
昨年のちょうどこの同じ時期にも、
大阪のギャラリースプーンさんで開かれた企画展に参加をさせていただきましたが、
今年もまた、みなさまのご好意で、出展をさせていただくことになりました。
前回は爬虫類 (REPTILES - レプタイルズ -) がテーマとなっていましたが、
今回は、両生類 (AMPHIBIANS - アンフィビアン -) がテーマとなっています。
会期は、本日2016年12月5日(月) から、22日(水)までの、
およそ二週間となっており、比較的長いあいだ、展示をされることとなっています。
時間は午前11時から午後7時まで。最終日は午後5時までとなっています。
ですが、土日は休廊となっていますので、もし、
お出かけのさいは、ご注意をいただければと思っております。
場所は、大阪市中央区釣鐘町です。
地下鉄の駅では、天満橋駅4号出口がいちばん近いと思われます。
詳しくは、下記リンクをご覧ください。
○ 大阪 天満橋 ギャラリースプーン ~
前回の爬虫類に引き続き、両生類も、私にとってはあまりなじみがないもので、
制作にさいしては、いったいどうしようかと、けっこう悩みました。
当初は、変わった両生類を選んでみようかとも思っていたのですが、
結局、いちばんわかりやすい蛙を対象とすることにしました。
そんなわけで、蛙の資料をいろいろ調べてみたのですが、
その過程で見つけたのが『ヤドクガエル』という、毒を持つ蛙です。
この蛙は、とても色彩が鮮やかで、その鮮やかさが、ともすれば、
毒々しさを感じさせるようにも思います。
ですが一方で、どことなくかわいい雰囲気も漂っています。
そのせいでしょうか、この蛙は飼育用として人気があるともいいます。
(人の手で人工的に飼育されるものについては毒は発生しないそうです)
この色の鮮やかさとかわいい雰囲気に魅了され、
ヤドクガエルをShade 3Dにて作ってみることにしました。
以前にも当ブログで少し書きましたが、
ここ最近、Shade 3Dはポリゴン編集機能は大幅に強化され、
また、サブディビジョンサーフェイスを使うことで、
いままでは製作が困難だった生物的、有機的な形状も、
比較的容易に製作できるようになりました。
(こうした表現は、自由曲面では非常に難しいと思います)
今回の蛙の製作では、このポリゴン機能を活用しましたが、
いかんせん、生物的表現はもともと得意ではないというところもあり、
形状を詰め切れなかったところもでてきてしまいました。
このあたりは、今後も練習したり勉強したりしないと、いけないようです。
といいつつも、なんとか最初の蛙を完成させました。
蛙の体表はUVマッピングにて作成しましたが、UVの展開の仕方が悪かったのか、
一部のマップが伸びてしまったりと、いろいろと苦労しました。
ヤドクガエルは、イチゴヤドクガエル、キオビヤドクガエル、マダラヤドクガエル、
といった種類があり、それぞれ、色が違います。
ですので、その違いは、マッピングによって再現しました。
実際にはそれぞれ形状も微妙に違うのかもしれませんが、よくわかりませんでしたので、
マッピングにて対応することにしました。
こうして、三体の蛙を完成させてましたが、そのあと、
蛙同士をコードで結んで充電しているようにしようとしたのですが、
なんとなくレイアウトがかっこよくなく、また、
ゼンマイ機構を仕込んだりしようとしたのですが、これもいまひとつ、
ビジュアル的にピンときませんでした。

というわけで、さんざん悩んだり試作を繰り返したにもかかわらず、
結局、なんの工夫もないまま、ただ単に蛙を並べるのみにしました。
こちらが、その作品になります。
おもしろみがない、のかもしれませんが、レイアウト的には、
これがいちばんシンプルで、かっこよく見えるのでは、と考えています。
また、背景が真っ白ですので、黒マットをつけて額装すると、
より映えるようにも思いました。
ちなみに、昨年の企画展のさいには、
大阪のギャラリースプーンさまにお邪魔をさせていただき、
普段お仕事でお世話になっているスプーンのみなさま、また、
参加をされていらっしゃるイラストレーターのみなさまと、
お話をさせていただきましたが、
あいにく、今回は、仕事や所用がたてこんでおり、大阪まで行けそうにありません。
たいへん残念ですが、もし、同様の機会があれば、そのときは、
ぜひ、会場で、みなさまの作品を拝見したいと考えております。
ちなみに、ギャラリースプーンさまの場所について、
再度、あらためて画像を交えてご紹介いたします。

Gallery SPOON special exhibition 2016
『the AMPHIBIANS』両生類
会期2016.12.5(mon) 〜 21.22(thu) 11:00 〜19:00
*土日はお休みですので、くれぐれもご注意ください。
また、スプーンのみなさまには、いつもお世話になっておりますが、
今回もまた、この企画展へのお誘いをいただき、たいへん光栄に思っております。
ありがとうございました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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