妙高山

さて、前回の続きです。
翌朝も、事前の予報通り、絶好の晴天となりました。
ホテルの部屋の大窓からは、朝日に照らされた、
雄大で美しい景観を見渡すことができました。
(上の写真は、ホテルの部屋からの眺めです)

私の住むここ飛騨高山でも、山の景観はいたるところでみることができますが、
このように、彼方の山を障害物なく見渡せる風景というのはあまりなく、
同じ山国とはいえ、うらやましさを覚えてしまいました。
と同時に、いろいろと苦労はあったものの、
やっぱり、このホテルに、連泊の予約を入れてよかったと、つくづく思いました。

● アパリゾート上越妙高のサイトはコチラです。

というわけで、早々に身支度を整えて、ホテルを出ることにしました。
この日の予定は、南の長野県にふたたび入り、戸隠神社へと行ってみることです。
過去に何度も訪れている戸隠ですが、ここ妙高から近いということもあり、
また、私たち夫婦にとって、お気に入りの場所ということで、
今回も、ふたたび旅のコースに入れることにしました。

とはいえ、下山のその前に、あまりの天気のよさに誘われて、
前日にも登った『恋人の聖地』のある丘へと、
この朝にも、もう一度、行ってみることにしました。

恋人の聖地ふたたび

前日の夕方に、この場所にきたときは、
強い西日のために目を細めつつ景色を眺めましたが、
この朝は、なにもかもがクリアに見えました。
ここの眺めはほんとうにすばらしいですね。

そしてMINIに乗りいざ戸隠へ…、といいたいところですが、
その前に、このパインバレー周辺を探検してみることにしました。

チャペル

こちらは、結婚式があげられるチャペルです。
このように、あちこちでMINIを止めて写真を撮りながら、国道18号線へと戻り、
そこから一路南を目指して走りました。
ただ、そのままずっと国道を走ってしまうと、
結果的に戸隠を迂回するかたちになってしまいますので、
道の駅『しなの』の、すぐ南にある交差点から、戸隠へと通じる道へと入りました。
おそらくこれが、新潟県側から戸隠に入る、もっとも最短のルートだと思います。
というわけで、思いのほか早く、戸隠神社奥社に到着しました。

戸隠神社は、以前にも書きましたが、
宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社、の五社から成り立っています。
参拝に順路があるのかどうかわかりませんが、いつも、
いちばん南の宝光社から北上しつつお参りするので、今回も、
その順路に従うことにしました。

● 戸隠神社のサイトはコチラです。

もっとも、妙高方面から戸隠に入ると、
いちばん北の奥社に最初に着いてしまうので、
そのまま奥社、そして中社を通り過ぎ、宝光社へと向かいました。

宝光社

この日は平日、しかも朝ということで、近所の人なのでしょうか、
お掃除をしている人がたくさんいました。
こうしたみなさんのおかげで、参拝ができるわけで、
ほんとうに、感謝するばかりです。

宝光社/石段

というわけで、宝光社の石段へ。
この石段では、いつものことですが、息切れします。

それでも、参拝する人の姿を、ちらほらと見かけました。
なかには、カメラ片手にひとりで参拝している若い女性もいて、
パワースポット戸隠の知名度の高さを、思い知る気がしました。

そのあとは、火之御子社へと進みます。
この火之御子社は、駐車場が小さく、しかもけっこう傾斜しているため、
MINIの駐車が、ちょっとこわいです。
車体が小さいだけに、駐車自体はラクなのですが、
MINIのサイドブレーキだけでは、しっかり停止してくれません。
ですので、輪留めをして、そのうえギアを入れて、止めておかなければなりません。

火之御子社

いずれにしても、火之御子社も無事参拝でき、その後は中社へと進みます。

中社

こちらが中社です。
宝光社で見かけた一人旅の女性を、ここでも見かけることとなりました。
彼女はクルマできたのか、はたまた、歩いてここまできたのか、
などとと、ヨメと密かに議論しましたが、参拝後に、駐車場には向かわず、
ひとり山の中の遊歩道に入っていくところを見かけたので、ほぼ間違いなく、
徒歩で五社巡りをしているようです。
とはいえ、道程は短くはありませんし、また、勾配のきつい道も多いので、
かなりたいへんだと思います。

もっとも、クルマを使って五社を回ってしまうより、歩いていったほうが、
より、戸隠の自然や景観を満喫できるでしょうし、ありがたみも増すかもしれません。
すでに私たちは何度もこの場所にきているわけですから、趣向を変える意味でも、
いつかは、徒歩巡りをしてみたいものです。

お蕎麦屋さん

中社でお参りをすませたあとは、すぐ近くのお蕎麦屋さんに。
戸隠といったら、やっぱりお蕎麦です。
ここは、前回も入ったお蕎麦屋さんなのですが、おいしかったので、
ふたたび、入ってみることにしました。

とろろそば

私はとろろそばをお願いしました。
かなりの大盛りです。
ヨメはてんぷらそばだったかな…。
(写真はとろろそばです)
というわけで、今年もおいしくいただくことができました。

そのあとは、奥社へ。
この奥社は、戸隠神社の本丸といったイメージがあり、
そのためか、ここがいちばんクルマの数が多かったです。

ちなみに、毎回いつもクルマを止めている広い駐車場は、きれいに舗装がされていて、
しかも、有料化されているようでした。
GW直前ということなのでしょうか、その駐車場の入口には鎖が渡してあって、
なかには入れませんでしたが、道の反対側にある駐車場には入ることができました。
もちろん、料金はかかりません。
ですが、GWに入ってしまうと、こちらも、料金がかかるようになるのかもしれません。
戸隠にきたのは、これで6回目ですが、しだいに整備されて変わっていくものだなと、
感じずにはいられませんでした。

奥社参道

そして、いよいよ奥社へと向かいます。
ふたたびここにくることができた、と思うと、なんとも感慨深い気持ちになります。

参道を進む

以前、4月半ばにここ戸隠に来た時には、積雪量が1メートル近くあったかと思います。
今回は、4月下旬ということもあってか、
以前ほど多くの雪を見ることはありませんでしたが、それでも、
参道を進むうち、少なからぬ雪を見ることとなりました。

隧神門

こちらは参道途中の隧神門です。このあたりまでやってくると、
道は完全に雪に覆われています。
そして、この門をくぐって、杉並木へと入ります。

杉並木

お天気がいいので、木漏れ日が美しく道を照らします。

奥社到着

そして、奥社到着。かなりの雪です。
紫外線対策をしておいたほうがよかったのかも、と、このときになって、
いまさらながら、思ってしまいました。

下山の様子

奥社、九頭龍社への参拝をすませると、ふたたび下山します。
この下山がちょっとやっかいです。
なにしろ、道は勾配がついており、しかも、足元は滑る滑る…。
(ヨメも気合いを入れています)
というわけで、慎重に歩を進めていきます。

そんな困難はありつつも、戸隠は、やっぱり何度来てもイイですネ。
この場所に来ると、心が洗われるというか、
いつも、静かで落ち着いた気持ちになります。
(ちなみにここでもまた、宝光社、中社で会った一人旅の女性を、
 見かけることとなりました)

その後、来た道を戻り、ちょっと休憩。
ここで、木いちごソフトクリームを食べたのですが、これが甘酸っぱくて、
おいしかったです。

奥社駐車場

駐車場に戻ると、MINIの小ささをあらためて実感しました。
隣に止まっているフィットが大型車のように見えます。
それにしても、このクルマでよくここまで上がってきたなあ、と、
思ってしまいます。

そのあとは、長野市方面へと向かったのですが、その時の模様は、
また、次回、ご紹介したいと思います。




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妙高パインバレー

3月下旬から4月中旬にかけて、とりわけいそがしく、
三週間連続で、土日もお仕事となってしまいました。
(このとき制作させていただいたお仕事については、
 先方さまの許可が得られ次第、当ブログで、ご紹介したいと思っています)

いずれにしても、無事納品を終えることができ、
また、いままで忙しかった反動もあって、
今年は、GWの連休を、少し前倒ししてとることにしました。

お休みにしたのは、24日と25日の両日で、この機を生かして、
新潟県の妙高高原まで、二泊三日の旅行に行ってみることにしました。
今回の出動車は、冬のあいだはほとんど乗ることがなかった私のMINIです。
MINIにとって、この旅行が、2014年の本格的なドライブデビューとなります。

おりしも、24日からの三日間は、天気予報によれば、
全国的に好天になるとのことで、出発前日から、
気持ちよくドライブできそうだと、期待に胸膨らませていました。
その予想は裏切られることはなく、朝から、雲ひとつない空模様でした。
というわけで、はやる気持ちをおさえつつ、MINIを走らせることとなりました。

国道158号線/平湯

こちらは、岐阜県と長野県の県境にある、平湯温泉付近です。
真っ青な空のもとに、雪をいただく白い山が、輝いて見えました。
まさに、胸のすくような光景ですネ。

その後、安房トンネルを通って、長野県へと入ると、
そのまま、国道158号線を東に進み、松本市へと向かいます。
松本市からは国道19号線に乗り変えて北上。
今度は長野市へと向かいます。

その途中、以前から気になっていた雑貨屋さん「ビクトリアンクラフト」へ、
立ち寄ってみることに。
このお店は、ヨーロッパ風の建物が、なにしろカッコよくて、
松本にくるたびに、いつかちょっと覗いてみよう、などと、ヨメと話していました。
店内は、思いのほか広く、また、雑貨だけでなく、
家具やステンドグラスなども扱っていて、見ていて楽しくなります。

このとき、アンティーク風の壁掛け時計をみつけたのですが、
少し前に、壁掛け時計は買ったばかりだったので、
今回は、スプーン置きを買うだけにとどめましたが、この国道19号を通る機会があれば、
ぜひまた、寄ってみたいと思います。
(すみません、お店の写真は失念していて撮っていませんでした)

国道19号線

そしてふたたびMINIに乗り、19号線を北上します。
道の脇には、今を盛りとばかりに桜が咲き乱れていて、
もはや、桃源郷を眺めてのドライブという雰囲気になってきました。
連休を前倒ししてよかった、と、このとき、心から思いました。

こうして、のんびりとドライブしながら、長野市に到着。
ここでまず、善光寺にお参りをしようかと考えていたのですが、
ヨメは、このまま北上して、妙高高原に早く行ってみたいとのことで、
結局、長野市では、昼食をとっただけで、国道18号線に乗り換え、
新潟県を目指してさらなる北上を続けました。

ホテルへのゲート

宿泊先に選んだのは、アパリゾート上越妙高というホテルで、
妙高高原より少し北東にあたる、以前はパインバレーと呼ばれていたところです。
国道18号からかなり東の山手に入るということで、残雪が気になったのですが、
思いのほか雪はなく、スムーズにドライブすることができました。

到着

というわけで、無事、アパリゾート上越妙高に到着。
昼食や寄り道を挟んだとはいえ、朝9時半に出発して、到着は午後3時半ということで、
予想通り、かなりのロングドライブとなりました。
しかも、妙高からホテルまでの道は、坂道が多く、冬眠明けのMINIにとっては、
はなはだ過酷なものとなりましたが、何の問題もなく、
無事、快調に走り切ってくれました。

素晴らしい眺め

そして、チェックインをすませて、部屋に入ってみると、もう、景色が絶景…。
写真だと、逆光になってしまって、カメラを持っている私の姿が映り込んでしまい、
印象がいまひとつかもしれませんが、実際の景色は、ほんとうにすばらしいです。
しかも部屋も広くて、ヨメともども、ここがいたく気に入ってしまいました。

じつはこのとき、まだ二泊目の宿を決めておらず、
アパリゾート上越妙高の部屋をみて、もし気に入れば、そのまま、
連泊の交渉をしてみようと考えていました。

おりしもこのとき、連休は直前に迫っていたものの、まだ入っておらず、
部屋の埋まり具合は、さほどではなかったのです。
というわけで、フロントに行き、連泊の交渉をしてみたのですが、
部屋はおさえることができたものの、ネットからの予約にしないと、
料金が高くなってしまうとのことでした。
というわけで、部屋に戻って、無線LANで予約をとろうとしたのですが、
とにかく、ネットが遅い…。
尋常じゃなく遅いのです。

恋人の聖地

というわけで、とりあえず、予約はあとにして、ホテル周辺を散歩することに。
こちらは、ホテルそばの丘にある、恋人の聖地というところです。
同じようなところは、蒲郡にもありましたネ。

恋人の聖地からの眺め

ここからの眺めも、もう、絶景でした。
また、暑くもなく、寒くもなく、気温もほどよく、
すがすがしい気持ちになれました。

アパリゾート上越妙高

その後はふたたびMINIに乗り、妙高の町中へと下りてみることにしまいた。
途中、桜が咲いている公園を見つけ、あまりの美しさに、
ちょっと立ち寄ってみることにしました。

公園に立ち寄り…。

雪と桜と山とが同時に見られる公園で、なんとも幻想的な眺めが楽しめました。

というわけで、ふたたびホテルに戻り、
もう一度、ネットを経由して予約を入れようとするのですが…。
またしても、ネットの遅さにはばまれ、思うようになりません。
閲覧したいのは、楽天トラベルだったのですが、トップページを開くまでに、
20分くらいかかってしまいます。
こんなことをしていたら、予約なんて、いつになったらできるかわかりません。

しかも、私はスマホのようなものを持っておらず、また、
ヨメは、スマホは持ってはいるのですが、ふだんはガラケーを使っており、
スマホはWI-FIポイントで使うのみ。
ネット環境が遅いこの場所では、どうにもなりません。

そんなわけで、気長にネットに繋ごうとするのですが、
もはや忍耐の限界になってしまい、そのために、せっかくの旅行なのに、
気が休まりません。

そんなとき、ヨメが、楽天トラベル自体に電話をかけて、
そこから、予約をとってもらうということを思いつき、この方法で、
無事、ネット料金で、翌日の予約を入れることができました。

が、このあと、私の携帯に、新規のお客さんから、
見積もり依頼のメールが、転送されてきました。
お得意先さまには、24日と25日の両日は事務所を空けるという予告は、
事前にしておりましたが、まったく新規のお客さんから、
メールがくるとは想定しておらず、驚きました。
が、件のネット環境のせいで、お返事ができず、結局、携帯を使って、
お返事をすることにしたのですが、私は携帯のメールというものが、
大の苦手で、メールするのに、たいへんな時間がかかってしまいました。

というわけで、この日は、いろいろと気を揉む夜となってしまいました。

さて、その翌日は、ふたたび長野に戻り、
戸隠へと行ってみることにしたのですが、その模様は、また、次回、
詳しく、書きたいと思います。




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WONDA/肺

さて、またしても、ここのところ、ブログの更新が滞ってしまいました。
というのも、3月終わりから4月の中旬過ぎまで、ほんとうに忙しく、
そんな時に限って、いろいろとブログに書きたいネタはあったのですが、
今日まで、投稿ができませんでした。

…と、そんなわけで、今回は、
お仕事 (イラストネタ) のご紹介をしたいと思います。
2014年3月、ポプラ社さまから、
ポプラディア大図鑑 WONDAの新刊「人体」が発売されました。
その誌面に掲載の、メディカルイラストレーション31点の制作を、
担当させていただきました。
(3月発売ということで、もっと早く、当ブログで取り上げたかったのですが、
 結局、いまになってご紹介することになってしまいました)

● ポプラ社 ポプラディア大図鑑 WONDA 人体

WONDAシリーズは、年少者を対象にした図鑑で、
いままでに10冊が刊行されていますが、今回、そこに、
人体と、両生類・爬虫類、の2冊が、新たに加わることとなりました。
このシリーズは、街の小さな本屋さんの店頭でも、たいていは見受けられる、
とても人気の高い、かつ販路も大きい書籍です。

WONDA 人体

今回、このWONDAの新刊のお仕事をさせていただくことができ、
たいへん光栄に思うとともに、いままで以上に、私のメディカルイラストが、
数多くの人の目に触れることになると思うと、身の引き締まる思いです。
しかも、今回は、本のサイズも29cm × 22cmと、
私がいままで手掛けてきた書籍に比べて大きく、
従って掲載イラストも大きく扱われています

イラストの制作作業は、いつもと同じなのですが、
今回は、年少者向けの書籍、ということもあり、いつもより、
色鮮やかに、すっきりと見やすいものに仕上げる必要がありました。
もっとも、もともと私のメディカルイラストは、
このような色調 / 傾向で描いているため、
今回の案件には、よりうってつけだったのかもしれません。

WONDA/全身

また、今回は、
中とじ状態の見開き (折り畳まれたページを広げて見る) のイラストも
担当させていただき、私がいままで描いてきたなかで、
最もサイズの大きいものとなりました。
しかも、こちらは、女性となっており、
乳房や生殖器以外のイラストで、女性を描くということは、極めて希で、
とても新鮮な気分で作業させていただくことができました。

WONDA/表紙

さらに、表紙のイラストについても担当させていただきました。
こちらは、PoserのデータをShadeにインポートして
ガラス的なテクスチャ付けしたものですが、
男性でも女性でもない中性的な人体にしてほしいとの意向があり、
その要求にお応えするのにちょっと苦労しました。

というわけで、基本的には、女性の人体をベースに、腕や肩幅を調整し、
Shadeにてガラス質感をつけてレンダリング。
ですが、バストの膨らみをきれいにフラットにするのが、けっこう難しく、
そのため、個別に子供のフィギュアをShadeにもってきて、
そちらも、同じ質感付けでレンダリングし、
両者をPhotoshopで合成する、ということにしました。

● WONDA12 人体 / 図鑑の使い方

販促用の動画も、Youtubeに公開されているので、
こちらも、もしよろしければ、ご覧ください。
誌面の内容が、よく理解できると思います。

WONDA/顔面筋

ちなみに、今回の私の担当は、
表紙、口絵、肺、顔面、耳内構造、眼球、筋&骨格、生殖器、皮膚構造、細胞…、
などが主なものです。

WONDA中面1

誌面は、こんな感じで構成されています。
こちらは、筋骨格の章です。

WONDA中面2

今後も、この「人体」を含む、ポプラディア大図鑑WONDAシリーズが、
末永く、そして広く愛されるよう、切に願っています。




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織部の里公園

ちょっと前のことになりますが、3月23日の日曜、
岐阜県土岐市の『織部の里公園』というところに、
ドライブがてら行ってみました。
じつは、もう少し早く、この出来事を、当ブログにアップしようと思っていたのですが、
ここのところ、お仕事がハードになってきて、ようやくいまになって、
記事を綴ることができました。
(それにしても、ちょっと遅きに失した感は否めませんが)

出動車はヨメのプジョー。
この日は、好天に恵まれ、なかなかのドライブ日和となりました。
澄み切った青空を眺めながらのドライブは、
ほんとうに、ひさしぶりのことのように思います。

今回、行く先を『織部の里公園』に選んだのは、
先日、NHKの歴史秘話ヒストリアという番組で、戦国武将古田織部と、
織部焼という陶器との繋がりを取り上げられていたことがきっかけでした。
もっとも私は、古田織部についても、織部焼についても、
ほとんど知識をもっておらず、ましてや焼き物について、
強く興味をひかれたことなどないのですが、
番組内で、織部焼の産地として、美濃地方のことが取り上げられていて、
近場だし見に行ってみよう、と、思い立ったというわけです。
(いってみれば、、かなりミーハーな動機です)

というわけで、ほどなくして、織部の里公園に到着。
移動に要した時間は、途中昼食を挟んだ時間も含め、三時間程度でした。
公園は、山の中の住宅街の、さらに奥まった場所にあり、
静かで、とても長めのよいところでした。
園内を散策するカップルや家族連れの姿も、ちらほらと見受けられました。

元屋敷窯跡

そしてこちらが、この公園のメインの施設ともいっていい、元屋敷陶器窯跡です。
窯の遺跡のうえにこのような建物を造り、風雨から保護しているのですが、
こうして見ると、なんだか小さな建物のように見えてしまいます。
が、じつは、この山の斜面に沿って、建物は延々としたに続いているのです。

というのも、窯は、山の斜面を利用して作られていたようで、最下層に炉があり、
その熱が順に上部に伝わるようにできていたようです。

斜面に作られた窯

つまり、その窯の遺跡を、最適な状態で保護、保存できるよう、
窯全体をすっぽり覆うように、斜面に沿って建物が造られているわけです。
しかも、窯の両脇には、階段が設えられていて、
窯の様子を、うえからしたまで、詳しく見学できるようになっています。

階段から窯を見学できる

それにしても、窯はかなり規模が大きく、
一度にかなりの量の陶器が生産できたであろうと思われます。
相対的に、窯を保存するこの建物も、大掛かりなものとなってしまったようです。

作業場遺跡

また、建物の外にも、出土した遺跡が複数あり、それぞれ順に見て回れるよう、
小径が付けてありました。
ただ、これら屋外の遺跡は、コンクリートのようなもので固められていて、
オリジナルの状態からは、いささか遠くなっているように思います。
少なくとも私には、遺跡らしい雰囲気が伝わってきませんでした。

できれば、このあたりにも屋根をつけて、発掘当時の姿のままに残してほしい、
と、つい勝手なことを思ってしまいました。

○ 土岐市 / 織部の里公園の情報はコチラ

歴史秘話ヒストリアでは、織部焼は「ひょうげもの」と称され、
それまでにない型破りな造形であったとのことです。
ひょうげ、とは、いまでいう「ひょうきん」という意味合いの言葉らしいです。

その織部焼に、古田織部が、
具体的にどのように関わったかは、いまも謎である、とのことでしたが、
古田織部が徳川家康の不興を買うような振る舞いをしたことがきっかけとなって、
織部焼きは急速にすたれ、また、古田織部自体も、
切腹の憂き目にあったようです。

ところが、この織部の里公園には、
私が見たところ、古田織部に関する記述は見当たらず、
(私が単に見落としただけなのかもしれませんが)
この点においては、ちょっと…、というか、かなり期待はずれでした。

風光明媚な公園

というわけで、そのあとは、公園内を散歩してみました。
園内には、茶室や資料館のほか、
斜面の下には、田や小径があり、さながら、ジオラマのような趣があります。
しかもこの日は、寒くもなく、暑くもなく、風もさわやかで、
お散歩には、まさに絶好の日和でした。

立派な休憩所

園内にはこのような立派すぎる休憩所や公衆トイレがありました。
しかもこの建物はまだ新しく、ここ数年のうちに建てられてもののようです。

建物全景

元屋敷窯跡の建物も、ここからは全体を見渡すことができます。

こうして、穏やかな日差しのなか、ひなたぼっこをしつつ、
園内を散策してきました。
風景が変化に富んでいて、こんなところに、文庫を持ち込んで読むのも、
いいかも、と、思ってしまいました。

それにしても、近場の穴場スポットといいのも、捜せばあるものです。
今後もまた、こうした場所を探して、このブログにアップしていきたいと、
思っています。



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