
早いもので、2019年もまもなく半分が終わろうとしています。
気がつけば、もう夏なんですね。
今年の夏も、去年と同じように厳しいのでしょうか……。
それを思うと、ちょっと気が滅入ってしまいますネ。
それにしても、ここのところ、お仕事については、いたって暇な状態になっています。
あまりに忙しいのも、それはそれで、かなりしんどいわけですが、
暇になると、今度は、精神的な面で不安になりますよね。
まあ、これが自営業のさだめというところでしょうか……。
もっとも、こんなときこそ、作品作りに専念したり、また、
スキルアップをしていきたいものです。
とくに今年は、晩秋から冬にかけて、東京の池袋で、
グループ展に参加をさせていただく予定ですので、
いま、この時間を使って、作品作りに日々勤しんでいます。
さて、そんな話はさておいて、本題に……。
すでに二週間以上も前のことになりますが、
名古屋の『ノリタケの森ギャラリー』で行われていた、
第14回オートモビルアート展2019の見学に行ってきました。
このエキシビションは、さまざまなクルマのイラストや模型を一堂に展示するもので、
毎年、ノリタケの森ギャラリーにて開催されています。
昨年は失念していて見学に行くことができなかったのですが、
今年は、DMが届いたこともあり、あらかじめしっかりと見学日の予定を立てておきました。
(そういえば、昨年は、そもそもDMが届いていなかったような気がします)
会場であるノリタケの森へは、クルマで40〜50分ほどで行くことができました。

というわけで、お昼過ぎに、ノリタケの森に到着。
この場所は名古屋駅の目と鼻の先なのですが、とても自然豊かで、しかも静かです。
酷暑が予想されるこれからの季節は、お散歩にはあまり向かないかもしれないですが、
のんびりと歩くには、まさに最適の場所かもしれません。

庭内にはカフェやレストランもあり、しかも、どこも清掃や手入れも行き届いて、
ただ歩いているだけでいい気分になります。
まさに憩いの場という感じですね。

私は、このノリタケの森に来るのは二年ぶりなのですが、
それよりもまず、名古屋にくること自体が、とてもひさしぶりです。
岐阜から名古屋はそれほど遠くはないのですが、
去年から今年にかけて、なかなか名古屋にくる機会がありませんでした。
(ヨメはあまり名古屋のような人の多いところに行きたがりませんし)

会場となったノリタケの森ギャラリーのまえには、スズキ・キャラが展示してありました。
このクルマは、希少車といってもいいのではないでしょうか。
いまでは、すっかり見かけなくなりました。

会場に一歩足を踏み入れると、俄然、気持ちは盛り上がります。
壁面にはイラスト作品がところせましと展示され、
中央のブースには模型作品が並べられています。
模型は、モデルアートといった模型雑誌の作例となったものをはじめ、
どれもクオリティの高い作品ばかりです。
それにしても、イラストと模型の展示って、まさに夢のような取り合わせですね。
参加されている作家さんは、前回と同じ方々ばかりではないかと思います。
アドビイラストレーターを使って、リアルなカーイラストを製作されている方、
また、精緻な内部構造図を描かれている方、
ほのぼのとした画風の方など、さまざまな作品が壁面を飾っていました。
なかには、かわいいドット絵を描かれている作家さんなど、
今回はじめて見る作家さんもいました。

こちらは、1/24のカーモデルです。
一見すると、ストレートにキットを組み立てたもののように見えますが、
とても手が入れられているようです。

こちらは1/24のBMW2002です。ハセガワの新しいキットですね。
このような旧車も、新製品として発売されています。
BMW2002のニューキットで出るなんて、それだけで、すごいことだと思ってしまいます。
いつかは、作ってみたいですね。
それにしても、塗装がとてもきれいです。ピカピカですね。

タミヤのフィアット500を使った、ガレージのジオラマもありました。
夢のガレージライフも、1/24だったら、可能かも……。

そしてこちらは、模型展示の目玉といっていいかもしれません。
車体はすべてアルミ板を叩き出して自作し、エンジンは金属を鋳造で作り、
そのなかに、これまたすべて自作したピストン、コンロッド、クランクシャフトを納め、
さらには可動するという、まさに神業のような作品です。
しかもホイルは、実物と同じように、マグネシウムを使って作られています。
石膏の型を使って、マグネシウムを鋳造して作ったというのですが、
ディティールの再現度は、まさに完璧です。
(単に正確な形状を追求するのであれば、レジンでも十分なのですが、
マテリアルの面からも、リアルを追求しているんですね)
こうなると、もはや、模型というよりも、実物の縮小物といっていいものです。
この作品は、前回の展示会のさいにもあったのではないかと思いますが、
そのときは、あいにく、作者の方が在廊されておらず、
製作にまつわる詳しいお話を聞くことができなかったのですが、
今回は、ちょうど作者の方がいらっしゃったので、
さまざまな苦労話をお伺いすることができました。
この作品、なんと、ネジまで自作されており、
その最小のものは、0.4ミリサイズだといいます。
また、ラックアンドピニオンのウォームギアも自作されているのだそうです。
(ですので、ハンドルを切ると、実車同様ステアリングが切れます)
ほんとうに、もはや神域に達しておられるといっても、過言ではありません。
以前、三重の津で開催されていた模型展示会で、
ケミカルウッドをスクラッチして作ったクルマの模型を見たさい、
あまりのクオリティの高さに驚いたことがありますが、今回のこの金属製模型は、
そのときの感動を上回るものがありました。
それにしても、世の中には、ほんとうにすごい人がいるものですね。

こちらは、同じ方が製作された、タミヤの1/12ケイターハムスーパー7です。
もともと精密なキットですが、それをさらに超絶ディティールアップし、しかも、
フロントカウルなどはアルミを叩き出して自作しているそうです。
手作りとは思えないあまりにもシャープな出来に、見ていて、感動してしまいました。
それにアルミそのものの質感が、いやがうえにもリアリティを高めています。
とにかく、今回の展示で、この自作模型が、もっとも印象に残りました。
ちなみに、このギャラリーでは、七月に柴田製作所さんの個展も開かれるとのことですので、
そのさいには、また見学をさせていただければと思っています。
コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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