福井市立郷土歴史博物館

ここのところ、晴天に恵まれる週末が少なく、
MINIでオデカケすることも久しくなかったのですが、
(もっとも、ヨメのプジョーに乗って遠くに出掛けることはありました)
先週末は、久しぶりにMINIでドライブに行ってみました。

今回の行き先は福井市。
とはいえ、福井には先月も行ったばかりで、
目的地としてはいささか新鮮味にかけるのですが、
この夏、福井市立郷土歴史博物館という施設で、
幕末四賢候のひとりである、松平春嶽公が所持していたという、
科学器具展が開催されていることを知り、
ドライブがてら、見に行ってみることにしたのです。

とはいえ季節は夏。しかも、天気予報は晴れ。
エアコンもなく、ましてや、
オーバーヒートの危険がつきまとうMINIでのドライブは、
当然のことながら、厳しいものになると予想されます。
とはいえ、硬いオイルを入れて
夏の準備をすませたMINIを、走らせたい気持ちは抑えられず、
福井行きを決行するに至りました。

荘川にて

事前の天気予報は晴れだったにもかかわらず、
空にはどんよりと雲が垂れ込め、
しかも、ときおり雨がぱらつくという、あいにくのお天気となってしまいました。
まあ、カンカン照りの晴天もきついわけですから、
雲がちな天気は歓迎すべきなのかもしれません。
ですが、夏らしい青空を見ながらのドライブを期待していたので、
ちょっと残念でした。

と思っていたら、岐阜県と福井県の県境にさしかかる頃には、
天候は急速に回復し、すっきりとした青空が覗く、
絶好のお出かけ日和となりました。

油坂峠

そんなこともあって、今回は、いつも通る県境の油坂トンネルをあえて通らず、
旧道である油坂峠を通ってみました。
こちらがその油坂峠の様子です。
通るクルマも少ないせいか、道のメンテは少々なおざりのようで、
路肩には草が生い茂っていました。
この旧道を通ると、トンネルを通るよりわずかに余計な時間がかかるのですが、
ひさしぶりの峠道は、ちょっと楽しかったです。

その後は炎天下のなかのドライブとなりましたが、
MINIの水温計は、真ん中よりわずかにうえをさすものの、
それ以上、あがることはなく、夏場とはいえ、
すんなりとドライブすることができました。
もっとも、ずっとヒーターは入れっぱなしで、
日本車の基準からすれば、すんなりドライブ、という言葉は、
あてはまらないでしょうが…。

とにかく、道に迷うこともなく、福井市立郷土歴史博物館に到着。
駐車場には多くのクルマがすでに止まっていましたが、
運良く、MINIを止めることができました。

福井市立郷土歴史博物館へ

こちらがその福井市立郷土歴史博物館です。
たいへん立派な建物で驚きましたが、夏休みのこの時期は、
無料解放されているとのことで、さらに驚きました。

松平春嶽の科学器具展は、建物の受付そばのフロアで行われていました。
会場内は撮影が許されていなかったので、残念ながら写真はありませんが、
春嶽公が所有(もしくは使用)していた、時計やクロノメーター、
温度計、気圧計などの西欧科学器具が展示されていました。

開明的な人物であったことで知られる春嶽公ですから、
おそらく、こうした先進的な品々には、
人一倍、興味と関心をもったのではいでしょうか。

また、春嶽公が所有していたアルバムの中に所蔵されていた写真も
併せて展示されていました。
そこに映っているのは、佐幕派、倒幕派を問わず、
誰もが知る人物ばかりです。まさに幕末オールスターズ。
徳川慶喜、勝海舟、榎本武揚、松平容保、山岡鉄舟、大久保利通、などなど、
テレビの歴史番組などで紹介される肖像写真が多数展示されていました。

リーフレット

福井藩主であった春嶽公は、幕末期に、幕府の政事総裁職につき、
慶喜とともに幕政改革を行ったことで知られています。
有名人ゆえ、幕末を描いたドラマなどで、その名はよくでてきます。
現在放映されているNHKの大河ドラマ「八重の桜」にも、
村上弘明扮する松平春嶽が登場しています。
もっとも、今回の大河ドラマでの松平春嶽は、
御家訓を逆手に取って、会津藩主の松平容保を、
無理やり京都守護職につけてしまう、ちょっとヒール的な役回りとなっています。
(福井の方々にとっては、あまり歓迎できない描き方のかもしれませんね。
 龍馬伝では開明的で話のわかる人物として描かれていたのですが)
いずれにしろ、描き方に違いこそあれ、
春嶽公が、幕末期の先進的な政治家であったことに変わりはなく、
福井では、いまでもたいへんな尊敬をあつめているようです。

松平春嶽公像

なにしろ、この博物館の前にも、春嶽公の像が鎮座しているくらいですから…。
県民が寄せる春嶽公への思いが伺い知れます。
それにしても、福井には、この郷土歴史博物館をはじめ、
北ノ庄城趾資料館など、郷土の歴史にまつわる施設が他県より多いように思います。

ちなみに、郷土歴史博物館では、松平春嶽の科学器具展のほか、
米軍兵士が撮影した福井地震の写真展も行われていました。
展示された写真はさほど多くはなかったのですが、戦後まもない時期に起こった、
この震災の模様をつたえる貴重な写真資料が、いくつか展示されていました。
(空襲の被害も重なっているのか、街はほとんど焼け野原状態でした)

常設展示室内

また、常設展示室も見て回りました。
福井の歴史が中心の展示となっていますが、古墳時代から明治までと、
かなり幅広い時代を網羅していました。

福井城模型

かつての福井城の模型もありました。
この福井城の場所には、現在、県庁が建っています。

常設展示室でも、松平春嶽にまつわる展示は、充実していました。

その後、二階の展示室も見てみたのですが、こちらでは、
古墳時代の鏡や、江戸時代の藩札などが展示されていました。
そこで、夏休みクイズラリーの用紙を手渡されたのですが、
子供用のクイズとしりつつ、ヨメといっしょに、
真剣になってやってしまいました。
(クイズのヒントはすべて展示品に隠されています)

そのおかげで全問正解。賞品として「かめさんシール」をもらいました。
そのかめさんシールですが、どういうわけか、見当たりません。
また、発見できたら、写真をアップします。

かめさんシール

で、さがしたら、でてきました。めでたし、めでたし。

というわけで、真夏の日曜、
福井市を思いっきり楽しんできました。





コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
FC2 Blog Ranking


2013夏のオイル交換

猛暑が予想されているこの夏…。
夏場は比較的すごしやすいはずのここ飛騨高山も、その例外ではないようで、
7月に入ってから、厳しい暑さが続いています。
こうした傾向は、年を追うごとに顕著になってきているようにも思います。
(だからといって、冬の寒さが軽減される、ということはなく、
 こちらも、より厳しくなっているように思うのですが…)

そんな屋外での作業を避けたいこの時期に、
MINIのオイル交換をしなくてならないことになりました。
作業をしたのは、一昨日のことだったのですが、
この日は、ときおり薄く雲がかかる空模様といったところで、
作業をするには、まあまずまずのお天気のように思えました。
それでも結局は、7月とは思えない暑さとなり、やはりというべきか、
作業は、ラクなものにはなりませんでした。

今回は、夏場ということもあり、
オイルの粘度も硬めのものに変えることにします。
使用したのは、昨年夏にも使ったバルボリンの20W-50の鉱物油です。
銘柄はVR-1racingといいます。
もちろん、こんな硬いオイルはここ飛騨高山では市販されていないので、
楽天での注文となりました。

今回、規定の距離を消化するのに思いのほか時間がかかったため、
一応、エレメントも交換しておくことにしました。
いままでは、エレメント交換は、オイル交換2回に1回、というペースでしたが、
ここのところ、毎回交換しています。

グリルを外して…

というわけで、まずはグリル外しから。
我がMINIには、ワンタッチグリルボタンがないので、
じつにたくさんのネジを外さなくてはなりません。

ドレンボルトを外す

その後、ドレンボルトを外し、専用の廃油処理パックにオイルを流し込みます。
このとき、垂れたオイルがアンダーガードの上側に入り込んでしまい、
あとで方々からじわじわと落ちる、ということもあるので、
オイルパンとアンダーガードのあいだに、丸めた新聞紙を入れておきます。
こうすると、アンダーガードにオイルが垂れるのを、ある程度防げます。

そしてオイルエレメントを外します。
こちらも、作業後はオイルが漏れてくるので、ビニール袋などを使って、
落ちるオイルに備えます。

こうして、エンジン内に残された古いオイルが落ちるのを待ちつつ、
車体をジャッキアップし、今度は前輪のグリスアップに入ります。
タイヤがついたままでは作業しづらいので、
面倒ですが、思い切ってタイヤを外してしまいます。

このとき、ついでに、ドライブシャフトブーツやタイロッドのブーツに、
破れや亀裂がないかを点検し、ラバープロテクタントを吹き付けておきます。
この作業を写真に収めたかったのですが、
手が汚くてカメラを構えられませんでした。
すみません

いつものことですが、
グリスガンをきちんとグリスニップルにあてがうのが、意外と難しいです。
ぴったりとあてがわないと、グリスはニップルの手前で外にはみ出てしまい、
内部に注入されません。
適度にグリスガンの角度をかえて、ベストスポットをさぐりつつ、
グリスを入れますが、へたなのでしょう、
いつも大量のグリスを無駄にしてしまいます。

オイルエレメント

と、紆余曲折がありつつも、前輪のグリスアップをどうにかすませ、
その後は、新品のオイルエレメントの取り付け作業に移ります。
外すときはフィルターレンチを使いますが、
取り付けるときは、手の力だけで締め付けます。
ただ、手にオイルがついていると滑ってしまうので、
その前に、手を入念に拭っておかなければなりませんが…。

このとき、すでにドレンボルトを抜いてからけっこうな時間がたっており、
古いオイルは、ほぼ抜け切っているのではと思います。
というわけで、ふたたびドレンボルトを取り付けて、ラチェットで締め込み、
新しいオイルを入れます。

バルボリンの20w-50オイル

バルボリンのオイル容器は、一見すると1ℓ容器のようにみえますが、
じつは、1クォートという単位で入っているため、1ℓに微妙に足りません。
ですので、オイルジョッキーに移し、キチンと計量してから、
入れるようにしています。

MINIは、オイルエレメントの交換時には、エンジンオイルは、およそ5.2ℓ入ります。
このクルマはエンジンオイルとミッションオイルを共通で使っているので、
普通のクルマより、はるかに大量のオイルが入ります。

ラジアスアーム/グリスニップル

と、まだこれで終わりではなく、
今度は、リアのラジアスアームのグリスアップに移ります。
こちらは、タイヤは外さずそのままジャッキアップして、
ニップルからグリスを注入します。

1000ccエンジン

こうしてすべての作業を終了。
ラジエーターグリルを組み付けて完成ですが、一度エンジンをかけ暖気し、
エンジンを切って10分ほど時間を置いて、
オイルレベルゲージでオイル量をチェックしておきます。

汗はポタポタと垂れ、またそれが目に入ったりと、
かなりしんどい作業でしたが、それでも、すべてが終わると、
達成感みたいなものがありますね。

その後は恒例のテストドライブ。近くの峠(宮峠)までいってみたのですが、
やはり、オイルの粘度の影響か、レスポンスは心持ち悪くなったように感じます。
とはいえ、エンジンオイルとミッションオイルが
共通になっているというMINIの構造を考えると、
夏場は、ミッションを守る意味でも、硬いオイルが必要かと思います。

とにかく、これで夏を乗り切る準備はできました。
これからも、またたくさん走りたいです。
でも、あまりに暑いと、走るのもしんどいでしょうネ。




コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
FC2 Blog Ranking


MINICM0. TB0 TOP▲