
夏らしい暑い日が続く、と思ったら、いきなり涼しくなってしまい、
まだ八月というのに、なんだか秋の気配さえ漂うようになってしまいました。
今年は、夏場の電力供給に、少なからず不安があるわけですから、
こうした事態は、歓迎すべきなのかもしれませんが…。
とはいえ、そのぶん、今年の気象は極端で、日本全国各地で、
突然の大雨が降ったりと、さまざまな被害を出しているようです。
ここ飛騨高山でも、昨日はたいへんな集中豪雨があり、
すぐ近くの川が大きく増水するなど、いささか心配な場面もありました。
さいわいにもなんら被害はでなかったのですが、同じ飛騨である下呂市では、
避難勧告がでるほどの豪雨だったといいます。
被害が少ないことを、祈るばかりです。
さて、そんな夏らしくない先週の日曜(21日)、
お休みということで、ちょっとクルマで出掛けてみました。
出動車はヨメのクルマ、運転もヨメ担当です。
といっても、空にはびっしりと雲が垂れ込めるあいにくのお天気。
とても、どこかにドライブ、という気持ちにはなれません。
かといって、家でじっとしているというのももったいないし…。
ですので、今回は、遠出ではなく、近場を探検(?)することにしてみました。
というわけで、向かってみたのは、飛騨市古川町。
(飛騨高山の北にある町です)
こちらにある、飛騨かわいスキー場というところに、とりあえず、
行ってみることにしました。
飛騨に生まれ、一時こそ岐阜や名古屋で過ごしたものの、
私は、いまも変わらず、この地に住み続けています。
にもかかわらず、飛騨市のあたりには、行ったことがないところも、
いまだ通ったことがない道も、まだ多数あります。
飛騨かわいスキー場というのも、
道路看板でその名をちらりと見たことがあるのみで、
どこにそんなスキー場があるのか、いままで、まったく知りませんでした。
というわけで、その道路看板にしたがって右に左に進んでいくのですが、
近場といえども、なんとも新鮮な景色です。
しかも、かなりの山奥に入ったというのに、とてもいい道に行き当ったりします。
さらに、大きなグラウンドや公園なども見つけました。
知らないこと、いろいろあるものですネ。
そして山道に入り込み、案内看板をたよりに走ること数十分…、
ようやく、飛騨かわいスキー場へと到達しました。

このスキー場は、あまり規模が大きくなく、また、ここにいたる道は、
どこか他に通じているわけでもないので、クルマ通りはまったくなく、
もちろん、人の気配もまったくなく、極めて静かです。
細かい小雨越しに見るゲレンデには、低い雲がかかり、
とても幻想的な雰囲気を醸し出していました。
鳥の声も、虫の声もせず、ロッジの屋根を伝い落ちる雨の音以外、
聞こえるものはなく、非現実的な静寂があたりを包んでいました。
こんなうら寂しいスキー場を眺めるのも、また、いいものです。
その後は、さらに山奥深く入り、道路看板にある「月ヶ瀬」という地域を、
目指してみます。

それにしても、かなり山奥に入ったのに、時折、道の行く手に集落が現れ、
こんなところにも、人が住んでいるのか、と、驚くばかりです。
夏のこの時期は、自然も豊かで、住むのにはいいかもしれませんが、
雪の降る冬場は、生活がたいへんだと思います。
こうして、順調に進んでいったのですが、
ある場所から、二車線あった道がいきなり極端な細道に…。
細道の運転に慣れているヨメでも、この先に行くのはちょっと…、と、
躊躇するほどの細道で、結局、引き返して別のルートを行くことにしました。
というわけで、Uターンして、いままで来た道とは違う道に、
入り込んでみました。

この道はどこに続くのか、わからないまま、進んでいきます。
途中には、このような二穴式のトンネルがあったりして、ワクワクします。
こうして、山の中をさまよっていると、
いつしか、いつも通る国道361号に出ました。
なるほど、この道はここに繋がるのか、と、妙にナットクしたりします。

次いで今度は、国府町というところまで戻り、
ここから、西に進路を取って、どんどん進んでみました。
まっすぐなこの道がどこに続くのか…。
看板もないため、皆目わかりません。
ひょっとしたら、行き止まりになるのかもしれません。
が、延々と進んでいくうち、
丹生川村(高山市丹生川町)というところに出ることがわかりました。
どこに行くかわからない道を進むのは、ドキドキして楽しいです。

こうして無事、丹生川町に到達。
そこで、遺跡を発見しました。
こちらは、縄文時代の遺跡だそうで、この洞窟のある一帯からは、
石器の類いが発掘されたそうです。

近場にこんな遺跡があることを、私はまったく知りませんでした。
しかも、縄文の昔から、この地に少なからず人が住んでいた、ということに、
驚くとともに、なんとも不思議な感覚を憶えました。
この場所に、縄文人たちの姿を、ふと、心の中で思い描いてしまいました。
というわけで、近場探検プチドライブだったのですが、
なかなかおもしろかったです。
もう少し涼しくなったら、今度はMINIで出掛けたいです。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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