ロン・ミュエック展

さてさて、前回の続きです。
(本当は、昨日この記事をアップしようと思っていたのですが、
 バタバタしていて、できませんでした)

ロン・ミュエック展が開催されている金沢21世紀美術館を目指して、
福井市から北に走ること2時間弱。
ついに、私たちの乗るプジョーは金沢市内に入りました。

賑わう金沢市

しかし、当然というべきか、好天に恵まれた休日の金沢市内は、かなりの賑わい。
クルマも人も、かなり多いです。
なんとか21世紀美術館の前まで行ったのですが、駐車場に入るためのクルマが、
信号交差点まで列をなしていて、このまま、その列に並べば、
クルマは交差点のなかに入ってしまうことになってしまいます。

というわけで、別の駐車場を捜して町中をクルクル。
どうにか、兼六園駐車場にクルマを止めることができたのですが、
21世紀美術館に入ってビックリ。
なんと、企画展を見に来たお客さんが、こちらも、長蛇の列を作っています。
その列は、延々と延々と続いています。
ロン・ミュエック展はこの日(31日)が最終日。
同時に、夏休み最後の日。
やはりというべきか、駆け込みのお客さんがたくさんきているようでした。
(この列を見て、企画展見学をあきらめかけたほどです)

しかも、チケットを買うだけでも、1時間待ちだとか…。

というわけで、香林坊のコンビニまで走り、そこでチケッとを手に入れ、
あとは入場を待つ人たちの長い列に加わって、待つこととなりました。

それにしても、ロン・ミュエックの人気は、予想以上でした。

こうして、ようやく、会場の中に、入ることができ、
いままで、写真でしか見たことがなかったミュエックの作品と、
じかに対面することができました。

最初の展示室に鎮座していた作品は、男性の頭部。
片方の額を下にして横たわっています。
実際の人間よりかなり大きく作られているのですが、
皮膚の質感、頭髪や髭のはえぎわなど、極めてリアルに作られています。

目を見張る造形ですが、お客さんの数が多いため、
公開当初の上野動物園のパンダのように、列に並んで進みながら、
通りすがるように見物しなければなりません。

そして、次の間では、小舟に乗る男性の全身像が展示されていました。
こちらは、実際の人間よりも小さく作られており、そのリアルさも、
さらに凝縮されていました。

太腿の体毛、足の裏の皺、など、超絶的にリアルです。
この作品を見た誰もが、驚嘆の声をあげるほどです。

ロン・ミュエックの作品の特筆すべきところは、
このような劇的にリアルな人物オブジェを、実際の人間のサイズとはあえて変えて、
作品としているところです。

いつも見慣れている人間の質感が、人間とは違う大きさで目の前に展開されることで、
作品を取り巻く空間が、非日常になるのです。

それは、作品のディティールがリアルであればあるほど、
効果的だと思われます。

また、ミュエックの作る人物オブジェには、笑顔ではなく、
不安げな表情、不機嫌な表情、おびえる表情を思わせるものが多く、
それらも、また、見る側にシンパシーを感じさせます。

同時に、どの顔も、デスマスクのような人体からコピー造形したものではなく、
微妙なディフォルメが入っているところにも、作品としての妙味が醸し出されています。

こうして、各展示室を回るうちに、私は、
ミュエックの不可思議空間に迷い込んだような、形容し難い感情を覚えました。

この企画展が、これほど多くの人を集めてしまうのも、
当然といえるかもしれません。

サイトウマコト展リーフレット

当日、同じ金沢21世紀美術館では、
アートディレクターのサイトウマコト氏の個展も、開かれていました。

私は、氏のディレクションしたポスターなどが展示されているものと思っていましたが、
実際には、氏の手による、アート作品のエキシビションとなっていました。

マーブリングを思わせるような技術を用いて人物を描き、
その人物の内的な面も表現した作品でした。
こちらも、興味深く拝見してきました。
(ただ、お客さんは、少なかったです)

21世紀美術館外観

こうして、21世紀美術館を、堪能してきました。

ただ、せっかく金沢に来たのだから、できれば、兼六園や茶屋街を巡りたい思いでした。

今回は美術館をはしごしたため、さすがにその時間はありませんでしたが、
次回は、金沢の町をじっくりと見て回りたいものです。



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