象山地下壕

戸隠神社を大いに満喫したあとは、
とりあえず、長野市方面に戻ることにしました。
帰路は、当初、戸隠に来る時に通った浅川ループ橋のあるルートを、
逆に辿る予定でしたが、やっぱり、来た道をそのまま帰るのはつまらない、
ということで、地図上で距離がいちばん近いと思われる道を
通ってみることにしました。

しかし、この道は恐怖の道なのです。
というのも、この道には、つづら折れの急斜面「七曲がり」があるからです。
はじめて戸隠に来た時、まさかこんな難所があるとは知らずに、
MINIで件のルートを通ってしまいました。
このときは、MINIが壊れるんじゃないかと思ったほどです。

今回はヨメのクルマなので、MINIよりもずっと安心感があるのですが、
それでも、七曲がりはやっぱりすごかったです。

七曲がり1

こちらがその七曲がりです。
写真ではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、
ほんとうにかなりの急坂です。

おそらく、冬場に、この道に雪が降り込んだり、
また雨水が落ちて凍結するのを防ぐためなのでしょう、
この七曲がりにはずっと路上に屋根が設けられています。
ここが凍結したら、通るクルマはすべてどこかにぶつかりそうです。

七曲がり2

ちなみに、ヨメ、けっこう勢いよくこの七曲がりを走破してきます。
あきらかに楽しんでいる様子で、ハンドルさばきも軽やかです。

長野県には、こうしたちょっとびっくりするような急勾配の坂が、
ところどころ、あります。
その昔、松本市からビーナスラインに至る道を通った時も、
ものすごい急勾配の坂道がありました。

こうして無事、七曲がりを通過し、長野市へと帰ってくることができました。

さて、このあとは、かねてから行ってみたいと思っていた、
松代象山地下壕(まつしろぞうざんちかごう)に行ってみることにしました。

松代象山地下壕とは、太平洋戦争末期、
長野県松代町に作られた巨大な地下施設の一部で、ゆくゆくはこの地に、
大本営、及び国家の中枢機関、天皇御座所を移転させる予定だったといいます。

私は、松代大本営の話はかねてから知っていたのですが、
松代というのは、長野市からもっと遠いところにあるものと、
勝手に勘違いしていました。
ですが今回の長野旅行で、松代が。
長野市から意外と近いところに位置していることを、初めて知ったのです。

というわけで、この機会に、この松代象山地下壕を訪れてみようと思ったのです。

松代象山地下壕入口

松代象山地下壕は、静かな住宅街の中にあります。
現地に着くと、まず、ヘルメットの貸し出しがあり、これをかぶって、
地下壕内に入ることとなります。

壕内へ

地下壕は岩が剥き出しの状態です。
コンクリートで固められているわけではありません。
ただ、入口から奥に進むに従って、壕は広くなっていきます。

大本営というからには、かなり立派なものを想像しがちですが、
この状態は、前線の野戦地下壕を思わせます。
日本のほぼ中心にある松代町で、しかものどかな田園風景の中に、
このような大規模な野戦地下壕があること自体、
恐ろしく不自然で、奇妙ですらあります。

本土決戦となった場合、軍部は、
この場で篭城戦でもしようとしていたのでしょうか。
もし、そうならば、狂気の沙汰です。
この施設が実際に稼働するような事態になっていたとしたら、
日本は端から端まで完全な焦土になっていたでしょう。

この施設がまったく使われないまま、工事途中で終戦を迎えたということは、
惨禍を極めたあの戦争のなかにあって、
いくらかでもさいわいなことだったかもしれません。

壕内部図

地下壕内は外の暑さが嘘のように肌寒くひんやりとしています。
壕は六キロにも及ぶ長さがあるといいますが、公開されているのは、
500メートルのみです。
ですが、500メートルとはいえ、その距離はかなり長いものでした。

横穴が続く

壕のなかには、横穴がいくつも開いています。
どれも通路状のものばかりで、大きな部屋といったものはまったくないのですが、
どうやら、この通路に、木造の部屋をいくつも作る予定だったそうです。
(壕内は湿度が高いので、木はすぐに腐ったりしたかもしれません)

この壕の建設には、日本人を含め、
朝鮮半島出身の労働者が、多数、動員されたといいます。
厳しい環境下での突貫工事ゆえ、危険も多く、
命を落とされた方も少なくないとのことです。
(これには、異論もあるようですが)

壕は内部に行くほど広く

こうした戦時の遺物に間近で接することにより、
この国が、ほんの60年ほど前に、どのような状態にあったかを、
肌で知ることができます。

いま、日本は、戦後かつてない国難の時期にありますが、
今後も、この国が、道を誤らないよう、
切に、切に、願うばかりです。

ちなみに、この壕の入口脇には、資料館もあったのですが、
すでに閉館となっていたようでした。
次回、もし、この地を訪れることがあったら、
この資料館も見学したいものです。

こうして、一泊二日の長野旅行を終えました。
次回は、川中島の合戦場跡も見学してみたいです。




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