
飛騨高山の歴史文化施設(観光施設)の探訪も今回が最終回。
というわけで、フィナーレを飾るのは、高山昭和館という施設です。
昭和館は、いまから二年前にオープンした、いわばかなり新しい施設で、
飛騨高山という地域性とはあまり縁がありませんが、
高山観光の目玉である古い町並みにほど近いためか、
いまでは、休日ともなれば、なかなかの賑わいを見せているようです。

その昭和館の外観がコチラ。
建物の前には、バーハンドル方式の古いミゼットや、ガソリンポンプ、
往年の映画スターの写真などが、ちょっとゴチャゴチャと並べられています。
ちょっと乱雑な感が否めませんが、整然とした陳列より、味わいがあるかもしれません。
ミゼット内のキャラクター人形も、微笑ましい(?)です。

建物の入口部分には、昭和の名車が並んでいます。
ミゼット、スバル360、マツダキャロルが、ミニカーのように並べられています。
こちらには、あともうひとつ、マツダT2000オート三輪があるはずなのですが、
このときは、残念ながら、出払っているようでした。
ちなみに、このクルマゾーンまでは、無料で入れます。

そしていよいよ、昭和館の内部へ。
こちらは、入ってすぐ右手のところにある、細く薄暗い路地です。
私事で恐縮なのですが、私は路地というモノが大好きです。
出掛けた先で、魅力的な路地に出くわすと、思わず写真を撮ったりしています。
路地には、その先がどこに続くのか、という、
イマジネーションを無限に想起させる力が宿っています。
この路地はレプリカですが、細く、暗く、
なにかしら淫靡な雰囲気が漂っていて、楽しい感じです。

そして、次の曲がり角を曲がると、アパートらしき窓の向こうに、女性のシルエットが…。
これぞ昭和エロスですね。
やっぱり、暗く細い路地の先には、こういうビジュアルが欲しいです。
この施設の館長のセンスが忍ばれます。

路地を抜けると、昭和の町並みに行き当ります。
床屋さん、郵便局、お医者さん、オモチャ屋さんなどが、軒を連ねています。
エンジン付き自転車や木星電柱、などなど、小物もそれぞれ凝っています。

こちらは、昭和の食卓です。
展示方法がちょっとゴチャゴチャしすぎていますが、
どの品も、年代を経ているためか、エイジングの影響が色濃く出ていて、
古き良き時代の雰囲気が出ています。
畳も適度にヤラれていて、いい感じです。

こちらは、カメラ屋さんのなかです。
これは八ミリ作品なのでしょうか…。
とにかく、こちらにも、昭和エロスの片鱗が垣間見えます。
よくよく見ると、谷ナオミなどという文字も見えました。

こちらは古いスクーターです。
車種名はちょっとわからないのですが、
時代を感じさせるデザインですネ。
今見ると、こうしたデザインは、レトロフューチャー的ですらあります。
荷台に荷物が縛り付けられているところなども、
芸が細かくて、グッドです。

この施設、思いのほか大きくて、二階には、古い農家や、
学校の教室などが設えられていました。
教室には、古い顕微鏡や楽器、教材などが雑然と置かれていて、
臨場感(?)を盛り上げています。
また、一階には、小さいながらも映画館までもがあり、驚きました。
とにかく、チープながらも盛りだくさんの施設でした。
高山観光の主たるものは、歴史ある建物や町並みですが、
こうした、遊び心満載の施設も、楽しいものです。
昭和体感-高山昭和館-
というわけで、その後は、藤井美術民芸館、高山市制記念館、などを見学しましたが、
これだけ見て回るだけで、もう、ヘロヘロになってしまいました。
他にも、この日、無料解放された施設はたくさんあったのですが、
とてもとても、一日で回りきれるものではありません。
来年は、今回見て回れなかった施設を、重点的に見学したいと思っています。
また、この催しの趣旨に賛同し、施設を無料開放していただいた方々には、
たいへん感謝しております。
このような催しがなければ、地元の文化観光施設には、足を踏み入れることも、
あまりありませんでした。
今後も、この催しを続けていたでけるよう、切に願うばかりです。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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