
今回も、前回に引き続き、雨の奈良旅行について、少し書いてみたいと思います。
二月堂から春日大社に向かう予定で、雨のなかを歩いていましたが、
さすがに、これ以上の徒歩行軍は困難と諦め、奈良国立博物館へと行ってみることにしました。
奈良県立博物館に行くのは、今回が初めてとなります。
まず最初に立ち寄ったのは、博物館の東側にある新館 (東新館、西新館) ですが、
どうやらこちらは、現時点では営業はしておらず、
地下の通路を使って、本館 (なら仏像館) へと行くことを勧められました。
この地下通路は、とても広く、しかも、ミュージアムショップや、
カフェも併設されるなど、かなり楽しめるスペースとなっています。
なにより、外の大雨を避けて移動できるだけでも、とてもありがたかったです。
(ただ、ちょっとカフェはお値段高めに設定されているようでした)
というわけで、奈良国立博物館本館の、なら仏像館へ。
こちらでチケットを買い、さっそく館内へと入ってみました。
それにしても、雨の日は、美術館、博物館見学に限りますね。
館内は、中央に大きな展示室があり、その部屋を囲むように、
展示室が配置されている感じです。
順路としては、向かって右の部屋から各部屋を回るようになっています。
展示された仏像の多くは、平安時代、鎌倉時代のものが多く、
主に、木造、鋳造による金銅仏などが展示されています。
仏像の造形が時代ごとに変遷する様子が見られたり、また、
ユーモラスなものや、筋肉の隆起や風の動きを表現したものなど、
とかく静謐な雰囲気のする仏像のなかで、躍動感にみちたものも多数ありました。
(ちなみに、撮影は禁止されていますので、写真はありません。すみません)
私事で恐縮ですが、これほど多くの仏像を、
いままで一度に目にする機会はなく、そのせいでしょうか、
今回、各仏像の顔の造形の違いが、際立って見えました。
私の印象として、仏像の顔というのは、どれもおだやかで思慮深げで、
その一方で、ともすれば無個性なイメージがあったのですが、
今回、仏像をひとつひとつ間近で見ることで、
その顔がまさに千差万別であることを再発見しました。
また、好きな顔、そうでない顔、といった、
好みも感じた次第です。
また、衣服の皺の表現に、時代による差異があったり、
素材による表現力の違いなども、つぶさに見て取ることができました。
とくに、鋳造製の金銅仏などは、極めて小粒なものが多くあるものの、
表現がユニークで、とても興味深かったです。
また、十二神将像も、力強く、極めて動的な造形で、
見ていて、楽しかったです。
○ 奈良国立博物館のサイトはコチラヘ ~
また、このなら仏像館には、中国の青銅器を展示した別室もあり、
こちらも、見応えのあるものとなっています。
なにしろ、これら青銅器は、時代がさらに古く、
それでいて、形状はしっかりと保たれており、
細かな彫刻などもはっきりと見ることができます。
古代中国がいかに先進的な技術を持っていたか、いまさらながら、
思い知らされる気がします。
こうして、なら仏像館を思いっきり堪能して、
ホテルへの帰路に着いたのですが、雨は小降りになったとはいえまだ降っており、
結局、またしても傘の出番となってしまいました。
今回もまた、奈良歩きの夢は絶たれてしまいました。残念です。

帰り際、奈良市内の公園を見ると、さびしく鹿が雨に濡れていました。
なんだかかわいそうな気がしました。
というわけで、ホテルまで戻ってきて、高架下駐車場に入れたMINIを見に行くと、
なんと、高架下で雨が当たらないはずなのに、雨漏りするところがあるらしく、
ちょうどMINIのところに、雨が落ちていました。
もっとも、MINIを駐車したさいには、この場所くらいしか空いておらず、
こちらに止めたのですが、どうやらここは、雨漏りポイントとして、
敬遠されていたのかもしれません。
というわけで、MINIをさっそく移動。
しかし、他にめぼしい場所も空いておらず、このあと、二回も移動することになりました。
(この場面の写真を撮っておけばよかったのですが、あいにく、
撮り忘れてしまいました)

そして、いよいよ帰る日になって、朝のうちこそ雨が降っていたものの、
しだいにお天気は回復してきました。
ああ、なんということでしょう。
これも私の日頃の行いの悪さのせいでしょうか…。
この日は、とりあえず、奈良の町をふたたび散策。
カレーショップの看板を見つけたので、またしても、カレーを食べてみました。
今回は、奈良カレー三昧の旅でもあります。

こちらがそのカレーランチ。
けっこうなボリュームがありました。
お肉はとてもやわらかく、しかも、それほど激辛でもなく、
食べやすい感じでした。
その後は、奈良市の高の原というところに行き、
イオンショッピングモールで買い物をし、京都を迂回しつつ、
大津方面を経由するかたちで、帰ってきました。

なかなかのロングドライブでしたが、MINIは快調に走り抜けてくれました。
また、ドライブの最中は雨になることはなく、気持ちよく走ることができました。
本格的な酷暑のまえに、またどこかに行きたいものです。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
FC2 Blog Ranking