補修後のMINI

五月の終わりの日曜日、MINIで、四つの県を一日で巡るという、
大ロングドライブを敢行したと、当ブログでも紹介しましたが、
そのあと、コイン洗車場で洗車をしたさい、高圧洗浄機の圧力で、
ヘッドライトしたの塗装が、わずかな面積でしたが、
吹き飛んでしまう、ということが起きました。

もともと、塗膜のしたで、錆が進行して塗装を浮かせていて、
高圧の水を浴びることで、浮いた塗膜そのものが飛んでしまった、
ということのようです。
でなければ、いくら高圧とはいえ、水があたった程度で、
塗膜が飛ぶなんてことは、ありえまえん。

このときは、ちょっとショックで、なんともため息ばかりだったのですが、
このまま見て見ぬ振りをするわけにもいかず、
かといって、板金に持ち込むほどのことでもないように思い、
いろいろ考えた末、まずは自力で補修してみることにしました。

まあ、古いクルマですし、飛騨高山に住んでいた頃は、
路上に融雪剤を撒く冬の時期にもMINIを走らせてもいたわけですから、
こうした問題がでてくるのも、やむを得ないことかもしれません。

それにしても、最大の問題は、
この塗膜のしたの錆が、どれくらい進行しているかです。
問題の箇所は、ヘッドライトのすぐしたの、
ちょうど鉄板と鉄板が組み合わされた段差状になっているところです。
こういう接合箇所から発祥している錆は、
経験上、ちょっとやっかいだという思いもあります。
悪くすると、鉄板に穴が空いていたり、
接合箇所からクサリが発生していることも考えられます。

いずれにしても、錆の程度を見定めなければなりませんし、
一刻も早く、手当をしなければなりません。
そのためには、必要な道具や補修剤を準備する必要があります。
というわけで、まずは、錆を落とすためのサンドペーパーから揃えることにしました。
当初は、タミヤ模型から発売されている、
模型製作用のサンドペーパー「フィニッシングペーパー』を使う予定でした。
というのも、フィニッシングペーパーは安価で、
しかも、ひとつの袋のなかに、番目の違うものが複数入っていますし、
わざわざ買いにいかなくとも、部屋のあちらこちらにストックしてあります。
が、フィニッシングペーパーには、目詰まり防止ための、白い粉末状のものが塗布してあり、
それが、磨いた箇所に残って悪い影響を与えないかと、ちょっと心配でもあります。

いずれにしても、補習用のケミカル剤などを買わなくてはいけないので、
自動車用品量販店に行ってみたのですが、そこで、
クルマの補習用として、番目の違うサンドペーパーのセットがあるのを知り、
それがとても安価だったので、こちらを買って使うことにしました。
そして、錆を除去するためのクリーム、錆を防錆皮膜に置き換えるケミカル剤、など、
おもいつくものを買っておきました。

塗装の剥がれ部分

そしてこちらが、問題のMINIの塗装剥離箇所です。
この写真は、塗膜剥離直後に撮影したものなので、
患部の面積もごくごく小さいのですが、
実際には、塗膜のしたでもっと大きな広がりをもって進行しており、
それらを全部はがして、錆を露出させるところから、はじめなければなりません。

というわけで、浮いている塗装の隙間に、
マイナスドライバーを突っ込んでは塗膜を起こして取り去り、
錆の全貌を暴きにかかります。

この箇所のほかにも、ちょっと心配なところもありますが、
とりあえず、指で触っても塗装の浮きが感じられないところは、
ひとまず、そのままにしておくことにします。
(それらも全部やるとなると、素人では手に負えない板金作業になってしまいますから)

暴いてみると、けっこう大きな面積になってしまいました。
しかも、ホントに一面茶色のサビサビ、ガサガサの状態になっており、
衝撃を受けましたが、鉄板と鉄板の接合面はしっかりとしており、
また、穴やクサリもなく、ほんとうにホッとしました。
穴があいてしまうと、やっかいですからネ。
(ちなみに、錆を露出させたこの状態の写真を撮り忘れてしまいました)

浮いた塗装をすべて剥がす

まずは、もっとも粗目の150番目のサンドペーパーでサビを落とし、
そのあとは、320番のペーパーで、より慎重に磨いていきます。
この作業を繰り返すことで、茶色の錆が取り払われ、
鈍い銀色の、鉄の地金が見えるようになります。
できれば、ワイヤーブラシを使ってしっかり磨きたいところでもありますが、
そんなことをすると、ダメージのない塗膜部分をも傷つけてしまいそうです。
ですので、歯ブラシなどを代用品として使いつつ、やさしく丹念に錆をとります。

補修用ケミカル用品

次に、99工房のサビとりクリームを、説明書に従って厚く塗り、
10分ほど時間をおいてから、キッチンペーパーで拭いてサビを取り除いていきます。
この行程を、およそ三回繰り返しました。

というわけで、すっかり錆は落ち、地金がきれいに顔を出しました。
ですが、こうして地金を出しても、ひょっとしたら、
微小なサビがまだ残っているかもしれません。
ですので、そうした小サビを封じ込めるために、
赤サビを防錆皮膜に換える、転換剤を使うことにします。

転換剤を塗る前に、表面を脱脂します。
本来であれば、脱脂用のシリコンオフスプレーを使うところですが、
いくら錆をすべて露出させたとはいえ、それほど大きな面積ではないですから、
シリコンオフシートという製品を使って、表面を脱脂することにしました。

脱脂用ケミカル用品とサンドパーパー

こちらが、そのシリコンオフシートです。
ウエットティッシュ状になっており、狭い面積ならば、これで充分かな、と、
思っています。

そしてシリコンオフシートを二回使い、脱脂し、よく乾燥させてから、
防錆転換剤を慎重に塗っていきます。
とくに、地金が露出している箇所と、塗装された部分との境目部分に、
塗り残しが生じないよう、慎重に塗っていきます。
20分ほどの時間をおいてから、もう一度、転換剤を塗布します。

オイル等点検

この20分ほどの間に、エンジンオイルの残量をチェックしたり、
ドアやボンネット、トランクといった、各所のウェザーストリップに、
ラバープロテクタントを塗布したりと、思いつくままに、
あちこち、手入れしてみました。
そうこうするうちに、20分など、あっという間に経ってしまいました。

地金は無事

20分ほどで、防錆転換剤を塗ったところは、
説明書通り、黒い皮膜を形成してくれます。
こうして黒く変色してくれると、
なんだか、効果を発揮してくれているような、そんな気にもなります。
このあと、二時間半ほどしっかり乾燥させ、その次にサーフェイサーを塗る作業に入ります。

サーフェイサーは、手持ちのものを使うということで、模型用を使うことにします。
グレーのサーフェイサーが見当たらなかったので、
クレオスの白いサーフェイサーを使い、まずは錆部分を真っ白に塗りました。
(この真っ白の状態も、撮影するのを忘れてしまいました。すみません)

その後、同じクレオスの模型用ラッカー系塗料で、ボディ色を作ります。
プラモデル用なので、クルマの補修に使っても、
耐久性という点で、不安があるかもしれませんが、
ラッカー系は塗膜が強く、また、すでに各色を豊富に揃えているので、
コイツを使うのが、私にとって、最良の選択かと思っています。

じつは私は、名古屋に住んでいた当時、
写真修正を行うレタッチスタジオに勤めていたことがあります。
その作業は、写真とまったく同じ色を絵の具を混ぜて作り、
それを、エアブラシを使って、写真に直接吹き付けて修正する、というものでした。
ですので、塗料などで特定の微妙な色調を作ることには、
比較的、慣れているといってもいいかもしれません。

補修に使用した色

私のMINIのボディ色は白に近いベージュですが、この色は、
ホワイトと、サンディブラウンと、軍艦色(2)を、
適度に混合させれば、できるのでは、と、感じました。
というわけで、それらを皿にとり、混ぜ合わせて、状態を見ます。

そして塗り付け。
塗り付けたところがボディより明るいと、ちょっと目立ちます。
逆に、ちょっと暗いほうが、馴染んで見えると思います。
そんなわけで、少し暗めに調色し、丹念に塗り付けていきます。

補修完了

色的には、自分としてはかなりいい線になったかと思います。
少なくともパッと見には、補修したことがわかりません。

これで、ほぼ補修は終了ですが、このあと、
10日間ほどの時間を置き、乾燥、定着をさせ、
その後、再度脱脂をしてから、
クリンビューが発売しているコーティング剤『イオンコート』を、
丁寧に二回、かけてみました。

当初は、2000番のような細目のペーパーで補修部分を研ぎ出し、
さらにコンパウンドをかける予定でいたのですが、
試験的に2000番ペーパーをかけたら、ちょっと色が変わってしまいましたので、
そのままなにもせず、イオンコートを塗布することにしました。

なにぶんにも素人仕事ですので、どの程度の耐久性があるか、
また、錆がしっかり取り除けているか、わからないところもあります。
加えて、プラモデル用の塗料 (クレオスのラッカー系塗料) が、
どの程度、持ちこたえてくれるか、
そのあたりも、心もとない感じがしますが、とりあえず、
できることはやった、という感はあります。

ちなみに、クレオスのラッカー系塗料の耐久性ですが、
以前、飛び石で傷がついたところにも、これらを使って、
タッチアップしたことがあります。
それらは、いまも塗膜を保っていますので、
たとえプラモデル用といえども、一定の程度の耐久性はあるものと思っています。

クルマのボディを自力で修復したい方や、錆に悩む旧車オーナーの方にとって、
本投稿記事が、少しでも参考になれば、さいわいです。



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