鉄たび展展示の車輛

今年のお盆休みは、実家のお墓参りにいったくらいで、
ほとんど休みらしいこともせず、終わってしまいました。
まあ、この時期はどこにいっても混んでいますから、遠くに出掛けても、
ストレスがたまってしまうかもしれません。
また、秋になって、少し気候がよくなったら、この夏のぶんも含め、
思い切ってどこかに出掛けたいものです。

とはいっても、ずっと家に閉じこもったいたというわけではなく、
近場に日帰りで出掛けることはありました。
今回出掛けた先は名古屋市。
名古屋駅のジェイアール名古屋高島屋で行われていた、
鉄道模型の企画展『鉄たび展』に行ってきました。

梅雨が明けてから、どういうわけか天候がイマイチでしたが、
この日は、雲と青空のコントラストが美しい、夏らしい晴天となりました。
ですが、ジリジリと照りつける太陽のせいで、厳しい暑さに直面することに…。
こんな日は、当然のことながら、MINIでのお出かけは無理です。
というよりも、危険かもしれません。

じつは、この鉄たび展に行くまえ、
同じようなカンカン照りの日に、MINIを少し動かしてみたのですが、
それはもう、たいへんな思いをしました。

なにしろ私のMINIは、電動ファンがついておらず、
(エアコンなんて気の利いたものは、もちろんついていません)
そのために、夏場はつねにオーバーヒートの危険性を孕んでいます。
というわけで、酷暑のときこそヒーターをつけるわけですが、
その暑さたるや、もはや半端ではなく、熱中症になりそうです。

この涙ぐましい努力のため、MINIはオーバーヒートを免れることができますが、
それでも、信号待ちでじっと止まっていると、
ジワジワと水温系が上がってきて、ビビります。
(といっても、水温系は真ん中から上に少し上がる程度ですが…)

夏のMINI

このときは、岐阜市立図書館にも行ってみたりしたのですが、
なにしろ汗だくでシャツはベタベタ。
ちょっと恥ずかしい思いをしました。
(写真は、その岐阜私立図書館駐車場で写したものです)

…と、話を鉄たび展に戻します。
いつもは、ヨメとふたりで行動している私ですが、
この日は、ヨメの妹さんとその子供たちもいっしょに、ヨメ車に乗って、
名古屋へと向かいました。
まずは名古屋市のノリタケの森へ行き、そこにヨメのクルマを止めて、
ノリタケの森を散策したり、折しも開かれていたオートモビルアートの集いを見たりと、
楽しく過ごしました。

オートモビルアート展は、クルマの模型とイラストとの合同展示企画展で、
柴田製作所さんなど有名イラストレーターの作品や、
アルミを叩き出してボディを作るなど超絶的な模型の展示などがあり、
とても興味深いものでした。
そんなわけで、ぜひとも当ブログでも記事としてアップしたかったのですが、
撮影はすべて禁止となっており、記事としてアップするにはいささか役不足ということで、
この場で触れるのみとしました。

ノリタケの森

というわけで、そのあとは、いよいよ名古屋駅のジェイアール高島屋へ。
ノリタケの森から歩いて15分ほどでいくことができます。

が、やはりというべきか、ジェイアール高島屋はお盆休みということでかなりの人出。
しかも、鉄たび展の会場となっている10階では、子供用の鉄道遊具なども置いてあり、
さながら『お子さま天国』状態となっていました。
そんなお子さまたちをかき分けて、会場のチケット売り場へ。

と、ここで、見ず知らずの中年の女性から声をかけられ、
私のチケット、必要がなくなったから、あげます、といわれました。
そんなわけで、私のぶんのチケット代は、なんとタダになってしまいました。
なんともラッキーでした。
(見ず知らずの方には、この場を借りて、再度、お礼申し上げます)

というわけで、さっそく会場へ。
この企画展は、世界的に有名な鉄道模型製作家『原信太郎』さんの、
コレクションの一部を展示するものです。
原さんはすでに故人ですが、そのコレクションは数千輛あるといい、
しかも、一番ゲージという、鉄道模型としてはかなり大型の模型となっています。
一番ゲージというのは、ほぼ1/32といいますから、
プラモデルマニアにも、馴染み深いスケールといえるかもしれません。

大きな鉄道模型

こちらが展示してある鉄道模型です。
極めてリアルに、しかもカッチリとした作りになっています。
リベットなども正確に整然と打たれています。

精巧な模型の数々

これらは原さんの手作りなのでしょうか…。
ただ、あまりに端正な出来なので、手作り感はほとんど感じられず、
工業製品的な雰囲気です。
もし、手作りだとしたら、驚くべき正確さです。
展示室にはそのあたりの事情を説明したパネルはなく、
ちょっと物足りない感がありました。

大部屋のレイアウト

また、大きな部屋では、急ごしらえではありますが、
線路が敷かれていて、コレクションの一部である鉄道模型を走らせていました。
子供たちは目を輝かせ、大人でさえも走る模型に夢中になっていました。

模型とはいえ、列車は、線路の継ぎ目を乗り越えるたび、ゴトンゴトンと音を発し、
リアルさに拍車をかけていました。

居並ぶSL

列車を走らせるコースの中央には、次の出番を待つ、蒸気機関車の姿が。
どれも、欧米の機関車をモデルとしていて、とてもかっこいいです。
(車輪が赤い機関車は、おそらくドイツのものだと思います)
これらを間近に見学したいところでしたが、コースの内側に置いてあるため、
遠目にしか見られませんでした。
それがちょっと残念です。

電気機関車

とはいえ、この部屋の周囲にも、模型の展示はたくさんありました。
こちらは、ちょっとレトロな、スイスの電気機関車を模型にしたものとのことですが、
このメカメカしい形状は魅力的です。
また、スケールが大きいだけに、迫力があります。

或る列車

こちらは、線路上で停止していた車輛です。
これは『或る列車』という名がついているそうで、
実物は、かつて、日本の鉄道会社が、
アメリカの企業に製造を発注したものだそうです。
が、日本に到着して後、どのような経緯があったかわからないのですが、
一度も運行されることはなく、打ち捨てられてしまったそうです。

原さんは子供の頃から、破棄されていたその車輛の姿を目にしており、
何度もスケッチを重ねて、模型化をしたといいます。

この或る列車の展示は、今回の鉄たび展の目玉と行ってもいいものだそうで、
テレビ番組などでも、取り上げられていました。

巨大な鉄道コースが設えられた部屋を抜け、最後の展示室に行くと、
現在運行している豪華列車のデザイン画がありました。
また、座席の一部も展示されていました。

シートに座ってみる

というわけで、さっそく座ってみました。
座り心地はなかなかよかったです。

というわけで、お盆休みのひとときを、楽しく過ごしてきました。
同様の企画展があれば、また、見学したいものです。



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企画展出展作品

先月末、当ブログで、大阪のギャラリースプーンさんで開催予定の、
企画展『Deep sea Creatures (深海生物)』展について、
少し告知をさせていただきましたが、
このエキシビションが、今月8月の7日より開催されています。
(7日に開催告知をアップする予定でしたが、バタバタしてて、
今日まで遅れてしまいました。すみません)

○ 大阪 天満橋 ギャラリースプーンさんのサイトはコチラです ~

というわけで、私が出展させていただいた作品も、
ここに解禁したいと思います。
当記事の冒頭アップ画像が、今回、私が出店させていただいた作品です。

前々回 (2015年) に開催された『the REPTILES (爬虫類)』展、
そして前回 (2016年) に行われた『the AMPHIBIANS (両生類)』展と、
私は、Shade 3Dを使った、いわゆる3DCG作品を出展させていただきましたが、
今回は、3Dという手法を使わず、ペンタブレットを使ったデジタル手法とはいえ、
アナログに近い『描く』という作業を行って、作品を仕上げてみました。

もっとも、お仕事で頻繁に制作するメディカルイラストレーションも、
同様のペンタブレットによる描画を行っているわけですが、
今回は、いつも使っているPhotosohpではなく、
CLIP STUDIO PAINT (クリップスタジオペイント) というソフトを使ってみました。

クリップスタジオペイント画面

このソフトは、萌え系のイラストを描く方やアニメ調のイラストを描く方が、
広く愛用しているソフトのようなのですが、
比較的安価ながら、Photoshopと同様の機能も満載しており、
また、ブラシなどのバリエーションも多く、これは萌え系のイラスト以外にも、
いろいろと使えるのではないか、と思い、2~3年前に購入しました。
ですが、ペンツールやパスが搭載されていない、ということや、
あまりにPhotoshopに馴染んでしまってもいたため、どうにも使いにくく、
結局、インストールして放置、という状態を長く続けていました。

が、そんな食わず嫌いを続けていても、埒があかないと思い、
今回、作品作りを通して、使い方を手探りで学ぼうと、いろいろとトライしてみました。

このソフト、さすがにお絵描き系の機能は優れていて、
その点においては、Photoshopを凌いでいます。
ブラシも、水彩系や油彩系など、多様な表現ができるよう、
配慮がなされています。

本来は線画をペンツールで起こし直すようにするらしいですが、
私の場合、エンピツで描いたスケッチをスキャナーで取込み、
このエンピツのラインを、かすれやがたつきも含めそのまま生かして、
作画するようなかたちにしました。

なにしろ、はじめてのクリップスタジオペイントですので、
かなり戸惑うことが多く、時間もいたずらに浪費しましたが、
このソフトは、使ってみるといろいろと面白く、また、作品としても、
当初自分がイメージしていたものができました。

○ CLIP STADIO PAINTの情報はコチラへどうぞ ~

今後もこのソフトを使って、いろいろと作品を作って行きたいと思いますし、
また、メディカルイラストレーションの分野でも、活用できないかな、と、
思っています。

ちなみに、今回の出展作品は、深海用の潜水服をモデルにしたものにしました。
これのどこが深海生物なんだ、とツッコミを入れられそうですが、実際の深海生物は、
グロテスクな印象のものばかりで、それらを見ても、
どうにも制作意欲が湧いてきませんでした。

なので、地上を逃れ、人知れず深海で生きてきた人類、みたいな設定のもと、
スチームパンク系のメカ感を満載した、潜水服にしようと思い立ちました。
潜水服だと一目でわかってもらえないといけなかったので、
実在するものをアレンジしたりしながら、作画しています。

…と、話が作品作りばかりにいってしまいましたが、
企画展に話を戻してたいと思います。

会場風景3

今回、私はまだ現地に足を運んでいないのですが、
(土日が休廊なので、行くのはちょっと難しいかも…)
会場内の写真を送っていただいたので、ここで告知の意味も含め、
アップさせていただきました。

会場風景2

さまざまな作家さんのアイデアやテクニックが見られて、
この小さな写真からでも、なんだかワクワクしてしまいます。
やっぱり、企画展って、楽しいですね。

立体物を造形する作家さんも何人かいらっしゃるようで、
こうした作品が、会場内の雰囲気をより楽しくしていますし、
また、多様性、バラエティ性を高めているようにも思います。
それにしても、立体作品って、二次元作品にはないおもしろさがありますね。
メカチックなフルスクラッチ作品もあって、興味津々です。
現物をぜひ見てみたいものです。

というわけで、今月25日まで (先にも述べましたが土日は休廊ですし、
14日、15日もお盆休みとのことなので、ご注意ください) 開催されていますので、
興味をお持ちの方、お近くの方は、ぜひ、足を運んでみてください。

また、今回も、企画展に参加をさせていただき、
たいへんうれしく思っております。
ありがとうございました。
関係者のみなさまには、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。


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