琵琶の海

いよいよ、2015年も終わりです。
というわけで、当ブログ恒例の、一年の振り返りを、
いつものように、今回も行なってみることにしました。

我が家にとって、今年の最も重要な出来事は、
飛騨高山から岐阜市への事務所移転だったわけですが、
そんなことがあったせいでしょうか、今年一年は、いま振り返って考えてみると、
とても長い一年だったように思います。
いままで『年を経るに従って時間が短く感じられる…』などと、
当ブログでも何回か書いてきましたが、
今年は、それがまったくあてはまらなかったなあ、と、感じています。

というわけで、移転の話はまたあとでするとして、
まずは、今年の最初に遡って、思い出深い出来事などを、
順を追って紹介していきたいと思います。

まず最初に思いだされるのが、2月に行った、浜名湖、鷲津への小旅行です。
このときは、浜名湖の航空自衛隊広報施設『エアパーク』に、
行ってみたりしました。

パイロット気分

ここでさまざまな飛行機を見学したり、また、
案内の方に写真を撮ってもらったりと、とても楽しく過ごしました。

ですが、このエアパークに行ったことが、
今年のことだとは、とても思えません。
なんだか、もっともっと前の出来事のように感じてしまいます。
その思いはヨメも同じなようで、ふたりで、今年一年は長かったね、などと、
いま、よく話したりしています。

善光寺ふたたび

そういえば、今年は、長野市にある善光寺の御開帳だったんですね。
これも、なぜだかずっと昔のような気がして、
とても今年のことのようには思えません。

それにしても、岐阜市にいるいま、長野市はとても遠くなってしまいました。
それがたいへん残念に思ってしまいます。
長野県って、ドライブには、ほんとうに最適の場所で、また、
北の長野市や戸隠神社、中部の美ヶ原やビーナスライン、
南には遠野などがあって、見どころもいっぱいです。
今後、飛騨高山に帰ったおりに、また、長野方面にも、
足を伸ばしたいと思うばかりです。

ロケ現場

GWには、近江の浅井長政の居城『小谷城跡』にも行ってみました。
ガイドさんの説明を聞きながら、当時の小谷城に思いを馳せつつの、
小登山となりました。
しかも、この帰りには、関ヶ原古戦場の、
石田三成の陣『笹尾山』に寄ってみたりもしました。

六畳間を仕事部屋に

そして、夏には、先にも述べたように、今年最大の出来事である、
岐阜市への事務所移転を行ないました。
不動産探しから荷造り、移転案内の送付など、ホントにたいへんでした。
しかも、引っ越し後は、どういうわけか仕事が滞ってしまい、
まったくヒマになってしまいました。
こんなことは、いままでなかったかもしれません。

新しい土地に来て、また、さまざまな面で、
また一から築いていかなくてはならない、ということなのだと思います。

京都タワー2015

が、今年も残すところわずかとなったところで、
京都や大阪に出張に行くこととなり、飛騨高山に住んでいれば無理だったことが、
ようやく、できるようになりました。
今後も、このように、遠方に出掛けることも多くなるかなと思っています。

というわけで、2015年は、私にとって、
いろいろたいへんなことがあったにもかかわらず、
実りはとても少ない、かなりキビシい年となってしまいました。

来年もまた、実り多いというわけにはいかないかもしれませんが、
この岐阜市を拠点として、奮励努力していかなければと、思う次第です。

また、本ブログを見てくださっている方々、
今年もたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
また来年も、さまざまな出来事などを綴っていきたいと思いますので、
どうぞよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えください。




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トヨタ産業技術記念館所蔵のトラック

早いもので、2015年もいよいよあと数日となりました。
そんな気忙しいなかですが、名古屋に行くついでに、
名古屋駅の北にある『トヨタ産業技術記念館』に立寄ってみました。
この施設は、その名の通り、トヨタ自動車が運営している博物館なのですが、
クルマだけではなく、トヨタの本来の事業である紡績機械製造の歴史や、
また、紡績業の発展の過程など、幅広い展示を行なっているところでもあります。

しかもいま、この施設の一角では『近代建築、ものづくりの挑戦』という、
企画展も行なわれているとのことで、
かねてから、こちらの企画展示をぜひ見たいと思っていたため、
この機に、産業技術記念館へと行ってみた、という次第です。

○ トヨタ産業技術記念館のサイトはコチラへ

トヨタ産業技術記念館は、
もともとトヨタの名古屋工場のあった場所に作られており、
現在の建物の一部も、かつてのものを残しつつ建築がなされています。

トヨタ産業技術記念館外観

施設は、赤煉瓦作りのオシャレな雰囲気で、
しかも、自動車メーカーであるトヨタの施設がゆえに、
かなり大きな駐車場も完備しています。
館内自体もとても広大で、テーマごとにいくつかのエリアに別れており、
各所には詳しい解説をしてくれる職員の方がいらっしゃいます。

入館料は一般 (大人) の場合は500円となっていますが、
JAFの会員証などがあれば、割引が効きますので、
見学のさいには、ぜひ、活用してみてください。

初期の紡績機

こちらは、いちばん最初にある、紡績の歴史を紹介するエリアです。
人間がどのようにして繊維を得ていたのか、また、それをいかにして、
布として織り上げていったのか、その歩みがわかるよう、
詳しい展示が成されています。

多数の機械

なにしろ館内は広大で、展示されている機械の量も多大です。
職員さんの説明をじっと聞いていると、とても興味深く、また、
たいへん勉強になりますが、そのペースを維持すると、
全館の見学に多大な時間がかかります。

私が入館したのは、午後二時をすでに回っており、閉館の午後五時まで、
三時間しかなく、結局、かなり端折っての見学となりました。
そのあたりが、ちょっと残念といえば残念です。

紡績の歴史は、まさに、産業革命の歴史そのものです。
大量生産、大量消費の時代は、
その幕開けにおいて、紡績業を抜きにして語ることはできません。
また、大量の品の生産が可能となったために、
余剰な生産物を売りさばく必要に迫られ、
その後の、植民地支配などを生み、
同時に、帝国主義も生まれていったのではないかと思います。

レトロな機械

それにしても、所蔵されている各機械は、とても複雑で、ユーモラスです。
レトロフューチャー系のガジェットをデザインするさい、
これらの機械は、格好の資料となりそうです。

いずれにしろ、これらは、
当時の人間の持てる知恵と、繰り返されたであろう試行錯誤が、
結晶したものともいえそうです。

鍛造と鋳造の解説

そして次に、実際にモノを作る過程を見学できるコーナーへと進みました。
こちらでは、クルマのエンジンのシリンダブロックなどを作る『鋳造』と、
コネクティングロッドやクランクシャフトを作る『鍛造』を、
実際にミニチュアを作りつつ、工程を見学できます。

あいにく時間が遅く、鋳造の見学はできませんでしたが、
鍛造の過程は、職員さんの解説を聞きつつ、見学することができました。
鍛造とは、いわゆる叩いて金属を加工するもので、
鋳造するより、はるかに強度を高くすることができるそうです。
ですので、多大の力がかかるコネクティングロッドなどに、この工法が、
使われるそうです。

鍛造に使用する型

というわけで、実物の1/2ほどのコネクティングロッドを作るという実演が、
開始されます。

まず、材料となる円筒形の金属を、電気的に熱し、
それを型に入れ、巨大なプレス機で押し込みます。
(このときは、バシュっという、かなり大きな音が出ます)
この第一段階のプレスで、おおまかな形を作り、さらに別の型に入れ、
より詳細な形状に仕上げます。
最後は、製品の周囲に残った余分な部分である『バリ』を、
同じプレス機で取り去り、完成です。

実演で実際に作られたコネクティングロッドは、
お子さま用のおみやげとして、配られているそうです。

トヨタ自動車の出発点

その後はいよいよ自動車製造の歴史エリアへ。
ここでは、それまで紡績機の製造にあたっていたトヨタが、
なぜ、自動車産業に乗り出したのか、を、解説しています。
うえの画像は、輸入したアメリカ製のエンジンを研究する、
トヨタの技術者です。

各所で、職員の方からていねいな解説を受け、見学を進めていきました。
(いっぱい質問をして、職員さんを困らせてしまいました。すみません)

広大な施設

そして、トヨタ自慢のクルマが並ぶ、広大なエリアへ。
エンジン開発の歴史から、クルマの動くしくみ、また、歴代のトヨタ車、
加えて、プレス機や鍛造機、スポット溶接用ロボットなど、
いろいろな工業用マシンが展示されていました。

スポット溶接用ロボット

そんなこんなで、各所を見学するだけで、たっぷりと時間を使ってしまい、
気がつけば、閉館の5時を迎えてしまいました。
というわけで、肝心要の『近代建築 ものづくりの挑戦』展は、
時間切れで、見学することができませんでした。

ただ、この企画展は、年が明けた後も長く開催されているようなので、
また、名古屋に行ったさいに、見学しようと思っています。
(しかも、企画展は入場無料だそうです…)

タワーの全景

その帰り道、愛知県一宮市の138タワーパークに寄ってみました。
おりしもこの日はクリスマスイブということで、イルミネーションが真っ盛り。
夕方の少し早い時間でしたが、それでも、カップルや家族連れで、
たいへんな賑わいになっていました。

一宮のタワー

こちらがそのタワーです。
ツインアーチ138というそうで、
高さもその名の通り138メートルあるとのことです。
未来的デザインで、かなり遠くからも見ることができます。
ライトアップされていると、なんだか幻想的ですね。

イルミネーションロード

クリスマスイルミネーションは、このタワーのふもとで行なわれています。
やっぱり、この時期にイルミネーションを見ると、心がときめきますね。

私は、今月中旬から風邪をひき、
(大阪に行ったあと、ちょっと気持ちがゆるんだのかもしれません)
この日も、体調はよくなかったのですが、イルミネーションを見て、
ちょっと気持ちも高揚しました。
とにかく、若いカップルが多く、もう、ワーキャーものの騒ぎです。

池のうえのイルミネーション

池のうえにもライトアップがなされていて、人を集めていました。

そんなわけで、いろいろと勉強になったり、
また、気分ももりあがるクリスマスとなりました。
飛騨高山に住んでいた頃は、
イルミネーションを見るのもたいへんだったのですが、
いまでは、近場で楽しむことができます。
やっぱり、田舎より街がいいですネ。




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大坂城

というわけで、前回にひきつづき、
大阪出張のさいの出来事などを、今回も綴ってみたいと思います。

大阪で一泊し、朝のうちに打ち合わせを終え、
そのあとは、いよいよ大阪観光に出向きました。
まず最初に向かった先は、あの『大阪城』です。
というのも、打ち合わせ先から、大阪城は目と鼻の先で、
徒歩でもすぐに行けるからです。

私は、歴史についてあまり知識はないのですが、
大阪城といえば、信長と長く対立関係にあった石山本願寺があった場所であり、
また、大坂冬の陣、夏の陣にさいしては、秀吉の嫡男であった豊臣秀頼と、
豊臣方に与した浪人衆が最後まで抗戦した城、と記憶しています。

戦国期最後の戦である大坂夏の陣は、
結局、大軍で攻めた徳川方の勝利に終わり、
秀頼と、彼の母であり父秀吉の側室であった淀は、
ともに自刃するという悲劇を生みました。

さらにこの大坂城は、幕末期に、
長州征討の指揮にあたっていた徳川家茂が亡くなった場所でもあり、
大政奉還後においては、最後の将軍徳川慶喜が入城したものの、
鳥羽伏見の戦いでの幕府軍敗退を知って敵前逃亡するという
そんな歴史の一場面の舞台となった城でもあったかと思います。

いずれにしても、大阪城は、日本史の重大な局面で登場する、
数々のドラマを秘めた城ではないかと思います。
私にとっては、貴重な現存天守よりも、
このような、天守こそすでに失われていても、
歴史を刻んだ現場といった場所に、とても惹かれます。

大坂城に入城

そんなわけで、期待に胸を膨らませつつ、大阪城へ。
堀を越えて、城内へと入ります。

門を巡る

こちらは、大手門を抜けたすぐのところにある門です。
パンフレットによると、大手口枡形と記されています。
さすがに重厚な作りで、圧倒されます。
歴史的にも価値の高い建造物ですが、当然のことながら、
豊臣時代のものではなく、このあたりは、ちょっと残念かもしれません。
ですが、今後、豊臣時代の大坂城石垣が見られるとのことで、
その公開が楽しみでもあります。

大坂城天守

こちらは天守閣です。
とても立派で美しいのですが、
昭和に入ってから再建されたもので、かなり新しいモノです。
大坂夏の陣のあと、豊臣時代の大坂城天守は焼失し、その後、
徳川の時代になってから、豊臣時代の石垣のうえにさらにかさ上げをし、
新たな天守を築いたそうですが、その城は、落雷によって焼失し、
以後、天守のない時代が長く続いたそうです。

天守には近代的なエレベーターが取り付けられていたりして、
そのミスマッチな姿に、けっこう興ざめします。
なにしろこの城は、昭和に再建された城ですし、
結局、内部には入りませんでした。
(ですが、この昭和天守が、各時代の天守より最も長命らしいです)

その後、観光ボランティアさんなどに道を聞き、
淀と秀頼自刃の地へと行ってみました。

淀と秀頼 自刃の地

自刃の地には石碑があり、また看板も建てられています。
ですが、周辺には多くの観光客がいるにもかかわらず、
この場所はほぼスルーされています。
当初からこの場に来たかった私としては、かなり意外な気がしました。

関ヶ原の戦い以降、天下人の座は実質的に徳川家康、徳川秀忠となり、
豊臣方は、秀吉時代のかつての威光を失っていきました。
徳川の専横はしだいに強く、そして大きくなり、
ついには、秀頼ら豊臣方が再建した『方広寺』の梵鐘に、
徳川を呪う不吉な文字を刻んだと、豊臣にクレームをつけるまでになります。
この『鐘銘事件』をきっかけに、
徳川は、豊臣方に戦までをも仕掛けていくのです。
これがいわゆる大坂冬の陣であり、その後の夏の陣に繋がっていきます。

このときすでに、かつての豊臣恩顧の大名はすべて徳川に与しており、
豊臣を救おうとする大名は誰もいませんでした。
豊臣方は、仕官先を失った浪人集をたよりに戦うほかはなく、
やがて城の外堀は埋められ、真田信繁の決死の活躍も、結局は実を結ばず、
千姫の助命嘆願も受け入れられず、
秀頼と淀は自ら命を断つ他なくなったのです。

その無念の思いはいかばかりだったのか…と、そう思わずにはいられません。
本来であれば、秀頼こそが天下人だったはずなのです。
そんな秀頼に思いを馳せつつ、石碑の前ではしっかりと手を合わせてきました。
同時に、秀頼と淀の悲劇だけではなく、さまざまな時代で、
この城を巡って流された、あまたの血涙の存在を知っておくことも、
また意味のあることなのではないかと思いました。

こうして、大坂城巡りを終え、次は、真田信繁 (真田幸村) が、
大阪冬の陣のさいに、徳川軍を要撃するために築いた、
真田丸のあとを捜しに出掛けてみました。
なにしろ来年の大河ドラマは「真田丸」であり、
この先、真田信繁ゆかりの場所は大混雑になると思います。
(なんていうと、ちょっとおおげさでしょうか…)
というわけで、ドラマが始まる前に行ってみようと思いました。

真田丸というのは大坂城の南にあったといわれていて、
(当時の大坂城はもっと敷地が大きく、
 真田丸の設けられたあたりも大坂城だったそうですが)
いまの三光神社の近辺といわれているそうです。

ただ、観光ガイドさんによると、
真田丸の正確な位置はいまでもわからないそうで、
おそらくは三光神社がそうなんじゃないか、とのことでした。

三光神社鳥居

観光ガイドさんに聞いた道を歩き、
途中、玉造稲荷神社に寄ったりしつつ、ついに三光神社に到着。
といっても、あたりは普通の街の風景で、
かつての真田丸を想像されるようなものは、なんにもありません。

真田信繁(真田幸村)像

たくましい真田信繁の像が立っています。
まさに、日ノ本一のもののふにふさわしい、堂々とした出で立ちです。
来年の大河では、堺雅人が真田信繁を演じるそうですが、
この像の信繁はかなりがっちりした体格で、
細身の堺雅人とは、かなりイメージが違いますね。

抜け穴

こちらは、抜け穴の跡だそうです。
穴は六文銭をあしらった門で閉じられていて、
内部に入ることはできませんでした。

その後もしっかりと三光神社を堪能してきました。

ピースおおさか

その次に寄ってみたところはこちら。
ピースおおさかという、大阪大空襲をテーマにした資料館です。

内部の撮影には申請書の提出が必要ということで、
なにかと面倒なので撮影はしてきませんでしたが、施設はとても立派で、
日清日露戦争から太平洋戦争に至る過程や、戦時下の大阪の庶民の暮らし、
大阪大空襲の遺構やジオラマ展示など、わかりやすく、
しかもかなり徹底的に、大阪大空襲について紹介しています。

真田信繁の活躍や、淀や秀頼の自刃といった時代から、
昭和へと一気に時を隔てたわけですが、
慶長の時代の戦よりも、昭和の戦は、当然のことですが、
規模も死傷者数も桁違いで、
人間の破壊衝動はとどまるところをしらないというか、
さまざまな意味で、唖然とする思いでした。

それにしても、私は、大阪大空襲について、まったく何も知りませんでした。
今回、このピースおおさかを見学して、大阪大空襲の規模や回数、
また、大阪に模擬原爆が投下されたことなどを知りました。

その後はふたたび大坂城まで歩いて戻り、
天満寺駅のコインロッカーで手荷物を回収し、天王寺のあべのハルカスへ。
あべのハルカスをぶらぶらしたあと、通天閣に行ってみました。

通天閣

テレビなどで、大阪というと、たいていこのあたりが紹介されると思います。
ここにくると、ああ、大阪に来たんだなあ、なんて、
あらためて思ってしまいました。

というわけで、大阪をきままに楽しんできました。
できれば、またゆっくりと行ってみたいです。



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大坂通天閣

先週の金曜から土曜にかけて、当ブログでも告知させていただいた、
ギャラリースプーンさんでの企画展『the LEPTILS展』を見学するために、
加えて、打ち合わせを含めた所用のため、大阪へと行ってきました。

私にとって、大阪という地は、いままでほんとうに縁がなく、
前回彼の地に行ったのは、おそらく、修学旅行のときだったかと思います。
(その前は、あの大阪万博の時だと思います)
そんなわけで、今回、なんと35年ぶりの大阪訪問となり、
いうまでもなく、土地勘などあろうはずはなく、
通天閣やあべのハルカス、そして大坂城など、
大阪の名所などは一応は知っていつつも、どこになにがあるのかなど、
まったくわからないままの、大坂行きとなりました。

もっとも、飛騨高山から岐阜に引っ越してきたいまとなっては、
大阪は遥か彼方の街というわけでもなく、新幹線を使えば、
びっくりするほど短時間で行くことができます。

新幹線でいざ大坂

そんなわけで、先月の京都出張にひきつづき、
今回もまた、新幹線を使って、西へ (正確には南西ですが) と、
向かうこととなりました。

出発の日はあいにくの雨でしたが、
岐阜羽島駅に着く頃には雨も上がり、陽が差してきました。

虹が出ています

そのおかげで、こうして、窓から虹を眺めることもできました。
青空も見えましたが、それはほんの一瞬のことでした。

そしておよそ一時間弱、もう新大阪に着いてしまいました。
岐阜と比べて、新大阪は賑やかで熱気に満ちていました。
昼食をとると、天満橋に移動し、チェックイン予定のホテルに手荷物を預け、
その後、スプーンさんにお邪魔をさせていただきました。

スプーンさんは、大阪でイラストレーションの制作と、
マネージメントを行っている会社で、その名は業界では広く知れ渡っています。
私も、この仕事を始めた当時から、スプーンさんの名はもちろん知っていましたし、
一種の憧れのような思いも抱いていました。
そのスプーンさんとお付き合いをさせていただくようになり、
今回、こうして、企画展にも参加をさせていただくこととなって、
たいへん光栄に思うとともに、自分でも納得できるような作品を作らねばと、
身の引き締まる思いでした。

が、今回はそんな思いがいささか空回りした感もあり、
制作にさいして、多くの時間を割いた割には、
いろいろと迷いがあり、しかも、いろいろと遠回りをしてしまったと思います。

また、この日は、ギャラリーを会場としてパーティーがあり、
参加されている作家さんや関係者のみなさんと、
さまざまなお話や意見交換をさせていただきました。
いままで私は、同業者の方々と交流する機会がほとんどなく、
今回、こうしてみなさんとお話をさせていただく機会が得られたことを、
たいへんうれしく思うとともに、また、とても勉強にもなりました。

本来であれば、参加されていた作家さんには、残らずお声をかけたかったのですが、
なにぶんにも人数が多く、お話をすることがかなわなかった方もいます。
次回、同様の機会があれば、その時には、
ぜひ、お声がけをさせていただきたいと思っておりますので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。

しかも今回、
大阪在住の知り合いの方 (作家さんではないのですが) が、
わざわざ会場まで見にきてくださり、9年ぶりの再会が叶いました。
もう、感激でした。

本来であれば、このパーティーの模様など、写真に納めたかったのですが、
そんな余裕もなく、また、スマホは鞄に入れたままで、
結局、撮影はできませんでした。

作品画像

ですので、私の作品を、こちらで、公開させていただきます。
空冷V8エンジン搭載の、カメレオンです。

会場でのパーティーのあとは、二次会にも参加をさせていただき、
みなさんと、楽しいひとときを過ごすことができました。
参加されていたみなさまには、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
また、スプーンさんには、今回もたいへんお世話になりました。
ありがとうございました。

その翌日は、朝9時より、打ち合わせがあったのですが、
あとはフリー、ということで、大阪探検に行ってきました。

その模様は、次回また、詳しく書きたいと思っています。
今回は写真がほとんどないブログとなってしまいましたが、
次回は、写真も盛りだくさんでお送りしたいと思います。
(掲載のイラスト画像は著作権があります。無断使用はご遠慮ください)



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伊勢神宮内宮

岐阜市に引っ越してきて以来、ずっと行ってみたいと思っていた伊勢神宮に、
先日、ようやく行ってみることができました。
伊勢神宮には2007年のお正月に行ったのですが、それ以降は、
なかなか行く機会に恵まれず、ここにきてついに念願達成となった、
という感じです。

今回の出動車は、私のMINI。
先日、富山市で車検を受けた直後に、足回りからの異音に悩まされつつも、
ハブベアリングの交換により、無事、岐阜市まで帰り着き、
今回はその時以来の初の長距離ドライブとなりました。

というわけで、まずはMINIが保管してあるヨメさんの実家まで移動し、
そこからMINIに荷物を載せ替えて出発。
気がつけばすでに午前10時を回っており、
当初の予定よりは出遅れましたが、いつも行動が遅い我が夫婦としては、
それでも、上々の滑り出しかもしれません。

こうして、好天のなか、岐阜県から三重県の桑名へと入り、
そこから国道23号線に乗り換え、一路、伊勢を目指します。
道中、MINIのエンジンは快調で、スムーズにドライブしていましたが、
二時間ほど走ると、またしても車体前部から異音が…。
助手席側のハブベアリングは交換したばかりなので、もしかすると、
左側のハブベアリングがダメになったのかもしれません。
この音、加速中や走行中は音が出ないのですが、ハンドルを右に大きく切ったり、
もしくは信号で停止する直前に出たりします。
運転には支障はないのですが、こんな音が出るのは普通ではないわけで、
またしても、修理が必要なようです。
ホントにトホホですネ。

といいつつも、運転に支障はなく、エンジンは快調ですし、
もはや引き返すことのできない距離を走ってきていたため、
このまま、旅を続行。
ほどなくして、伊勢に到着しました。
ここ伊勢のガストで遅めの昼食を慌ただしくすませ、
伊勢を通り抜け鳥羽方面へ…、夫婦岩で有名な二見へと向かいます。

二見のMINI

見落としそうになる二見の無料駐車場にMINIを止め、
青空のもと、澄んだブルーをたたえる太平洋をひとしきり眺めました。

二見から望む海

そして二見にある『二見輿玉神社 - ふたみおきたまじんじゃ』へ。
この神社は、お伊勢さん参りのための、
身を清めるための神社とのことで、
まずは真っ先にこちらを目指して来たという次第です。

夫婦岩

海辺の神社というのは、神社参りの好きな私にとっても、
はじめてのことで、なんだか新鮮であり、すがすがしい気持ちにもなります。
それに、同じ海とはいえ、日本海に比べ、太平洋はなんだか明るく感じます。

それにしても、この日は好天でした。
青い空と青い海…。最高ですネ。

カエルさま

そしてこちらには、カエルの象が…。
ユーモラスな造形です。

そして翌日はいよいよ伊勢神宮参拝へ。
まずは下宮からの参拝をさせていただくことになりました。

下宮

こちらが、火除橋を渡ったところにある、
下宮の入口となる鳥居です。
この鳥居をくぐると、なんだかあたりの空気も、
凛とはりつめるかのように感じます。
そしてまずは、正宮をお参りします。

下宮のお参りはこれで二回目ですが、最初の参拝の時にはできなかった、
多賀宮、土宮、風宮、すべてをお参りすることができました。

こうして、ひととおり下宮でのお参りをすませると、
その後は内宮へ。

内宮へ

内宮に着いたのはお昼前。
参拝客もどんどん多くなり、たいへんな賑わいです。

澄んだ空気のなかを、まずは御正宮に向かって歩き、
参拝をさせていただきました。
今回、道中に予期せぬこともあったりしましたが、
夫婦そろって、お参りすることができ、ほんとうに、
うれしい限りです。

その後、荒祭宮、風日祈宮、子安神社、大山祇神社、
をお参りさせていただきました。

赤福本店

神宮からの帰り道、おかげ横町でてこね寿司と伊勢うどんを食べ、
あの赤福本店にも立ち寄って、赤福餅をいただいてきました。

おいしい赤福

やっぱり、ここで食べる赤福が最高です。
家で食べるよりも、ずっとおいしいです。
河原の眺めも最高です。

こうして、時間をかけて、お伊勢参りをしてきました。
飛騨高山に住んでいた頃は、お伊勢参りはなかなかできませんでしたが、
いまは距離的にもグッと近くなり、
これからもまた、機会をみつけて、参拝に行きたいです。


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レプタイルズ展DM絵柄面

大阪にあるギャラリースプーンさんで、
本日12月7日より、企画展『レプタイルズ展』が始まりました。

この企画展は、レプタイルズ (爬虫類) をテーマに
30名にのぼる作家が、それぞれのテイストやタッチで制作した作品を、
一同に展示するというもので、
絵画、立体作品、CGなど、そのスタイルもさまざまだとのことです。
今回、私も、当企画展に参加をさせていただくことになり、
拙作を展示させていただいております。

有名なギャラリースプーンさんでの企画展参加は、
私にとって、まさに身に余る光栄なことで、
作品作りにも、自然と熱が入りました。

企画展参加のお話をいただいたのは、私がまだ飛騨高山に住んでいる頃で、
引っ越しのドタバタを挟んだりしたものの、作品作りには充分な時間がありました。
ですが今回は、その気負いが空回りしてしまったというか、
いたずらに労力と時間を浪費した感も、少なからずあるように思います。

それだけでなく、額装でも苦労しました。
額とマットはネットで購入したのですが、
マットの色が、ネット掲載の画像と微妙に違っていたり、
(完全なホワイトを頼んだつもりだったのですが、
 届いた現物は、わずかにベージュっぽい色になっていました。
また、作品サイズが大きいために、
出力したプリントアウトの紙を額に入れると微妙に波打ってしまい、
結局、自力で、糊付きスチレンボードにプリントアウトを貼ることとなりました。
しかし、サイズが大きく、ヨメも動員しての作業となり、
シワを入れないよう、いたく神経を使いました。
(ですが、苦労の甲斐あって、ほぼ完璧に貼ることができました)

私はまだ岐阜に引っ越してきたばかりで、
懇意にしている画材屋さんもなかったために、こうした方法をとったわけですが、
やはり、額の購入やマットの加工を含む額装は、ネットなどを使わず、
画材屋さんに行って直接依頼するのが、いちばんいいのではないかと思います。

そんなわけで、本来であればしなくていい苦労も、
いろいろと抱え込む羽目となってしまいましたが、
そうしたさまざまな不手際も、終わってみれば、
いい経験というか、勉強になったと思います。

いずれにしても、さまざまな回り道を乗り越えて、
なんとか、作品を会場へと送り出すことができました。
私の作品も含め、参加されたみなさまの作品が、
ひとりでも多くの方々の目に触れることを、切に願っております。

○ ギャラリースプーン企画展『the REPTILES』

2015年12月7日(月) 〜 12月22日(水)まで。
午前11時より午後7時まで (最終日は午後5時)
土日はお休みになっていますので、ご注意ください。
入場は無料です。

○ ギャラリースプーンさんのサイトはコチラです。

場所は大阪市中央区釣鐘町2-3-17ベルハウスです。
以下にDM掲載の地図をアップしていますので、
ご覧いただければ、さいわいです。

ギャラリー案内図

現時点では、私はまだ会場に行っておらず、
今週のうちに、お仕事の打ち合わせなどを兼ね、
大阪に足を運んでみる予定です。

参加されているみなさまの作品を拝見するのが、
いまから楽しみです。

また、今回、この企画展で、関係者のみなさまに、
たいへんお世話になりました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。



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