
本ブログの8月の投稿記事で告知をさせていただいた
『ゆけ!!、俺のロボ展 2019:レトロフューチャー編』が、
いよいよ今日11月15日から、渋谷東急ハンズ B2Cフロアにて、開催されます!。
8月の告知記事でも申し上げたかとは思いますが、
この企画展は、総勢30名あまりのクリエイターが一同に集い、
オリジナルのロボット作品を創造するというもので、開催は今回で3回目となります。
(平面作品の作家さんを含め、立体作品の作家さんも多数参加されています)
今回のテーマは『レトロフューチャー』――懐古的モダン――で、
私としても、好きな分野、得意な分野であり、そのため、製作にも大いに熱が入りました。
しかも、開催される場所は、東京の渋谷東急ハンズですから、
集客については、もう、申し分ないものと考えています。
このような華々しい場所での作品展に、地方在住のイラストレーターである私も、
参加をさせていただけることに、たいへんな喜びも感じています。
○ ゆけ!!俺のロボ展 レトロフューチャー編の情報はコチラ! ~というわけで今回は、私が出品した作品について、いよいよ解禁したいと思います。
その作品が、トップ画像のロボット『SENTINEL』です。
当初は、私は、バッタ型ロボットの製作を考えていて、
実際、地道に製作もしていたのですが、今年7月に行われた、
参加作家さんたちとの顔合わせ会のさい、主催者さまの意向などを聞き、
急遽、人型ロボットへと変更することになりました。
まずは、どのようなロボットのデザインがいいのか……、
そのあたりの模索から、製作をはじめていきました。

というわけで、ビンテージバイクが人型になったような、
そんなイメージで、最初のエンピツスケッチを起こしてみたのですが、
レトロ感は、まあ、ある程度出たかなとは思えるものの、なんとなく、
インパクトが足りないような、ちょっと印象の薄いものになってしまいました。
できれば、もっと不気味感が欲しいというか、
人の印象に強く残るような、そんなロボットにしたいのですが。
というわけで、このデザインをベースとして残しつつ、
目指すイメージに近いメカニックの資料をさらに集めてみることにしました。
不気味感、不思議感があり、なおかつ、
レトロな印象のマシンにはどのようなものがあるか……。
そんな思いを抱きながら、ネットなどで資料を調べるうちに、
八月の告知記事でも少し触れていますが、
深海作業艇や潜水服、プラネタリウム投影装置などに行き当たりました。
このみっつは、今回のロボットのデザインを構築するうえで、
とても大きなインスピレーションを与えてくれました。
そのうえで、まず、頭部を大きくすることを考えてみました。
均整のとれた人型から逸脱させ、頭部を大きくすると、
不気味な印象が備わるように思います。
この印象は、ともすれば、強いインパクトにもなるかと思います。

その大きな頭部に、深海作業艇のような丸窓を、角度を変えていくつもつけることで、
丸窓が、まるで複眼の目のようにも見え、人型なのに昆虫のような、
メカなのにクリーチャーのような、そんな印象を加えることができるかと思います。
しかも、この頭部は、前方側に大きく張り出していて、
より人型を逸脱するようなかたちにもしています。

それでいて、潜水服だと誤解されないよう、
あえて、肩まわりの可動機構が、剥き出しになるようなかたちにしています。
これで、このロボットが『着る』ものではなく、
独自の動力源を持って駆動していることが、
ビジュアル的に示せたのではないかと思っています。

今回、ロボットのカラーリングにとても悩みましたが、
メイン作品は黄色とし、シート版の販売作品はシルバーとしました。
(つまり、色変えによって、二種が存在するかたちとなりました)
また、エンピツ描きした最初のスケッチ案も、商品として販売することとなりました。
3D作品もカッコいいとは思いますが、こうした手描きエンピツ画も、
ハンドメイドらしい味わいがあるのではと、思っています。
というわけで、今回は、額装作品、シート売り作品、エンピツスケッチ画作品の、
三種類が販売物として出展されることになりました。
とはいえ、はたしてほんとうに売れるものなのか……、と、製作した本人自身は、
ちょっと眉を潜めています。
まあ、私としては、売れる売れないかはまったくの二の次で、
とにかく、ひとりでも多くの人に作品を見ていただければ、と思っています。

また、前二回の『俺のロボ展』同様、今回も、ガイドブックが刊行 / 発売されます。
このガイドブックには、販売作品にはない、ロボットの別アングルショットや、
各部位の解説図が掲載されることとなっています。
別アングルのショットが比較的簡単に製作できるのが、
3DCGのよいところではないかと思います。
(そのぶん、各部をきちんと作っておかなければならないのですが)

斜め前から見たショットだと、一体となった頭部と胸部の形状が、
どうなっているのか、よくわかっていただけると思います。
やはり、頭部が大きいと、人型でありながら、ちょっと不気味な感じ、
不思議な雰囲気がでるように思います。

ゆけ!! 俺のロボ展は、今日から29日までと、会期が丸二週間もありますから、
足を運ぶ日程を決めるのにも、かなり余裕があるかと思います。
また、万一、今回、この企画展を見逃したとしても、
来年早々に、都内で巡回展も行われますので、
そちらにお出かけいただくということも、できるかと思います。
いずれにしましても、ぜひ、会場に出かけてみてください。
……という私は、じつはこの企画展の直前に、父が突然他界してしまったため、
実家と事務所を行き来することとなってしまい、会場には行けないかもしれません。
いささか残念ではありますが、そのぶん、
私の作品が、たくさんの人の目に触れればいいなと願っています。
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