庵野秀明特撮博物館チラシ

先日、名古屋市科学館で開催されている、
庵野秀明特撮博物館という企画展に行ってきました。
庵野秀明氏は、新世紀エヴァンゲリオンの監督として広く世に知られていますが、
大の特撮マニアでもあるとのことで、氏の創造の原点は、
これら特撮映画やテレビ番組にあるといいます。

今回の企画展は、そんな庵野監督が、
円谷プロがかつて製作した特撮用のプロッブや小道具、
イメージスケッチなどを紹介していく、といったスタイルでなされています。
また、新世紀エヴァンゲリオン劇場版Qと共に上映された、
巨神兵東京に現わる、という特撮短編映画に使われた街の模型なども展示されています。
本展の開催期間は、今年の11月1日から年明けの1月12日までとのことですので、
興味をお持ちの方は、ぜひ、名古屋市科学館に足を運んでみてください。

○ 庵野秀明特撮博物館の情報はコチラへ

私は子供の頃に、
今回の会場となった名古屋市科学館に行ったことがあるのですが、
高校卒業後、名古屋に10年ものあいだ住むことになったにもかかわらず、
その間は科学館に行く機会などはなく、今回はおよそ40年ぶりの訪問となりました。

名古屋市科学館

現在の科学館は、場所こそかつてと同じものの、
大幅に改築されたらしく、当時の面影はまるで見当たりません。
前庭には、たしか古いジェット戦闘機が展示されていたように思うのですが、
その姿も、いまはどこにもありませんでした。

…と、過ぎ去った月日の長さを思いつつ、科学館のエントランスに。
ここでチケットを購入し、いざ、館内へと歩を進めますが、
まずは、科学館の常設展示から、少し見学してみることにしました。

これら展示物も、また各フロアも、以前の科学館からは大きく様変わりしており、
とてもきれいで新しいものになっていました。

恐竜の骨格模型

こうした、恐竜の巨大な骨格模型は、以前の科学館には、
なかったように思います。

すでに冬休みに入ったためか、場内は子供が多かったのですが、
思いのほか、学生と思われる若いカップルが多く、
科学館は名古屋のデートスポットにもなっているのかな、と、思わせました。

チラシ裏面

そしていよいよ、今回の目的である庵野秀明特撮博物館の展示室へと向かいます。
会場は地下のスペースがあてがわれているため、
エスカレーターを降りて向かうかたちになりますが、
この、エスカレーターを降りる時点で、もうワクワク感が増してきます。
ですが、ここから先は、一部のエリアを除いて撮影が禁止されているため、
写真の掲載がちょっと少なくなっています。
すみません。

場内でまず最初に目を引くのは、海底軍艦の轟天号と、
惑星第戦争に登場した宇宙戦艦である轟天号のふたつのプロッブです。
巨大ドリルを先端に配したデザインはインパクト満点です。
このデザインは、ひょっとしたら、サンダーバードのジェットモグラを、
イメージベースにしているのかもしれません。

すぐそばの壁面には、小松崎茂氏が描いた轟天号のイラストも展示してあり、
かつて、少年漫画誌で氏のイラストを食い入るように見つめていた私にとって、
もう、この時点で気分は盛り上がります。

そして、私にとってもっともうれしい展示物が、
マイティジャックのマイティ号でした。
私はもともと、ゴジラやウルトラマンなどにはまったく興味がなかったのですが、
サンダーバードなどのメカものの特撮は大好きでした。
ただ、和製特撮は怪獣ものがメインで、メカものは少数派だったかもしれません。
その少数のなかでも、際立って秀逸だったのが、
子供向けではない特撮番組として放送されていた、マイティジャックです。

この番組は、世界征服を企む悪の秘密結社Qと、
最先端の兵器を駆使する秘密防衛組織MJとの暗闘を描いたもので、
時間枠も一時間という通常のドラマと同じとなっており、内容もクールでした。
テイストとしては007をサンダーパートをミックスしたようなもの、
といってもいいかもしれません。
(ただ、劇中、メカの登場シーンは、それほど多くはありません)

MJの主役にして最大のメカがマイティ号です。
潜水艦、戦艦、飛行機、を足して三で割ったような巨大メカです。
そのデザインも番組同様洗練されたもので、
先端にドリルをつける、などという無粋なことはされていません。

デザインは、怪獣のデザインで知られる成田亨という人とのことですが、
とても未来的でセンスよくまとめられていると思います。
とくに艦首のあたりはメカらしくてかっこいいです。

番組の冒頭、マイティ号が格納されている海底ドッグに、
海水が注入されていくシーンがあるのですが、
グッと遠近感がついたアングルで、とてもカッコいい。
テーマソングもそんな場面にぴったりで、このシーンは、
もはや私にとって意識刷り込みともいえるものです。

そのほかにも妖星ゴラスのプロッブや、ブースカに登場したらしいゲストキャラ、
ミラーマン等のマスクなどもありました。

また、巨神兵東京にあらわる、という短編特撮フィルムの上映や、
円谷プロの倉庫を再現した展示もありました。

最後の展示スペースは、
この巨神兵東京にあらわるのセットを再現したものがあり、
ここでは、撮影も許されていいました。

破壊された街の模型

こちらは破壊された街の模型なのですが、街のなかに見学者用の通路があり、
向こう側からもこちらを撮影できるようになっています。

見物客がいっぱい

かなり大掛かりなもので、見学客のみなさんも、
それぞれ思い思いの方向から写真を撮ったりしていました。

瓦礫状態

こちらは破壊された東京タワーとビルの瓦礫なのですが、
瓦礫は質感がうまくでていると思いました。
それにしても、これだけの模型を作るとなると、かなりの手間を要するはずです。
仕事とはいえ、模型への愛がないと、できないことだと思います。

小道具も展示

街の廃墟セットの傍らには、小道具も展示してありました。
こうしたものも、見ていて楽しいです。

現在の特殊撮影は、3DCGの発達によって、
飛躍的にリアルに、また、臨場感溢れるものとなりました。
そのため、こうした分野の撮影は、デジタルでの表現がメインとなりつつあり、
模型を使ってのアナログな手法は、過去のものとなりつつあるともいえます。
ですが、デジタルほどのリアルさはなくとも、
模型を使っての特撮には、どこか暖かみがあり、
また、微笑ましさを感じることがあります。

精巧なジオラマ模型を見るのは、
たとえ模型に興味のない人にとっても、楽しいものだと思います。
作り込まれたディティールには、制作者の熱量やこだわりがこめられていて、
見る側を驚嘆させたり、思わずニヤリとさせたりします。

今回の展示物にも、こうした、
制作者側の思いや楽しさが、しっかりと吹き込まれていたように感じます。

というわけで、庵野秀明特撮博物館を、充分に堪能してきました。
今後も、同様の企画展は開催してほしいものです。




コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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