制作中の様子

2020年秋に開催予定だったゆけ俺のロボ展『ジパング編』は、
残念ながら、新型コロナの影響で、中止となってしまいましたが、
今年は、いまのところ、開催が予定されています。
もっとも、オリンピックの開催を契機に、またしても、
感染拡大が懸念されており、このまま開催に漕ぎ着けることができるのかどうか、
いささか、心もとないところはありますが、ただいま、作品の製作に励んでいるところです。
たとえ開催できても、東京に行くのは、ちょっとためらわれるところかもしれません。
といっても、とにかく、作品だけはなんとかアップさせなければと、今年に入ってから、
チマチマと、作業だけはしていました。

前回はレトロフューチャーがテーマで、私としても挑みやすい感じがしましたが、
今回のテーマはジパングとなっていますので、そのあたりをどう捉えるのか、が、
難しいところかなって思っています。
ロボットに日の丸をつけると、なんだか日本軍みたいになっちゃいますしね。

というわけで、今回も、前回の作品製作方法を踏襲し、
3Dでモデリング、レンダリングをしようと考えてたのですが、
なんとも新鮮味がない感じがしましたので、今回の作品については、
ペインティングで仕上げるという方向にしてみました。
というのも、3Dでの作品作りは、場合によっては、評価がされにくいということが、
あるようですので、3Dは素材としてときに活用しつつも、
作品としては、筆ムラが残るような、それでいて、カチッとしたエッジが出るような、
そんな雰囲気に仕上げられないかなと思って、製作に入りました。

Shade画面

もっとも、ロボットの下書きの段階では、3Dソフトを使ってみることにしました。
正確なパースの描写をしてくれる3Dソフトは、アナログ手法的な作品を作る場合でも、
なにかと重宝するのではないかと思います。

ペインティングで仕上げるとなると、Photoshopを使うのが、もっとも手っ取り早く、
また、扱いもしやすいのですが、今回は、
クリップスタジオペイントを使ってみることしました。
というのも、クリップスタジオペイントのほうが、Photoshopよりも、
ブラシツールなどが、充実しているように思えたからです。

というわけで、ブラシツールの油彩、油彩平筆、濃い水彩、シャープペンシル、
を主に使いながら、作品作りを進めているのですが……。
この油彩ブラシ、なかなかクセがあって使いづらいです。
パレットで選んだ色がそのまま画面に乗るわけではなく、下地の色との混色になるのですが、
その混色の法則性みたいなものが、よくわかりません。
クリップスタジオペイントは、萌え系の美少女キャライラストなどで、
よく使われているようなので、こうした油彩系ブラシは、あまり使われないのか、
作例もほとんど見かけませんでした。
慣れれば、いけるかなとも思いましたが、いっこうに扱いが上手くなりません。

かといって、エアブラシを使ってしまうと、筆のタッチが出ず、
意図した作品を違うものになってしまいます。
ペインターだったら、もっと扱いいやすいものなんでしょうか……。
それにしても、なんだか、うまくいかないものですね。

といいつつも、クリップスタジペイントを使うと決めたので、
思うようなパフォーマンスが出せずとも、このまま、製作続行です。

ただいま九割以上、完成したところです。
今後は、ディティールと、背景を描くこととなります。
なにしろまだ、展示の前ですから、全体像はお見せできませんが、
いずれ、本ブログでも、また、ご紹介したいと思います。

センチネル 額装版

ちなみにこちらは、前回のロボ展に出展した私の作品です。
こちらは3DソフトのShade3Dで、製作し、以後、Photoshopで画像処理を行いました。
潜水服をイメージのヒントにし、ユーモラスで不気味な雰囲気を出したつもりです。

そういえば、今年の俺のロボ展のきちんとした告知をまだしていませんでしたね。
以下に、日程等を記しておきますので、興味をお持ちの方、
お近くにお住いの方は、ぜひ、ご高覧いただけましたら、さいわいに存じます。

2021年開催 ゆけ!!俺のロボ展〜ジパング編〜

○ 開催日時:2021年10月1日(金)〜10月27日(水)
○ 会場:東急ハンズ渋谷店 B2Cフロア(予定)
○ 営業時間:10時〜21時(予定)

○ ゆけ!!俺のロボ展〜ジパング編〜の情報はコチラ。メーカーサイト ~

もし、場所など変更がありましたら、当ブログで速やかにお知らせいたしますので、
よろしくお願いいたします。

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1/35 タミヤIV号

先日……、といっても、すでに二週間以上も時間が経ってしまいましたが、
タミヤ模型から、ついに、1/35スケールのIV号戦車G型が発売されました。
昨年も、3DスキャンのフィギュアをセットしたIV号戦車F型が新発売になりましたが、
今回のG型は、そのパーツを流用するかたちで、商品化されたものとなります。
なんといっても、このIV号は、初の超砲身装備型であり、待ち望んだ商品でした。
お店でこのパッケージを見たときは、まさに感無量という感じでしたね。

このG型も、前回のF型同様、3Dスキャンによるフィギュアが入っていますが、
今回は、エルアラメインでイギリス軍に恐れられた『マークIVスペシャル』を、
再現できるよう、北アフリカ仕様のクルーと兵が同梱されています。
(とはいっても、デカールは、アフリカとロシアの二種が用意されています)

ちなみに、このIV号、現在では、G型と称するのが一般的なようですが、
私のようなオールドファンには、F2型という呼称が、なんだかしっくりきます。
その昔、発売されていた、イタレリ(当時はイタラエレイといってましたね)の、
IV号F1、F2、G、というコンバーチブルキットを思い出しますね。
ああ、懐かしい……。
丸いマズルブレーキは、F2だよなあ、などと、いまも思ってしまうのです。

懐かしいついでに、もうひとつ、昔話を……。
そもそも、私が、タミヤの初代IV号を作ったのは、14歳の時でした。
このIV号でジオラマを作り、地元の模型店のコンテストに出したりしていました。
当時のIV号のキットといえば、H型で、モーターライズ仕様のため、
車幅が少し大きかったり、ロードホイールの厚みがまるで足りなかったり、
砲塔やシェルツェンの形状がちょっと不正確だったりと、いろいろと問題があったものです。
しかも、車体下部側面の燃料注入口が省略されていたり、
フェンダー前部の内側側面に、まったくモールドがなかったりと、
なにかとおおらかな作りにもなっていました。

それから四十年以上の時を経て、タミヤから新たに発売された、このIV号戦車は、
ただ、ストレートに作るだけでも、考証的に極めて正確なものになります。
時代は変わりましたね。ありがたい限りです。

しかも、このキットで、私が最も評価しているのは、履帯(キャタピラ)が、
プラスチック製になったことです。
軟質樹脂による履帯は、どうしてもイヤなんですよね。
タミヤの場合はさほど気にしなくてはいいかと思いますが、軟質樹脂は経年劣化が心配です。
ベルト状であれば、シャープさもありません。
それが、前作のIV号F型に引き続き、プラ製となり、ほんとうにうれしい限りです。
願わくば、ブルムベア後期型も、プラ製履帯にしてほしかったですよね。

さて、では、ワクワクしつつ、箱の中身をチェックしていきましょう。

インスト

まず、こちらは組み立て説明書です。
タミヤらしい、いつものわかりやすい説明書で、海外キットにありがちな、
番号ミスなどは見受けられないようです。
このあたりも、タミヤブランドは安心して購入、組み立てができますね。

塗装解説

また、カラー(4色刷り)の、塗装解説図も入っています。
アフリカ仕様、ロシア仕様、の、どちらを選んでも、単色塗装なので、
カラーのインストを入れる意味があまりないというか、
ここまでする必要はないのかなとも思いますが、
こうしたカラフルな印刷物が入っていると、制作意欲もいや増すかもしれません。

また、このキットは、最新のものとはいえ、
パーツの一部は、1994年に発売された、IV号J型のシャーシーを流用しています。
とはいえ、このシャーシーは現在の目で見ても、まったく遜色ありません。

昔のタミヤは、時代考証を無視したパーツ流用をけっこうしてましたが、
(M4A3のサスペンションを、M4後期型に使ったりとか)
いまはもう、そんなことはありません。

OVM類

……っていうか、今回のIV号には、新たにファイナルギアケースのパーツが入っていて、
この部分って、J型と違ったのか、と、いまさらながら思ったくらいでした。
(私も長くプラモデルから遠ざかっているので、考証的なことが、いまひとつ、
よくわかってなかったりするところがあります)

○ タミヤ模型 IV号G型の情報はコチラ。メーカーサイト ~

また、土嚢などのアクセサリーパーツや、アフリカ仕様における工具箱なども、
セットされています。

フェンダー

ただ、このキット、ふだんプラモデルを作らないビギナーの人には、
ちょっとハードルが高いものとなっているかもしれません。
というのも、各所にピンバイスによる穴あけ指示があるのです。
バリエーション展開上、そうなっているようですが、普通の人は、
ピンバイスは持ってないかな……。
安心のタミヤ製とはいえども、プラモデルに一定のスキルのある人でないと、
ちょっと手を出しづらいかもしれません。

リアパネル

いずれにしましても、モールドはとてもシャープで、こうしてパーツを見ているだけで、
もう、おなかいっぱいになってしまう感じです。

タミヤはこれで、IV号H型、D型、J型、F型、を発売し、今回、G型(前期型)を、
製品化しました。
この最新技術で、できれば、シェルツェン付きのIV号を出してほしいものです。
タミヤは過去製品とのバッティングを避けるようですので、
そうすると、G後期型あたりが、いいんじゃないでしょうか。

Miniartから、怒涛のようにIV号が発売されていますが、
メーカーサイトのパーツ割りレンダリング画像を見ても、もう、目が回りそうですし、
タミヤで製品化していただくのが、いちばん、ありがたいかなあ、などと、
勝手なことを思っています。

いずれにしても、次のミリタリーミニチュアの新製品が、
とても気になるところです。


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