駄知旧車館展示風景

5月の終わりから6月初旬にかけて、夏を先取りしたかのような、
うだるような暑さが続いていましたが、
梅雨入りをしてからは、少しばかり、過ごしやすく感じる日が多くなりました。
ただ、これから先は、じめじめとしたうっとうしい日が続くことになりそうです。
しかも今年の梅雨は、いつもの年よりも、
長くなるとの長期予報が出ているとのことで、いささか気の滅入る思いです。

私の住む地域では、いまのところ雨の量はさほどではないのですが、
大雨の被害が出ている場所もあるとのことで、
一刻も早い復旧をお祈りするとともに、
今後は、このような災害がないことを祈るばかりです。

さて、そんな梅雨の時期には、屋内施設に出かけるほうが得策、ということで、
先週の日曜、岐阜県土岐市駄知町にある「駄知旧車館」に行ってきました。
この日は、朝には晴れ間が覗く空模様でしたが、予報は雨。
というわけで、MINIを出すのは気後れを感じ、
(先日、雨漏りを修理したばかりなので、雨でも乗れるのですが)
ヨメのプジョーで出かけることにしました。

私の住む飛騨高山から駄知町までは、
同じ県内とはいえ、クルマで二時間強かかります。
ちょっとしたドライブになりますが、それでも、道中、雨に降られることはなく、
難無く、駄知旧車館へと辿り着くことができました。

駄知旧車館外観

駄知旧車館は、ここ駄知町に本社を構える「中根モータース」さんという、
自動車整備、板金、販売を行う企業が運営しているそうです。
当初は、コンパクトな施設を想像していたのですが、
思いのほか大きく、とても立派で新しい建物でした。

屋外のメルセデス

入口に置かれているのは、ボロボロの状態のメルセデスとミゼット。
これらは、レストアされる前の車輛のようです。

ケンメリ

そして、館内に入って最初にお客さんを出迎えてくれるのは、こちらのクルマ。
スカイラインの、いわゆるケンメリですね。
幼い頃、このクルマが、新車として発売された時、たしか、
親に連れられて、販売店まで見に行った覚えがあります。

クラウン

そしてこちらはクラウン。
案内してくださった館長の奥さんによると、
グリルが比較的よい保存状態であったため、復元ができたといいます。
ですが、ボディはボロボロで、ボンネットには穴が空いていたとのことです。
とはいえ、ボンネットは裏側を見ても補修のあとがわからないほど、
キッチリと仕上げられています。

エンジンも美しいまでに整備され、
外装とともに内装もしっかりとレストアされています。
これらはすべて、中根モータースさんで手掛けられたとのことです。

つまり、この駄知旧車館は、単に旧車を集めて展示している施設ではなく、
自社で徹底したレストアがなされた、可動状態にあるクルマを展示しており、
しかも、こうして、解説をもお聞きすることができるという、
他の自動車博物館にはない、魅力にあふれています。

ボルボアマゾン

こちらは、ボルボ・アマゾンです。
とにかく、感動的なほど、ものすごくきれいです。
これほど美しくレストアされたアマゾンを、私は見たことがありません。
ボディの仕上がりはすばらしく、しかも、エンジン、内装、なども、
しっかりと整備、再現され、新車といっても過言ではないほどです。

エンジンもピカピカ

重箱の隅をつつくように、タイヤハウスのなかを覗き込んでも、
エンジンルームのなかを覗き込んでも、どこもキッチリと手が入っていて、
第一級の仕事がなされていることがわかります。

こうして、さまざまに館内を見学させていただいているところに、
ちょうど、館長さん (中根モータースの会長さん) がおみえになり、
そこにまた、レストアをお願いしていお客さんもいらっしゃるなどして、
みなさんで、ひとしきり、お話をさせていただくこととなりました。

その後、館内のクルマの解説を、会長さんが自ら行ってくれました。

メルセデス

こちらは、メルセデスTYPE220というクルマです。
フェンダーのなかにライトを入れ込んだ、古めかしいなかにも、
モダンさを感じさせるデザインとなっています。

外の玄関にもボロボロのメルセデスが置いてありましたが、
こちらのメルセデスは、それよりも状態が悪かったといいます。
ですが、もう、まさにピカピカ状態で、エンジンも見せていただいたのですが、
こちらも、素晴らしい状態です。
もちろん、可動状態にあるそうです。
(値段は高額になるといいますが、いまでも、部品は調達できるといいます)

中根モータースさんでは、技術向上のための研修という意味もこめて、
こうしたレストアを手掛けていらっしゃるとのことでしたが、
板金においても整備においても、高い技術力をもっていることが、
見る側に、熱気とともに伝わってきます。

復元技術は回を重ねるごとに向上していき、
各展示車輛に、その足跡や歴史をも見ることができます。

ミゼット

そしてこちらは、ミゼット。
これも、新車状態とっていいほど美しくレストアされています。
(もしかすると、新車よりも美しいのではないかと思います)
しかも、オリジナルに忠実なレストアがなされており、
荷台床の鉄板に設けられている補強用の凹凸は、
凸部の後部末端の微妙な形状を再現するため、
あえてプレスは使わず、叩き出しで作ったといいます。
オリジナルの状態を再現するためには、安易な妥協はいっさいしない、という、
職人の意地とプライドを感じる逸品です。

ブルーバード

こちらは、ブルーバード。
いまみても、このデザインはすごくいいと思います。
サイドのラインはアルファロメオにも通じるものがあります。
聞けば、イタリアンデザインということで、納得もしたのですが、
デザインだけでなく、手の込んだ、品質の高いクルマに仕上がっています。
ですが、当時は、ライバルであるトヨタコロナに販売では大きく水を空けられ、
不遇のクルマとなったようです。

コロナ

こちらがそのコロナですが、
私としては、やはりブルーパードに軍配をあげたいところです。
ですが、このコロナのほうが、デザインが斬新ということで、
当時の大衆には、広く受け入れられたそうです。
会長さんの話によると、仕入れればすぐに全部完売した、とのことでした。

こうして、さまざまな車種について、説明やレストアの苦労話などをお伺いし、
時間の経つのを忘れるほど、楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

この施設は、開館日は限られますが、無料で一般に解放されており、
今後は、さらに施設を拡充させ、展示車輛も増やしたいとのことでした。
クルマ好きなら、ぜひ、一度、行ってみる価値のある場所です。

将来は、さらなる施設の拡充と、
展示車輛の増加を計画しているとのことで、
今後の発展も、クルマ好きとしては、楽しみなところです。
そうなれば、この施設は、いま以上に、駄知町の観光名所にもなると思います。

● 駄知旧車館のサイトはこちらです

最後になりましたが、会長さんと奥さんには、たいへんお世話になりました。
ありがとうございました。
また、機会があれば、寄ってみたいと思っておりますし、
私のMINIも、いつかは、板金、整備をしていただきたいなと思うばかりです。




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