、富山県を経由するという、
超大回りコースをとったわけで、まさにロングドライブとなりました。
ですが、東尋坊周辺を出てからは、ほとんど休憩もなく、走りに走り詰め。
まさに、MINIの耐久テストドライブという様相を呈しました。

こうして、夜8時半ごろ、富山市内に到着。
そこでようやく夕食をとり、その後は国道41号線を南下して、
飛騨高山へと帰ってきました。

MINIは、二日間にわたるロングドライブをしっかりと耐え抜いてくれました。
これからも、時間が許せば、こうしたドライブをしてみたいと思っています。




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養命酒駒ヶ根工場

今年のGWは、寒暖の差こそ激しかったものの、
比較的、お天気のよい日に恵まれたのではないかと思います。
しかも、途中平日を挟みながらも、
お休みがまとまって続く状態にもなっており、旅行などに出掛けるには、
まさに打ってつけだったのではないでしょうか…。
といいつつ、我が家では、泊まりでどこかに行く、ということはなく、
また、お休みも、キチンととれたのは5月4日と5日の両日ということで、
さほど連休の雰囲気を感じないGWでした。

とはいえ、この4日と5日の両日だけは、
ともにMINIでドライブに出掛けてみました。
冬のあいだはほとんどMINIで出掛けることはなかったので、
今回は、今年初のロングドライブといってもいいかもしれません。

まず、4日の土曜ですが、この日は、信州方面に向けて出掛けることにしました。
ところが、お天気に恵まれていたこの連休のなかにあって、
この日だけはちょっと雲が多く、しかも、途中で雨がぱらつくという、
少し残念な空模様だったのですが…。

木曽御岳

と、いいつつも、途中立ち寄った開田高原では、
見事な御岳山を見ることができました。
この時も雲のため陽射しはなかったのですが、
見渡す先の御岳のあたりには、ちょうど陽があたっていて、
雪の白さが際立っていました。

開田高原から木曽福島に向かい、そこで国道19号線へ乗り換え、
わずかに北上して、今度は国道361号線に入りさらに東へ。
今度は伊那を目指します。
伊那からは広域農道に乗り換え、南下します。

この広域農道は、
塩尻から飯田を結ぶ国道153号線とほぼ平行して走っているのですが、
国道に比べ隣接する民家や信号が少なく
また、すぐそばに駒ヶ岳なども望むことができるなど、格好のドライブコースです。
しかも、途中には、
かんてんぱぱが運営するボタニカルアートの美術館などがあり、
立ち寄る場所にも恵まれています。
私にとって、信州のお気に入りのドライブコースのひとつです。

当初の予定では、この道をドライブしつつ、
飯田の元善光寺にいってみるつもりだったのですが、
駒ヶ根を越えたあたりで、偶然、養命酒の工場を示す看板を見つけ、
急遽目標を変更することになりました。

養命酒は、TVCMが流されていることもあり、
その知名度は全国的で、そのためか工場もとても立派です。
なにより、立地環境がすばらしく、駒ヶ岳のふもとのなだらかな斜面に、
建てられています。

折しもこの日は連休中ということで、
工場内へと入っていく観光客のクルマは、ことのほか多く、
駐車場はすでに満車のようでした。
ですが、少し離れたところにも駐車場はあるとのことで、
そちらへと案内されました。

こうして、無事、MINIを止め、工場内に向かいます。
工場は、複数の棟によって構成されていますが、
そのうちのいちばん手前の棟の玄関に入り、階段を上がって二階の受付に行きます。

養命酒工場ホール

工場見学は、すぐできるものではなく、一定の時間に行われているようで、
まずは用紙に名前を書いて、順番を待たなくてはなりません。
ですがその間、待合室になっているホールでは、
養命酒や、ハーブを使ったお酒が振る舞われていて、
退屈することはありませんでした。

もっとも、クルマの運転をしてきた人は、
事前にもらった「ハンドルキーパー」の札を首からぶら下げることになっていて、
アルコールを含む商品の試飲は、できないことになっていますが…。
(そのかわりに、ハンドルキーパーには天然水のペットボトルがプレゼントされます)

…と、そんなわけで、
私はこの場でなにもを試飲することはできなかったのですが、
ヨメは、養命酒、ハーブのお酒、ともに試飲し、ゴキゲンでした。
そうこうするうち、私たちの名前が呼ばれ、いよいよ工場見学が始まります。

● 養命酒駒ヶ根工場/見学についてはコチラ

まずは案内された部屋で、養命酒の歴史を紹介する映画を十分ほど見て、
その後、案内の女性について、工場の中へと入ります。

工場内は、撮影禁止となっているため、
残念ながらここから先の画像はありませんが、
渡り廊下から階下の瓶詰めラインを見学することができます。
もっとも、この日は連休ですから、工場内の機械はすべて止まっており、
人の気配もありません。
これはちょっと残念でした。
平日に見学にくれば、稼働する工場を見学できるのかもしれませんが、
今回は、あらかじめ撮影されたモニター映像を見ることができるのみでした。

縄文時代住居

これで工場見学は終わりなのですが、工場の敷地内には、
縄文時代、弥生時代、平安時代初期の住居跡の遺跡があり、
それらが復元展示されています。
しかも、それらは遊歩道や舗装された道で結ばれていて、適度に散歩しながら、
遺跡を見て回ることができます。

弥生時代住居

こちらもそのうちのひとつです。
表示板によると、弥生時代の住居とのことでした。
もちろん、内部に入ってみることもできます。

平安時代住居

こちらは、平安時代初期の住居だそうですが、基本的には、
縄文時代のものとさほど変わりません。
都を除けば、平安時代といえども、
このようなタイプの住居が一般的だったのかもしれません。

原酒タンク

また、工場内の他の棟の見学も、一部ですが可能です。
こちらは、たしか、原酒庫だったかと思います。
これらタンクのなかには、生薬と原酒を満たされていて、長い時間をかけて、
生薬の成分を原酒のなかに溶け込ませるとのことでした。
このほかにも、採取した生薬を保存している建物も、一部、見学者に解放されていました。

これら一連の工場施設は、昭和47年に建設されたそうで、
そのためか、遠目にはきれいに見えても、
老朽化した箇所がそこかしこに点在していました。
とはいえ、この工場は、景観との調和を考慮し、工場内の配管や電線などは、
すべて地下埋設しているということで、視覚的な環境対策という点においても、
充分な配慮がなされていました。

森のカフェ

その後は売店と博物館を兼ねた建物へ。
こちらは新しい建物のようで、蔵を模した外観が森とよくマッチしています。

ここには、養命酒にまつわる古文書や昔の容器などが展示されていて、
また、カフェも併設されています。
こちらで、お酒や飲用酢などを買ってきました。

というわけで、養命酒駒ヶ根工場を満喫してきました。
そのため、元善光寺に立ち寄る時間はちょっとなくなってしまい、
結局、飯田、清内路を経由して帰路につきました。

きりら坂下

MINIもがんばって走ってくれましたが、この翌日も、
ロングドライブすることとなりました。
その模様はまた次回に。





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