板蔵の小屋

冬の足音が聞こえてきたかな、と、思っていたら、
不意に冷え込みが緩み、今日などは、少し暖かさを感じるくらいでした。
先日降った雪も、翌日には溶け、いまでは、
日陰でさえ、その姿がほとんど見られません。

そんな冬の中休みといってもいい日曜、
ここ飛騨高山の北にある「種蔵」という山深い集落にいってみました。
この種蔵は、岐阜県飛騨市宮川にあり、付近を走る国道472号線から、
さらに細い山道を上がったところにあります。

もっとも私は、以前にも、この種蔵を訪れたことがあるのですが、
そのときは、クルマの窓からチラッとあたりを眺めただけで、
村内を散策するようなことまではできませんでした。
(そのときは、他に行くべき目的地があったので、
 種蔵で時間を費やすわけにはいかなかったのです)

ですので、今回は、カメラ片手に、種蔵を散策すべく、
ヨメ車に乗って、行ってみました。

種蔵への道

こちらが、その種蔵へと至る道です。
かなりの細道で、しかも急カーブも連続します。
アスファルトの状態も決してよくありません。
ですが、このような細い道は、距離的にはさほど長くなく、
思いのほか苦労することもなく、種蔵へと至ることができます。

というわけで、種蔵に到着。
山の中の小さな集落ですが、あたりの景観には、山里らしい独特の趣があります。
ですが、ここはほとんど観光地化されておらず、
(とはいっても、国道には、種蔵へと誘う案内看板がいくつか設置されていますが)
素朴で静かな雰囲気が保たれています。
本格的な冬を前にしたこの時期は、さらに静謐な感があります。

棚田が続く光景

そして、この種蔵の景観の中で、とくにすばらしいものは、
急峻な山の斜面に作られた棚田です。
石垣によって囲まれた棚田が、何段も何段も続くさまは、
月並みな言葉で恐縮なのですが、まさに、日本の田舎の原風景とでもいえそうです。
この光景に、しばしじっと見入ってしまいます。

高原の光景

また、種蔵は、山の中腹にあるため、いくらか高原に近く、
そのためか、空がとても近くに感じられる気さえします。

それにしても、この山村でさえ、雪の姿を見ることはありませんでした。
これはちょっと意外でした。

眼下にも棚田が

眼下にも、整然と並ぶ棚田を見ることができます。
ただ、この眼下の棚田は、種蔵とは違う集落のようです。
種蔵も含め、この周辺の集落は、山に挟まれており、
こうして、たとえわずかでも田として利用したのでしょう。
山の斜面を開墾した先人たちの苦労が、ふと忍ばれます。

木造三階建ての民家

また、この地の建物はとても大きく、木造三階建て、という家も、
そこかしこで見ました。

現地にあった立て看板によると、
このあたりでは、少ない耕作面積をフルに生かすため、
建物は、二階建て、三階建て、といった、背の高い作りとなったそうです。

集落は小さいため、遊歩道を少し散策するのも、さして時間はかかりませんでした。
それにしても、あたりには、まったくといっていいほど人影がなく、
しかも、物音もほとんどしません。
ようやく見かけた村の住人も、かなりの高齢者のようにお見受けしました。

水路

おそらく、このあたりは、限界集落に近いのではないでしょうか。
たしかに、交通の便はいいとはいえず、また、冬場でなくとも、
買い物すらたいへんだと思われます。

ですが、こうした静かで美しい山里が、廃れていくのは悲しい限りです。
こうした山里が、生き生きとした姿のまま、未来まで受け継がれてほしいと、
思わず、願わずにはいられませんでした。

さて、こうして、種蔵散策を終え、その後はさらに北上し、富山市へ。
が、行き先を巡ってプチ夫婦ゲンカ。空模様もどんよりとした暗いものに…。
そんなこともあってか、富山市でなにをするわけでもなく、帰宅しました。
(富山に行くとケンカ率高し、と、ヨメは分析しています)






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