日本のマチュピチュ

東海地方もいよいよ梅雨明したということで、
先週の日曜、MINIで少しばかり出掛けてみることにしました。

といっても、森林公園に行ったときのような、長距離のドライブではなく、
今回は、比較的短い距離のものとなりました。
本来であれば、暑さが厳しいいまの時期に、
エアコンのないMINIで、わざわざ出掛けることもなかったのですが、
ここ一ヶ月、なにかとバタバタしていて、MINIをまったく動かしておらず、
このままでは、エンジンにもバッテリーにもよくないと思い、
とりあえず、近場を走ってみようと思ったのです。

この日は、梅雨が開けたとはいうものの、すっきりとした青空が見られるわけでもなく、
どちらかといえば雲がちな空模様でしたが、雨の心配はなさそうで、
しかもなおかつ、カンカン照りでもないため、
MINIでのお出かけには、とりたててさしつかえはなさそうな感じでした。

というわけで、とりあえず、国道21号線を東に走り、
岐阜の隣にある各務原市へ。
その後は美濃加茂市へと向かい、そこで昼食をとって、そのまま、
引き返してきました。
あいかわらず、MINIはとても快調で、すこぶる楽しくドライブできましたが、
途中、渋滞にハマるなど、ラジエーターに電動ファンがない我がMINIには、
厳しいドライブだったかもしれません。
(なので、ヒーターをつけて、熱からエンジンを守ることもしました)

その後、今度は、ヨメのプジョーに乗り換えて、
ヨメの運転で、少し出掛けてみることにしました。
行き先は、さきほどとは逆に西へ……。
揖斐川町というところに向かってみました。

この揖斐川町のさらに北西には、春日村という村があり、
ここには、昨今テレビなどで紹介される「日本のマチュピチュ」と称される、
名所があるそうです。
そんなわけで、その日本のマチュピチュに、
見物に行ってみようということになりました。

かなりの山道

岐阜市から揖斐川町、春日村までは、それほど長距離ではないのですが、
春日村へ行く道は、けっこうな山道で、まるで飛騨の山奥のようだと、
ちょっと驚きました。

日本のマチュピチュに行く道は、本道から逸れた横道へと入ることになるのですが、
この道はさらに険しく、そして細く、秘境に入っていく感じです。

狭く急な坂道

案内看板に従って、駐車場に向かおうとしましたが、道はさらに細く、
急勾配の坂道になってしまい、これでだいじょうぶか!?…と、
とても不安になりました。
(写真では、それほど勾配がきついようには見えないかもしれませんが、
 実際には、かなりのものです)

折しも時刻は夕方。
観光のピークの時間は過ぎており、そのせいか、
上から降りてくるクルマは、さいわいにもなかったのですが、
もし、対向車がきたら、かなり厄介なことになりそうです。

そして、坂道を上り詰めると、地元の村の方々が、駐車スペースへと案内してくれました。
どうやら、テレビなどで取り上げられてから、観光客、見物客が多数訪れるようで、
案内や注意喚起のため、村の人が常時現場に詰めているようです。

なんとか駐車

駐車スペースは路肩といっていい場所ですが、奥にある神社にも、
駐車場があるとのことで、混雑時は奥の駐車場を案内するそうです。

村の人の説明に寄ると、
ここから「日本のマチュピチュ」を堪能できる絶景ポイントまで林道が伸びていて、
およそ20分くらい歩けば行けるとのことです。

あたりは茶畑

そんなわけでいざ出発。
目の前にあるなだらかな斜面は、
一面のお茶畑となっており、とても眺めがいいです。

絶景ポイントへの道

お茶畑をすぎると、道は深い森のなかへと入っていきます。
熊が出やしないかと心配になり、ヨメと大声で話しながら、先へと進みます。

暗い杉林

森のなかは日の高い時間帯であっても、真っ暗です。
写真だと明るく見えるかもしれませんが、実際にはかなり暗くなっています。
なんだか魔物が棲む森といった雰囲気で、
名前をいってはいけないあのお方、が潜んでいそうな気がします。

道は急に険しく…

そうこうするうちに、道はいきなり険しくなります。
しかも、あたりには、真っ黒なクマバチのような虫が羽音を響かせて飛んでおり、
ちょっとビビってしまいます。

が、道を進むと、やがて、開けた場所に出ます。
ここからは、眼下にお茶畑が見渡せます。

広がる絶景

これが、日本のマチュピチュと呼ばれる光景です。
マチュピチュと呼ぶにふさわしいかどうか…、は別にして、
とても美しい光景です。
険しい山道を汗だくで登ってきた甲斐もあるというものです。

ただ、周辺には何もなく、はたして、ここがゴールなのか、
ちょっと戸惑ってしまいました。
案内の方から、絶景ポイントからうえには行かないよう、
事前に注意を受けていたのですが、さらにうえに絶景ポイントがあるのかとも、
思ってしまいました。

ちなみにこの日は、ちょっとMINIに乗ってみるだけ、の予定でしたので、
いつも持ち歩くカメラ (OLYMPUS XZ-1) を持ってきておらず、
今回ご紹介する写真は、すべて、スマホで撮影したものです。
こんなことなら、カメラを持ってくるべきだったと、とても後悔しました。

この山といっしょに

ちなみに、こちらは、すぐそばにある山です。
この山と、眼下の茶畑とを、同じフレーム内に収めることができれば、
マチュピチュ感がより増すのではないかと思われますが、
絶景ポイントからは、このふたつの要素を、同一のフレームに納めるのは無理でした。
ちょっと残念です。

下山します

というわけで、思いっきり眺めを楽しんだあとは、下山です。
急な坂道を、腰が引けつつ下っていきます。

こうして、駐車した場所まで戻ってきました。
その後、案内の方がお茶をサービスしてくれました。
聞くところによると、やはり、テレビの効果で、
ここ最近は、たくさんの人がやってくるそうです。

別の絶景ポイント

こちらは、帰り道の途中見つけた、絶景ポイントです。
駐車スペースがない場所でしたので、
クルマのなかからスマホを向けただけでしたが、
できれば、じっくり見物したい思いでした。

そんなわけで、今回は、思いがけず、近場の名所を訪れることとなりました。
この場所のほかにも、県内には『モネの池』なる新名所があり、
テレビなどで頻繁に取り上げています。
こちらもまた、岐阜市からは近場になりますので、
機会を設けて、いってみたいと思っています。



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スチームバード

7月に入ってから、土日もお仕事ということが多く、
どこかに遠出することもままなりませんでした。
したがって、ブログに書くネタもなく、
ここのところ (というか、今月に入って)、ちょっと更新が滞ってしまいました。
まあ、いままでヒマだったので、このくらいの忙しさでは、
まだまだ、以前のレベルには回復していない、という感じです。

ちなみに、ここ岐阜市に事務所を移してから、
いよいよ、一年になろうとしています。
昨年夏の慌ただしい引っ越しや、その後の片付けのことなど、
いま思い出すと、ああ、一年というのは早いなあ……、などと思いつつも、
一方で、なんだか長かったようにも思います。
いずれにしろ、以前住んでいた飛騨高山に比べると、
当然のことですが、ここ岐阜市のほうが、
交通の便などさまざまな面で、はるかに利便性が高いです。
資料を捜すにも、大きな図書館が市内にふたつもあり、
とても重宝しています。
今後も、この岐阜市を拠点に、活動していこうと考えています。

さて、今回は、ネタもないので、
かつて制作したイラストのことなど、ちょっとご紹介したいと思います。

私は、当ブログ『K's Bar』のほかにも、
メカニック系のイラストのみを扱う『K‘s Hangar』というブログも、
同時に開設しているのですが、
2本 (ほんとうはもうひとつあるので3本ですが) のブログを平行して行なうのは、
私のようなズボラな人間には至難の業で、
K‘s Hangarはもう何年も放置状態になっています。
ですので、今回は、K‘s Hangarにてとりあげたイラストなどを、
あらためて、こちらK's Barで、ご紹介したいと思います。
とりあげるのは、スチームパンクなガジェットたちです。

スチームパンクというのは、
蒸気機関が究極の発展を遂げた疑似世界、
またはそうした世界を舞台にしたSFの一ジャンル、といったところでしょうか。
ビジュアル的には、リベット接合やボイラー、歯車、など、
レトロな印象を持つものが、数多く用いられているものが多いように思います。

私が描いたガジェットも、こうしたスチームパンクの世界を踏襲していますが、
私自身は、蒸気機関にとりたててこだわっているわけではないので、
より広い意味を持つ言葉として、レトロフューチャーと、
自らの世界観を称しています。
ですが、一般的には、おそらく、スチームパンクと呼んだほうが、
しっくりくるのかもしれません。

マーリン(2)

こちらのイラストは、空中を浮遊する巨大な船、といでもいうべきガジェット (メカ) です。
翼を上下にはばたかせる機構があり、そのため、この船は、鳥のように、
翼をはためかせて飛行する、いわゆる「オーニソプター」となっています。

もっとも、蒸気機関によって翼をはばたかせ、
それにより巨大な船体を持ち上げるだけの揚力を得るというのは、
どう考えても無理があると思います。
ですので、船の揚力を発生させているのは、
天空の城ラピュタに登場する「飛行石」のような、
異世界に存在する未知のテクノロジーで、
可動翼は、その補助と制御を行なっている、という設定にしています。
(あまりシビアに考えると、自由にメカを創造できませんので、
 そのあたりは、デザインありきでやっています)

メカのイラスト自体は、3Dによって行なわれていますが、
基本となるデザインは、最初はエンピツスケッチによって行なっています。

スケッチ

こちらが、そのスケッチです。
今回、初公開となります。

これはいちばん先に描いたスケッチで、このときには、甲板上に、
翼を動かす機構はまだつけていませんでした。

いずれにしろ、エンピツスケッチはあくまで叩き台で、
モデリングの過程で、いろいろと細部は (ときにはフォルムも) 変わってきます。
かといって、エンピツスケッチなしで、モデリングはできません。
このような場面でも、手描きの重要さを、思い知る気がします。

ちなみに、この同じ、未知のテクノロジーで浮揚する、という設定で、
ほかにも、同様のメカを作り出しています。
こちらは、さらに以前の作品ですが、設定や世界観は同じものです。

フライングスチームシップ

質感としては、金属剥き出しの『無塗装』という感じで、
真鍮、胴、を思わせるようなテクスチャを多用しています。
こうした金属質感は、スチームパンクの世界観を出すのに、
最適なのかもしれません。

また、機体の各所にプレス加工を思わせる凹凸をつけることも、
『らしさ』を出す効果的な方法かと思います。

スチームバード

話が前後して染ましましたが、冒頭に登場しているこちらのメカも、
同様の設定を用いた、鳥形オーニソプターです。
スチームパンク世界での、レーサー機のようなものを想定したつもりです。
小さな機体を想定していますので、そのぶん、コクピットのメーターなどが見え、
それが、メカとしての楽しさのように見えれば、と、考えています。

イノシシ

また、飛行機系のメカではなく、歩行系のものも、
以前は考えていました。
こちらは、空冷四気筒エンジンをモチーフにしています。

…と、今回は、イラストについて、いろいろ紹介させていただきました。

当ブログは、お出かけやクルマのネタが多いブログ、
という傾になっているように思いますが、ネタがない時には、
こうした、オリジナルのイラスト作品の紹介なども、
していきたいと思います。

最後に、当ブログでご紹介するイラストには、すべて著作感があります。
無断使用はご遠慮ください。

Copyright © Kentaro Nobayashi All Rights Reserved



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