モザイクタイルミュージアムを側面から

新型コロナウイルスの脅威が間近に迫っていることもあって、
ここのところ、人の多いところに出かけることに、ちょっとためらいを感じてしまいます。
とはいっても、天気のいい休日に家でじっとしているのは、なんとももったいないです。
そんなわけで、先々週の日曜 (9日)、
岐阜県多治見市にある『モザイクタイルミュージアム』という施設に行ってみました。
ここならば、それほどひどく混雑しているわけでもなさそうですし、
かといって、人気がなく寂しいという感じでもないようです。
同じ岐阜県内ゆえ、距離的にもさほど遠くありません。
ふだんなら、家から近すぎて、ちょっと物足りなく感じるのですが、
遠出をするとスタッドレスタイヤをひどく消耗してしまう今の時期は、
近場を選んでおいたほうがよさそうです。
県内にあるモザイクタイルミュージアムは、そんな冬場のお出かけのスポットとして、
最適かもしれません。

岐阜県多治見市といえば、日本一暑い街として、全国に名を馳せています。
今年も御多分に洩れず猛暑になるでしょうから、おそらく、夏場になれば、
一度や二度は、マスコミで取り上げられるのではないかと思います。
そんな多治見の観光スポットといえば、虎渓山永保寺、と、多治見修道院くらいでしょうか。
観光できる場所が多い街とはいえないようです。
ですが、四年前、多治見市の笠原町(旧土岐郡笠原町)というところに、
モザイクタイルを展示した博物館が造られ、
地域の新たな観光名所となっているというのです。

○ モザイクタイルミュージアムの情報はコチラヘどうぞ ~

なにしろ、建物のデザインが、とても目を引きます。
この建物を見るだけでも、ちょっと行ってみる価値がありそうな気がしてしまいます。
しかも、先にも述べましたように、このモザイクタイルミュージアムは比較的近場。
ここ岐阜市からは車で一時間半くらい走れば行くことができます。
お出かけにはいつも片道二時間以上のドライブをしていた私達からすると、
このくらいの所要時間であれば、かなりの近場といっていい感じです。
というわけで、絶好の好天に恵まれたこの日、いつものように遅がけに出かけました。

プジョーに乗って

今回もまた、出動者はヨメのプジョーです。
駐車場は思いのほか混んでいて、やっと駐められたという感じでした。

モザイクタイルミュージアム外観

そして、建物を間近に臨むことに……。
山の稜線のような曲線を描くこの建物は、やはりとても印象的です。

公民館

ミュージアムは、多治見市笠原町公民館に隣接しています。
駐車場はこの公民館と共用になっているようで、そのため、
公民館でイベントなどがあると、駐車はかなりしづらくなるようです。
この日も公民館でなんらかの催しがあったようで、車が止めづらかったようです。

入り口

建物の玄関は、すり鉢状になったいちばん下の部分にあります。
建物の規模に比べて、入口も、窓も、極めて小さく、このアンバランスな状態が、
デザイン上のおもしろさともなっています。

玄関を入ると、まずは受付があり、その向かって左手には、
タイルをメインに扱ったショップがあります。
このショップだけの利用であれば、料金はかかりません。
(ですが、ショップ利用の場合でも、受付だけはしておかなくてはなりません)
当初はショップだけの利用といって建物内に入り、のちに、上階を見学したい、
ということになっても、受付では対応してくれますので、
まずはショップを見学してみるのが、よいかと思います。
実際、私たちも、当初は、ショップ見学ということで無料入場し、そのあと、
入場料を支払って、上階に行ってみました。

階段を登って

見学の順路は、まず最上階に行き、そのあと、順に下の階へ下がって行くかたちになります。
こちらは、最上階に行く階段です。
仄暗い照明で、ピラミッドの通路を思わせるような雰囲気になっています。

切り取られた空

最上階 (4階) はワンフロアのみの広い部屋で、空を丸く切り取った開口部があります。
最初、この開口部にはガラスが嵌まっているのかと思いましたが、
そうしたものはなく、完全に穴状態になっていました。
天気がよかったので、青空が見えて、気持ちよかったです。

モザイク壁画

また、ここには、さまざまなモザイク画が展示されていました。
なんとなく、銭湯みたいな感じで、懐かしい雰囲気ですね。

3階展示室

続いて三階を見学です。
こちらのフロアでは、タイルの製造方法などの展示がありました。
また『世界のモザイク 今』という、企画展も行われていました。
この企画展は、海外の作家の作品も多数展示した、見応えのあるものでした。

なつかしいガラスケース

また、タイルを多用した懐かしいショーケースの展示もありました。
実際に使われていたものだそうで、私などは、子供の頃を思い出してしまいます。

二階展示室

こちらは二階展示室です。
とはいっても、こちらは、単なる企業ショールームで、
展示品と呼べるようなものはまったくありません。
ここは無料ゾーンでもいいのではないかと、ふと思ってしまいました。

とはいいつつも、モザイクタイルミュージアムを、思いっきり堪能してきました。
とにかく、建物のデザインがユニークで、それだけでも見応えがあります。
また、岐阜や名古屋に住んでいる方にとっては、
日帰りのお出かけスポットとして、ちょうどいい場所だと思います。

こうして、帰路についたのですが、あまりに天気がいいので、
そのまま家に帰るのはなんだかもったいないということになり、
ちょっとだけ寄り道してみることにしました。

絶好の好天

こちらは、河川環境楽園という公園です。
写真で見ると人がぜんぜんいないように見えますが、こちらは公園の最奥エリアなので、
人が少ないだけで、実際には、家族づれなど、かなりの人でありました。
(でも、時節柄、人混みは避けたいので、この最奥エリアにきてしまいました)

河川環境楽園

それにしても、雲ひとつない絶好の好天。
こんな日は、もっと遠くに出かけてもいいのかも、などと、
思ってしまいました。
(でも、どこかに行くとしても、やっぱり、人混みは避けたいですが……)


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明智城への道

今年の大河ドラマは『明智光秀』が主人公ということで、
光秀ゆかりの地が多数ある我が岐阜県は、放送がはじまるまえから、
さまざまなPR活動を展開しています。
市内のアーケードには、明智家の桔梗紋や、織田木瓜、二頭波頭などが、
垂れ幕として掲げられ、また、無数の小冊子、チラシなども発行しています。
ドラマは、出演女優の不祥事などで、開始が二週間も遅れるという、
前代未聞の事態になってしまいましたが、視聴率のほうは、好調だとも聞いています。
(まあ、前年のいだてんが極めて低かったので、高く感じるだけなのかもしれませんが)

そんな県下の光秀ブームにあやかって、私たちも、先々週の日曜(1月26日)、
明智光秀も居城したという可児市の明智長山城跡に行ってきました。
この城址は、麒麟が来る第一話の終わりの、旧跡案内でも取り上げられていました。

明智長山城も、犬山城同様、岐阜市からはさほど遠くなく、
一時間と少しで到着できました。
岐阜市のあたりは、西に走れば彦根城をはじめ、長浜城、小谷城址、などがあり、
また市内には岐阜城があり、東に行けば、今回の明智長山城をはじめ、美濃金山城、
岩村城があるという、まさに城に恵まれたところです。
(岩村城には、まだいったことはないんですが……)

曇り予報のはずが好天に

というわけで、明智長山城のための無料駐車場に車を止めます。
この駐車場、明智長山城からはちょっと離れていますが、城のあるあたりは、
閑静な住宅街になっていますので、かならずここか、もしくは、
花フェスタ記念公園駐車場に車を止めるようにしていただきたいです。
城の近くの路上に車を止めると、近隣住民の迷惑になりますので……。

いざ登城

そして歩くこと十分弱。城の入り口に到達しました。
(もっとも、この道は、城の大手門側ではなく、裏手になるようです)
この日の天気予報は曇りだったのですが、青空が見える行楽日和となりました。

記念の碑

明智長山城の築城は、1300年代の半ばごろだったようです。
応仁の乱よりも100年以上もまえですね。
城は200年以上も存続したそうですが、斎藤道三と斎藤義竜とのあいだでおきた、
長良川合戦の後、義龍軍の攻撃を受け、落城したといいます。
(明智勢は道三側に与したためです)
この落城後、光秀は、越前に逃れたかと思います。
(たしか、国盗り物語ではそういう展開になっていたんじゃないかと思います)

じつは大にぎわいです

大河の影響のおかげで、城址はかなりの賑わい。
写真ではあまり人が多く写っていないように見えるかと思いますが、
実際には、非常に多くの観光客が訪れていました。
テレビの影響ってすごいですね。やっぱり……。

本丸跡

こちらは、本丸跡だそうです。
山城というほど、険しい山のうえにあるわけではないので、
城巡りは比較的、容易にできるかと思います。
そのぶん、長時間の山歩きを覚悟していると、ちょっと拍子抜けするかもしれません

高低差が激しい

とはいうものの、各曲輪への行き来には、谷を登ったり降りたりしなくてはなりません。
こちらは、そのための道ですが、高低差が結構あります。

古い石垣跡

その道すがら、古い石垣跡を発見。
これは、光秀や、光秀の叔父の光安の時代の遺構なのでしょうか。
そう思うと、ちょっとワクワクするんですが。
そのあと、いったん下山し、今度は、大手門側から、再度、登城してみることにしました。

大手門

こちらが、城の大手門です。
路面は石畳城になっていて、とてもきれいに整備されています。
ただ、登るには、ちょっと息が切れるかも。
(ヨメはハアハアゼエゼエいっていました)
夫婦共々、もういい年ですしネ。

郭跡

こうしてふたたび登城。
今度は、さきほどは行くことのなかった、別の曲輪などを見て回りました。

そのあと、またふたたび下山。
城を出ると、今度は、近隣にある『天龍寺』という、
曹洞宗のお寺へといってみました。

明智光秀の位牌がある寺

こちらには、明智光秀公像、また、とても大きな位牌があります。
また、寺の裏手側には、明智家代々の墓があります。
この墓が、苔むしたとても古い雰囲気で、独特の印象があるのですが、
カメラのレンズを向けるのが、なんとなく不謹慎な気がしてためらわれてしまいました。
ですので、写真がありません。すみません。

光秀ゆかりの地

その後は、そのまま東に歩き、
花フェスタ記念公園の脇を通る県道381号線に出て南進。
最初に車を止めた駐車場まで戻ってきました。
ぐるっと一周したようなかたちになります。

花フェスタ記念公園には、大河ドラマ館が設置されているとのこですが、
今回は時間がなくなってしまったので、今度もし、機会があれば、
いってみたいです。

というわけで、二回連続でお城の話題を続けてしまいましたが、
これからもまた、県内の城巡りをしてみたいと思っています。


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