水無神社の戦役記念碑

またまた、ちょっと更新が滞ってしまいました。
なんと、半月ぶりの記事投稿です。

さて、私が住んでいる場所のすぐそばには、水無神社という、
とても立派な神社があります。
正月ともなれば、この神社を詣でるために、
飛騨高山を含め、飛騨地方(岐阜県北部)一円から、多くの人が集まってきます。
また、生きびな祭などの祭事も、この神社にて行われています。

生きびな祭の日記はコチラ。

この神社の鳥居の横には、大きな石碑が、木々のあいだに隠れるように鎮座しています。
私が物心ついた時から、この石碑は、ずっと同じ場所にあったのですが、
どういう石碑なのか、いままでは、何の関心もないままでした。
ですが、四年ほど前、この石碑が、日露戦争戦役記念碑だと、碑文を読んで知ったのです。

水無神社がある場所は、いまでこそ飛騨高山ですが、
かつては、飛騨一ノ宮(宮村)といわれていた小さな村です。
こんなところに、こうした大きな日露戦争記念碑があることに、
当時の私は、いまさらながら、ちょっと驚いてしまいました。

大山巌書

画像ではかなり見えづらいのですが、
碑文のすぐ横に、大山巌書、と、彫り込まれています。
大山巌(おおやまいわお)とは、
西郷隆盛の従兄弟で、日露戦争時に満州軍総司令官を勤めた人です。

裏側には銘板が

石碑の裏に回ると、銘板が埋め込まれています。
その文字をよく見ると、旅順付近にて戦死、という文字が、かろうじてですが、
見て取れます。

旅順の文字が

この村に、日露戦争屈指の激戦地である「旅順」付近で亡くなった方が、
いるのでしょうか…。

旅順攻略に参加した軍であれば、乃木希典の第三軍であろうかと思います。
ですが、ここ岐阜県から、
乃木軍に参加した兵はいなかったのではないかと思うのですが…。
(金沢の第九師団が乃木軍に加わっていますが…)
それとも、海軍側の戦死者なのでしょうか…。
(海軍の重砲隊は旅順近郊に配備されていたはずです)

不勉強ゆえ、詳しくはわかりませんが、
この村から、日露戦争屈指の戦いである旅順攻略戦に参加し、
戦死した人がいるのではないかと思うと、私は、大きな衝撃と深い感慨を覚えます。

坂の上の雲-全八巻

さて、日露戦役記念碑の話題が出たついでといってはナンですが、
司馬遼太郎の「坂の上の雲」を、ようやく全巻読破しました。
(といっても、読破したのは、もうかなり前のことなんですが)

ちなみに、前回の坂の上の雲(五巻まで読破)の投稿記事はコチラ。

坂の上の雲の六巻以後は、大まかにいって、
奉天会戦と、日本海海戦が、物語の大きな軸として描かれています。
ロシアとの戦いにおいて、陸軍の総力を結集した最終決戦が、奉天会戦であり、
海軍のそれが、対馬沖で行われた、日本海海戦です。
陸、海、で、日露の激闘は、いよいよ、クライマックスを迎えます。

奉天会戦では、秋山好古(あきやまよしふる)の騎兵の戦いが描かれ、
日本海海戦では、好古の弟である真之(さねゆき)の描写に、多くの頁が割かれています。

なにより、日本海海戦の描写は白眉です。
艦砲射撃のすさまじい音とともに、火炎と煙に包まれるバルチック艦隊の様子が、
まるで、目に浮かんでくるようです。

この日本海海戦は、日本側の圧倒的な しかも完璧なまでの勝利でした。
日本海軍の戦力と、ロシア・バルチック艦隊の戦力とは、ほぼ互角。
しかし、戦いが終わってみれば、日本側の損害は無傷に近いほど軽微で、
ロシア側はほぼ壊滅といっていい状態でした。

本海戦に作戦参謀として参加し、日本の勝利に大いに寄与した秋山真之は、
戦後、日常的に心霊を信じる人となってしまったと言いますが、
これほどの圧倒的な勝利を得たならば、誰もが、神がかり的なものの存在を、
信じてしまうのではないでしょうか。

ロシア皇帝ニコライ二世は、日本海海戦の惨憺たる敗北に接し、
日本側との講和に入る決意をします。
ここに、日本は、戦勝国となり、列強国の仲間入りを果たします。

もし、この日本海での戦いに日本が敗北したなら、
日露戦争の勝者はロシアとなり、おそらく日本は、ロシアから法外な賠償金を要求され、
北海道と対馬を失い、佐世保はロシア租借地なっていただろう、と、司馬遼太郎は、
書いています。

ロシアに負けていたら、いまの日本はなかったでしょう。
明治の人々の奮闘があってこそ、この国の今はあるのかもしれません。

坂の上の雲では、この圧倒的勝利で物語の幕を引きつつも、
最後の章である「雨の坂」では、どこか物悲しさが漂っています。

「この物語の主人公は、
 あるいは開花期を迎えようとしている日本という小さな国かもしれない」と、
坂の上の雲の冒頭に書かれていますが、
その日本という国は、日露戦勝で、国家としての一定の完成をみつつも、
のちに、破滅にいたることとなります。
その現実が、ラストに漂う物悲しさの理由のひとつかもしれません。

さて、今後も、地元に残る日露戦争のモニュメントを、紹介できれば、と、
思っています。




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コメント

今NHKで制作中の「坂の上の雲」大河ドラマより楽しみです(^-^)

http://www.nhk.or.jp/matsuyama/sakanoue/
makochin.│URL│05/21 16:32│編集

makochinさん、こんばんは。ご無沙汰してます!!。お元気ですか!?。

坂の上の雲のドラマ、楽しみですネ。
先日、NHKで、このドラマのロケの模様を放映していましたが、
大掛かりで、しかも、かなり手の込んだ撮影でした!。期待もふくらみます。

KEN│URL│05/21 20:33│編集
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