基本塗装終了後

五月もまもなく終わろうとしていますが、ここのところ、急に暑くなってきましたね。
今年は、物価大高騰の年となり、電気代もどんどん値上がりしています。
なのに、今年もまた、猛暑になるとの予報が出されていて、この先どうなるのかと、
ほんとうに不安になりますね。
ガソリンの高騰も、もう、とても激しいですし、こんな調子でいったら、
年を越せるのか、などと、ようやく半年が過ぎるところで、
年末のことを心配したりしています。

と、そんな話をしていても暗くなるばかりですので、
今回は、以前に取り上げた、タミヤ1/35スケールのIV号戦車のその後について、
ふたたびご紹介をしたいと思います。
(といっても、そんなに製作が進んでいるわけじゃないんですけどネ)
なにしろ、いつも超スローペースで作業していますので、進捗はほとんどありません。
とはいっても、基本塗装を終え、デカール貼り、部分的なチッピングまでは、なんとか、
到達しました。

まず、クレオスのサーフェイサーをエアブラシで全体に塗り、そのあとは、
同じクレオスのマホガニーを全体に塗りました。
昔は、こうした濃い色を下地に塗って、
そのうえから基本塗装をするということはしなかったのですが、
ここ最近の時流に合わせ、そうした、
濃い下地色からの立ち上げ塗装というものをしてみました。

前から

この方法では、どうしても、色の濁りやくすみが出ます。
こうした濁りやくすみが、戦車の重量感として表現される、ということなのでしょうが、
私の個人的な考えでは、下地がマホガニーでは、やはり、濃過ぎるような気がします。
もう少し薄い、アース系の色のほうが、
上層に塗るサンド系の基本色との相性がいい気がします。
次回は、そうした基本色の発色の冴えみたいなところも、計算して塗りたいと思います。

基本色は、指定通り、タミヤラッカーのライトブラウン(DAK1942〜)を塗りました。
タミヤはラッカー系塗料を出さないものだと思い込んでいましたが、いまはこうして、
タミヤ製のラッカーを使えるのですから、便利になったものだと思います。
ただ、このタミヤラッカーは、クレオスのうすめ液と共用はできないようなので、
そのあたりは、ちょっと注意が必要かもしれません。
(匂いも、同じラッカー系とはいえ、クレオスとタミヤでは、けっこう違う感じがします)
また、タミヤのラッカーは、つや消しがきれいに決まるようにも思います。

ここ最近は、模型雑誌の影響で、
カラーモデュレーションという塗装技法が流行っているようです。
面ごとにグラデーションをつけたりして色を変化させるというもので、
起源は、3DのUVマッピングあたりからきているのだそうです。
発想自体がとてもおもしろく、また、この技法を用いた素晴らしい作品も多数あります。
実際に日光による退色などがありますから、
戦車の上面と側面とで色が微妙に変えるというのは、理にかなっているかと思います。
ですが、よくよく考えてグラデーションをつけないと、
実物と乖離した、模型の世界だけに存在する、
リアルとは違うものになってしまうような気がします。

砲塔

というわけで、今回は、上面にあたるところを中心に、やや明度を上げていくことにしました。
そのうえで、上面部分に使う色に、バフを混ぜ、砂埃が被った表現も、
同時に狙ってみることにしました。

ただ、大きなグラデーションはつけない方向で作業しています。
ですので、今後のウエザリング次第では、効果が感じられなくなる可能性もありますが、
初めてのことゆえ、慎重に作業を進めていくことにします。

砲塔ナンバー

こうして、基本塗装がすんだ後、今度はデカール貼りを進めていきます。
私は、デカールを貼るさいには、完全に余白のニス部分を切り取ることにしています。
シルバリングを防ごうと思ったら、これが確実な方法だと思います。

もちろん、ニスを切り出すのはなかなかたいへんです。
ターレットナンバーの数字の曲線部分は、フリーハンドで
丁寧に切りださなければなりません。
ですが、やっておけば、あとあと、安心だと思います。

ニス部分がないと、デカールを貼りこむさいの位置決めもかなりたいへんです。
でも、シルバリングを引き起こす要素が完全にないと思うと、気が楽ですね。

砲塔ナンバーは、クラッペのある場所のうえに描かれてるので、
マークソフターが必要になります。
私も今回初めて使ってみたのですが、
いつ買ったのかわからないくらい古いソフターだったので、
思うようにデカールが軟化せず、苦労しました。

ですが、なんとか貼り終えました。
この写真ではまだ作業していませんが、
その後、デカールのうえからガイアのクリアーを吹き付け、
研ぎ出ししています。
F1モデルを作る動画などを参考に、このデカール研ぎ出しをしてみました。
もっとも、戦車モデルですので、F1モデルのような丁寧な研ぎ出しは不必要です。

砲塔

そのあとは、チッピングをやっています。
剥がすのではなく、書き加える方法で行なっています。
色が剥げたところを書き加えるのはおかしいのですが、剥がすよりも、
コントロールがしやすいように思いますので、爪楊枝をつかって行なっています。

もっとも、このチッピングは、あまりやりすぎないように、ということを、
いつも念頭に置いてやっています。
実写の写真を見ても、それほど塗装は剥げていませんから。

今後は、デカール処理をさらに進め、履帯、ワイヤー、マフラーを塗装し、
そのあと、ウエザリングカラーを使ったウエザリングに入っていきたいと思っています。

後ろから

ただ、私は、慎重に、しかもできるだけ時間をかけて行いたいと思っていますので、
完成は、まだ遥か先かなと思っています。
このキットにはとても品質の高いフィギュアが付属していますので、
ゆくゆくはジオラマにしたいとも思っています。


コチラをクリックしてくださるとうれしく思います。
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