
ほぼ四年にわたって、ウチのヨメさんの愛車だった、
プジョー106テンサンラリーと、ついにお別れの時がやってきました。
このクルマは、今時のクルマにはないシンプルなデザインと、
小気味よい操舵感が魅力で、ヨメさんもいたく気に入っていました。
(といっても、私は、このクルマをほとんど運転しませんでしたが)
が、昨年の11月に、岐阜県下呂市周辺で、走行中、マフラーが折れてしまい、
それ以後、ヨメの心も折れてしまい、今後も乗り続けることに、
大きな不安がでてきてしまいました。
ちなみに、そのマフラートラブルの模様は、こちらに詳しく書きました。
○ テンサン、下呂にてマフラーが…
たしかに、エンジンこそ調子はいいものの、
足回りのブッシュがヘタってきているのか、走っていると、
ごく小さなものですが、さまざまな異音が出るようになり、
車体のあちこちにガタがきていることは、明らかでした。
しかも、車検が、この2月15日に切れることとなり、いよいよ、
いっそ大掛かりな修理をするのか、もしくは新しいクルマにするのか、
その決断に迫られていました。
というわけで、結局のところ、もはやこのテンサンに乗るのは厳しい、と、
ヨメは判断し、愛着は大いにあるものの、
新しいプジョーに乗り換えることになりました。
そんなわけで、このテンサンは、泣く泣く手放すこととなりました。

思えば、このテンサンで、あちこち行きました。
こちらは、恵那、土岐のあたりだったと思います。
青空の下、白いボディが映えますね。

こちらは、平湯峠です。
平湯温泉に行くための峠ですが、いまではトンネルがあるため、
通行量の少なくなった峠です。
この峠を登り詰めた先に、乗鞍スカイラインがあります。
(一般のクルマはスカイラインに入ることはできません)

また、あるときは、大雪の日に出掛けたりしました。
こちらは、上宝村というところにある、レストランの前です。
いま思えば、この天候でよくいったものです。

そしてこちらは、富山県の海王丸パーク近くにある、
「新湊きっときと市場」の駐車場です。
すでにこのブログで紹介済みの写真ですが、
晴天のもと、広々した駐車場で撮ったこの一枚は、
いまあらためて眺めても、お気に入りのものです。

こちらは、先週の日曜、最後のドライブに出掛けたさいの様子です。
愛知県瀬戸市の道の駅「瀬戸しなの」というところで撮りました。
(ちなみに、この道の駅では、多数の陶器を販売しており、
おみやげにご飯茶碗とか買ってきました)
このように、テンサンに乗って、じつにいろいろなところに出掛けたのですが、
細かなトラブルこそあったものの、深刻な故障などはまったくなく、
(乗り始めた頃、スロットルボディが悪いとか、いろいろいわれたのですが)
じつに信頼性の高いクルマでした。
そんな思い出のいっぱい詰まったテンサンですが、
手放すといっても、すでに走行距離は10万キロを超えており、
年式からいっても、15年以上過ぎています。
通常の感覚なら値段などとてもつかず、廃車にするしかないところですが、
(実際、ヨメは廃車にするつもりでいました)
なにしろ希少なクルマですし、ボディは錆びもまったくなくキレイな状態で、
エンジンも調子がよく、ラテン車マニアになら、まだ、
充分、乗っていただけるのではないかと、私は思いました。
(もちろん、かなり大掛かりな修理をしなくてはならないでしょうが)
というわけで、同じ岐阜県内で、
プジョーを含むラテン車を取り扱っているスペシャルショップに問い合わせてみると、
クルマの状態がどの程度なのか、一度、見てくださるとのことでした。
対応もとても丁寧で、雰囲気もよさそうな感じでした。
折しも、ヨメは、実家のある岐阜県南西部に行くこととなっており、
この道すがらに、お店に寄ることになりました。
その結果、無事、引き取ってもらえることとなりました。
(が、その場にクルマを置いていくこととなったヨメは、電車に乗って、
実家へと行ったそうです)
廃車にするはずのクルマが、わずかでもお金になった、ということは、
うれしいことですが、それよりも、このテンサンが、
たとえ部品取りになったとしても、ふたたび、
なにかの役に立つのなら、うれしい限りです。
なにしろ、廃車にするには、あまりにしのびなかったですから…。
ちなみに、このテンサンは、過去に事故の経験がないということで、
ちょっと珍しい、といわれたそうです。
(テンサンの事故率はそんなに高いのでしょうか…)
なので、状態如何によっては、ふたたび整備され、
また、どなたかに乗っていただける、という可能性もあるそうです。
もし、そうであれば、ほんとうにうれしいです。
いずれにしろ、テンサンとはお別れとなりました。
今度は、新しいプジョーが我が家にやってきます。
その紹介も、このブログで、また行いたいと考えています。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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