賤ヶ岳からの眺め

9月に入ってから急に、朝晩はとても涼しくなり、
蒸し暑く寝苦しかった8月が嘘のように、とても過ごしやすくなりました。
このような気候になってくると、
いよいよ、MINIの季節がやってきたかな、という思いにもなります。
なにしろ、エアコンもなく、また、
オーバーヒート対策としてヒーターを入れつつ走る我がMINIは、
夏場にドライブするのはたいへんで、遠出する気にはなれませんでした。
(前回も書きましたが、一度だけ酷暑の日にMINIを出しましたが、
汗が目に入って苦労しました)
ですが、これからは、MINIでのお出かけもできそうな予感です。

そんなわけで、先週の日曜、久しぶりにMINIを走らせてみることにしました。
今回の目的地は、滋賀県の『賤ヶ岳 (しずがたけ)』というところです。 
この賤ヶ岳には、先月にもヨメのプジョーで立ち寄ってみたのですが、
夏休み期間中だったためか、駐車場に思うような空きがなく、
すぐに引き返してきてしまいました。
ですので、今回は二度目のチャレンジとなります。

というわけで、MINIの暖気とオイルチェックをすませ、出発。
まずは岐阜県垂井町、そして関ヶ原方面へと進みます。
関ヶ原では、石田三成が布陣した笹尾山を横目に見ながら、
国道365号線に乗り換え、その先の滋賀県長浜市を目指します。
長浜に到着してからはそのまま北上し、木之本町方面に向かって走ります。

空模様は絶好の好天で、空気もさわやか。
まさに絵に描いたようなドライブ日和です。
のんびりと走りつつ琵琶湖北部に到着。
ここから国道をそれて、賤ヶ岳へと向かいます。

MINIでお出かけ

前回は駐車をあきらめましたが、今回もクルマは多いものの、
無事、駐車することができました。

ここ賤ヶ岳は『賤ヶ岳の戦い』があった場所として、名を馳せています。

天正十年(1582年)、織田信長が、京の本能寺で明智光秀に討たれるという、
前代未聞のクーデターが発生します。
いわゆる『本能寺の変』です。
信長の家臣であった羽柴秀吉は、このとき、西国の雄である毛利を攻めており、
おりしも、備中高松城を囲んでいる最中でした。
京から遠く離れた地にいながら、信長横死の報にいち早く接した秀吉は、
すぐさま毛利側と和睦し、急激な勢いで、自軍を東へと戻します。
これが世にいう、秀吉の「中国大返し」です。

謀反の首謀者である明智光秀は、あまりに早い秀吉の東進に驚き、
山崎で秀吉軍を迎え撃ちますが、あえなく敗北してしまいます。
その後、信長亡き後の織田家の遺産を、
誰が、どのように継承していくのかを話し合うため、尾張の清洲城で会議がもたれます。

明智討伐によって発言力を増していた秀吉は、
本能寺の変のさいに信長とともに討たれた織田信忠の嫡男、
つまり、信長の孫である「三法師」を、織田家の後継者としてかつぎだします。
秀吉は、幼い三法師を旗頭にしつつも、
自らはその後見に収まることで権力掌握を目論みます。

が、秀吉の台頭に、織田家筆頭家老である柴田勝家が黙っているはずもなく、
翌年の天正十一年になると、両者の対立は戦へと発展していきます。
その戦の場となったのが、この『賤ヶ岳』なのです。

岐阜市に活動の拠点を写してからというもの、
私は、ここ賤ヶ岳探訪を熱望していましたが、
その夢は、ようやく達成された、という感じです。

旗指物

賤ヶ岳の戦いでは、秀吉配下の七人の兵が活躍しており、
『賤ヶ岳の七本槍』として名を馳せています。
賤ヶ岳登山道の登り口には、その名と家紋とを記した旗指物が、
並べられていました。

賤ヶ岳には、リフトで登るか、徒歩で登山道を登るか、どちらかが選べます。
距離は1.5キロだそうです。
1.5キロくらいだったら、登るのにそれほど苦労はなさそうですが、
ヨメと相談し、とりあえず登りについては、リフトを使おうということになりました。
リフト代は片道420円と、比較的リーズナブルです。

賤ヶ岳リフト乗り場

リフトは、スキー場にあるものとほぼ同じです。
こうしたリフトに乗るのは何年ぶりでしょうか…。
ただ、リフトの高さは、スキー場のあるもののように高くはなく、
伸ばした足の先は地面の草に触れそうです。

リフトでGO

こちらがリフトからの眺めです。
ほんとうはもっと気持ちのいい眺めなのですが、写真には草しか映っていませんでした。
ちょっと残念です。
いずれにしても、リフトでの山登りはなんだかワクワクしますね。
しかも天気がいいだけに、気持ちも高ぶります。

リフトは途中からかなりの急勾配になります。
ふりかえると、麓の景色がとてもきれいに見えましたが、
傾斜がきついだけに、高所恐怖症の私は、ビビってしまいました。
(なので、写真も撮れませんでした)

こうして無事、終点に到着。
が、リフトの終点は頂上にあるわけではなく、
このあとは徒歩行軍でさらなる高みを目指します。

すばらしい眺め

山道の途中からは、琵琶湖を見渡すことができました。
青い空に青い湖面、まさに胸のすくような眺めです。

近江側を見る

こうして歩くこと数分、無事、頂上に到着しました。
ここからは、近江側の大地を見渡すことができます。
目を凝らすと、浅井長政の居城『小谷城』のある小谷山や、
信長が小谷城を攻めるさい本陣を置いたという、虎御前山も見ることができます。
それにしても、この日は、ほんとうに気持ちいい晴天でした。

ちょうどそのとき、頂上にいた歴史ガイドの方が「解説しますよ~」と、
周囲に声をかけていたので、さっそく、お話を聞かせていただくことにしました。

余呉湖の古戦場を見渡して

解説は、琵琶湖の北にある余呉湖が見渡せる場所で行われました。
つまり、こちらが、賤ヶ岳の戦いの主戦場になるとのことです。

この戦いは、余呉湖からさらに北に位置する、
権現峠という峠から、東野山砦という場所を結ぶラインで、行われたようです。
私は、秀吉の本陣がふもとの木之本地蔵院にあったと聞いていたので、
秀吉は木之本周辺に陣を置き、勝家がこの賤ヶ岳に陣を敷いたのかな、などと、
勝手な解釈をしていましたが、それはまったくの間違いでした。
不勉強を恥じ入るばかりです。

ここ賤ヶ岳には、秀吉方の桑山春重という武将の陣が合ったそうで、
柴田勝家の本陣は、ずっと北の福井県との県境あたりにある、
玄蕃尾城という山城だったそうです。

戦いの様相としては、双方、要塞化した砦や城に籠って篭城する、というもので、
このようなかたちの戦闘は、日本史上的にも珍しいとのことでした。
双方が立てこもる篭城線においては、先に動いたほうが不利になるといいます。
ですので、両軍とも目立った活動を控え、よって膠着状態が続くことなります。
そんな折り、秀吉が岐阜方面へと兵を下げ、それを好機と見た柴田勝家側の武将、
佐久間盛政が攻勢に出ます。
この攻撃により、秀吉方の中川清秀が討ち死にし、
秀吉配下の他の武将も苦戦を強いられます。

ところが、岐阜への途上にあった秀頼は、この一件を知らされるとただちに転進。
賤ヶ岳へと取って返します。
そのスピードは佐久間盛政の予想を遥かに上回るもので、
いわば、中国大返しの再現をここでもやってみせた、ということになります。
後に、この秀吉の高速転進を『美濃大返し』と呼ぶようになったそうです。

佐久間盛政は、戻ってきた秀吉軍と激突します。
その戦闘の最中、柴田勝家側についていた前田利家が、独断で撤退してしまったため、
柴田側は総崩れとなってしまうのです。

じつは、このブログには書いていませんが、昨年、MINIで余呉湖を一周し、
その後、国道365号線を通って、福井県側に抜けたことがありますが、
このとき、知らず知らず、柴田側、秀吉側の最前線を横切っていたことになります。
今度同じ道を通るときは、そのことを念頭に入れておきたいですし、
できれば、周辺の砦跡も見てみたいものです。

というわけで、賤ヶ岳を思いっきり堪能し、いざ、下山しようと思ったのですが、
ショートカットの険しい坂道を通ろうとしたとき、ヨメが足をとられて大転倒。
足をくじいてしまいました。
まさに、賤ヶ岳で名誉の負傷です。

そんなわけで、帰りもリフトに乗っていこうかと思ったのですが、
ヨメによると、歩けるからだいじょうぶ、とのことなので、
登山道を歩いて下山することにしました。

下りの山道

こちらがその登山道です。
木漏れ日が美しく、また、つづら折れの道がなんとも楽しいです。
途中、登ってくる登山者と何度もすれ違いました。
歩いて登る人も、ことのほか多いようです。

リフトを仰ぎ見て

道は時折、行きに使ったリフトの軌道と交差していました。
座席の位置が低いので、がんばれば途中乗車できそうな気もしました。

こうして無事下山し、その後は、
MINIで琵琶湖畔をドライブしてみよう、ということになりました。
向かった先は、琵琶湖の西岸の高島市方面です。

すばらしい青空

このコースは、GWのときにもMINIでドライブしましたが、
湖畔道路は信号もなく、交通量もさほど多くはなく、それでいて眺めは素晴らしく、
まさに絶好のドライブコースです。

湖畔のMINI

MINIも快調で、とても気持ちよかったです。

ところが、ヨメの足首がまたしても痛みだし、
途中、薬局によって湿布を買って帰ることに。
でもそのまま帰るのはちょっとさみしいということで、
いま来た道を引き返しつつ、今度は琵琶湖の東岸へと向かい、
そのまま、彦根まで向かって走ってみました。

快適ドライブ

というわけで、賤ヶ岳古戦場見学に加え、琵琶湖湖畔をドライブするなど、
とても楽しい一日を過ごしてきました。
とくに、琵琶湖湖畔ドライブには、またぜひ、いきたいものです。



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