チンニング

昨年の年末に、成美堂出版さまから発売された、
『筋トレのための人体解剖図』のイラストを担当させていただきました。
じつは、この書籍のためのイラストを手掛け始めたのは、2013年の2月からです。
そんなわけで、出版まで、いわばほぼ5年に近い時間がかかったわけで、
その間には、長い中断があったりと、さまざまなことがありました。
一時期は、もう出版されないのではないか、と心配することもありましたが、
いまようやく、ひとつのかたちになり、とてもほっとしています。

とはいえ、制作が長期に渡ったがゆえ、
イラストを描き始めた当初のものと、最後に納品したものとでは、
技術的な面や、制作上の手順などが、否応なく大きく変わってきたりしており、
そのため、初期の作品については、いま見ると、いっそのこと、
すべて描き直してしまいたいと思うものも、少なからずあります。

加えて、私は、筋トレについては、まったく知識がなく、
また、こうした動的表現のあるイラストについても、経験がありませんでした。
もちろん、いままで多数のメディカルイラストレーションを手掛けてきましたが、
それらのポーズは、おしなべて直立状態で、また、アングルについても、
正面図、背面図、側面図などと、あらかじめほぼ決まっているため、
今回のイラストは、未経験の部分がとても多かったです。

デッドリフト

筋の表現については、体表が透けて、内部が見えているような、
それでいて、強調する筋は濃く、関連しつつも無関係な筋は薄く、と、
描き分けています。

また、いつものことですが、グロテスクな印象や、気持ち悪いといった、
不快な状態に見えないように、色などについても気配りをしたつもりです。

作画にさいしての資料は、豊富とはいえず、特定のポーズをとったさいに、
各部の筋肉が、どのように、動作、連動するのかについても、まるでわかりませんでした。
というわけで、多くの部分が、手探りでの作業となったわけですが、
先にも述べたように、長期の中断を余儀なくされたり、と、
とにかく、制作についても、また、それ以外の面でも、難儀した案件でした。

筋肉の資料として、ご用意をいただいたものが、
フレデリック・ドラヴィエ、というイラストレーターが、
解説用の挿絵を描いている、二冊の書籍のPDF資料です。
ですが、ドラヴィエのイラストは、とても巧みに描かれているものの、
男性は極めてマッチョな体型となっており、
また、この方独特の『濃い目のタッチ』もあって、
そのまま資料とするには、少し不安も感じることもありました。
(しかも、今回のイラストは、マッチョにはせず、比較的細身の雰囲気で、
作画するよう、ご指示をいただいておりました)

そんななか、筋の動きとポーズについて、とてもよい資料を発見しました。

スカルプターのための美術解剖学

それがこちらです。
以前、当ブログでも紹介をさせていただいた、
『スカルプターノための美術解剖学』という書籍です。

腕を上げた時の脇の下の筋肉の状態など、どうなっているのか、
さっぱりわからなかったのですが、この本のおかげで、
なんとか、知ることができました。
amazonでも極めて高い評価を得ているようですが、まさに、
そのとおりの本だと私も思います。
決して安価な書籍ではないのですが、私にとっては、
それでも、安い買い物だったと思います。

内腹斜筋

ちなみに、今回の『筋トレのための人体解剖図』では、
筋トレ状態の図のほか、筋肉の解説図も、
部位によって多数描かせていただきました。
こうしたイラストは、以前から幾度となく手掛けており、
なれているといえるかもしれませんが…。

挙上下制

こうした、線画についても、今回は手掛けさせていただきました。
ですので、総イラスト点数は、かなり膨大なものとなります。
もちろん今回も、複数のイラストレーターで、点数を分担していますが、
私のイラストが、大部分を占めているかと思います。

本書の現物が、まだ手元に届いていないため、断言はできませんが、
(じつは私も、本書を書店の店頭で立ち読みしているだけなのです)
本書籍には、写真の掲載はなく、すべてイラストで解説されています。
筋トレに関する書籍では、多くのものが、
トレーニング中の写真などを掲載しているかと思いますので、
こうした、イラストのみの筋トレ書籍というのは、かなり珍しいかもしれません。

バレーボール状態

このような、スポーツ状態図も複数点、手掛けました。
当初は、簡素な線画になる予定でしたが、トレーニング図とタッチやテイストを
合わせるということになりました。
このほかに、野球、サッカー、ゴルフなどの図を制作しましたが、
筋の状態を推察しつつ描くのは、とても難しいことでした。

筋トレのための人体解剖図

それにしても、今回は、案件の完遂までに、途中の中断などで、
とても時間がかかってしまったことや、また、私自身の技術不足、力不足もあって、
いろいろと課題も感じるものとなりました。
まだまだ、発展途上かと思いますし、知識も技術も、足りないと痛感しています。

○ 筋トレのための人体解剖図 / amazon はコチラへ

これを糧に、もういちど、自らの技術を見直し、もっとよりわかりやすく、
品質の良いものが描けるようにならないとと、思うばかりです。



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Nikon 1 J5 (その1)

年が明けてすでに半月…。お正月気分もすっかりなくなってしまい、
なにをいまさらという感もありますが、当ブログにお越しくださった方々、
あけまして、おめでとうございます。
今年も、この『K’s BAR』をどうぞよろしくお願いいたします。
年末、我が家は、29日に仕事納めとなり、その夜は名古屋での忘年会に参加。
翌日の30日には実家のある飛騨高山に帰り、そのまま年越しました。
元旦はとりたててすることもなく、初詣に行くぐらいで終わってしまいました。

昔は、元旦というと、どこもお店がやっておらず、それがまた、
正月らしい気持ちにさせてもくれたように思いますが、
いまは元旦からお店を開けるところも多く、
そのために、ふだんと同じ光景があるだけで、
なんだか、正月らしくないようにも思えます。

翌2日は、ヨメの実家に行くため出掛けたりと、いつもの年と同じように、
平穏に、何事もなく、過ごしました。

というわけで、3日から仕事始めとなりましたが、年明け後は、
急ぎの仕事については、いまのところはないため、
気持ち的には、けっこうのんびりとしています。
(ところが、もしかすると、このあと、タイトな案件、入るかもしれないのですが…)

というわけで、今回は、とりたててブログで紹介する出来事もないのですが、
年末に買った、カメラについて、ちょっと取り上げたいと思います。

Nikon 1 J5 (その5)

それがこちら、ニコンのNikon 1 J5というカメラです。

もともと、私は、オリンパス党で、いまもオリンパスXZ-1をもっぱら使っています。
カメラは大好きなのですが、それほどカメラマニアでもなく、また、
持ち運びのことも考えると、あまり大きなカメラは必要ないかな、と思い、
このXZ-1を選びました。

というわけで、どこに行くにも、このXZ-1を持っていき、本ブログで紹介されている、
2012年以後の記事の写真は、ほぼすべて、このXZ-1にて、撮影したものです。
このカメラは、ほんとうにいいカメラで、すでに5年以上も使っているのですが、
不満を感じたことはまったくありません。

しかし、さすがに5年もたつと、レンズをカバーするキャップが緩くなってしまったりと、
いろいろと不都合なところもでてきたりしますし、電器店の店頭で、
新しいカメラを見たりすると、ちょっと触手が動いたりしてしましました。

そんなカメラ物欲が決定的に盛り上がったのは、
昨年の11月、仕事の打ち合わせにでかけたさい、名古屋のゲートモールタワーに立ち寄り、
そこで各社のカメラを見物した時でした。
昔は、小さくて安価なデジカメがたくさんあったかと思いますが、
いまでは、スマホのカメラの性能があがったためか、そうした廉価版デジカメは、
少なくなったようで、かわりに、比較的高額なデジカメ(コンデジ)や、
ミラーレス一眼と呼ばれるようなカメラが、多くなったかのように思いました。
このとき、Nikonのカメラも見物しましたが、
もともと衝動買いはしない質なので、この場ではなにも買わず引き上げました。
が、その気持ちは抑えきれず、その後もいろいろとネットなどで、
カメラを物色していました。

なにしろカメラは、資料を撮影するという仕事上の重要な役目もあり、
一時の気持ちの盛り上がりだけで、なかなかターゲットとなる品を選定できません。
こうして、じっくりと…、いろいろと考えるうちに、
オリンパス PENと、Nikon 1 J5の、ふたつの候補に絞られるようになりました。
なにしろ、XZ-1は現在もお気に入りのカメラですし、いまだ現役。
このうえさらにカメラを買うのであれば、コンデジは必要ではなく、
レンズが交換できるタイプを買うべきと考えました。

Nikon 1 J5 カタログ

というわけで、またカメラ屋に出向き、実際に手に取ったり、また、
パンフレットをもらってきたりしました。

もともとオリンパス党なので、PENにしたいという気持ちはかなり強くあったのですが、
PENのパンフレットは、宮崎あおいをキャクターにした、
女子カメラ的なビジュアルづくりがなされており、
そこがちょっと、気になるところではありました。
しかも、レトロな外観がとてもかっこいいPEN Fボディとなると、
もう、完全に予算オーバーで、もう少し安価なE-PL8でも、
実際に手に持ってみると、ちょっと重いかな、という思いもしました。

一方のNikon 1 J5は、ダブルレンズキットを選んでも、値段的にも予算内。
しかも、カメラ本体がとても小さい。
あちこち持ち歩くことを考えると、これはとても重要な要素です。
そしてなにより、デザインがかっこいい(かわいい)です。
とくにシルバーは、外観がとても気に入りました。

○ Nikon 1 J5 の情報はコチラ。メーカーサイト

カメラは写真を撮るものですので、
筐体のデザインは、本来、関係はないのかもしれませんが、
持って歩くもののデザインというは、私にとって、非常に気になるところです。
その点、このJ5は、お値段の割に、満足度が高いのではと思いました。

というわけで、ターゲットはNikon 1 J5に決定しました。
というわけで、オリンパスXZ-1を購入したお店である、
岐阜の三星カメラに行ってみたのですが、すでに在庫切れで、
結局、大阪にあるネットショップを使って購入しました。

Nikon 1 J5 (その4)

現物が届いたのは年末、ちょっとおもちゃっぽい感じもありますが、
(PEN Fボディに比べたら、価格は半額くらいなので、そこは、
贅沢はいえないと思いますが…)
やっぱりかわいい感じで、いいですネ。
レトロ感もあるカメラらしいデザインで、愛着が湧きます。

それでいて、適度なメカニカル感もあり、手にした時の満足度は高いかと思います。
しかも、重くはなく、かといって、軽すぎずで、持ち歩くのには、
ちょうどいいのかな、と思います。

Nikon 1 J5 (その2)

その後、お正月になってしまったりといろいろとバタバタしていて、
なかなか、カメラを触ったり、お出かけする時間がなく、
そのため、まだ機能面をしっかりと把握していないのですが、
ちょこっとだけ、外で撮影してみました。

Nikon 1 J5 (撮影1)

こちらは、ヨメのプジョーの助手席に乗っている時、撮影したものです。
なんということはない、ただの街の風景で、どうせ撮影するなら、もっと、
違う場所がよかったのですが、とりあえず、テストということで、撮影してみました。

まだまだ使い方がよくわからないので、撮影モードは、
オート、もしくはプログラムオート、で撮影していますが、
くっきりとクリアな雰囲気で撮れているかと思います。

Nikon 1 J5 (撮影2)

そして、ガレージのMINIも撮ってみました。
今度は、MINIに乗って、撮影ドライブに行ってみたいものです。

ちなみにこの日、お昼くらいまでは青空も覗く好天でしたが、その後、
急速に雲が広がり、
お天気がいまいちで、とても撮影日和とはいえないのですが…。

オリンパスXZ-1と比べて、
びっくりするほど性能があがっている…、ということはないように思いますが、
画面をタッチすることでシャッターが切れたり、また、液晶画面がチルトしたりと、
XZ-1にはなかった機能が、いろいろと備わっています。

逆に、XZ-1のほうがよかった、と思う点は、まず、パソコンとカメラを接続すると、
XZ-1は自動的に充電するのですが、このJ5にはそのような機構はなく、
しかも、カメラとパソコン (Mac) を繋いでも、デスクトップにはなにも出てこず、
カメラがマウントしていないのでは、と、思ってしまいました。

MacOS付属の『写真』を立ち上げると、J5の写真はちゃんと読み取れます。
ああ~、びっくりした~。
ですが、デスクトップに外部接続機器として、表示されてほしいものです。

また、撮影した画像をWifiで送信できる機能があるとのことですが、
送信できるのはスマホなどのデバイスで、Macなどのパソコンには送信できないようです。
これも、ちょっと残念かも。

…と、まだまだ、使いこなせていませんので、今後、さらに、
この機種のすぐれたところなど、いろいろ発見できるかもしれません。

XZ-1

ちなみに、オリンパスXZ-1も、まだまだこの先も現役です。
こちらもとてもいいカメラなので、これからも、お出かけ時の友として、
持ち出したいと思っています。



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