菅山寺山門

今年は記録的な速さで梅雨が明けてしまいました。
なにしろ、いまはまだ六月です。
本来でしたら、梅雨真っ盛りのジメジメ状態のはずなのですが、今日などはもう、
真夏のかんかん照り状態になっています。
こんな調子で水不足に貼らないのか、
また、燃料高騰に拍車がかかるのではと、この先が、ほんとうに心配になってしまいます。
ガソリンの値上がりももはや天井知らずで、コロナがいよいよ収束しそうといういまですが、
今後は、お出かけもままならないという状況に陥りそうな気配です。
しかも、この燃料高騰や食料品の高騰には、
まだウクライナ危機は盛り込まれていないとのことで、
この調子だと、今年の秋は、本格的な危機が訪れそうです。
なのに、早くも梅雨明けしてしまい、この調子だと、2018年以来の猛暑の気配がします。
(2018年も、異常に梅雨明けが早かったように思います)
電力需要が増大しているにもかかわらず、供給が追いつかないようで、
今年は、ことのほか節電が叫ばれています。
まあ、電気代がとても高いので、節電は必然ということにもなりますが、
このまま節電しないでいると、大規模停電につながるとか……。
というわけで、我が家は今年、エアコンなしで乗り切ろうかと思っています。

などと心配なことばかりの今日この頃ですが、心配ばかりしていても、
気分が暗くなるばかりですので、いつものように、今回も、お出かけネタを、
いってみたいと思います。

今回取り上げるのは、滋賀県の北部、余呉町にある「山の廃寺」です。
このお寺は「菅山寺」といい、余呉湖の東の山のなかにあります。
我が家からは、車で二時間たらずくらいで行ける感じでしょうか。
ドライブというには手近な場所ですが、余呉のあたりはあまり行ったことがないので、
今回、いろいろと探検してみることにしました。
(もっとも、いったのは、もう二、三週間、まえのことになるんですが)

このお寺への道順は、まず滋賀県北部の木本町まで行き、そこから、
国道365号線に入って北上、西の余呉湖には行かず、さらに北へ進み、
ウッディパルという看板が見えたら、右折して、坂道を登ります。
やがて、スキー場の駐車場が右手に見えてきますので、その駐車場に入り、
奥へ奥へと進みます。
すると、細い山道があることに気づくと思いますので、その山道をさらに進んで行きます。

もっとも、この細道、場合によってはかなり細く、しかも急な勾配もあるため、
走行には気をつけなくてなりません。
対向車がきたら、すれ違えないところが多数あります。
(もっとも、対向車と出くわすことは極めて稀だとは思いますが)

こうして走ること十分強。道案内の小さな看板い沿って走ると、
駐車場に行き着きます。

駐車場

車が数台停められる程度の駐車場ですが、必要にして充分です。
それにしても、思ったよりもたくさん車が止まっていました。
やはり、知られざる人気スポットなのかもしれません。

案内看板

案内看板や、道順を示す矢印看板が出ていますので、道はすぐわかると思います。
というわけで、さっそく山に分け入ります。

余呉湖が見える

このあたりからはちょうど余呉湖を見ることができました。
一瞬、琵琶湖かと思いましたが、余呉湖です。
ただ、この日はちょっとお天気がイマイチで、それが残念ではありました。
天気が良かったら、眺めはもっと素晴らしいと思います。

途中、大勢の高齢者と出会いました。本格的な山登りの格好をしている人も多数見受けられ、
どうやら、なんらかのウォーキングの集まりのようです。
こちらの地方では「さわやかウォーキング」というウォーキングのイベントが定期的に、
行われているようですので、もしかしたら、そういう催しが行われていたのかもしれません。
とりあえず、ご挨拶して、先へと進みます。

山道を下って

私はてっきり、山道を登るものだと思っていたのですが、案内看板に従っていくと、
道は急な下りとなりました。
ヨメは道が違うとさかんに疑いの言葉を連呼していましたが、
確実に道はこれで合っているはずです。
(ヨメは常に旦那を疑います)
こうして、道を下ること十分から二十分、ようやく、寺の屋根らしきものが、
眼下に見えてきました。

廃寺に到着

廃寺の建物はひとつだけではなく、複数が存在しています。
こちらはそのうちのひとつです。
使われている感じはなく、かなり古く痛んでもいますが、
倒壊しそうな印象はまったくありませんでした。
緑が多い深い森の中で、静かに鎮座する古い寺を見るのは、格別の風情があります。

倉らしき建物

こちらは、蔵のような白壁の建物です。
(蔵のような……、ではなく、実際に蔵ですよね)
痛みはかなり進んでいて、壁の一部が崩落していました。
あたりに人はおらず、ほんとうに静かでした。

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私たちは上からこの寺のある場所まで降りてきたので、
この山門のある場所にたどり着くのがけっこうあとになってしまいましたが、
本来であれば、ここが寺院への入り口となるはずです。

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こちらは、本堂らしき最も大きな建物です。
倒壊の危険があるようには見えませんが、荒れた印象は否めません。
しかも、落書きなどがあったりして、美観を損ねています。

ただ、こうした廃寺を間近で見る機会は、今回がはじめてで、
なんとも不思議な気持ちになりました。

ちなみにここ管山寺は、廃寺とはいうものの、地元の有志の方々によって、
きちんと管理はされているそうです。
遊歩道も整備されていますし案内看板もありますので、
見学にはまったく差し支えありません。

○ 管山寺の情報はコチラ。公式サイト ~

2022_06_27j.jpg

こういう石垣もいい雰囲気を出しています。
廃寺には、曇り空が合うのかもしれまえんね。

庫裡でしょうか

こちらは庫裏でしょうか。
山の中にひっそりと隠れるように佇んでいる感じです。
なんだか絵になりますね。

山の中の池

また、さらに奥に向かうと、池がありました。
野鳥が出るらしく、バードウォッチングのかたが、こちらには多数いらっしゃいまいした。
しかも、この寺の付近には、かなり破損が進行した神社もありました。

坂道を登って

というわけで、帰り道は山を登ることとなります。
これがけっこうキツいわけですが、意外と短時間で登り切ることができました。

帰りの山道

というわけで、今回の出動車であるヨメのプジョーに乗り込み、
細く険しい山道を下りました。
さいわい、対向車は現れず、すんなりとふもとのスキー場まで戻ってこれました。

廃寺の散策というのは、ちょっと現実離れした感があって、
なかなか、興味深かったです。
機会があれば、また、違う季節に、行ってみたいものです。


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岩村城

ここ中部地方もいよいよ梅雨に入ってしまいましたので、
今後は、このブログでもお出かけネタが少なくなりそうです。
もっとも、今年も、コロナ禍の影響や、ガソリンの高騰などで、
お出かけネタは、ひところと比べると少なくなっているのですが、
その傾向に拍車がかかりそうです。
しかも、いまのこの物価上昇には、ロシア制裁分が入っていないとのことなので、
秋以降は、ほんとうにたいへんな状況になりそうです。
日本円もどんどん安くなっていますし、今年の年末は、年が越せるか、
などと、思っているんじゃないかと思います。
と、そんなことばかり考えていても、暗くなるばかりですので、
今回は、荒天の中、岩村城に行ったときのことなどを、取り上げてみたいと思います。

岩村城は、ここ岐阜市からみると、ほぼ真東方向になります。
同じ県内とはいえ、車だとおよそ二時間強という距離感です。
今回の出動車はヨメのプジョーです。

駐車場がどこにあるのかよくわからなかったので、
グーグルマップに表示されていた、城址近くの駐車場に向かうことにしました。
ところが、この駐車場に行く道がかなり細く、しかも上り勾配もかなり急なので、
車で行くとなると、かなりビビります。
なので、車で登る前に、私が事前に道を偵察に走りました。
交通量は極めて少ないですが、すれ違いは完全に不可能な道なので、
もし、岩村城の駐車場に向かうのであれば、充分にご注意ください。
(こちらの駐車場より、ふもとの岩村歴史資料館の駐車場を利用したほうが、
とても広くて駐めやすいですし、町から城にあがる状態になりますので、
資料館の駐車場の利用をお勧めします)

駐車場

こちらが、細い坂道を登りきった先にある駐車場です。
まあまあ広いですね。
しかも、トイレを併設した休憩所なども完備しています。
道はひどいんですが、その割には、駐車場はかなり充実しているような気がします。
というのもこの駐車場、
本丸のそばの曲輪というか、出丸部分をそのまま利用するかたちになっています。

本丸跡を見上げる

そんなわけですので、この駐車場、本丸にとても近く、
見学の順路としては、本丸から下がって行くかたちになってしまいます。
その意味でも、ふもとの資料館駐車場に車を止めて、本丸にあがるほうが、
いいかと思います。

本丸跡

そしてこちらは本丸部分です。
行楽客の姿もちらほらとあり、けっこう賑わっていました。
お天気もいいのでとても気持ちよかったです。

信長の宿営地

天正十年、信長はこの城に入っている時、武田滅亡の報を受けたと言います。
なにしろ天正十年ですので、同年、信長は京の本能寺で横死します。
まさに絶頂からの転落という感じですね。

石垣

ちなみにこちらは城の石垣部分です。
とてもしっかりした石垣で、この姿が、マチュピチュの遺跡に似ているということで、
ここ岩村城は日本のマチュピチュなどと呼ばれたりもするそうです。

東洋のマチュピチュ

草や木々の緑が眩しいですね。

石垣を下から見る

下から見上げる石垣には、また違った趣があります。
まさに城塞といった雰囲気ですね。
しかも、各所で石垣は入り組んでいます。

森をゆく

その後はどんどん坂を下っていく感じです。
かなりの急坂で、けっこう距離もあります。
その途中にも、石垣を見ることができます。

石段の道

途中にはこうした石畳の道もありました。

こうして、ふもとまで降りて、いまさらながら、資料館の駐車場を発見。
次回、もしこの場所にくるのなら、こちらの駐車場を利用したいとおもいつつ、
さらに下って、城下町にまできてみました。

城下町に到着

古い家が立ち並んでいて、風情のあるたたずまいです。
ですが、人があまりいなくて、ちょっと寂しい感じだったかも。
このあと、飲み物の自販機を求めて、街をさまよいました。
街の景観を乱さないようにとの配慮なのか、なかなか自販機がなく、
苦労しました。

ふたたび登る

その後は、来た道を戻り、登城状態になったのですが、
下って来た坂道を登るのが、とてもきつくて、とてもしんどい思いをしました。
気温も高く、それもまた体力を消耗させたようです。
(ようするに、まあ、年なんでしょうね)

そのあと、駐車場に戻り、細い急坂を下って帰路に着いたのですが、
その道の途中に、農村景観日本一の展望台に行ける、との道案内が出ていました。
見ると、細い道が枝分かれしています。
この展望台には寄りたいと思っていましたので、急遽、
さらにまた、この枝分かれした細い山道に分け入ることとなりました。

すごい山道

こちらは急坂こそなかったですが、やはり、かなりの山道でした。
とはいえ、ショートカットだったようで、意外と早く、農村景観日本一展望台に、
到着することができました。

農村景観日本一看板

もっとも、この展望台には、駐車場がありません。
付近の道の路側帯が広くなっているので、そこに車を止めるしかありません。

展望隊への道

そこからさらに、斜面につけられた隘路を徒歩で登っていきます。

景観日本一

こちらが農村景観日本一展望台からの眺めです。
天気がいいので、気持ちも晴れ晴れとしますね。

というわけで、好天のなか、山の景色を満喫してきました。
これからは、狂乱のインフレがやってくるでしょうし、
こうしたドライブも、いよいよできなくなるかもしれません。
そういえば、今年のGWは『最後の宴』と呼ばれていたような……。
この先のことを考えると暗くなるばかりですが、せめていまのうちは、
明るくいきましょう。



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