デジタルイラスト

デジタルという手法を使って、手描きのラフな雰囲気と暖かさを持った、
メカニックのイラストを描くことができないか、と、
以前からずっと考えていましたが、そのための模索を、
いまようやく、時間をみつけながら、やっています。

最初に選んだモチーフはバイク。
しかも、現代風のモノではなく、ちょっとビンテージで、
エンジンが剥き出しになっているタイプを選んでみました。

というのも、描き込まれたさまざまなメカの集積が、
ビジュアル的に面白みを出すのではないかと思ったからです。
資料は、以前から撮りだめしているデジカメ画像のなかから、
適当なものを選んでみました。

デジタルなどというものがなかった時代、
イラストは、リキテックスやガッシュ、カラーインクを使って描いていました。
(なかでも、リキテックスはとても頻繁に使いました)
それぞれの画材に特徴があり、それをわきまえて使い分けることによって、
リアルさを追求してきました。

が、1990年代半ばから、徐々に制作環境がMacに移行すると、
いつしか、画材は引き出しの奥で眠るようになってしまいました。

というわけで、フォトショップというデジタル画材を使って、
絵の具的テイストを持つ、アナログな仕上がりになるよう、挑んでみました。

各所の塗り込みには、わざと塗りムラを作っています。
本来なら、カスタムブラシを作ったほうがいいのでしょうが、
うまく作る自信がなかったので、付属のブラシを使って仕上げていきました。

デジタルの強みは、なんといっても、やり直しがきくというところですね。
これは、手描きでは絶対にできないことです。
また、ブラシの描画モードを、スクリーンや覆い焼きにできるということも、
デジタルならではです。
手描きでは、筆を乗せるほど色が明るさを増していく、ということは、
有り得ません。
このスクリーンブラシは、ハイライト表現などで、威力を発します。
さらにキツいハイライト表現では、消しゴムツールを多用しました。

しかも、デジタル環境における作画は、絵の具も筆洗も梅皿も必要ありません。
机の上はキレイなままで作業できます。
(ある意味、あじけないことなのかも)

また、描画レイヤーを分けられる、という点も、
デジタルの恩恵といっていいですね。

描画レイヤーの一部を非表示に

こちらは、ボディ色を塗ったレイヤーだけを非表示にした状態。
こうすると、また、雰囲気が違って見えたりします。
(これはこれで、カッコいいかも…)

いままで、私の制作した2D作品といえば、医療イラストばかりでしたが、
今回のメカニックを作画するという作業は、とても楽しいものでした。

ただ、反省点もいっぱいです。
バイクの輪郭線は、手描きっぽさを出すために、
わざとヘゴヘゴと蛇行した線にしたのですが、
(0.3mmシャープペンシル書きしたものをスキャナで取り込みました)
ちょっとやりすぎだったかもしれません。

ただ、モチーフとしてビンテージバイクを選んだのは、正解だったと思います。
エンジンなど剥き出しのメカニックは、質感の違いもあって、
視覚的なおもしろさにあふれていると思います。

とにかく、今後も、試行錯誤を繰り返してみます。

ちなみにこのバイク、名称がわかりません。
モデルとなったのは、日本自動車博物館に展示されていたバイクで、
ネットなどで調べてみた限りでは、おそらく、アリエル社で制作された、
1950?60年頃のレッドハンターではないかと思うのですが…。

また、資料画像にはバッテリーが装着されていなかったため、
そのとおりに描いてしまいました。
バイクのことはよくわからないので、バッテリーが装着された状態が
いまいちよくわからず、そのまま、作画してしまったわけです。

いつか、いい資料が手に入ったら、バッテリー、
装着させたいです。






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