いつもの場所で撮影

10月もいよいよ終わりですが、振り返ってみると、
今年2021年の10月は、もう、ほんとうにたいへんな月でした。
というのも、実家にひとりで住む母親が頸椎圧迫骨折を患い、
思うように身動きできなくなり、私もヨメも、
実家とここ岐阜市とのあいだを行ったり来たりすることとなってしまいました。
もともと、コロナの影響もあって、お仕事は忙しくはなかったのですが、
それでも、じっくり机に座る時間など、ありませんでした。
しかも、頸椎圧迫骨折の症状は、腰や背ではなく、膝に強く出たため、
当然のことながら、当初は膝の病気を疑うこととなったのですが、
エックス線写真にもさしたる異常は映らず、原因はわからずじまいに……。

最終的には、MRI検査によって、膝ではなく、
骨折した頸椎の一部が背後にある神経にあたっていることで、
膝に痛みが出ているらしいことが判明したのですが、
その間、あちこちの病院にいったりと、もう、とても苦労しました。
(いまは本人に合わせた専用のコルセットで背と腰をがっちり固定しています)
治療には、二ヶ月から三ヶ月程度かかるとのことでした。
ただ、さいわいにも、ご近所の方々が手助けしてくださったり、
実費ではありますが、ヘルパーさんにきていただいたりしていますので、
不自由ながらも、なんとか生活ができている状態です。
このうえ、今月末は亡くなった父の三回忌や納骨があったりと、
まだまだ、なにかとバタバタしそうです。

そんななか、前回の記事の後半でも少し触れましたが、
先日車検を受けて帰ってきた私のMINIにも問題が……。
MINIに乗って岐阜まで戻ってきた今月のはじめ、走行中にロードノイズが出るようになりました。
スタッドレスタイヤを履いているような、そんな音です。
しかも、走るうちに、ウウウウウー、という少し高めの音になってきたような気もします。
母の様子を見に実家にしょっちゅう行くことになるいまの時期、車に不安がある状況は、
放置できません。
というわけで、先週末、実家へ行くことを兼ねて、富山市のMINI専門店まで、
ふたたび行ってきました。

林林にて

というわけで、専門店の方も、まずジャッキアップをして、手を使って、
左右の前輪を回し、音の有無を確認しました。
するとやはり、助手席側からかすかな異音が出ているとのことです。

さっそく、前輪のタイヤを取り去り、ドライブフランジ中央にあるキャッスルナットを外し、
ハブベアリングを取り出してみたのですが、そうすると、
まだ大きな損耗はないようでしたが、ベアリングの回転部分が茶色く変色していました。
これは、焼けが入っている状態らしく、異常な高温に晒されていた証でもあるそうです。
ただ、この助手席側のハブベアリングは前々回の車検のときにも交換しており、
なおかつ、コロナ禍となってからは、ほとんどMINIに乗っていないため、
損耗するにはあまりに早すぎるとのことです。
そんなこともあり、今回は、ハブベアリングを固定するカラーの幅を、
コンマ数ミリ以下の単位ですが、微妙に変えて、調整してみるとのことでした。
(画像があるとよかったのですが、すみません。撮影していません)

というわけで、とても慎重な修理をしていただき、テストドライブをしてみたのですが、
もう、ウウウウという音は出なくなりました。
いやー、めでたしめでたし。ホッとしました。
ところが、実家に帰り着き、駐車場に入れるため細かな切り返しをすると、
コツコツ、ガコガコ、という音が出るようになりました。
この音は、ステアリングコラムの付け根あたりから出ているように思うのですが、
なんとも判然としません。

で、またふたたび、富山へ行き、診てもらうことに……。
当然、今回の異音発生にハブベアリングが関係しているものと推察され、
ゆえに、またしてもベアリングを留めているカラーを交換してみたのですが、
音質はいくらか変わったものの、異音が出ることに変化はありませんでした。
まさに、原因不明の異音です。

なので今度は、専門店の人といっしょにドライブに。
近くの運動公園の駐車場に行き、急な右折、左折をしてみるのですが、
そうすると、またしても、ガコガコ音が出ます。
この駐車場ではこの音だしドライブを繰り返し、また、停車してハンドルを据え切りするなど、
いろいろなケースを試してみました。

その結果、右折した後、直進状態でハンドルが少し右に回っていることがわかり、
左折した後は、直進状態でハンドルがわずかに左に回っていることが判明しました。
すなわち、ステアリングラックの固定が甘くなっていて、
ラックアンドピニオンのギアボックス系から音が出ているらしいことがわかったのです。

というわけで、運転席、助手席、それぞれの足元にあるボルトを増し締めすることに。
どうやら、左右ともかなり緩んでいたようです。
で、このボルトを締めたら、異音はピタリと止まりました。
しかも、コーナーリングがとてもクイックに、気持ちよく回るようになりました。
すなわち、異音とハブベアリングはまったくの無関係だったのです。

いやはや、原因がわかると拍子抜けするような話なのですが、
いずれにしても、大きな修理や部品交換があるような話ではなかったので、
ほんとうにホッとしました。
それにしても、専門店の方には、ハブベアリングを診てもらったりと、
余計なお手数をおかけしてしまい、なんとも申し訳ないばかりです。

その後、富山市から岐阜市までのロングドライブをほとんどノンストップで行いましたが、
異音の発生はなく、長かったトラブルとの戦いに、ようやく終止符を打つことができました。

それにしても、ここまで、長い道のりでした……。


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