
今年は思いのほか梅雨入りが早かったですね。
梅雨入り宣言が早い年は、意外と、その後の天候がよかったりするものですが、
今回は、曇天や雨天が続き、晴れ間が少ない日々が続いています。
ですが、先週の日曜は、久しぶりに、青空が垣間見える日となりました。
そんなわけで、久しぶりに、MINIで出かけて見ることにしました。
もっとも、ただいま、全国各地に緊急事態宣言が発出されており、
私の住むここ岐阜県も、蔓延防止措置が出されているようで、
県境越えは、控えなければならない状況です。
ですので、今回は、近場の関ヶ原まで、行ってみることにしました。
ドライブというには、あまりにも近距離ですが、それでも、好天のなかを、
MINIで走るのは、やっぱり、とても気持ちのいいものです。
というわけで、あっという間に関ヶ原に着いてしまいました。
でも、これでは、あまりに物足りないので、今回は、松尾山に登ってみることにしました。

こちらが、松尾山の登山口にある駐車場です。
広くはありませんが、車が6~7台くらいは止められるでしょうか。
私たちが行った時にも、すでに2台くらいの車が止められていました。
というわけで、さっそく、山登りを開始しました。
松尾山は、関ヶ原合戦当時、小早川秀秋が陣を置いた場所として、つとに有名です。
西軍としてこの山に陣取ったわけですが、かねてから徳川側と内通しており、
合戦の当日、東軍に寝返ります。

松尾山のいた小早川秀秋の軍勢およそ一万五千は、一気に下山し、
味方であるはずの大谷吉継の陣に襲い掛かります。
ところが、大谷吉継は小早川の裏切りをかねてから警戒しており、
果敢に応戦、何度も小早川勢を押し返したと言います。
ところが、小早川の裏切りに呼応して、脇坂安治や、朽木、赤座といった面々も、
いっせいに西軍を離反し、東軍についたことで、さしもの大谷も持ちこたえられず、
西軍の戦線は崩壊。
合戦は徳川方の勝利で幕を閉じました。
ですので、松尾山は、関ヶ原合戦の中で、とくに重要なスポットといえるかもしれません。

私は、この山に、過去3~4回は登っていますが、
今回はじめて、ヨメといっしょに登ることになりました。
松尾山は、登山というほどたいしたものではありませんが、それなりにキツいものです。
きっと、ヨメは途中で根を上げるだろうと思っていたのですが、
なんと、登り切ることに成功しました。

こちらは、松尾山の頂上です。
過去の松尾山登山は、すべて秋だったので、春に登るのははじめて。
道中にはいもりがいたり、蛇がいたりと、いろいろな動物に出くわしました。
これも、春ならではかも。

秋に登った時には、ここから大谷吉継の陣がかろうじて見えたような気がしたんですが、
今回は、生い茂る緑のせいか、まったく発見できませんでした。
それにしても、小早川秀秋の軍勢一万五千は、この山で、
いったいどうやって暮らしていたのでしょうか。
荷駄係や飯炊きも含めたら、きっと一万五千では収まらないと思うんですが……。

そしてまた、春らしい光景を発見。
山頂にある小さな池(というか、水たまり)に、卵からおたまじゃくしが孵化していました。
その数がすごい。もう、うじゃうじゃいます。
しかも、よくよく見ると、泡の塊のようなカエルの卵がそこらじゅうにありました。
このあと、きっとあちこちで孵化が始まるのかも。
トノサマガエルの姿も、そこかしこで見受けられました。
というわけで、あとは下山。道中、親子、老夫婦、カップルなどとすれ違いました。
けっこう、人が来ているんですね。
そのあと、ふたたびMINIに乗り、今度は、
関ヶ原合戦の開戦地へと向かってみることにしました。
まず、いったん関ヶ原の街中まで戻り、そのあと、国道365号線に入って脇道に入ります。
この脇道がけっこう細くて、小型車のMINIだと楽ですが、
大型車だと、けっこうたいへんかも。
対向車が来ても、まったくすれ違えません。

などといいつつも、開戦地の脇にある駐車場に到着。
この駐車場は舗装こそされていませんが、
かなり広く、しかも、車が止まっていることはほとんどありません。

この場所にくるのは、いつも歩きだったので、自分の車できたのは初めてです。
それにしても、ほんとうにいいお天気。
陽光を受けた緑がキラキラしています。
こんな日は、外を歩きたくなりますね。

開戦地のすぐそばには、小西行長の陣跡があります。

そして、薩摩の島津義弘の陣跡もあります。
合戦中はほとんど何の行動もせず、西軍の敗北が必至となった時、
島津勢は、徳川の陣を目掛けて撤退行動に移ります。
有名な島津の敵中突破ですね。
そのあと、宇喜多秀家の陣跡に行くため、細い町道を歩きます。
お天気がいいので、もう、遠回りする道もほとんど苦になりません。
このあたりは、静かな田園という感じで、お散歩をするには、ほんとうにいいところです。
というわけで、広々とした場所から森の中の無舗装道へ。
そそり立つ木々に日差しも遠のき、鬱蒼とした雰囲気です。

こうして、森の道を五分ほど歩くと、宇喜多秀家の陣跡に到着します。
すぐ近くに神社もありますので、せっかくですから、お参りをしてきました。

こちらは、その神社の参道となっている道です。
戸隠神社、とまではいきませんが、素晴らしい景観です。
しかも、逆光で写真を撮ると、なおさら、美しい感じですね。
その次は、関ヶ原古戦場記念館のあるあたりに行ってみましたが、なにしろ、
予約をしていないものですから、入ることはできず、外観だけ見物して帰ってきました。
ただ、今回のように、天気のいい日に屋内施設に行ってしまうのは、
ちょっともったいない気がします。
ですので、あまり天候に恵まれない日に、予約を入れて、見学にきたいな、と、
思っています。
関ヶ原の陣跡は、ほかにもまだまだたくさんありますので、また日を改めて、
ヨメと一緒に巡ってみたいものです。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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