
日露戦争時、旅順の太平洋艦隊を失ったロシアは、
日本海における制海権を確保するべく、バルチック艦隊を日本に差し向けました。
1905年5月27日、東郷平八郎率いる日本艦隊は、
地球をほぼ半周してやってきたこのバルチック艦隊を、対馬沖の海原で迎え撃ち、
激戦の末、ほぼ壊滅させるという大戦果を上げました。
日本が、日露戦争において、からくも勝者の地位を確保できたのは、
この「日本海海戦」での、華々しい勝利があったからに、ほかなりません。
この戦いで、日本海軍の旗艦を務めた戦艦を「三笠」といいます。
その実物大レプリカが、加賀の日本元気劇場というところにある、とのことで、
17日の日曜、見学にいってきました。
ここ飛騨高山から日本元気劇場までは、
直線距離にすれば、さほど遠くはありません。
ですが、一般道を行くとなると、富山県回りか、福井県回りを余儀なくされ、
どのルートを通っても、いささか、大回りを余儀なくされます。
今回は天候にも恵まれたため、MINIでの北陸行きを予定していましたが、
いざとなったら高速道路利用ができる、ETC付きのヨメ車で、
出掛けることにしました。
(MINIでのオデカケは、次におあずけです。ざんねん)

といいつつも、あまりにもいいお天気のため、
行きについては、急遽、一般道を使ってみることにしました。
今年は酷暑の年でしたが、ここのところめっきり涼しく、
(というか、すでにもう寒いです)
空も秋らしいものになってきました。
こうして、順調にドライブし、大聖寺というところまで行き着いたのですが、
ここから先の道は、リサーチ不足。
当初は、大聖寺のあたりまでくれば、日本元気劇場に行くための看板が、
ひとつくらいはでているだろう、と考えていたのですが、
そんなものはどこにもなく、本格的に道に迷うことに。
というわけで、慣れないカーナビを使ってみたのですが、
それでも道を間違える始末。
(指示された箇所のひとつ手前で曲がってしまったり…)
アナログ人間の私は、カーナビよりも、地図のほうが重宝するかもしれません。
そうこうするうちに、なんとか、日本元気劇場に到着。
予定では午後2時少しすぎに着けるのではないかと思っていましたが、
結局、3時過ぎの到着となってしまいました。
高速を使えば、お昼前には充分着いたはずなのです。
下道ドライブは選択ミスでした。
そんなことはさておき、入場料を支払い、すぐに戦艦三笠に向かってみます。

こちらがその勇姿。
ただ、すでに西に日が傾きかけていて、完全な逆光。
しかも強烈な日差しです。
写真がうまく撮れません。

こちらは、船首甲板。
錨を巻き上げる装置(キャプスタンというのでしょうか)などが見られます。
この三笠は、NHKドラマ「坂の上の雲」で使用される、いわはオープンセットで、
昨年と今年、すでに収録が行われているそうです。
ですので、いわばハリボテなのですが、
甲板にはしっかりと板が張られ、その再現度は、なかなかのものです。

順路に従い、次は艦橋へ。
ところが、残念なことに、最上部には上げれませんでした。
ここに上がって、靄の向こうから現れたロシア戦艦スワロフを想像し、
東郷平八郎気分を味わいたかったんですが…。

艦橋の脇から、艦首を臨んでみます。
この船は、駐車場に作られているので、周囲には、海どころか、
水はまったく見られません。
想像力でもって、この光景に、海原を重ねるしかありません。

こちらは、三笠の煙突です。
明治時代の船は、石炭を燃料としていましたが、
その石炭の積み込み作業は、当時、かなりつらいものだったと、
司馬遼太郎の「坂の上の雲」には、書いてありました。
ちなみに、マストに上がっているのは、Z旗です。
レプリカとはいえ、三笠上にZ旗を見るのは、ちょっと感激です。
皇国の興廃、この一戦にあり、各員、いっそう奮励努力せよ…。

ドラマ坂の上の雲に登場する各俳優さんたちのパネル写真も、展示してありました。
秋山真之役のモッくん、東郷平八郎役の渡哲也、島村速雄役の舘ひろし…。
そこに混じって記念撮影です。

また、この三笠を舞台にして、寸劇も行われました。
寸劇は、日本海海戦の模様を再現したもので、
ちょうどこのときは、ネボガトフ艦隊が降伏をするとき場面を、演じていました。

その後も船上をくまなく見て回り、気がつくと、もう夕焼けが…。
こうして、三笠をめぐる旅は終わりました。
さて、その後は、夕暮れの海を見に行き、今度こそ、
高速で帰ることに。
が、途中、ジャンクションでの乗り換えを間違え、
富山市に行ってしまうことに。
…と、まあ、失敗だらけの一日でした。
本日、天気晴朗ナレド、波高シ…。
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